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【地震対策】倒れても割れない鏡のおすすめアイテムと鏡の地震対策方法

家事のコツ

お出かけ前の身だしなみチェックや、ダンス・ヨガなどで使うことが多いスタンドミラーなどの大きな鏡。
自宅に設置している方も多いのではないでしょうか。

壁に立てかけたり取りつけたりする鏡は、どうしても不安定になりやすく、地震などで倒れてしまう可能性があります。
また、鏡は衝撃に弱いので、ちょっとしたことでヒビが入って割れてしまう危険も。

「もしも地震がきたら……」、「赤ちゃんがいて心配」という方のために、今注目を集めている倒れても割れない鏡についてご紹介します。

これからスタンドミラーなどの大きな鏡の購入を検討している方は、割れない鏡の種類や特徴、おすすめのアイテムをぜひ参考にしてみてくださいね。

2児の母とライターを兼任する30代主婦。ワーキングマザーとして生活を便利にする裏技や、あると助かる雑貨・贈って喜ばれるギフト商材の記事執筆などを中心に活動中。さまざまな生活アイテムに関するメリット・デメリットを分かりやすくご紹介しています。

地震が起きたときに鏡が割れることの危険性

一般的に販売されている多くの鏡は「ガラス製」のため、倒れて強い衝撃が加わると、ヒビが入ったり割れたりする危険があります。

消防庁の防災マニュアル(※)では、入浴時に地震が起きたときの割れたガラス片によるケガに注意するよう呼びかけていますが、寝室や玄関にスタンドミラーを設置している場合は、そちらにも注意が必要です。

寝ている時に鏡や割れた鏡のガラス片が落下してきたり、廊下や部屋中に割れた破片が飛び散っていたら、安全に避難するのは困難です。

割れたガラス

鏡の設置場所の多くは部屋の中、そして避難時の多くは裸足です。
靴をはいている状態でも危ないのに、裸足でふんでしまったら…。考えただけでもゾッとしますよね。

ガラス製の鏡が割れると「破片が凶器となり、大ケガをしてしまうことがある」と肝に命じておきましょう。

立てかけているだけの鏡は地震対策が必須

壁に立てかけられたミラー

特に気をつけたいのは、フレームだけで留まる鏡や、壁に立てかけて設置している鏡。
ちょっとした衝撃でも転倒してしまうので、もしご自宅の鏡がこのタイプの場合は必ず地震対策をしてください。

既にお家にある鏡の地震対策に自信がないという方は、「今ある鏡の地震対策方法」をチェックしてみてくださいね。

日常生活でも割れる可能性が

小さいお子さまやペットがいるご家庭なら、不注意でぶつかった衝撃で鏡が割れることも考えられます。
地震が起きなくても、日常生活の中でも危険がひそんでいるのです。

割れたガラスの後片付けは、革製の厚手の手袋でガラス破片を片付け、細かい破片が残らないように念入りに掃除機や粘着ローラーなどをかけるなど、神経を使います。
しかし、それだけやっても本当に破片が残っていないか気になるものです。

いっそ鏡を置かない方が……と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、小さいお子さまやペットがいるご家庭でも、全身が映る鏡を1つは置いておきたいという場合はありますよね。

そんな時は、鏡自体が割れない素材でできた「割れない鏡」の導入を検討してみてください。

割れない鏡にはどんな種類がある?

