湘南の海のそばで暮らすライター。保育園・障害児者施設での勤務経験があり、ママやパパが子育て期を「めいっぱい楽しめる」ような情報を発信。 また、幼児期からの早期性教育を推奨していて、家庭で行う「おうち性教育」を広めるために活動中。
「おじいちゃん・おばあちゃんからもらったおもちゃがたくさん……」
「レストランの子ども向けメニューについてくる細かいおもちゃの収納に困る……」
「かわいいおもちゃは捨てられない・捨てにくい!」
など、おもちゃの収納や捨て方に困っている方って、結構多いようです。
今回は4人の母であり保育園での勤務経験のある筆者が、実際におもちゃの収納スペースの写真をご紹介しながらおもちゃを増やさないコツやおもちゃの捨て方をご紹介。
この機会に、増え続けるおもちゃをすっきりと上手に管理できるようにしましょう。
おうちのおもちゃの収納方法や管理方法、処分の仕方に困っているママは必見です!
おもちゃを増やさないコツ
おもちゃが増えて困る理由ナンバー1は、「収納場所が足りなくなること」ですよね。
おもちゃがあふれる前に、収納場所と量はしっかり決めておくことが大切です。
おもちゃ専用スペースを作る
子ども部屋でもリビングの一角でもいいので、子どもがきちんと片付けられる場所におもちゃの専用スペースを作りましょう!
例として、我が家のおもちゃの収納スペースをご紹介します。
我が家には、こんな風に“おもちゃ専用スペース”が家の中の一部屋にだけあります。
子ども4人分の全てのおもちゃを、こちらのスペースに収納しています。
我が家の場合は、女子用のおもちゃがほとんど。
唯一の女子である長女がまだ2才ということもあり、おもちゃの数も多めです。
男子用のおもちゃを使うのは、主に5才の三男。
小学生の2人は、時々オセロやラジコンで遊ぶくらいですね。
子どもが小学生になると、徐々におもちゃを使う頻度は減っていきます。
小学生は、ゲームや読書をしている時間が長いです。
おもちゃで楽しく遊ぶ期間って、意外と短いのかもしれませんね。
おもちゃの収納方法
実際にどうやっておもちゃを収納しているのかもご紹介します。
こちらの青いボックスが、男子用のおもちゃ入れ。
オレンジのボックスは、種類は色々ですがブロックだけをまとめて収納しています。
ブロックなど、同じ種類で小さめのパーツはこのように洗濯用ネットにまとめるのがおすすめ。
柔らかい布地なので、たくさん入る上に中身も一目瞭然です!
子どもも片付けやすいようで、気に入ってポンポンと入れていますよ。
おもちゃの適正量を常に一定に
この“おもちゃ専用スペース”を超えそうなときには、使っていないおもちゃを処分するようにしています。
おもちゃは基本的にこの場所に集結!
リビングや他の部屋には、なるべくおもちゃは置かないようにします。
リビングでおもちゃを使うときは、使いたいおもちゃを選び、ケースに入れて持っていきます。
使っているのは無印のソフトケースですが、これが結構容量があって軽いので便利なんですよ。
両側に取っ手が付いているので、1階の“おもちゃ専用スペース”から2階のリビングまで、楽におもちゃの移動ができます。
このように、おもちゃにはきちんと居場所を作ることが大切。
家のあちこちにおもちゃが散乱しないようにしましょう!
