大学で建築・インテリアについて学んだのち、大手家具販売店に就職。現在はインテリア・ライフスタイル専門のママライターとして活動中。念願のマイホームを手に入れ、北欧インテリア×グリーンのある暮らしを楽しんでいます。
キッチンワゴンはその名前からキッチンで使うものと思いがちですが、実は家中のいろいろな場所で活用できる便利なアイテム。
キャスター付きなので移動が簡単で、据え置きの家具と違って汎用性がとても高いんです。
そこで今回は、「キッチンワゴンの使い方のアイデア」をご紹介!
キッチンワゴンを持っている人はもちろん、これから購入しようという人もぜひ参考にしてくださいね。
キッチンワゴンが家中で使えるワケ
キャスター付きの収納台であるキッチンワゴン。
実はキッチン以外でもいろんな活用方法があります。まずはその理由をご紹介します。
【ワケ1】通気性がよく出し入れしやすい
キッチンワゴンはシンプルなつくりのタイプが多く「どんなものを収納しているのか見やすい」のが特徴。
ものの出し入れもスムーズにできるので、忙しいキッチンでの作業効率アップに役立ちます。
また、通気性がいいため、常温野菜や食品などの保管するのにもぴったりです。
【ワケ2】ケースやフックで収納方法をアレンジできる
キッチンワゴンは、収納方法を自由にアレンジできるのもメリット。
そのまま物を置けるのはもちろん、収納ケースやかご、ファイルボックスなどを取り入れて、使いやすいようにカスタマイズするのもおすすめです。
また、フレーム部分やタオルバーにフックを使って引っかけ収納をプラスしたり、スプレーボトルをかけたりすることも。
他にもさまざまなアイテムの収納に活用できます。
【ワケ3】収納場所をどこにでも、手軽に作れる
ダイニングテーブル横で配膳に使ったり、洗面所や子ども部屋での収納にしたり、リビングでテーブル代わりにしたりと使い方はアイデア次第です。
家具を置くほどのスペースがない場合でも、キッチンワゴンならコンパクトに収納場所をつくれる上に、気軽に取り入れることができますよ。
【ワケ4】キャスター付きで楽に移動できる
キッチンワゴンはキャスターが付いているため、楽に動かせるのもメリット。移動できる収納棚として考えるととても便利です。
キッチンからお皿や飲み物を一気に運んだり、観葉植物を乗せて日の当たるところへ移動させたりするのに役立ちます。
また、赤ちゃんのおむつやお世話グッズを収納して日中はリビングへ、夜は寝室へ運ぶ使い方もできますよ。
そして、掃除の時にサッと動かせることも大きなメリットです。
【ワケ5】作業台やテーブルとしても使える
キッチンワゴンの形状によっては天板部分を作業台やテーブルとして活用できるものも多くあるので、
ちょっとモノを置くのにぴったり。
キッチンでは使用中の鍋やキッチンツール、調味料などを置いたり、料理を盛りつけたりする時に活躍。デスクまわりで使えば、収納とテーブルを兼ねたサイドワゴンとして使うことができます。
そのほかにも、ソファやベッドの横でサイドテーブルにする方法も。
キッチンワゴンはアイデア次第で、いろいろな家具の役割を担うことができます。
キッチンワゴンの使い方アイデア【キッチン編】
まずは定番のキッチンでの使い方から。
ものが多いキッチンでは、忙しい食事作りの時もスムーズに作業できるような収納にしておくことが大切です。
使い勝手のいいキッチンにするために、ぜひキッチンワゴンを役立てましょう!
食品ストックの収納に
レトルト食品や缶詰、調味料などさまざまな食品ストックは収納場所に悩むことも多いのではないでしょうか?
