「たわみ具合」を比較する2つの衣装ケース。それぞれの特徴は?
シンプルな見た目がよく似ている「フィッツケース」と「フィッツユニット」。まずは、それぞれの特徴を見てみましょう。
「フィッツケース」の特徴は?
フィッツケース
フィッツシリーズの基本形。衣類はもちろん、タオルや日用品のストックなど、さまざまな収納に活躍します。軽くて扱いやすく、押し入れやクローゼットにもすっきり収まるのが魅力です。
「フィッツユニット」の特徴は?
フィッツユニット
ユニットという名前のとおり、何段か重ねても使いやすい設計。衣替えの時期やストック収納など、スペースを有効に使いたいときに重宝します。
見た目や用途に大きな違いはないようにも見えますが、フィッツユニットは「積み重ねて使うこと」をより意識して作られている印象です。ということは、上から力が加わったときに、何か違いが現れるかも……?
そこで次では、「天板のたわみにどれだけ差があるのか」を検証する実験をしてみました。
衣装ケースの「たわみ具合」を実験する方法
実際に家で使うとき、衣装ケースを積み重ねたり、上に物を置いたりすることってよくありますよね? そこで今回は、ダンベルを重りとして使用し、天板がどのくらいたわむのかを実験しました。
たわみ具合を比較する実験で使う道具
重りには、2kgのダンベルを2つ、1kgのダンベルを2つ、合計6kgを使用。
測定には定規を使い、1ミリごとに色分けした目盛りシートを巻いて、ひと目で分かるようにしました。
たわみ具合を比較する実験方法
1.フィッツケースとフィッツユニットを、それぞれ平らな場所に設置します。
2.ダンベルを置く前の状態で、垂直に定規をあて、もともとのたわみ具合を測定します。
3.天板の中央に、6kgのダンベルを静かに置きます。
4.再び定規で天板の沈み具合を測定し、差を比較します。
たわみ具合は? 重りをのせた実験の結果
それでは、気になる結果発表! メモリ部分をズームアップしてみると……はたして差は出たのでしょうか?
フィッツケースのたわみ具合
まずはフィッツケース。左がダンベルをのせる前、右がのせた後です。
メモリの差分は……6つ分。約6ミリ、天板がたわんで沈みました。
フィッツユニットのたわみ具合
続いて、フィッツユニット。同じく、左がダンベルをのせる前、右がのせた後です。
メモリの差分を数えてみると……2つ分。こちらは、約2ミリと、少しの沈み具合にとどまりました。
同じ6kgの重さをのせたにもかかわらず、フィッツケースでは約6ミリ、フィッツユニットでは約2ミリと、たわみ具合に3倍の差が出る結果となりました。
正直なところ、「そこまで違いは出ないのでは?」と思っていましたが、目に見えて差があることに驚きです!
差が出たのは、なぜ? それぞれの構造の違い
では、なぜここまで「たわみ具合」に差が出たのでしょうか? その理由を探るため、フィッツケースとフィッツユニットの構造を詳しく見てみました。
「フィッツケース」の前枠構造
フィッツケースを分解してみると、前面にしっかりとした枠が取り付けられていることがわかります。
この「前枠補強」のおかげで、一般的な衣装ケースに比べて変形しにくく、必要十分な強度が備わっています。
「フィッツユニット」の前枠構造
一方で、フィッツユニットには前枠に加えて「アルミ補強板」が入っています。このアルミ板が構造全体をさらに支えてくれるため、天板の重りにもびくともしない強さが実現されているんです。
つまり、フィッツユニットは「積み重ねて使う」ことを前提に設計された、よりタフなモデルだと言えます。
ジャストフィットが選べる「フィッツシリーズ」
今回の実験を踏まえ、フィッツケースとフィッツユニットは、それぞれ以下のような使い分けがおすすめです。
- フィッツケース……単体使いや、出し入れの多い場所に
- フィッツユニット……重いものを上に置いたり、何段も積み重ねて使いたい場合に
シリーズ展開が多いフィッツシリーズだからこそ、ライフスタイルや収納スタイルに合わせて、ちょうどいいフィット感が選べるのが魅力。
ぜひ、あなたの暮らしに合ったフィッツシリーズを選んで、ストレスのない収納を叶えてください。
公開日:2020年5月25日
更新日:2025年4月23日
※実験は、2014年1月22日に行ったものです。