私も、おもちゃの捨て方サイクルを作る前は本当に大変でした。
子ども達の年齢も性別も違うし、それぞれの好みも違うので、いろいろな種類のおもちゃが増え続けるのです。
でも今は、おもちゃの捨て時をしっかりと決めたので、おもちゃがどんどん増え続けることはありません。
子どもがたくさんおもちゃを出しても、ストレスなく過ごせるようになりました。
「このおもちゃは何ゴミ?」おもちゃを捨てるときの分別方法
おもちゃを処分するときに悩むのが、捨てるおもちゃの分別です。
大きな電池入りのおもちゃや、細かいプラスティック製のおもちゃなど、悩ましい素材のおもちゃって意外と多いですよね。
プラスティック製のおもちゃに関してですが、長さ30cm以上は粗大ゴミとする自治体と長さ50cm以上を粗大ゴミとする自治体があります。
粗大ゴミの基準は自治体によって違うので、お住まいの地域ではどう分別するのが正解か確認してから捨てるようにしましょう。
神奈川県のおもちゃ分別方法
今回は、私の住んでいる神奈川県T市のおもちゃの分別の仕方についてまとめました。
- 布製のおもちゃ(ぬいぐるみやフェルトおもちゃなど) → 燃えるゴミ
- 紙製・木製のおもちゃ(パズルや木製で部品が無いもの) → 燃えるゴミ
- 紙の絵本や図鑑 → 資源ゴミの紙類
- 電池タイプのおもちゃ → 燃えないゴミ
- プラスティック製の大型のおもちゃ → 燃えないゴミ
※プラレールや電車(付属品を含む)、メルちゃん人形やリカちゃん人形なども燃えないゴミ扱いになります。
「プラ」や「プラスティック製」と記載があっても、市販で購入したおもちゃは燃えないゴミになります。
また、縦横高さのどこか1辺が50cm以上のものは、粗大ゴミとして出す必要があります。
このように、神奈川県T市では紙・布・木など目で見てわかる「燃える素材のおもちゃ」は燃えるゴミになり、その他のおもちゃは燃えないゴミになります。
その中でも、直径50cm以上のおもちゃは、粗大ゴミの扱いになります。
おもちゃを分別してみよう
神奈川県T市の基準に合わせて、実際におもちゃを分けてみました。
上記の写真のおもちゃだと、赤いバイクとベビーカーは横の長さが55cmあったので粗大ゴミ。
左下の電池入りのおもちゃは、燃えないゴミ。
中央のパズルは紙でも木製でも、燃えるゴミ。
右下のパズルが入っていた缶の入れ物は、缶ゴミに分別できます。
さて、絵本や図鑑は資源ゴミの紙類に分別されますが、電池付きの絵本の出し方はお分かりですか?
絵本も、電池入りのタイプは燃えないゴミになります。
とても間違いやすいので、注意してくださいね。
その他、基準がわからない時やおもちゃの分別に困った時には、お住まいの自治体に問い合わせるのが確実です。
ご自分のお住まいの自治体の分別方法と合わせながら、参考にしてください。
おもちゃを捨てる前に確認してほしいこと
おもちゃの分別方法を見てきましたが、おもちゃを捨てる前にぜひ確認してほしいことがあります。
そのおもちゃ、本当に捨てていい?
ひとつのおもちゃでも、親と子どもではそのおもちゃに対する想いが違います。
親が不要と思っていたおもちゃが、子どもにとっては心の支えとなる物だったりすることも。
おばあちゃんからもらったぬいぐるみを、ボロボロになったからと勝手に処分したら?
クラス替えのときに仲良しの子がくれたピンバッチを、必要ない物だと処分したら?
おもちゃを家に持ち帰ったとき、そのひとつひとつにストーリーがあります。
おもちゃの処分を考えるときには、必ず子どもの意見を聞くようにしてくださいね。
我が家の場合には、この2つのぬいぐるみはずっと捨てられません。
3年生と5年生の息子の持ち物なのですが、昨年まで抱き枕にして寝ていました。
これから寝室を小学生と他の家族とで分ける計画をしているので、まだ必要になるのでは?と考えています。
おもちゃを手放す前に、お子さんのおもちゃへの気持ちをちゃんと確認してあげてくださいね。
もったいなくて捨てられないおもちゃを再利用するアイデア
値段が高かったおもちゃや、おじいちゃん・おばあちゃんからのプレゼントでもらったおもちゃなど、今は使っていないけれどどうしても捨てられないものってありますよね。
そんなおもちゃは、譲り先を見つけてみるのはいかがですか?