特に最近ではおうちで過ごす時間が増えたことで、食品ストックの量が増えている人も少なくないと思います。また、防災用の備蓄として食品を多めに保管している場合もありますよね。
そんな時に役立つのがキッチンワゴンです。
収納ケースやファイルボックスなどを組み合わせれば、アイテムごとに仕分けしながらすっきり片付けられます。
キッチンワゴンにフックで「引っかけ収納」をプラスすると収納量を増やせるので、たくさん買い込んでスペースが足りなくなった時にも臨機応変に対応できます。
キッチンに置いておけば料理中に必要な食品をサッと取れて、時短にもつながるはずですよ。
キッチン家電やキッチンツールの収納に
キッチンワゴンを家電の収納棚として活用することもできます。特に、蒸気が出る炊飯器や電気ケトルは置き場所に悩むことも多いもの。
キッチンワゴンなら簡単に動かせるので、使う時だけ蒸気が気にならない場所へ移動させることも可能です。
また、重たい鍋など大きい道具を収納する場所としてもおすすめ。
出し入れが楽にできるので、重さを気にすることなく片付けられます。
さらに、掃除道具やエコバッグ、ポリ袋などの収納場所としても便利。
ワゴンのフレームやタオルバーなどにフックで引っかければ、より使い勝手のいい収納にアレンジできます。
ティータイムのお供に
カップ&ソーサーやティーポット、コーヒーや紅茶が入った保存容器、お茶請け用のお菓子などをまとめてワゴンに収納しておけば、ティータイムの用意がスムーズに。
来客があった時もそのままダイニングテーブルまで運べるので、おもてなしがスマートにできますよ。
ダイニングテーブルの横に置けばサイドテーブルとしても活用できるので、「来客が多くて食器がテーブルに乗りきらない」という時にも便利です。
また、来客用のカップ&ソーサーなど、普段使わない食器の収納場所としても役立ちます。
キッチンワゴンの使い方アイデア【リビングダイニング編】
続いて、リビングやダイニングでキッチンワゴンを活用するアイデアについて、ご紹介します。
ちょっとした収納やテーブルとして、家族みんなが便利に使えますよ。
ダイニングテーブルで使うものの収納に
食事の時にダイニングテーブルに用意するランチョンマットやコースター、カトラリーなどをまとめてワゴンに乗せておくとスムーズに準備ができます。
お子さんに手伝ってもらう時も簡単にできるのでおすすめです。
ティッシュやウェットティッシュなどもキッチンワゴンにまとめるようにすると、いつもすっきりした状態のテーブルをキープできます。
ソファのサイドテーブルとして
キッチンワゴンをソファの横に置けばサイドテーブルに早変わり。
天板には飲み物やお菓子を置いて、下の棚には読みかけの雑誌や新聞、ブランケットなどを収納できます。
テレビやエアコンのリモコンの置き場所にすれば迷子防止にも役立つはずです。
普通のサイドテーブルよりも収納力があるので、リビングで使うものをまとめて片付けられるのもメリットですよ。
観葉植物の置き場所に
観葉植物をたくさん育てている場合は、キッチンワゴンにまとめて乗せておくと便利ですよ。
たくさんの鉢を一気に移動できるので、日当たりのいい場所に持っていったり、エアコンの風をよけたりする時もとってもスムーズ。
また、霧吹きやジョウロなどの道具もまとめておけるため、水やりも楽にできます。
空のプランターなどを収納しておくのもいいですね。
ワゴンの上段なら高さがあるので、小さいお子さんやペットのいるお家で観葉植物を育てたい時にも役立ちます。
簡単なワークスペースとして
テレワークが多くなった今では、ソファやダイニングテーブルで仕事をする人も少なくないと思います。
キッチンワゴンはそんな時に、簡単なワークスペースとして役立てることもできます。
天板上にノートPCを置いて、棚の部分には仕事に必要な書類などを収納。ファイルボックスを使えばすっきり整頓できますね。
こちらのワゴンにはタオルバーがついているので、そこへ無印良品の「ペンポケット」を引っかけると、文房具などの細々したものが収納できます。
また、オンライン会議などの時はワゴンごと動かして一時的に壁を後ろ側にすれば、背景を気にしなくてすみますよ。
仕事が終わったらそのまま部屋の片隅へ運んでおけば邪魔にならず、仕事道具の収納場所にもなって一石二鳥です。
キッチンワゴンの使い方アイデア【子ども部屋編】
キッチンワゴンは子どものものの収納にも便利。
オープンな収納なので、子どもでも片付けやすい仕組みづくりができます。
子どもが片付けやすいおもちゃ収納に
キッチンワゴンをおもちゃの収納にすれば、子どもが出し入れしやすくなってお片付けもはかどるはず。
ふたや扉がないので、おもちゃをポイポイと入れやすく、どこに何があるのか見やすいのがメリットです。
キッチンワゴンの段ごとにおもちゃを仕分けして収納するとすっきりします。
遊ぶスペースまでキッチンワゴンごと運べるので、遊ぶ時も片付ける時もスムーズです。
ランドセルや学校用品の収納に
学習机がない場合は、キッチンワゴンを学校用品の収納にするのもおすすめです。
上段はランドセル置きに、中段や下段には教科書や体操服に上ぐつ、鍵盤ハーモニカなどの道具の収納にすると便利。
また、長期休みのタイミングで持ち帰った絵の具や習字道具などの置き場所として活用するのもおすすめです。
一か所に学校のものをまとめておくことで、迷子防止にもなりますね。
子どもにとってもどこに何があるのかわかりやすいので、学校の準備がスムーズにできるはずです。
朝の身支度で必要なものの収納に
園や学校へ行く準備をする時に、子どもが自分で用意できるようにするためには一か所に必要なものをまとめておくのがおすすめです。
キッチンワゴンに靴下やシャツなどの着替え、ハンカチ、ティッシュといった持ちものをまとめておくと、その場所で身支度ができるようになります。
ハンガーを引っかけて、制服や帽子を吊るしておくこともできますよ。
キッチンワゴンに全てが揃えば、朝の用意がスムーズになり、忘れ物防止にも役立つのではないでしょうか?
