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アルコールスプレーとマスクの置き場所

除菌スプレーやマスクの置き場所、どうしてる?―ウイルス対策グッズの収納術―

収納

季節問わずウイルス対策が必要になってきた昨今。
ご家庭でのアルコール消毒液などの「除菌スプレー」や「マスク」の常備が、当たり前になってきましたね。

皆さんは、これらのウイルス対策グッズを、家のどこに置いていますか?
使いやすく管理できているでしょうか?

収納場所が決まらず、適当にマスクをぶら下げたり放置しているご家庭も多いかもしれないですね。

今回は、アルコール消毒液などの「除菌スプレー」や「マスク」などを使いやすくスッキリ収納するためのアイデアをご紹介します。

都内の一戸建てに住む、整理収納アドバイザー主婦。もともと片付けと掃除が苦手で、開かずの間が3LDK中2部屋あったのですが、資格取得を機に、家中を片付けました。片付けが苦手な人の気持ちに立って、わかりやすいコラムを書くように心がけています。

アルコール除菌スプレーを常備しておくアイデア

以前は、お掃除やキッチンの除菌などをメインの目的として使われてきた「除菌スプレー」ですが、感染症やウイルス対策などに使えることが広まり、家庭でも常備されることが増えてきました。
一般家庭用の除菌スプレーの成分には、いくつかの種類があります。

主なものとしては……

  • アルコール(エタノール)
  • 次亜塩素酸水
  • ベンザルコニウム
  • その他、天然成分の除菌抗菌剤など

などです。

この中でも、特に身近な「アルコール(エタノール)」は、一般的な細菌類のほか、カビ、インフルエンザウイルスにも有効な成分として知られています。

消毒用に使われるアルコール(エタノール)の殺菌作用は、濃度70w/w%(重量パーセント)程度で、もっとも高い効果を発揮するそうです。
そのため我が家でも、高純度アルコール分が77%配合されている「パストリーゼ」を愛用しています。

パストリーゼを一斗缶で購入

SNSでもすっかり有名になった「パストリーゼ」。
お酒を造る酒造会社が作っている日本製のアルコール除菌スプレーです。

77%という高純度・高濃度のアルコール分で、細菌類やウイルスなどに即効性があるほか、高純度のカテキンも配合されているので、除菌効果も長持ちするのが魅力。
食品にかけてもOKなので、いろんなシーンで安心して使うことができます。

家じゅうのあちこちで沢山使うし、親や友人ともシェアしたいので、公式サイトで一斗缶を購入しました。

アルコール消毒液を使いやすく移す

たっぷり入っていてオトクなのですが、我が家では一斗缶のままでは使いづらいし場所を取ります。
そのため、一旦5リットルの容器に移してから、スプレー容器に補充しています。

パストリーゼ5L容器

写真の5リットル容器は、以前購入したパストリーゼのものです。
市販の容器に移し替える場合は「アルコール対応」しているか、必ず確認してくださいね。

●詰め替え時に気をつけたいこと

容器によってはアルコールが揮発して濃度が低下したり、プラスチック製の容器の中にはアルコールに容器の成分が溶けだしてしまうというケースもあります。
アルコール消毒剤を入れる容器は、容器メーカーの注意事項を確認し、必ずアルコール対応の容器を使用しましょう。

