北海道の庭で、野菜と共にハーブ・野草・山菜を育てる菜園家。また、それらの食材の楽しみ方・調理方法をプロとして、Yahoo!などの様々なメディアで発信している。Instagram・ブログ『料理+菜園づくり 食育インストラクターracssの日々の暮らし』で、その様子を公開中。
ざるって洗いにくいですよね。
ざるは目が細かいので、さっと洗っただけでは汚れが落ちません。
そのままにしておくと、フチや隙間に汚れが蓄積して黒ずんでくることも。
食材と直接触れる道具ですから、菌の温床にならないよう、しっかり洗いたいものです。
ザルの洗い方
特にメッシュ(金網)タイプのザルはパンチングタイプよりも汚れが残りやすいので、スポンジだけではきれいになりません。
そこで活躍するのが昔ながらのタワシ。タワシは網の目から汚れを掻き出してくれます。
1.洗いかごや大きいボウルなどに洗剤入りの水を溜め、その中にざるを漬けながらタワシでゴシゴシ洗います。
タワシはあまり押し付けず軽く当ててこするほうが、先がざるの目に入りやすく汚れ落ちが良くなります。
2.水の中でじゃぶじゃぶと揺らしてざっとゆすぎ、そのあと流水でもよくゆすぎます。
3.ざるを洗った後はしっかり乾かします。
洗い終わりにトントンと叩いてできるだけ水を落とし、風通しの良いところに立てかけて乾かしましょう。
洗い終わりに熱湯消毒をするのもおすすめ。
ただ、最初からお湯をかけると、タンパク質の汚れがお湯で固まり余計に落としにくくなります。
食洗器を使う場合も、まずはさっと水で汚れを流してから入れるようにしましょう。
ざる洗いには昔ながらのタワシが大活躍
昔ながらのタワシは、柄がついたブラシ型より、水はけが良くてカビも生えにくいのでおすすめです。
ざるの網目から掻き出した汚れが、タワシの繊維の間に残らないようにしっかりゆすいで乾燥させてください。
定期的な熱湯消毒も効果的。
タワシは使った後しっかり乾燥させておけばカビたりせず長持ちしますが、毛抜けやへたりが気になるようになったら取り換え時です。
ざるのフチと底には歯ブラシ使う
ざるの網の目ばかりに注意がいきますが、意外に汚れるのが手で持つフチの部分と底についている足の部分。
フチは金属が折り返してあるものが多く、この隙間に汚れが入り込みやすくなります。
水気も残りやすいので、菌が繁殖しやすい部分です。
細かい部分がタワシでうまく洗えないというときは、歯ブラシを使ってみましょう。
金属製のざるの黒ずみは、カビだけではなく錆の色であることも多いようです。
この錆は、歯ブラシに歯磨き粉をつけたものでこするとある程度除去できます。
麺類に使った後の頑固なヌメリに注意
ざるは麺類のお湯切りに使うとでんぷんの細かい粒子が網の目について、ヌルヌルがなかなかとれません。
使い終わったらそのままにせず、すぐに洗いましょう。
茹でたてのパスタを食べたいからとついそのまま放置してしまいがちですが、乾いてしまうと汚れが落としにくくなります。
後で洗う場合は、食後までの短時間だけ水に漬けておくようにします。
漂白剤は使っても大丈夫?
まな板やスポンジを殺菌できる洗剤を使っているご家庭も多いと思いますが、塩素系の洗剤・漂白剤には要注意です。
塩素系の漂白剤は金属と反応し、腐食させてしまいます。
ステンレス素材は錆に強く製造されているので短時間なら大丈夫ですが、長時間漬けたままにしていると錆や黒ずみの原因になります。
酸素系の漂白剤なら金属製のざるを漬け置きしても大丈夫です。
反対にプラスチック製のざるは、漂白剤でお手入れするのに向いています。
プラスチックは傷がつきやすいので、ごしごしと洗うことができません。
きれいに洗ったつもりでも傷に入り込んだ汚れが残ってしまう可能性もありますので、時々漂白剤に漬けて殺菌するといいですね。
天然素材のざるのお手入れは?
天然素材のざるを使うときは、まず使う前にさっと水で濡らしてから使うと汚れのしみ込みを軽減することができます。
普段は水とタワシでこすり洗いするくらいで十分。
油っぽいものに使った後などは薄めた中性洗剤とスポンジで洗っても良いですが、洗剤が残らないようにしっかりゆすいでください。
湿り気が残った状態が続くと、カビが生えてくるので、完全に乾かすことが重要です。
陰干しで水気を切り、ある程度乾いてから天日干しすると殺菌ができます。
気を付けたいのは濡れたまますぐ強い日に干すこと!
急激に乾燥しゆがみや割れにつながります。
もし黒ずみが出てきたら、それはカビです。
早いうちなら表面だけについている状態なので、キッチン用漂白剤をつけて絞った布巾でふき取ってみてください。
ちなみに我が家の竹ざるは、こまめなお手入れの自信がないので、水を使う用途にはほとんど使っていません。
普段は通気性が良いのでバナナやお菓子のちょっと置きのカゴとして利用しています。
出しっぱなしでも何となく可愛いのが天然素材のいいところですね。
もちろん使っているうちにホコリはたまるので、定期的に逆さにしてパンパン!さらに卓上ほうきなどで払ってきれいにしています。
年に一回くらいはジャブジャブと水洗いして天日干しするとさっぱりします。
いつも活躍してくれるざる、きちんと洗って清潔を保ち長持ちさせましょう。