割れないガラス

地震が多い日本では、小さいお子さまやペットのいるご家庭なら、インテリアにも安全性を求める方が多いのは当然です。
そんな方から注目を集めているのが「割れない鏡」です。

叩いてもおもちゃをぶつけても、小さなお子さまやペットがぶつかって倒れてしまっても、文字通り「割れない」ので、安全性が高いとして人気を博しています。
そんな鏡があるなら欲しい、という方も多いのではないでしょうか。

「割れない鏡」には下記のような種類があります。

「割れない鏡」の主な種類

  • リフェクスミラー・フィルムミラー
  • アクリルミラー
  • アルミミラー
  • ステンレスミラー
  • シールミラー

それぞれ特徴が異なりますので、詳しくご紹介していきますね。

リフェクスミラー・フィルムミラー

全身が映る鏡

リフェクスミラーやフィルムミラーと呼ばれている製品は、特殊なフィルムを使ったミラーです。
テレビでも取り上げられている「リフェクスミラー」は、高精度のポリエステルフィルムをアルミのフレームに張りつけて作られています。

よくあるガラス製ではなくフィルム製なので、軽くて持ち運びしやすいというメリットがあります。
また、二重映りがないのも特徴です。

ガラス製の鏡に比べると表面がやわらかいので、鏡面に傷をつけないように注意が必要ですが、映りの良さはガラス製と遜色(そんしょく)がないため、普通の鏡と同じ感覚で使うことができます。

デメリットは、他の割れない鏡に比べて価格が少々高めなことです。

アクリルミラー

透明なアクリル板の裏面にアルミを蒸着(じょうちゃく)させたミラーです。
リフェクスミラーなどに比べると安価なので、コスパが気になる方はこちらが良いでしょう。

割れにくく安全性は高いですが、リフェクスミラーなどと同じく表面はやわらかく傷がつきやすいので注意が必要です。
また、大きいと鏡の表面が反ってしまって歪んだ映りになりやすいので、コンパクトミラーサイズがおすすめ。

アクリルミラーのデメリットは、静電気がおきやすく、ほこりが舞うと表面にくっつきやすいという点です。

アルミミラー

表面にアルミを使用したミラーです。ガラス製のものよりは高価ですが、他の「割れない鏡」に比べるとお手頃で手に入りやすいです。
ガラスよりは軽いものの、やや重たさを感じる素材なので、設置場所は考慮してくださいね。

こちらも、ガラス製よりも表面がやわらかく、汚れや傷がつきやすいといったデメリットがあります。
また、水拭きと乾拭きを何度も繰り返すなどお手入れに手間がかかるので、日ごろから汚れがつかないように注意した方がよいでしょう。

ステンレスミラー

ステンレスの板を鏡面研磨することで鏡のようにしたミラーです。
割れないだけでなくサビに強いという特徴から、水を扱うような食品工場などで使用されています。

自宅のキッチンや洗面所など、水気や湿気が気になる場所に設置するのがおすすめ。

価格は安価なものから高額なものまであり、かなり差があります。
鏡の下地が歪んでいると映りも歪むため、設置の際には注意が必要です。

シールミラー

シールタイプのミラー

シールミラーと呼ばれるタイプは、壁など平らな場所にペタッと貼るだけで使えるという、手軽さが最大のメリット。

割れない鏡の中では最もコンパクトで軽く、加工もしやすいので工作や装飾向きです。
好きな形にカットして好きな場所に使える、デザインの豊富さも魅力です。

貼る場所によって映るものの歪み具合が変わるので、平らで汚れなどの凹凸がない下地に貼るのがポイントです。

割れない鏡のおすすめアイテム5選

割れない鏡にはたくさんの種類があり、それぞれの特徴は異なっていました。
ここからは実際に、どんなアイテムがあるのか見ていきましょう。

著者のおすすめをいくつかピックアップしましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

<p>こちらは、高精度のポリエステルフィルムを使用したミラー。<br />
一般的なガラス製の鏡の約1/5の軽さなので、女性やお子様でも移動させやすいです。</p>
<p>立てかけるだけでなく、付属のチェーンで簡単に壁に吊るすこともできるのでよりコンパクトかつ安心に使うことができます。</p>
<p>フレームは4種類あり、おしゃれな木目調もあるので欲しい場所に合ったものが見つかりますよ。</p>
<p>ミラーのお手入れ用の専用のクロスも付属しています。</p>