一斗缶からの詰め替えと保管方法

パストリーゼ一斗缶の詰め替え

パストリーゼの一斗缶容器は1Fの物置に収納しています。しっかりフタをして直射日光に当たらない場所に置けば、缶のまま保管しても問題ないそうです。

5L容器への詰め替えには、石油を移す時に使うようなポンプを使っています。

一斗缶の位置を高くすると、サイフォンの原理でどんどん流れ込んでいきます。ゆっくり入れるなら横に並べて手動でします。

フローリングに直置きは床を傷める恐れがあるので、保管の際は新聞紙や段ボールを敷く必要があります。

アルコール消毒液の詰め替え容器の選び方

アルコール消毒液の詰め替え用のスプレー容器としては、以前パストリーゼを購入した時の500mlスプレー容器と、100円ショップで購入したものを使っています。

パストリーゼのスプレー容器は、青と白の清潔感あるデザインで人気があります。

100均でも買える「アルコール対応」スプレーの容器

パストリーゼ以外の詰め替え用のスプレー容器は、100円ショップセリアで購入しました。
部屋になじみやすくシンプルなアイボリー色です。

パストリーゼを詰め替える

出しっぱなしにしても、悪目立ちしない色の容器がオススメです。
手前に写っている携帯用スプレーも、セリアで購入しました。
どちらも「アルコール対応」のものです。

携帯用アルコールスプレー

携帯用にパストリーゼを詰め替える

持ち歩き用には小さいサイズのスプレー容器を使っています。お店の出口や駐車場近くはアルコールが置いていないことがあるので、持っていると安心。

食事やスポーツの前後にも使っています。小さめのアルコールスプレー容器は結構使う機会が多いので持っていると重宝します。

除菌スプレーの置き場所と使い方のアイデア

基本的にはよく使う場所に置くことになると思いますが、「アルコール(エタノール)」を扱うときは、主に下記のことに気をつけてください。

  • 火気の近くで使用しないこと
  • 詰替えを行う場所では換気をすること
  • 直射日光が当たる場所に保管しないこと
  • ワックスがけした床にこぼさないこと

家の中に置いているアルコールスプレーは、全部で3本あります。
他に、携帯用に小さいサイズを2本(私と夫の)作りました。

使いたいときにすぐ手に取れるように、複数用意しています。

スプレーの置き場所1:キッチン

パストリーゼのスプレー

ダイニングテーブルやキッチンでよく使うので、どちらからでも取りやすいカウンターに1本置いています。

テーブルやキッチン全般に毎日使うので、ここが一番使用頻度が高いです。
電子レンジや冷蔵庫を拭くときにスプレーすることが習慣になっていて、拭き掃除しながら除菌できるのはとても安心感があります。

前居では、冷蔵庫の横にダイソーのマグネットフックをつけてひっかけていました。

100均でスプレー収納

このマグネットはとても強力なので、スプレーの重みでずれたり落ちることはありません。
引っかけるだけなので動作が簡単、床のスペースも取らずオススメの収納方法です。

スプレーの置き場所2:玄関

玄関周りの消毒液とマスクの収納

宅配便や買い物などで外から家に入れたものに吹きかけたり、手を除菌したい時に使っています。

他にも玄関周りの拭き掃除などにも使えるので、玄関に置いておくと何かと便利ですよ。

アルコール除菌スプレーには、靴の中に繁殖する雑菌にも効果があるので、靴のニオイ対策にも使えます。
ただし革製品の場合は色落ちや変色の原因になるので、スプレーする際には気をつけてくださいね。

スプレーの置き場所3:ワンコグッズ周り

犬のトイレや周りの床2を拭く時にも、消毒スプレーを使用しています。
パストリーゼは数秒で蒸発するのでペットに刺激を与える心配はありません。

犬の臭い対策専用のスプレーを以前は使っていましたが、割高なのとストックの管理が面倒でした。

アルコールで代用すれば、管理や補充もラクです。
パストリーゼの公式サイトでも、ペット周りの防臭などに使用を推奨しています。

ペット用品周りにパストリーゼ

こんな感じで、リビングの隅にペット用品と一緒にスプレーも置いています。

マスクの収納場所とアイテム

除菌スプレーだけでなく、ウイルスなどの感染予防や花粉症対策に欠かせないマスクは、今や生活必需品の一つとも呼べるアイテムですよね。
家族分を常にストックしておくとなると、それなりに収納場所にも気を使います。

口や鼻に直接触れるものだから、清潔に保管することも大切。
お出かけ時や必要な時に、いつでもサッと取り出せる工夫もしておきたいですね。

マスクの置き場所

家族は基本的に布マスクを使っています。夫だけ、仕事内容に合わせて時々不織布のマスクをします。

家族全員が毎日使うので、手に取りやすい場所に置いています。

布マスクはカウンター下

我が家は2階にLDKがあり、リビングに行くためにキッチンの横を通るような構造です。
なので、家の中でも家族が一番集まり、上下階の通り道にあたる場所として、家族分の布マスクをキッチンカウンターの下に置いています。

