コンビニなどの商品開発業務に従事し、食の大切さに気づく。双子の男の子を育てながら、「食べ方」と「出し方」、ゆるいナチュラル生活の実践の仕方をお伝え中。
「にんにくと油(オイル)の相性がいい」ということは知っている人が多いかもしれません。
でも、実際に作ったことがあるという人は少数派かもしれませんね。
ガーリックオイルは、実はとても簡単に作ることができるんです!
手作りのガーリックオイルを常備しておくと、いつもの料理に簡単にガーリック風味をプラスでき、お料理上手になれちゃいますよ。
今回は、簡単に仕込むことができる2種類のガーリックオイルの作り方についてご紹介しますね。
ガーリックオイルをおすすめする4つの理由
ガーリックオイルは、にんにくとオリーブオイルだけで作る調味油のことです。
そんなガーリックオイルをおすすめする理由は4つ。
【おすすめするワケ1】簡単に作れる
後ほど作り方はお伝えしますが、ガーリックオイルの材料は「にんにく」と「オリーブオイル」のたった2つだけ。
簡単に仕込むことができるのが、ガーリックオイルの最大の魅力ではないでしょうか?
【おすすめするワケ1】にんにくの長期保存ができる
にんにくは醤油漬けやオイル漬け、味噌漬けにすることで保存性が高まります。
カットしたにんにくの保存期間は2週間程度。
それに比べてガーリックオイルに加工し、正しく保存することで、約1か月間もたせることが可能に。正しい保存方法はのちほどご説明しますね。
【おすすめするワケ3】いろいろな料理に活用できる
ガーリックオイルはいろいろな料理と相性がよく、いろんな料理に活用できるというのも魅力のひとつ。お手軽なのは、でき上がったお料理や食材にかけて楽しむこと。簡単にワンランク上の料理に仕上げてくれますよ。
また、ガーリックオイルをマリネ液代わりにして、お肉を漬け込んでそのままグリルしても◎。お肉のくさみ取りも兼ねているので、おすすめです。
ガーリックオイルの活用アイデアも後ほどご紹介しますね。
【おすすめするワケ4】にんにくの栄養を最大限に引き出せる
にんにくの栄養を効率よく摂取できるのも、ガーリックオイルの魅力のひとつです。
にんにくのニオイ成分であるアリシンは常温で放置されたり、低温加熱したりすることで、アホエンという成分に変化します。
このアホエンは、脳の神経活動を活性化するといわれている栄養素です。
また、血液をサラサラにすることで血圧が上がりすぎるのを防いだり、免疫力をアップさせるサポートをしてくれたり、私たちの健康にとってうれしい作用がたくさんあると言われています。アホエンには、油に溶けやすい性質があります。つまり、にんにくをオリーブオイルと合わせることで、効率良くアホエンを抽出できるのです。
ガーリックオイルは市販もされていますが、決してお安い価格ではありません。
手作りすれば、鮮度の良いにんにくを使用して、好きな時に好きな量を仕込むことができますよ。
ガーリックオイルを作る前の事前準備【保存瓶の煮沸消毒】
ガーリックオイルの作り方は「加熱する方法」と「加熱しない方法」の2通りあります。
ガーリックオイルを保存する場合には、ガラス製の保存瓶がもっとも向いています。できあがったガーリックオイルの保存性をできるだけ高めるためにも、事前に煮沸消毒してしっかりと乾燥させておきましょう。
また、煮沸消毒した保存瓶は、粗熱がとれるまでにそこそこ時間がかかります。仕込む前日もしくは半日以上前にやっておくとよいでしょう。
ちょっとひと手間にはなりますが、煮沸消毒は日持ちだけでなく美味しさにも関わるので、ぜひやってみてくださいね。
ガーリックオイルの作り方【加熱する方法】
まずはオリーブオイルを加熱して作る方法です。
<材料>
- にんにく……1玉
- オリーブオイル……150cc
<作り方>
1. にんにくの薄皮をむいて、芯を取り除きます。
2. にんにくをみじん切りにします。
3.小鍋に2のにんにくとオリーブオイルを加えて、弱火にかけます。
焦げないように木べらなどでかき混ぜながら行いましょう。
4.にんにくの色がきつね色に変わる前に、火からおろします
5.粗熱をとり、常温になるまで放置します。
6.常温になったら、煮沸消毒した保存瓶に注いで完成です。
この時に、にんにくが気になる人は、濾してもよいでしょう。
濾したにんにくは、ガーリックチップスとしてサラダなどのトッピングに使用してもOK。
ガーリックオイルの作り方【加熱しない方法】
続いて、オリーブオイルを加熱せずに作る方法です。
<材料>
- にんにく……お好みの量
- オリーブオイル……にんにくがしっかりと浸かる量
<作り方>
1. にんにくの薄皮をむいて、芯を取り除きます。
2. にんにくをみじん切りにします。
(お好みですりおろしても良いですよ。)
3. 煮沸消毒した保存瓶ににんにくを入れ、2時間常温にて放置する。
4. オリーブオイルをにんにくが空気に触れない量まで注いで、かき混ぜる。