Jフロント建装 リフェクスミラー

アイテムを見る

こちらは、高精度のポリエステルフィルムを使用したミラー。
一般的なガラス製の鏡の約1/5の軽さなので、女性やお子様でも移動させやすいです。

立てかけるだけでなく、付属のチェーンで簡単に壁に吊るすこともできるのでよりコンパクトかつ安心に使うことができます。

フレームは4種類あり、おしゃれな木目調もあるので欲しい場所に合ったものが見つかりますよ。

ミラーのお手入れ用の専用のクロスも付属しています。

防傷・防錆のリフェクスミラー

brisafe 割れない鏡 軽量 全身 姿見 ソフトミラー

二重映りがなく自然な色を映します。メイク用のミラーとしても使えるサイズ展開があります。
重さは一般的なガラス鏡の約20~30%。軽いので、壁にかけても安心です。

表面には防傷コーティングが施されていて傷や汚れに強い上、アルコールや中性洗剤でさっとお手入れできます。
滑り止めや掃除用のクロスなど、付属品も充実してるのもうれしいポイント。
防サビ加工もされているので、湿気が気になる環境で使っても問題ありません。

可愛いうさぎ型のアクリルミラー

ウサギミラー

子ども部屋にぴったりの「うさぎ型」アクリルミラーです。
割れにくく軽量で、どこでも好きな場所に設置することができます。

強力な両面テープが付属しているほか、壁にかけて使うことも可能です。
インテリアの可愛らしいアクセントとしてもおすすめです。

耐久性に優れたステンレスミラー

鏡 壁掛け ステンレス製 ミラー

ステンレスの金属板を研磨したミラー。
万が一落下しても割れないので安心して使えるだけでなく、サビないステンレス製なので浴室や脱衣所の鏡にぴったり。

価格は高めですが、環境に配慮した100%リサイクルできる素材で、耐用年数は半永久的に使えます。

貼ってはがせるシールタイプ

堀内鏡工業 割れない鏡 フィルム・シールタイプ

PET樹脂を採用した、衝撃に強いプラスチックミラーです。
一般的なガラス鏡の約半分の重さなので、万が一はがれても床を傷つけません。
表面にはハードコート処理が施されており、傷が付きにくいのも嬉しいポイント。

取り付ける際には、平らな場所がおすすめ。ガラスやタイル、塗装した木などつるつるとした表面の場所に設置してくださいね。

お家にある鏡の地震対策はどうすればいい?

姿見で身だしなみチェック

お出かけ前の身だしなみチェックとして使っている玄関のスタンドミラーや、ダンスやヨガなどに使っている大きな鏡、子ども部屋に置いている鏡など……。
地震の際に「倒れて割れたらどうしよう」と不安になる鏡は、お家の中にたくさんあると思います。

でも、すべて割れない鏡にかえるには予算が足りない、あるいは、「持っている鏡を無駄にしたくない」という方もいるはず。
そんなときは、お家にある鏡もしっかりと地震対策をして使用しましょう。

お家にある鏡の地震対策

  • 飛散防止フィルムを貼りつける
  • 動かないように壁などに固定する
  • 避難するときに通るであろう場所には置かない

このような対策をしておけば、割れにくくなるのはもちろん、万が一割れたときにも危険な破片が散らばることもなくなるので安心ですよ。

鏡の地震対策【1】飛散防止フィルムを貼りつける

姿見やスタンドミラーの表面に透明のフィルムを貼りつけて、飛散防止をする方法です。
万が一鏡が倒れて割れてしまっても、貼り付けたフィルムがガラス破片の飛び散りを防止してくれます。

ただし、飛散防止フィルムの貼りつけには、ちょっとした技術が必要です。
スマホの画面や車の窓ガラスにフィルムを貼ったことがある方は分かると思いますが、空気が入らないように慎重に貼りつけないと見た目が悪くなってしまいます。

