元小学校家庭科教諭。子どものハウスダストアレルギーをきっかけにおそうじにはまり、ブログ「節約ママのこだわり掃除」をスタート。時短家事や節約を楽しみながら日々研究中です。 著書「家族が笑顔になる おそうじの魔法」など。
毎日のお料理で欠かせないのが魚焼きグリル。我が家ではお魚は週に5日は食べているので、グリル掃除は欠かせません。
でも、グリルってお掃除しにくくないですか?油汚れやコゲつきでお手入れが面倒……。
とはいえ「お魚料理は、やはりグリルで焼くのがおいしい!」
これからもグリルを活躍させていくために、今回は我が家の簡単に効率よくできる「魚焼きグリルの掃除方法」を紹介します。
魚焼きグリルにつく汚れの種類は?
魚焼きグリルと呼ばれるものにはいろいろな形状がありますが、我が家で使っているのは、ガスコンロと一体になっている昔ながらの魚焼きグリル。一般的に「水あり片面焼きグリル」と呼ばれるものです。
普段魚を焼くときは、「受け皿(トレー)に水を入れる」→「網で魚を焼く」という手順で使います。
魚を焼いたあとのグリルは、油がギトギトだったり、コゲつきが残って取れにくかったり、魚の生臭さが残る時もあります。
魚焼きグリルの主な汚れは
- 受け皿や庫内につく油汚れ
- 魚をのせる網につくコゲ
です。
汚れの種類を知って、その性質に合わせた最適な洗剤や掃除方法を覚えておくと、魚焼きグリルを効率よくお手入れすることができます。
魚焼きグリルの「ギトギト汚れ」をすっきり落とすには?
用意するもの
- 古布(ウエス)
- 固形石けん(台所用)
- コゲ落とし用タワシ
使う道具は、固形石けんと「ナイロンたわし」などコゲ落とし用のタワシ。
固形石けんは洗濯用の石けんより台所用のものがおすすめです。台所用石けんは「蛍光増白剤」などが入っていないからです。
石けんは「アルカリ性」なので、油汚れやコゲなどといった酸性の汚れにとても強いです。台所用の液体洗剤は中性タイプが多く、汚れが全く落ちないということはないのですが、何度もつぎ足して洗う必要があります。
掃除の手順
1.グリルが冷めたら受け皿の水を流します。油汚れがひどい場合は、古布(ウエス)で吸ってそのまま捨てます。
2.コゲ落とし用のタワシに、固形石けんをつけます。
その間、受け皿にぬるま湯を流し、網についた汚れをふやかします。
3.受け皿のぬるま湯を流し、タワシで網を挟むようにして洗います。なるべく1~2本ずつ丁寧に洗うと、洗い残しが少ないです。
裏返して同じように洗います。
4.最後に網の周囲を洗います。タワシで挟むようにして洗うと網の境の汚れまでしっかり落とせます。この一手間でキレイになります。
5.次に受け皿を洗います。一度石けんをつけ直して洗うと油もスッキリ落ちますよ。
受け皿のくぼみに油がたまっているので、しっかり洗います。
6.受け皿の裏側も洗います。特に周囲のへこんだ場所に油汚れがたまりやすいので、隙間まで丁寧に洗います。
7.ガスコンロ本体の汚れをマイクロファイバークロスで拭き取ります。汚れがひどい場合はアルカリ電解水をスプレーしてふき取ります。
8.グリルの庫内にコゲつきがある場合も、マイクロファイバークロスでささっと拭き取ります。
魚のにおいが染みついて気になる場合は、一般的な市販の除菌スプレーか、クエン酸スプレーなどで拭き取ります。
コゲはアルカリ電解水クリーナーで落ちやすくなります。
魚焼きグリルにこびりついた「頑固なコゲ」を落とすには?
一度コゲついて取れなくなってしまった頑固な汚れは、セスキや重曹、アルカリ電解水などのアルカリ性の洗剤につけ置きします。
汚れをふやかしてから研磨剤入りの洗剤でこすり洗いをすると取れやすいです。
魚焼きグリルをキレイに保つコツ
魚を焼いたらその日のうちに洗う
魚を焼いたまま放っておく時間が長くなると、においがグリル内部につきやすくなります。その日のうちに洗うようにすれば、においにくいです。グリルを使ったら、引き出しトレーを閉めずに少し開けておくと洗い忘れを減らせます。
タイマー管理でコゲつきを防止する
料理する段階で、コゲないよう気をつけています。魚を焼きすぎると網に頑固なコゲがこびりつく原因に。タイマー管理して焼きすぎに注意していれば、掃除も楽ちんです。
キレイなグリルで気持ちよく魚を焼こう
手間に感じることもある魚焼きグリルの掃除ですが、細部まで届くコゲ落としタワシと石けんの組み合わせで簡単にお手入れできます。
台所用石けんは、フキンや食器、鍋洗いにも使えるのでキッチンにひとつあると便利ですよ。
グリルをキレイに保つことで、次に使う時も気持ちよく魚を焼くことができそうですね。