都内の一戸建てに住む、整理収納アドバイザー主婦。もともと片付けと掃除が苦手で、開かずの間が3LDK中2部屋あったのですが、資格取得を機に、家中を片付けました。片付けが苦手な人の気持ちに立って、わかりやすいコラムを書くように心がけています。
近年テレビが大型化するにつれて、「テレビ台」や「壁寄せスタンド」といったテレビ収納にも注目が集まるようになりました。
ふとした瞬間に視線が行くテレビ周りの家具は、部屋の中で占める面積が広く、空間全体の印象を決めるので慎重に選びたいですね。
私は何度かテレビ台選びに失敗して買い替え、ようやく理想のテレビ台に出会うことができました。
人気の「壁寄せスタンド」や「ロータイプのテレビ台」など、色々なタイプを使ってみた経験談も交えつつ、我が家の理想のテレビ台選び方のポイントやテレビ周りの収納事例などをご紹介します。
テレビ台を選ぶときに重要な3つのポイント
最近は、様々なデザインのテレビ台が販売されていて、どれを選べばいいのか迷いますね。
イメージやデザインの好みだけで選んでしまうと、部屋に合わなかったり使い勝手が悪かったりで失敗してしまうかも。
まずは、重要な3つのポイントをおさえましょう。
後悔しないためにチェックしたい「横幅の大きさ」と「収納力」
テレビ台は、テレビのサイズより横幅が大きいものを選ぶようにします。
テレビよりもひとまわりくらい大きいものだとバランスが良く見えますよ。
テレビ台がテレビより小さいと、不格好なだけでなく安定感もありません。
インテリアの基本なのですが、ものを配置する時は三角形を意識するとセンス良く見えます。
例えば、テレビを中心に山形になるようにしたり、キャビネットを片側に置いたりしてもバランスを取ることができますよ。
テレビの左右が10~30cm空くくらいテレビ台に余裕がある方がちょうど良いそうです。
模様替えが好きな方なら、コンパクトなサイズのテレビ台の方が応用しやすいです。
ただし、テレビを大きなものに買い替える予定があるなら、少し余裕を持ったサイズにしておくと安心。
テレビ周りにDVDやブルーレイを見るためのAV機器やゲーム機などを置く場合は、収納力も大事なポイントになります。
「何を・どのくらい収納するのか」を把握してから、サイズを決めましょう。
テレビ台の高さの決め方について
テレビを観る時にイスやソファに腰掛けるか、床に直接座るかで、ちょうどよいテレビ台の高さが違います。
理想的な高さは、目線と同じか少し下にテレビ画面がくる位置。
テレビが見上げるような位置にあると目や首が疲れるので、普段の暮らしに合った高さのテレビ台を選びましょう。
引っ越しなどで住まいや生活スタイルが変わることが多い場合は、高さ調整ができるタイプの方がよいかもしれませんね。
デザインや機能性にもこだわりを
ソファやキャビネットなど他の家具と、イメージや素材を合わせて統一感を出しましょう。
大きな家具は部屋の印象を左右するので、室内のインテリアのテイストがちぐはぐにならないようしたいですね。
他にも、いくつかのテレビ台を使ってみて大事だと思った「理想のテレビ台選びの条件」には、下記のようなものもあります。
- お掃除ロボットが通れる
- 電源コードを通す穴がある
- ホコリがたまりにくい
デザインや機能面はもちろん、こういうこういう細かなことまで妥協せずに探せば、あなたもきっとお気に入りのテレビ台に出会えるはずです。
どんなタイプがある?部屋に合ったテレビ台の考え方
テレビ台選びのポイントを押さえたら、あなたの部屋にはどんなタイプのテレビ台が合うのかを調べてみましょう。
まずは、部屋のどこに置くのか考えます。
「壁沿い」なのか、「部屋の角に置くのか」など……。
置きたい場所によって、テレビ台のタイプも異なります。
ただし、特定の場所にしか置けないタイプやサイズにすると、レイアウト変更がしづらくなるので注意です。
模様替えや引っ越しをよくされる方は、汎用性の高いタイプを選ぶ方がよいかもしれません。
置き場所を決める時は、テレビが見やすい位置に置くことも重要です。
テレビ台の主なタイプ(種類)は、大きく分けて4つあります。
【1】「ローボードタイプ」のテレビ台
床に座ったり低めのソファーでテレビを見る場合にぴったりなのが、「ローボードタイプ」のテレビ台。
高さが低いので圧迫感が出にくく、部屋を広く見せることができます。
テレビ台の色を、壁や床の色に合わせれば、なおスッキリとします。
【2】「ハイタイプ」のテレビ台
