家事のコツや収納術、インテリアやおでかけにまつわる話などを通して「わたしらしい暮らし方」をご提案します。
タオルやバスタオルなどはこまめに洗濯していても、マット類は定期的に洗濯できていない、ということはありませんか?
布製のバスマットなどは特に、毎日お風呂上がりの水気を吸ってくれています。
そのため、こまめな洗濯はとても大切です。
こちらの記事では、意外と間違えている人が多いバスマットの洗濯方法についてまとめています。
バスマットをいつでも清潔に使いたい人は、ぜひ参考にしてください。
バスマットの正しい洗濯方法と注意点
布製のバスマットには綿やポリエステル、アクリルなど様々な素材があります。
配合の割合はものによって異なるので、購入する前に洗濯表示を確認して、洗濯方法を把握しておきましょう。
ちなみに、珪藻土でできたバスマットは洗濯する必要はありません。使ったあとは立て掛けておくだけでOK。
その代わり、表面が汚れてしまったときや吸水力が低下したときは、やすりがけが必要です。
布製のバスマットと珪藻土バスマットにはそれぞれのメリットがありますので、自分に合っている方を選ぶようにしてくださいね。
まずは、バスマットのメーカーさんに聞いた正しい洗濯の手順をご紹介していきます。
バスマットを洗濯機で洗う手順
手順1.洗濯ネットに入れる
バスマットは必ず洗濯ネットに入れて洗いましょう。
洗濯ネットに入れることで、洗濯機の中で布同士が直接擦れ合い、生地が痛んでしまうのを防ぐことができます。
手順2.洗剤を入れる(柔軟剤はNG)
バスマットを洗うときは衣類用洗剤だけを使用します。
手順3.普通のコースで洗濯機を回す
洗濯機によっては「おしゃれ着用」「ガンコ汚れ用」など様々なコースがありますが、バスマットを洗うときはいつも使っている普通のコースでOKです。
手順4.日陰で干す
バスマットは基本的に風通しのよい日陰で、陰干ししましょう。
バスマットの洗濯でNGなこと
バスマットを洗濯するとき、知っておくべき注意点が3つあります。
【注意点1】柔軟剤を使わない
バスマットの生地を「もっとふんわりさせたい!」と、柔軟剤を入れるのはおすすめできません。
聞いたことがあるかもしれませんが、柔軟剤は生地の表面にコーティングをして、香りやふんわり感を出します。
そのため、タオルやバスマットのように吸水性が求められるものの場合、生地の吸水力が落ちてしまうのです。
マイクロファイバーなど機能性の高い繊維のバスマットは特に、繊維の隙間に柔軟剤の成分が入り込んで隙間を埋めてしまうので、吸水性や速乾性が失われてしまいます。
【注意点2】他の洗濯物とまとめて洗わない
生地の痛みを抑えるためには、他の洗濯物とまとめて洗濯するのはおすすめできません。
トイレマットやキッチンマットなどのマット類だけをまとめるか、他の洗濯物と一緒にする場合は、バスマットを入れた洗濯ネットを一番下にしましょう。
【注意点3】天日干しをしない
陰干しより天日干しの方が早く乾きますが、裏側に滑り止め加工がされているものは要注意。
長時間強い日差しを浴びると、機能に支障をきたす場合があるそうです。
日差しの強い夏場は特に、直射日光の当たらない風通しのよい場所で干すようにしましょう。
バスマットはドラム式洗濯機で洗えない!?
バスマットはドラム式洗濯機で洗えないものが多いということはご存じでしたか?
「買ってから気づいた」という人も多いようですが、実は多くのバスマットのタグには「ドラム式洗濯機不可」という表記が見られます。
バスマットの洗濯頻度は?
