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窓に貼るだけで涼しくなる!?遮熱シートの効果を検証してみた

窓に貼るだけで涼しくなる!?遮熱シートの効果を検証してみた

家事のコツ

エアコンをつけても「なかなか部屋の温度が下がらない!」なんてことはありませんか?
家の中には、ドアや窓などから屋外の熱が出入りしています。
しっかりとドアを閉めていても部屋の温度が下がらないのは、部屋の窓から屋外の熱が侵入しているからなんです。

今回は窓際の暑さ対策に効果的と言われる「遮熱シート」の仕組みと、遮熱シートを実際に窓に貼ったときの効果についてご紹介します!

2児の母とライターを兼任する30代主婦。ワーキングマザーとして生活を便利にする裏技や、あると助かる雑貨・贈って喜ばれるギフト商材の記事執筆などを中心に活動中。さまざまな生活アイテムに関するメリット・デメリットを分かりやすくご紹介しています。

窓用遮熱シートとは?

窓からの熱を遮る窓用遮熱シート

窓に貼る薄いフィルム状のものを「窓貼りシート」と呼びますが、その中でも遮熱機能に優れたものが「遮熱シート(遮熱フィルム)」です。

部屋の窓に貼ることで、窓から侵入する熱をさえぎることができるアイテムです。そのおかげで、室内の温度上昇を緩和する効果があると言われています。

遮熱の仕組みをメーカーに聞いてみた

遮熱シートがなぜ室内の暑さ対策に効果的なのでしょう? 数多くの窓貼りシートを製造しておられるメーカー「明和グラビア株式会社」の方に実際に、伺いました。

明和グラビア株式会社のご担当者によると「一般的に住宅やビルなどにおいて、窓ガラスは熱の出入りが多い場所です。夏に侵入する日射熱の70%は、窓などの開口部から入ってくることが分かっています。冬に窓から逃げ出す熱の割合も高いですが、夏に窓から侵入する熱は、屋根や壁などから侵入する熱の割合をはるかに超えています。」

夏に窓から侵入する熱のイメージ

窓から侵入する熱がこれほど高いなんて驚きですね。

「そのため、窓貼りシートやすだれ、オーニング等を使用して窓から侵入する日射熱を減らすことが、部屋の温度を下げるのに最も効果的なのです。」

なるほど。夏の暑さ対策は「窓際から」ということですね。

なぜ窓にシートを貼ると部屋の温度が下がる?

窓際の暑さ対策の重要性は分かりましたが、窓にシートを貼るだけで部屋の温度が下がるなんて、不思議ですよね。

なぜ薄いシートを貼るだけで窓から侵入する熱をさえぎることができるのか、気になる遮熱の仕組みも教えていただきました。

「遮熱シートには、窓にあたる日射熱を「反射」する機能と「吸収」する2つの機能があります。画像のように、遮熱シートの性能によりますが、遮熱シートを貼ることで約39%の熱を反射し、シート+ガラスで36%の熱を吸収することができるようになります。結果、部屋に入り込む熱を63%もカットする遮熱効果が生まれます。」

遮熱シートの効果

窓からの熱を効率よく遮断することで、エアコンの冷房効果もアップ。設定温度が高くても部屋が涼しくなるので、節電にも期待が持てそうですよね。

「断熱シート」とは何が違う?遮熱と断熱の違い

窓際から伝わる冷気をシャットアウトする窓用断熱シート

冬に窓際から伝わる冷気をシャットアウトする窓用断熱シートというアイテムもあります。

遮熱シートと同じく窓に貼るものですが、冬に使うものなので、役割が真逆です。そもそも遮熱と断熱の違いは何でしょうか。

遮熱シートが屋外からの日射熱を反射・吸収するのに対し、断熱シートは室内の赤外線を反射して、部屋の暖かい空気が窓から逃げていかないようにする機能があります。

  • 断熱…室内の赤外線を反射して窓から熱を逃げにくくする
  • 遮熱…日射熱を反射して窓から熱が入りにくくする

断熱シートは冬の寒い時期に使うものなので、夏の強い日射熱を反射・吸収する機能は遮熱シートほど高くありません。

一方、遮熱シートは屋外からの日射熱はさえぎってしまうものの、断熱シートと同じく部屋の暖かい空気が窓から逃げていくのをシャットアウトすることができるため、冬の間も暖房効果を高めることが期待できます。

遮熱シートって効果ある?窓際の暑さを比べてみた

遮熱シートを実際に窓に貼って、どのくらいの効果を実感できるのかを検証していきたいと思います。

遮熱シートを実際に窓に貼って、効果を検証

今回貼ってみたのはこちらの遮熱シート。シルバーのメッシュタイプでUVカット性能にも優れています。商品パッケージには「遮熱効果:マイナス7度」と記載されていました。

ちなみにこちらは、水がなくても貼ることができるタイプ。空気が抜ける穴があいていることで、気泡ができてしまっても空気を抜きやすくなっています。

遮熱シートの貼り方については別の記事でくわしくご紹介していますので、そちらも参考にしてくださいね。

>>「遮断シート」を失敗せずキレイに貼るコツ

本当に窓に貼るだけで窓際の暑さが軽減されるのか、遮熱シートを貼る前と貼った後の温度を比べてみます(検証時期は6月の晴れた日)。

遮熱シートを貼る前の窓ガラス近くを測ると、温度は36度ありました。窓際ということもありかなり高めです。遮熱シートを貼ってから30分後の温度を測ってみると…

遮熱シートを貼る前と貼った後の温度を比較

温度は28度!遮熱シートを貼るだけで8度も温度が下がりました。商品パッケージに書かれていたより効果が出た結果に。

日光の当たり方や室内の環境などで効果に多少の違いはありそうですが、実際これほどの差が出るとは思っていなかったので驚きました。

今回検証したのは6月なので、日差しがきつくなる夏本番にはもっと効果が期待できそうです。

初めて遮熱シートを使ってみた感想

ここからは、初めて遮熱シートを使ってみて感じたことをご紹介していきます。

体感としては、肌がじりじりとするような暑さから、エアコンなしでも爽やかさを感じるようになりました。

また、部屋の床を見ると、貼った場所と貼っていない場所では、日光の当たり方の違いが歴然でした。

遮熱シートを貼ると日光の当たり方が違う

日光をさえぎるので室内が若干暗くなるものの、遮光カーテンと比べると同じか少し明るいと感じるくらい。日中、目隠しのために白いカーテンを閉めたままにしている方も多いと思うので、それほど暗さは気にならないと思いますよ。

ただし、カーテンのように開けたり閉めたりできるわけではないので、調光したいという方にはピンポイントでの使用がおすすめ。日差しが強い場所だけ、人目につきやすい場所だけ、窓の一部分だけなど、貼る場所を自分で調整すれば便利に使えると思います。

ちなみに、今回検証に使った遮熱シートには目隠し機能も付いていました。

目隠し機能のある遮熱シートを貼った窓

部屋の中からは外が見えますが、

目隠し機能のある遮熱シートを貼った窓

外から部屋の中は全くと言っていいほど見えませんでした。

夜間など、外の方が暗い場合は部屋の中が見えますので、カーテンは閉めるようにしてくださいね。

窓際の暑さが気になるなら遮熱シートをお試しあれ

実際に窓に貼ることで、遮熱シートが部屋の温度をかなり下げてくれることが分かりましたね。

暑い夏の暑さ対策として、屋外からの目隠しとして、ぜひ遮熱シートを使ってみてください。

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