「たくさん収納が欲しい!」という方におすすめなのが、ハイタイプや壁面収納タイプ。
テレビの上や横のデッドスペースを有効活用できます。
オープンな棚があれば、お気に入りの雑貨をディスプレイして楽しむこともできます。
【3】「コーナータイプ」のテレビ台
部屋の隅にぴったりと置くことができるのが、「コーナータイプ」のテレビ台です。
省スペースで設置できるので、部屋を少しでも広く使いたい方に向いています。
ただ、角に合わせた作りになっているので奥行が出てしまうのが難点。
伸縮タイプなら角に置いたり横にしたり応用がきくので、部屋をすっきりさせつつレイアウトも楽しむことができます。
【4】壁寄せスタンド・壁掛けタイプ
見た目すっきりしてスタイリッシュな雰囲気になるのが、スタンドや壁掛けタイプ。
スタンドタイプは場所を取らないので、模様替えが気軽にできます。壁に穴を開けずに壁掛けにできるので、賃貸などの住まいにもおすすめ。
ただし「収納力」がなく、モノを置くスペースがほとんど無いのが難点。
キャビネット等の家具や、造り付けの収納が必要になる場合があります。
配線もうまく整えないと、かえってごちゃごちゃに……。
歴代のテレビ台の使い勝手と気になったポイント
冒頭にも書きましたが、私はこれまで何度かテレビ台を買い替えてきました。
結婚後、3回目の購入でようやく理想のテレビ台を見つけました。
今回は妥協をせず見つけることができましたが、「最初からよく考えて選べばよかった」と反省。
我が家の歴代のテレビ台と、それぞれ気になった点をまとめてみました。
【1台目】結婚当初~IKEAの大きなローボードタイプ
結婚と同時に購入した新築一戸建て。
新築ハイで、ソファやテレビボードを次々調達しました。
「テレビはここの壁沿いに置こう」と決めて、壁の幅ぴったり180cmの大きくて真っ白なテレビ台をIKEAで購入しました。
でも、幅が広すぎて置き場所が制限され、部屋のレイアウト変更をしようと思ってもうまく配置できず。
模様替えが好きなのに動かせずモヤモヤ。
片付けが苦手だった当時は、この大きさでも収納が足りないのか、小さなキャビネットをテレビ台の上に置いています。
ビデオデッキは棚に入れるとリモコンが反応しなかったので、上に乗せていました。
【2台目】大片付け後~スタイリッシュな壁寄せスタンドタイプ
次男が幼稚園に入ったのを機に、整理収納アドバイザーの勉強をしながら家中を片付けました。
モノを大量に処分し、テレビ台の中もスカスカに。
気が大きくなり、IKEAのテレビ台を実家に譲って、スマートで模様替えしやすい「壁寄せスタンドタイプ」を購入しました。
当時はテレビ周りのアイテムは少ししか持っていなかったので、カゴや本棚に収めることができました。
でも、使っていくうちに気になる点が出てきたのです。
ホコリが目立つ
黒のスタンドだし、DVDも外に出ているのでホコリが目立ちます。
毎日毎日、クイックルワイパーでホコリを払いました。
テレビの向きをリモコンで変えられない
我が家のテレビには、リモコンでテレビの向きを左右に動かす機能がついているのですが、スタンドで固定されているので使えません。
別の角度からテレビを観たい時に不便でした。
収納が足りなくなってきた……
購入当初はまだ子どもが小さかったのですが、小学校に入り年々ゲームが好きに。
ゲーム機本体やソフトなどの周辺機器が増えてきて、テレビ周りに収まりきらなくなってしまいました。
【3台目】引っ越し後~条件がすべてそろったISSEIKIのローボードタイプ
3年前に、現在住んでいる家に引っ越しをしました。
新居のリビングでも、最初の打ちは壁寄せスタンドをそのまま使っていました。
こちらが引っ越し当初の様子です。
周辺機器を本棚に置いたりして、家具を買い足さずに凌(しの)いだのですが、どうも見た目がスッキリしません。
キャビネットを追加で購入しようかとも考えたのですが、家具を買い足すならば収納力のあるタイプのテレビ台に戻そうという結論に至りました。
「今度こそ失敗しないで、長く使えるものを選びたい」と、理想のテレビ台についての条件を絞り、じっくり探しました。
我が家のテレビ台購入の条件
- 幅150~160cm(テレビは40インチ)で収納多め
- 中身を隠せてほこりが溜まりにくい、クローズタイプ
- 扉を開けずに、AV機器のリモコンが使える
- 背面にケーブルを通す穴がある
- ルンバがテレビ台の下を通れる
- 木製(できれば天然木)
- 購入予算は5万円前後まで
これらの条件を満たしたのが、こちら!
