都内の一戸建てに住む、整理収納アドバイザー主婦。もともと片付けと掃除が苦手で、開かずの間が3LDK中2部屋あったのですが、資格取得を機に、家中を片付けました。片付けが苦手な人の気持ちに立って、わかりやすいコラムを書くように心がけています。
小中学生のお子さんがいるご家庭では、学用品をどのように整理されているでしょうか?
自宅での学習を、自分の部屋でするのかリビングでするのかによっても、収納の仕方にそれぞれ違いがありますよね。
私には現在、中学1年生と小学5年生の息子が二人います。
2年前に新居に引っ越し、子どもたちの成長とともに学用品の収納場所と方法も変わりました。
今回は中学生と小学生の学用品についての収納実例とともに、6年使って感じた「ランドセルラックの必要性」について、率直にお伝えしたいと思います。
【入学前】どんなランドセルラックが使いやすい?
まず、わが家で使っているランドセルラックについて。今使っているランドセルラックは、長男が小学校に入学する前に購入したので今年(2021年現在)で6年が経ちます。
色やデザインがシンプルなものを選んだのは正解だったと思います。
どこに置いてもなじむため、配置替えがしやすく飽きずに使えました。
ただ、「他にも選択肢があった」「今から買うとしたらこれを選ぶ」と思うところも正直ありました。
子どもが使いやすく整理しやすいラックは、どう選ぶのが正解でしょうか?
また、収納はどのようにするのがよいのでしょうか。
6年間ランドセルラックを使ってみて、いくつか片付けやすいポイントがあることに気づきました。
【ポイント1】ランドセルが置きやすい
ランドセル収納の理想はドンっと置くだけ!
これは、男女年齢関係なく、「一番大事なポイント」ではないでしょうか。
わが家では、正直わりとこんな状態。
子どもは疲れて帰ってくるので、「重いランドセルをその辺にポイ!」は仕方がないことかもしれません。
ランドセルを決まった枠内に入れたり、肩の部分をもってつるしたりする(させる)のは、至難の業。
少し高いだけでも置かなくなります。
できれば、「低い場所(腰くらい)に置くだけ」のランドセルラックが理想です。
ランドセルを勢いよく持ち上げて置くので、板が凹みました。うちだけでしょうか……?
きっと、置き場所が腰よりも低ければ、こんなことにはならないはず。
【ポイント2】教科書やノートが縦に入るスペースがある
教材は「立てる収納」がおすすめです。なぜなら、スムーズに出し入れすることができ、無駄なスペースも発生しないからです。
教科ごとに横に仕切って入れるタイプがありますが、それも面倒です。
わが家のラックにも細かく仕切るための薄い棚がついていましたが、使わないので早々に撤去しました。
【ポイント3】「ざっくり収納」をするスペースがある
中が見えないようになっている「引き出し」があるラックおすすめ。
ここに、ハンカチや給食セットを入れて使うと便利です。
特に、低学年のうちはざっくりの方が戻してくれます。しかも中が見えないようになっていれば、中は多少乱雑でもOKに。
オープンラックの場合は、収納ボックスを使えばOK。
わが家のラックに使っているボックスは、自分で作りました。
ランドセルラックは一般的な規格サイズというものがなく各メーカー独自のサイズなのか、市販の箱や100均のボックスではちょうど合うサイズのものが見つからなかったからです。
これは、インナーボックスが手軽に手に入りやすいカラーボックスなどに比べて、ランドセルラックの意外なデメリットだと感じています。
ランドセルラックの置き場所はどこがいい?
以前の住まいでは、ランドセルラックをリビングに置いていました。
当時はまだ子どもが小さかったので、勉強をする場所の近くに置きたかったからです。
また、隣の子ども部屋にはおもちゃがあり、そこに置いてしまうと「気が散って遊びだすのではないか」という心配もありました。
現在、ランドセルラックはリビングの隣にある子ども部屋に置いています。
宿題をする時は、教材を子ども部屋からダイニングまで持ち運びますが、部屋が近いこともあって面倒ではないそうです。
何度か子ども部屋に机を置く方がよいか聞いてみましたが、「ダイニングでしたい」と言うので尊重しています。
リビング学習をする場合でも、学用品は他の部屋に置いておく方がごちゃごちゃしたものが視界に入らず、精神的に気が楽です。
また、リビングやダイニングをすっきりさせたい場合にも、学用品は他の場所に置く方がおすすめです。
小学生で必要な学用品の収納実例
ランドセルについては以前とあまり変わらず、ラックの上に置いています。
下の棚部分には、教科書やノートを立てています。
教科書が置いてある横のスペースにはボックスを入れてあり、ハンカチや給食セットの収納場所にしています。
下段には、各自の細かなおもちゃを収納しています。
この中はごちゃごちゃでもOKとして、年に2回くらいだけ不要なものがないかを一緒に確認しています。
下の引き出しには、子どもたちのお財布や交通系カードなどを入れています。
中学生の長男も、基本的には同じ使い方をしています。
中学生で使う教材の収納実例
公立中学校に通う長男は、大きなリュックを背負って通学しています。
通学リュックはランドセルよりサイズが大きいので、ラックからはみ出ました。