飛散防止フィルムには窓に貼りつけるタイプもありますが、サイズが大きければ大きいほど難易度が上がります。
失敗するのが不安な方は、脱衣所や浴室の鏡など、サイズが小さく買い替えが難しいものに利用すると良いでしょう。

鏡の地震対策【2】 動かないように壁などに固定する

壁に立てかけているミラー

きめの鏡やスタンドミラー、壁に立てかけて使っている鏡を倒れないように壁に固定するのも手です。
「チェーンで固定する方法」や「底面に滑り止めを取りつける方法」などがあり、鏡用の固定具を使うと壁から浮かせて取りつけることも可能です。

壁に立てかけてある大きな鏡を、チェーンなどを使わずさりげなく固定したい場合は、以下の状態にならないよう注意してくださいね。

  • 立てかけた状態で、鏡の底面から前に滑らないこと
  • 立てかけた状態で、鏡の上部から前に倒れないこと

まずは、ソファ用の滑り止めなどで底面が滑らないように固定しましょう。
その上で壁と鏡が触れる場所にフックやマルカンを取りつけて固定すると、安全性が増します。

マンションなど壁に穴を開けられない場合は、重たい家具などにチェーンをつないで、鏡が倒れないように予防すると良いですよ。

鏡の地震対策【3】避難するときに通るであろう場所には置かない

部屋の隅に置いたミラー

上記の対策をとってもまだ不安が残る方は、避難時に通るであろう玄関や廊下に普段から鏡を置かないようにしておけば安心です。

ダンスの練習やヨガをする時など、使うシーンが限られている場合は、少し手間ですが、普段は家具との隙間にしまっておくのも手です。
使うときだけ出すようにすれば、部屋も広く使えそうですよね。

また、キャスター付きの鏡もあるので、そういった移動しやすい鏡を選ぶのも検討してみてください。

お家にある鏡の地震対策におすすめのアイテム

先ほどご紹介した鏡の地震対策方法に使える便利なアイテムをいくつかご紹介します。

飛散防止フィルム

ガラス飛散防止フィルム

窓ガラス用の飛散防止の透明フィルムですが、鏡にも使用可能です。
0.12平米(12cm×12cm)以上であれば希望の大きさで届けてくれるので、ぴったりのサイズをオーダーできますよ。
施工液やスキージー、貼り方の説明書が付いているので、フィルムの貼りつけが初めてでも、きれいに仕上げることができます。

滑り止めシート

滑り止めシート 4枚入り

床に貼るだけでしっかりと固定できる、家具用の滑り止めシートです。
耐久性に優れたシリカゲル製で、使っているうちに剥がれたり、ズレたりといったトラブルもなく長く使えます。

ハサミで好きな大きさにカットでき、半透明なので目立ちにくいのもうれしいポイントです。

家具転倒防止チェーン

ニッサチェイン 家具転倒防止金具

4本のネジで壁と鏡をしっかりと固定してくれる、チェーンタイプの家具転倒防止金具です。
長さは80cmあるので、大きめの鏡でもしっかりと固定できますよ。
黒・白・ブロンズがあり、鏡のテイストに合わせてカラーを選べるのも良いですね。

おわりに

鏡は、毎日使う便利なアイテムのひとつです。
しかし、万が一地震で倒れてしまったり、子どもやペットがぶつかって割れてしまったら、大きなケガにもつながりかねません。
家族の安全を守るため、万が一の備えのため割れない鏡を検討してみてはいかがでしょうか。

割れない鏡にはいろんな種類があるので、迷ってしまったら今回ご紹介したおすすめアイテムを参考にしてくださいね。

お家にある鏡の地震対策が十分でない場合も、今回ご紹介した地震対策方法を実践して、万が一に備えてください。

より安心して毎日を送れますように。

防災グッズセレクション」では非常時に役立つアイテムを多数ご紹介しています。こちらもぜひご覧ください。


参考資料

※消防庁「防災マニュアル-地震対策啓発資料-」検索日:2021/3/30

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