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衣装ケースのたわみを比較する実験

【検証実験】たわまない衣装ケースは?「フィッツケース」と「フィッツユニット」を徹底比較

収納

衣装ケースの定番といえば「フィッツケース」シリーズ。中でも人気なのが、「フィッツケース」と「フィッツユニット」です。
この2つ、見た目はとてもよく似ていて、どちらを選べばいいか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「たわみに対する強さ」に注目して、2つの衣装ケースを比較する実験を行ってみました!

ハウジーマガジンを運営するキッチン・雑貨の専門卸売り「クラスフィルグループ」で実験を担当するリケジョ。「何を買ったらいいの?」という悩みに応えるべく、商品を実験して徹底調査していきます!

「たわみ具合」を比較する2つの衣装ケース。それぞれの特徴は?

シンプルな見た目がよく似ている「フィッツケース」と「フィッツユニット」。まずは、それぞれの特徴を見てみましょう。

「フィッツケース」の特徴は?

<p>フィッツシリーズの基本形。衣類はもちろん、タオルや日用品のストックなど、さまざまな収納に活躍します。軽くて扱いやすく、押し入れやクローゼットにもすっきり収まるのが魅力です。</p>

フィッツケース

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フィッツシリーズの基本形。衣類はもちろん、タオルや日用品のストックなど、さまざまな収納に活躍します。軽くて扱いやすく、押し入れやクローゼットにもすっきり収まるのが魅力です。

「フィッツユニット」の特徴は?

<p>ユニットという名前のとおり、何段か重ねても使いやすい設計。衣替えの時期やストック収納など、スペースを有効に使いたいときに重宝します。</p>

フィッツユニット

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ユニットという名前のとおり、何段か重ねても使いやすい設計。衣替えの時期やストック収納など、スペースを有効に使いたいときに重宝します。

見た目や用途に大きな違いはないようにも見えますが、フィッツユニットは「積み重ねて使うこと」をより意識して作られている印象です。ということは、上から力が加わったときに、何か違いが現れるかも……?

そこで次では、「天板のたわみにどれだけ差があるのか」を検証する実験をしてみました。

衣装ケースの「たわみ具合」を実験する方法

実際に家で使うとき、衣装ケースを積み重ねたり、上に物を置いたりすることってよくありますよね? そこで今回は、ダンベルを重りとして使用し、天板がどのくらいたわむのかを実験しました。

たわみ具合を比較する実験で使う道具

衣装ケースのたわみを比較する実験につかうダンベル

重りには、2kgのダンベルを2つ、1kgのダンベルを2つ、合計6kgを使用。

衣装ケースのたわみを比較する実験につかう定規

測定には定規を使い、1ミリごとに色分けした目盛りシートを巻いて、ひと目で分かるようにしました。

たわみ具合を比較する実験方法

衣装ケースのたわみを比較する実験

1.フィッツケースとフィッツユニットを、それぞれ平らな場所に設置します。

衣装ケースのたわみを比較する実験

2.ダンベルを置く前の状態で、垂直に定規をあて、もともとのたわみ具合を測定します。

衣装ケースのたわみを比較する実験

3.天板の中央に、6kgのダンベルを静かに置きます。

衣装ケースのたわみを比較する実験

4.再び定規で天板の沈み具合を測定し、差を比較します。

たわみ具合は? 重りをのせた実験の結果

それでは、気になる結果発表! メモリ部分をズームアップしてみると……はたして差は出たのでしょうか?

フィッツケースのたわみ具合

衣装ケースのたわみを比較する実験「フィッツケースのたわみ具合」

まずはフィッツケース。左がダンベルをのせる前、右がのせた後です。

メモリの差分は……6つ分。約6ミリ、天板がたわんで沈みました。

フィッツユニットのたわみ具合

衣装ケースのたわみを比較する実験「フィッツユニットのたわみ具合」

続いて、フィッツユニット。同じく、左がダンベルをのせる前、右がのせた後です。

メモリの差分を数えてみると……2つ分。こちらは、約2ミリと、少しの沈み具合にとどまりました。

同じ6kgの重さをのせたにもかかわらず、フィッツケースでは約6ミリ、フィッツユニットでは約2ミリと、たわみ具合に3倍の差が出る結果となりました。

正直なところ、「そこまで違いは出ないのでは?」と思っていましたが、目に見えて差があることに驚きです!

差が出たのは、なぜ? それぞれの構造の違い

では、なぜここまで「たわみ具合」に差が出たのでしょうか? その理由を探るため、フィッツケースとフィッツユニットの構造を詳しく見てみました。

「フィッツケース」の前枠構造

フィッツケースの前枠補強

フィッツケースを分解してみると、前面にしっかりとした枠が取り付けられていることがわかります。
この「前枠補強」のおかげで、一般的な衣装ケースに比べて変形しにくく、必要十分な強度が備わっています

「フィッツユニット」の前枠構造

フィッツユニットの前枠構造

一方で、フィッツユニットには前枠に加えて「アルミ補強板」が入っています。このアルミ板が構造全体をさらに支えてくれるため、天板の重りにもびくともしない強さが実現されているんです。

つまり、フィッツユニットは「積み重ねて使う」ことを前提に設計された、よりタフなモデルだと言えます。

ジャストフィットが選べる「フィッツシリーズ」

今回の実験を踏まえ、フィッツケースとフィッツユニットは、それぞれ以下のような使い分けがおすすめです。

  • フィッツケース……単体使いや、出し入れの多い場所に
  • フィッツユニット……重いものを上に置いたり、何段も積み重ねて使いたい場合に

シリーズ展開が多いフィッツシリーズだからこそ、ライフスタイルや収納スタイルに合わせて、ちょうどいいフィット感が選べるのが魅力。

ぜひ、あなたの暮らしに合ったフィッツシリーズを選んで、ストレスのない収納を叶えてください。

公開日:2020年5月25日
更新日:2025年4月23日

※実験は、2014年1月22日に行ったものです。

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