中学校は教科書やノート、ドリルなどがとても多いのですが、基本的に宿題以外は学校に置いておけます(でもリュックはいつも重い)。
中学生の息子の場合は、教科書やノートはリュック内か学校にあるので、ラックにはほとんど教材は入っていません。
ラックには主に、予備のノートや本人が残しておきたいプリント類などを置いています。
長期休暇や試験前になると、学校に置いてある教材を持ち帰ってくるのですが、その多さに驚きます。
さらに学習用のタブレットもあります。これらも全部含めると、すごい量です。
置き場所に困る「夏休みに持ち帰る学用品」の収納実例
夏休みや学期終わりなどは、普段より更に多くの学用品を持ち帰ってきます。
長期の休暇中の家の中は、このような風景になっています。
小学生の次男の場合
夏休みや学期終わりなどに持ち帰るものとして、例えば道具箱・絵の具・鍵盤ハーモニカ・辞書・防災頭きんなどがあります。
これらの学用品が床に広がっていると邪魔になるので、カゴにひとまとめにして一時的に置いています。
中学生の長男の場合
中学生の長男の荷物も同様に、カゴにひとまとめにしています。
教材は重いので、カゴよりも丈夫な木箱に入れています。
わが家にはこういったカゴなど大きめの入れ物がたくさんあるので使っていますが、もし新たに購入する場合は「使わない時に折りたためるタイプ」がコンパクトにしまえるのでおすすめです。
ランドセルラックを6年間使った結論
ランドセルラックの必要性について、6年間使ってみた結論から言うと「ランドセルラック」という用途が限定された専用アイテムにする必要はないかと思います。
ただ、ランドセルや学用品をまとめるコーナーがあれば、通学準備がスムーズにできたり、忘れ物をしにくくなります。
ランドセルラックを買わない場合、どういう方法でまとめればいいのでしょうか。
カラーボックスで代用する
写真のようにカラーボックスを横向きにおいて使うのもおすすめです。
上にランドセル、下のスペースに教材を置くといいでしょう。
一段のスペースを更に上下に分けて、ハンカチなどの小物を入れるようにしてもよさそうです。
カラーボックスは比較的低価格で販売されており、汎用性もあるので子どもが大きくなっても使えるのがうれしいところ。また、インナーボックスも多く販売されているので、収納のアレンジもしやすいのもおすすめする理由です。
汎用性があるかは選ぶ際にかなり重要なポイントです。
「ランドセルラック」という名前がついているだけで価格が高くなったり、他に使い道がないデザインだったりする商品もありますが、汎用性があるかをチェックすると失敗は少ないと思います。
汎用性の高い無印良品のアイテムを使う
もし、今後私が学用品のために収納家具を購入するとしたら、無印良品の「スタッキングシェルフ」を選ぶと思います。
理由は、低学年では横置き、高学年になったら縦置きにするなど変えられるからです。
また、無印良品の収納用品がぴったり収まるので、必要なアイテムが調達しやすいというのもメリット。
使いみちに合わせて、手軽に収納方法を変更できるというのは、選ぶときに重視したいポイントのひとつ。また、シンプルで飽きがこず、素材が上質で長く使えそうかどうかという点も重要ですね。
【卒業後】捨て時に迷う。学用品の処分方法
小学校の学用品は、卒業後「いつ」「どうやって」処分するかなど、時期や方法に迷いますよね。
わが家ではまだ処分せずに保管中のものもありますが、以下のようにする予定です。
- ランドセル:次男が卒業したらまとめて小物にリメイク。
- 鍵盤ハーモニカ:消毒をして学校か業者に寄付。
- 道具箱:箱は処分し中は、普段使いに利用。
- リコーダー・習字セット・裁縫セット:中学校でも使うかもしれないので保管。
学期末や学年末などに学用品を整理する方も多いと思いますが、何から手をつけていいか悩むという方もいらっしゃるかもしれないですね。
学用品の片付けをする時は、以下のことを行ってみましょう。
<学用品の片付けのポイント>
- 古い教科書やノート、プリントを処分する
- 学用品や作品で不要なものがないか確認する
- ボックスを使って仕切ったり、ざっくり入れられるようにする
- ランドセルが置きづらくないか、出し入れはスムーズにできるかチェックする
使わないものを処分したり、他の場所に移動したりすることで、だいぶスッキリします。
学用品を整理する時は勝手に処分せず、子どもに聞きながら一緒に片付けを進めてくださいね。
捨てるものを選ぶより「必要なものを残す」ように促すとよいですよ。
ランドセルや学用品の収納のポイントまとめ
ランドセルの収納場所を作るのは、子どもの学校生活が始まってからでも遅くはありません。
教材や学用品はどれくらいの量なのか、どこで勉強するのが向いているのかなどを見てからの方が、合ったものを選ぶことができますよ。
ランドセルラックなど学用品の収納ケースは
- 汎用性があるか
- 手軽に収納方法を変更できる
- シンプルで飽きがこないか
- 上質で長く使えるか
で選ぶといいと思います。
学用品だけでなく子どものものを片づける時は、親が一方的に収納方法を決めるのではなく、一緒に考えて「子どもが自分で片付けられるような環境」を作りましょう。