1人暮らしの場合でも、入浴後に1回はバスマットを使うことになります。
家族の人数が多いと、その分使用頻度は高くなりますね。
べちゃべちゃに濡れたバスマットを踏むのは不快なので、吸水力や速乾力はとても大事です。
バスマットの吸水力や速乾力を維持するには、定期的な洗濯が重要です。
4人家族の場合は、最低でも1週間に1度は洗濯するようにしましょう。
洗って干すことで、潰れていたバスマットの繊維がふんわりと元に戻るので、吸水力や速乾力が復活します。
使い終わったバスマットは毎日しっかり乾かそう
バスマットを濡れた状態で放置しておくと、雑菌が発生しやすくなります。
また、濡れたバスマットが置かれた床材にカビが発生してしまうことも…。
使い終わって濡れたバスマットは、毎日しっかり乾かすようにしましょう。
「最後にお風呂に入った人がバスマットを干す」というルールを作ること自体は、簡単そうに思えます。
しかし、お風呂上がりに物干しスタンドを出しきて設置し、バスマットを干すのは意外と面倒くさいもの…。
忘れない・無理せず続けられる習慣を作るには、手軽さが大切です。
手軽かつ、狭い脱衣所でも置くことができるアイテムをいくつかご紹介します。
バスマットの下に敷けるボード
例えば、こういったボードをバスマットの下に敷いておくのも手です。
使い終わった後にボードを立てるだけで、バスマットを干すことができます。
隙間で使えるバスマットスタンド
奥行15cmほどの細いスタンドなら、洗濯機の横などにも置いておけるので、狭い脱衣所でも設置しやすいです。
カモイに掛けて干せるハンガー
ボードやスタンドなどを置く場所がないという場合は、カモイに引っ掛けることもできるハンガーを使ってみては?
バスマットの他、濡れたバスタオルを干しておくのにも使えます。
100均などでも購入できるドアフックを取り付ければ、浴室のドアでバスマットを干すこともできるようになります。
ご自宅の脱衣所に設置できそうなアイテムや、続けられそうな方法を検討してみてくださいね。
新品のバスマットの吸水力が弱いのは不良品?
買ってきたばかりのバスマット、思うように水分を吸ってくれない…と思ったことはありませんか?
実は、新品なのに吸水力が弱い=不良品と考えるのは誤りなんです。
編集部では、バスマットメーカーさんに新品のバスマットの吸水力が弱い理由を聞いてみました。
タオルと同じくマット類も「買ってきたらまず洗濯」
新品のタオルは「洗ってから使った方が吸水性が良くなる」と聞いたことがありませんか?
バスマットを始めとしたマット類もタオルと同じ製法で作られているので、バスマットも買ってきたらまず洗濯すると良いそうです。
株式会社オカトー 千田さん「タオルやバスマットの素材に採用されていることの多いポリエステルやナイロンは化学繊維。原料は石油なので繊維にも油分を含んでいます。製造過程でこの油分を落とすことはしていないので、新品のタオルやバスマットにはこういった油分が付着したままになっていることが多いんです。」
バスマットを買ってきたら、いきなり敷くのはNG。
水で手洗いするか、洗剤を入れずに洗濯機で回すなど、軽く洗濯をしてから使い始めるようにしましょう。
使い始める前に洗うだけで吸水力が変わるのか実験
一度軽く洗濯するだけで、バスマットの吸水力がどのくらい変わるのか、実際に検証してみました。
使用したのはこちらのマイクロファイバー(ポリエステル100%)のバスマット「ソフワ」。
こちらに200mlの水をかけ、上にティッシュを置いてどのくらい湿るか確認してみます。
洗濯前と洗濯後(今回は洗剤を使わず洗濯機で水洗いしました)で、ティッシュの湿気具合を比較してみると…
下の洗濯後のティッシュは、上の洗濯前のティッシュに比べるとあまり湿っていません。
つまり、洗濯後の方がバスマットの吸水力が高かったことが分かります。
水をかけたところを手で触れてみた感触もかなり違っていました。
洗濯前のバスマットは、水気が残っている感じがして、触れた手がべっとり濡れてしまいました。
一方、洗濯後のバスマットも濡れている感じは同じでしたが、水気は吸ってくれているので、手に水気がつくこともなかったです。
ちなみに、こちらは洗濯前のバスマットをひっくり返したときの床の状態。
見にくいですが、バスマットで吸いきれなかった水のせいで床がべっとりと濡れてしまいました。
洗濯後のバスマットの場合、床は濡れてはいたものの、明らかに水気が少なく、拭かなくても自然に乾く程度でした。
一度軽く洗濯するだけで、バスマットの吸水力は大きく変わることが分かりました。
実験の内容は動画にもまとめていますので、良ければこちらも見てみてくださいね。
まとめ
珪藻土バスマットに買い替えた人も、冬場の寒さややすりがけの面倒さから、布製のバスマットに再度切り替えた、という人も増えているようです。
布製のバスマットは珪藻土バスマットと違い、定期的な洗濯が快適に使うための鍵です。
快適にバスマットを使うためにも、こまめにケアして使っていってくださいね。