キッチンワゴンの使い方アイデア【洗面所編】
狭い洗面所はスペースが限られていることが多いですよね。
キッチンワゴンなら動かせるので狭い場所でも使いやすく、さまざまなものをすっきり収納できますよ。
洗濯グッズなどの収納に
洗剤や洗濯ネット、ハンガーなどの洗濯グッズ、掃除用の洗剤や日用品のストックなどをキッチンワゴンにまとめて収納すれば、一か所ですっきり片付けられます。
この時、使用頻度にあわせて収納位置を決めるのがおすすめです。
上段には毎日使う洗濯グッズを、中段には週に何度か使う掃除グッズ、下段にはストックの日用品というようにすれば、使用頻度にあった使いやすい収納にすることができます。
フックを追加してサイドにも引っかけ収納をプラスすると、より使い勝手がアップしますよ。
タオルや入浴後の着替えを置いて
かさばるタオルの収納にもキッチンワゴンは役立ちます。サッと取れるので、手が濡れている時も便利。
また、入浴時には上段に着替えを置いておくこともできます。ちょうど取りやすい高さになるのもポイントですよ。
ゴミ箱もワゴンの下段に置いておけば、掃除の時に邪魔にならず見た目もすっきり!
そのほか、バスマットなどのマット類を収納するスペースとしてもおすすめです。
コスメ用品をまとめて収納するのに
キッチンワゴンはメイク道具、スキンケア用品などの収納にも便利です。
細々したものでも収納ケースでうまく仕切って整理すれば出し入れしやすく、必要なものがサッと手に取れます。
忙しい朝でも支度がスムーズになり、使いたいコスメが迷子になるのも防げるはず。
また、ドライヤーやヘアアイロンをキッチンワゴンに引っかけたり、スタイリング剤を一緒に収納したりすれば、ヘアセットも楽にできるようになります。
写真では、山崎実業「tower ドライヤー&ヘアアイロンスタンド」をキッチンワゴンに引っかけて、ドライヤーやアイロンを収納しています。
キッチンワゴンの使い方アイデア【ベランダ編】
リビングで観葉植物をまとめてキッチンワゴンに乗せておくのと同様に、ベランダでも植物の置き場所としてキッチンワゴンが活躍します。季節や時間帯によって日の当たる場所が変わる時も、ワゴンにまとめて乗せておけばスムーズに日向へ動かせますよ。
下の段にはさまざまなガーデニンググッズをひとまとめに収納することができるので、ベランダがすっきり片付きます。ただし、直射日光や雨に弱い素材を使ったキッチンワゴンもあるので注意してくださいね。
我が家ではIKEAの黒いロースコグを2年以上ベランダで使用しています。スチール製なので多少のサビが棚板部分にありますが、直射日光による変色も特に見られず、植物たちの日当たり確保に役立っています。
キッチンワゴンをいろいろな使い方を試してみましょう
キッチンワゴンのさまざまな使い方をご紹介しました。ものをそのまま乗せたり、収納ケースやフックを使ったりして、使い勝手のいい収納づくりに役立つキッチンワゴン。
キャスターで楽に移動できるので、子どものおもちゃ収納として使わなくなったら、リビングでサイドワゴンにしてみたりと使い方を変えていくのも簡単です。
そんなアレンジ自在のキッチンワゴンで、いろいろな使い方をぜひ試してみてくださいね。