マスクは頻繁に使うものなので、オープン収納にして取りやすくしています。

マスクの収納方法と定位置

カウンター下なので、フタのない入れ物でも安心ですね。

さらにここは、洗濯をして取り込んだ後も戻しやすい場所。
毎日することは極力スムーズな動線にしたいです。

なお、カウンター下では100円ショップダイソーの「積み重ねボックス」に「ドアポケット用仕切り」をつけて家族それぞれのマスクを分けて置いています。

マスクの仕分け方

花粉の時期など体調によってもマスクの枚数は増減しやすいので、可動する仕切りをつけると収納しやすいですよ。
写真の左から「夫・私・息子」。

不織布のマスクは玄関

不織布のマスクは、無印良品の「ウェットシートケース」に入れて玄関に置いています。
出がけに「マスク忘れた!」という時も、靴を脱いで取りに行く必要がありません。

玄関のマスク入れ

このケースはシンプルなデザインなので、部屋のどこに置いてもなじみやすいです。
取り出し口が広くて一枚ずつ抜き取れるデザイン。フタがあるのでホコリが入らず、衛生的です。

無印のマスク入れ

フタごと外せるので補充も簡単。マスクがピッタリ入ります!

(「ポリプロピレンウェットティッシュケース」無印良品)

使用後の布マスクの一時保管

外から帰ったら洗面所で手を洗い、すぐ隣にある洗濯機横の容器にマスクをポイ。
洗濯をするまでの間、ここに入れておきます。

洗濯機横のマスク入れ

この容器は、マグネットのジェルボールタイプ洗剤を入れる容器ですが、他の用途にもいろいろと便利に使えます。
フタが閉まるので、使用済みマスクを入れるのにも最適。
洗濯をする時は、まとめてネットに入れればよいのでスムーズです。

外出先でのマスク一時収納アイデア

みなさんは、食事やスポーツをする際などに外したマスクはどうしていますか?
テーブルなどにそのまま置くのはマナー違反ですね。

ポケットやバッグにむき出しで入れるのもスマートではないし、衛生面が気になります。

私は小さめのジッパーバッグに入れています。

ジップロックの袋でマスクを持ち歩く

ただのジップロックなのでちょっと味気ないですが(笑)使いやすいです。

100均のマスクケース

100円ショップにもマスクケースが販売されています。これはキャンドゥで購入しました。

外側のポケットに入れるだけなので手間がないし、中にはマスクのストックやティッシュを入れることもできます。

マスクケースを選ぶときは使っているマスクによって入れやすいものを選んでくださいね。鞄の中で入れる場所を決めておけば、取り出す時もスムーズです。

洗面所の手拭きタオルは家族で使い分ける

感染症やウイルス対策として、誰でもかんたんにできるのが、「手洗い」と「うがい」。風邪やインフルエンザの感染対策としても重要ですよね。

我が家でも、帰宅したら洗面所に直行して、ハンドソープで手を洗う習慣がつきました。
感染を予防するには、なるべくタオルも共用せず、使用後はこまめに洗濯したほうがいいですよね。

我が家では、小さいハンドタオルを沢山用意して、使ったら都度洗濯カゴに入れています。

タオルの使い分け

使い回さないので清潔だし、乾いたタオルでふけるのは気持ちが良い!
干す手間が無いドラム式洗濯乾燥機をお使いなら、取り入れやすい方法だと思います。

おわりに

アルコール消毒液とマスクは、防災アイテムとしてもあると安心なので、多めに在庫を持つようにしましょう。
高濃度アルコールは、インフルエンザやノロウイルスの感染予防にも効果的と言われています(※)。

これからも使い続けるものなので、使いやすくスッキリと収納したいですね。参考になれば嬉しいです。


参考資料

厚生労働省事務連絡「新型コロナウイルス感染症の発生に伴う薬局等での高濃度エタノール製品の取扱いについて(改定)」(2020年4月22日付)

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