うちにはもう必要ないけれど、他の誰かが使ってくれると思うと、気持ちよくおもちゃを送り出すことができます。
こちらではおもちゃを再利用するためのアイデアをいくつかご紹介します。
【おもちゃの再利用アイデア1】保育園や幼稚園に寄付する
私は保育園で働いていた経験がありますが、絵本や図鑑は子ども達が毎日読むのでとても貴重でした。
他にも、ブロックやプラレールやキャラクター物も子どもに人気があります。
保育園や幼稚園に通う子ども達は人数も多いので、子どもによって興味も好みもいろいろ。
興味が一緒のときには、取り合いにならないよう、同じおもちゃがたくさんあっても嬉しいものです。
また、ブロックなどの組み立てるおもちゃは、数が多いほどダイナミックな遊びに展開できるようにもなります。
ぜひ、通っている保育園(幼稚園)の先生に、一声掛けてみてください。
【おもちゃの再利用アイデア2】年齢の低い子のママに譲る
普段から顔を合わせる保育園のママ友や、知り合いのママに声を掛けてみるのもいいですね。
例えば、女の子ならしまじろう→メルちゃん→りかちゃんなど、年齢によっておもちゃが変わってきます。
自分の子どもより少し年齢の低いお子さんのいるママに声を掛けるのがいいと思います。
こちらは、私が1才のお子さんのママにお譲りするおもちゃ。
乳児のいるママは育児に家事にと忙しく、玄関に出るのも大変なことも。
なので、直接のお渡しはせずに玄関ドア前にお届けするようにしています(不在だと困るのでお届け前後にメールをします)。
お譲りしたいと思った場合、相手の方が断れなくて仕方なく受け取る場合もあります。
そういったことを防ぐために、譲る予定のおもちゃの写真を事前に見せて、「この中で欲しいのある?」と声を掛けてあげるのがいいかもしれませんね。
また、お譲りする前におもちゃをアルコール消毒もしてあげると気持ちよく受け取っていただけますよ。
【おもちゃの再利用アイデア3】メルカリやジモティーに出品
メルカリなどのフリマサイトは、写真撮影に説明文、取引連絡や発送など少し手間は掛りますが、売上金で次のおもちゃの購入資金が手に入るのが魅力です。
小学生以上のお子さんなら、一緒に出品してみるのはいかがでしょうか。
サイトの手数料や発送の方法など、いろいろと学べることも多いと思います。
また、設定した金額で買いたいと思ってくれる相手におもちゃをお譲りできるのも嬉しいですね。
メルカリやジモティーなどのフリマサイトは、取引の度に評価をし合うシステムになっています。
商品を売って購入者からの良い評価が増えれば、買い手も安心して購入を決めることができますよ。
【おもちゃの再利用アイデア4】SNSでもらい手を募る
私の住んでいる地域には、facebook内に「いらない物譲りますグループ」があります。
お住まいの地区に必ずあるわけではありませんが、近隣の地区にいらなくなったおもちゃを“必要”と思っている人を簡単に探すことができるのでとても便利です。
また、facebookなら待ち合わせする相手のプロフィールがわかる場合があり、直接の引き渡しの際にも安心ですね。
私は以前、おもちゃをお譲りした方とママ友に発展したことも。
おもちゃのもらい手なら子どものいる方がほとんどなので、ママ友との出会いのきっかけにもなりますよ。
そうは言っても、初対面の場合は念のため近所のコンビニやスーパーなど、人目のあるところでの取引きをおすすめします!
捨てにくい「顔のあるおもちゃ」はどうやって捨てる?
おもちゃを手放すときに、私が分別よりも困ったのは顔付きのおもちゃを捨てる方法でした。
顔があると、ゴミ捨て場に捨てるのがかわいそうな気がしてしまいませんか?
そんな顔のあるおもちゃやぬいぐるみは、顔の部分を隠して処分しましょう。
顔の部分を紙袋などで覆い、「今までありがとう」の気持ちも親子で共有したいですね。
おもちゃを捨てるor再利用しておもちゃの悩みゼロへ
収納や捨て方に困るおもちゃ。
しかし、おもちゃを増やさないコツやおもちゃの分別方法をつかめば、おもちゃの悩みがゼロに近づきます。
おもちゃは、子どもの成長にとって切っても切れない存在。
大人も子どもも、おもちゃと上手に向き合っていきたいですね!