(※壁寄せスタンドは他の部屋で使うかもしれないので保管しています)
収納力バツグン!ISSEIKIの「ローボードテレビ台」と我が家の収納事例
それでは、このテレビ台がどんなふうに「理想の条件」を満たしているか、特におすすめのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
また、テレビ周りに置いておきたい物を、テレビ台にどう収納しているかの事例写真もご紹介しますね。
ISSEIKIの「ローボードテレビ台」のおすすめのポイント
テレビ台の左右にある扉は、手前に開くようになっています。
収納するものに合わせて、中板は取り外しが可能な作りになっています。
うっすらと中を隠してくれるクロスガラスは、レトロモダンな雰囲気。
テレビの配線ケーブルを通す穴が、背面に空いています。
我が家の理想のテレビ台の条件の一つだった、「ルンバがテレビ台の下を通れる」というポイントもちゃんとクリアしています。
写真のとおり、ルンバが余裕でテレビ台の下を通れます。
ISSEIKIの「ローボードテレビ台」周りの収納について
左扉内には、子どもたちのゲーム関連のアイテムを収納。
右扉内にはDVDやビデオなどの映像メディア関連を収納。
背面の穴から入れたケーブル類は、ざっくりまとめているだけ。
このガラスはリモコンの赤外線を通すので、いちいち扉を開けなくても操作が可能です。
中央上段の浅い引き出しには、取扱説明書などを入れています。
中央下段の深い引き出しには、ゲームソフトやDVDのディスクを収納しています。
子供にとっても使いやすいテレビ台
また、子どもが充電しながらゲームすることも多いので、テレビ台からコンセントが近いことは必須条件。
長男が毎日使うSwhitchなどのゲーム機器は、専用の収納ラックを使ってテレビ台上に置いています。
格好よくディスプレイしつつ、奥のカゴに放り込むスタイルなら面倒くさがらずに毎回ちゃんと戻してくれます。
(次男はダイニングでゲームをするので別収納)
テレビ台の素材は天然木がいい?化粧板との違いは?
とても満足しているテレビ台ですが、少し残念なのは、天然木を使っているのは前面と脚のみで、他の部分は化粧板なこと。
素材や仕様を理解した上で選びましたが、天板などを近くでよく見ると微妙な違いがわかります。
でも、全て天然木素材ならこの価格では買えないし、化粧板には強度があって汚れにくいというメリットがあります。
汚れてもサッと気軽にお手入れ出来るのはよいですね!
やっぱりこのテレビ台を選んでよかった、と納得しています。
おわりに
あなたは、今お使いのテレビ台を気に入っていますか?
私はテレビを観る時やふと視界に入るたびに、嬉しい気持ちになっています。
我が家にとってはこのテレビ台が理想に近いものでしたが、家族構成や住環境によって、理想の条件に合うものはもちろん違います。
テレビ台は部屋のイメージに影響する大きな家具なので、納得がいくまで調べて、お気に入りのテレビ台をぜひ見つけてくださいね。