5. フタをしたら、常温で5日間放置したらできあがり。
この間にかき混ぜる必要はありません。
にんにくが気になる場合には、網などでこしましょう。
<5日間放置する理由は?>
5日間放置することで、アホエンという成分が増えると言われています。
にんにくの栄養を最大限に引き出したいなら、5日間寝かせてから使用するようにしましょう。
ただし、アホエンの量を気にしない人は、作った翌日から使用しても問題ありません。
ガーリックオイルを作る時に気をつけたいこと
ガーリックオイルを作る時には、以下の3つのポイントを覚えておいてください。
【ポイント1】にんにくはみじん切り・すりおろしを使用する
にんにくは、細胞を壊すことで油に成分が溶けやすくなります。
そのため、細かいみじん切りやすりおろした状態にしてからガーリックオイルにした方が、栄養を丸ごと取り入れるという意味ではおすすめです。
【ポイント2】加熱する温度に注意する
加熱して作る場合は、高温で加熱しないようにしましょう。
高温で加熱すると、一気にオリーブオイルが酸化してしまいます。
必ず弱火で加熱するようにしてください。
【ポイント3】にんにくを空気に触れさせないようにする
にんにくをこさずに保存した場合、オイルの量が減るとにんにくが空気に触れやすくなります。
にんにくが空気に触れてしまうと、酸化のスピードが早まり傷みやすくなる原因となります。
そのため、オイルを使用した後ににんにくが空気に触れている場合は、オイルを追加してあげるとよいでしょう。
ガーリックオイルを長持ちさせるには?正しい保存方法
ガーリックオイルは手を加えていることで、通常のオリーブオイルよりはどうしても酸化がしやすい状態になってしまってます。
そのため、おいしくいただくには保存方法や保存環境に気を配ることが大切になります。
作り方と合わせて、保存方法もしっかりとポイントを押さえておきましょう。
【保存のポイント1】清潔な瓶で保存する
清潔な瓶で保存することで、保存性が高まります。
事前準備でもご紹介した通り、ガーリックオイルを入れる保存瓶は、しっかりと煮沸消毒することが大切です。
また、ガーリックオイルを入れる前にはしっかり粗熱をとり、乾燥させてから入れるようにしましょう。
【保存のポイント2】直射日光の当たらない場所で保存する
光が当たること(蛍光灯の灯りを含む)や温められることによって、オイルは酸化していきます。
そのため、風通しがよく直射日光の当たらない冷暗所や、冷蔵庫の中などで保存します。
ただし、冷蔵庫は冷えすぎているので、冷蔵保存するとオイルが固まってしまいます。
使用する少し前には常温に戻しましょう。
もし、遮光性のある保存瓶が手に入るのであれば、それで保存するとさらによいでしょう。
【保存のポイント3】空気に触れないように保存する
オイルの酸化を抑えるには、できるだけ空気に触れないようにすることもポイントです。
そのため、ガーリックオイルを入れておく保存瓶の大きさも要チェック。
保存瓶が大きすぎると、それだけ空気に触れる量も多くなってしまいます。
できるだけ、量がピッタリと入る瓶を使用するのがよいでしょう。
【保存のポイント4】3週間を目安に使い切る
どんなに丁寧に保存しても、手を加えているガーリックオイルはだんだんと酸化していきます。
酸化し過ぎたオイルは、体にとって害になってしまう場合もあります。
そのためできれば3週間、長くても1カ月以内で使い切ること目安に、仕込む量を考えましょう。
手作りのガーリックオイルはこんな風に活用できる
オリーブオイルににんにくのエキスや風味が浸透しているガーリックオイルは、いろいろな料理に活用することができます。
オイルを加熱すると、酸化のスピードを速めてしまうことになるので、基本はそのまま使用するのが1番おすすめです。
<加熱せず使うときのアイデア>
- 生野菜に塩と合わせて、ドレッシングにする
- 塩麹や醤油麹と混ぜ合わせて、ドレッシングにする
- グリル野菜にかけ、お好みで塩をパラパラとふる
- バケットにかける
- お刺身にかけ、お好みで塩をパラパラとふる
- パスタの仕上げとして絡める
加熱調理に使用する場合は、加熱時間に気を付けつつ以下の活用方法がおすすめです。
<過熱して使うときのアイデア>
- アヒージョのオイルとして
- お肉やお魚の臭み取りに
素材のおいしさを引き立ててくれるので、いろんな料理に活用してくださいね。
ガーリックオイルでおうちごはんをワンランクアップして
作るまでのハードルは少し高いかもしれませんが、実際に作ってみるとその手軽さに驚かれるはず。
いろいろな料理に活用することもでき、簡単にワンランク上のお家ごはんに仕上がります。また、持ち寄りごはん会などのメニューに使うのもおすすめです。
まずは一度ガーリックオイルを作ってみて、その風味を楽しんでみるのはいかがでしょうか?