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【検証比較】シリコン調理器具の悩みを解消!ニオイ落としに効果のある洗剤は?

家事のコツ

蒸し料理ができるシリコンスチーマーやフライパンを傷つけないシリコン製の調理スプーン、繰り返し使えるシリコン製のお弁当カップなど……。
耐熱性があり、しなやかで使いやすいシリコン製のキッチン用品は、とっても人気ですよね。

一方で、シリコン特有のニオイや調理後の食品のニオイ、洗ったときの洗剤のニオイなどが気になるという、お悩みの声も…。
今回は気になるニオイをすっきりと落とすための方法やコツ、おすすめの洗剤などを実際にあれこれ検証しながらお伝えします。

元小学校家庭科教諭。子どものハウスダストアレルギーをきっかけにおそうじにはまり、ブログ「節約ママのこだわり掃除」をスタート。時短家事や節約を楽しみながら日々研究中です。 著書「家族が笑顔になる おそうじの魔法」など。

そもそもシリコンの独特なニオイとは何?

一般的なシリコーンゴムは固めるために硬化剤(触媒)が必要になります。この硬化剤に用いられる有機過酸化物がシリコン製品特有の「におい」の原因であると言われています。

なお、硬化剤に白金(プラチナ)化合物を使用した「プラチナシリコーンゴム」による製品も見られ、こちらはほぼ無臭です。

日本では、調理器具に用いられるシリコーンゴム製品は食品衛生法で「ゴム」に分類され、その品質の規格基準は、「食品、添加物等の規格基準」の「ゴム製の器具または容器包装」の項で決められています。なので、この規格基準に適合した素材であれば、ニオイなどがあったとしても人体への影響はありません(※下記資料参照のこと)。

今回は身近な調理器具の中から、

  • シリコンスプーン
  • シリコンカップ

で、オススメの洗い方を色々と検証し、ベストな方法をご紹介します。

【検証1】使用前の「シリコンカップ」のニオイ取り

シリコンカップで気になる、開封したあとのシリコン製品特有のにおい。

↑のお弁当用のおかずケースは、ひだが大きく凸凹部分が少なく汚れが入り込まないので、お手入れもしやすい形状。

パッケージに書かれた使用上の注意では、中性洗剤で柔らかいスポンジで洗うことをオススメされています。
また「みがき粉」の使用は、なるべく避けるようにとも書かれています。

台所用合成洗剤でシリコン製品を洗うと、洗剤の香りがついてしまうので、無香料タイプの洗剤で洗うのがベストです。
ここでは、家にあるもので、それでもゴムのようなシリコン特有のニオイが気になる時の対処法を調べます。

【検証実験1】「シリコンカップ」をつけ置き洗いしてみた

<つけ置き洗いに使用する洗剤は…>

今回の検証で使用したのは、5種類の洗剤。

  • 【A】重曹(アルカリ性)
    成分は炭酸水素ナトリウムで、弱アルカリ性。粒子が荒く、研磨効果が強い。
  • 【B】クエン酸(酸性)
    かんきつ類や梅干しなどに含まれる酸味成分。無色無臭の安全な物質で、アルカリ性の汚れに効果的。
  • 【C】セスキ(アルカリ性)
    重曹と炭酸ナトリウムで構成された、アルカリ濃度が高めの洗浄力が強い洗剤。ほぼ無臭。
  • 【D】オキシクリーン(アルカリ性)
    主成分である「過炭酸ナトリウム」は酸素の力で汚れを分解するのが特徴で「油の分解」「除菌」「漂白」の3つの力をもっている。弱アルカリ性。
  • 【E】重曹+クエン酸(中性)
    重曹水にクエン酸を混ぜて発泡したもの。

これらを同じ量の水に同じ量を溶かしました。
また、重曹水にクエン酸を混ぜて、発生する泡の力で消臭できないか検証しました。

上の写真のように、それぞれの洗剤にシリコンカップをつけ置きします。

<2時間つけ置いた後の結果は…>

つけ置きした時間は約2時間
その結果、【A】重曹、【B】クエン酸、【E】クエン酸+重曹は、ニオイが残ってしまうという残念な結果になりました。
【C】セスキは少しニオイが軽減し、【D】オキシクリーンはニオイがだいぶ減りました。

【検証実験2】もっと手軽に!「シリコンカップ」を洗剤で洗ってみた

ただ、2時間もつけ置きするのは大変なので、今度はもっと短時間で洗えるものがないかを検証してみます。

<使用する洗剤>

ご家庭にもある短時間で洗えそうな洗剤を選んでみました。

  • 【F】台所用洗剤「キュキュット」(弱酸性・香料あり)
  • 【G】台所用洗剤「ヤシノミ洗剤」(中性・香料なし)
  • 【H】クレンザー「クリームクレンザー」(弱アルカリ性・クリームタイプ・研磨剤50%)
  • 【I】クレンザー「ハイホーム」(弱アルカリ性・半練りタイプ・研磨剤50%
  • 【J】固形石鹸(弱アルカリ性)
    無香料・無着色。高純度。純石けん分(98%脂肪酸ナトリウム)

これらの洗剤を、それぞれ直接シリコンカップに塗りつけて優しく洗います。

<洗った結果は…>

【F】「キュキュット」で洗ってみた

香りつきの食器用洗剤を利用したものは、やはりシリコンカップに洗剤の香りが強く残ってしまいました。

【G】「ヤシノミ洗剤」で洗ってみた

無香料のヤシノミ洗剤は、洗剤のニオイはつきませんが、シリコンカップ自体のニオイを減らせませんでした。
ですが、もし日頃のシリコン製品のお手入れ用に中性洗剤を使われるのであれば、ニオイうつりの心配がない無香料のヤシノミ洗剤がオススメです。

【H】「クリームクレンザー」で洗ってみた

クリームクレンザーは優しくカップ全体に広げるようにして伸ばします。しっかりすすげばニオイがほとんど残りませんでした。

<p><strong>【I】「ハイホーム」で洗ってみた</strong></p>
<p>ハイホームも半練りタイプのクレンザーですので、優しく伸ばしながら洗います。<br />
ほとんどニオイが残りませんでしたが、粘度があるため少しすすぎにくかったです。</p>

ハイホーム

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【I】「ハイホーム」で洗ってみた

ハイホームも半練りタイプのクレンザーですので、優しく伸ばしながら洗います。
ほとんどニオイが残りませんでしたが、粘度があるため少しすすぎにくかったです。

【I】「ハイホーム」で洗ってみた

固形石鹸も、ニオイがほとんどなくなりました。

純石鹸と書かれているものは、石鹸分の割合が高く、洗浄力がとても強いのが特徴。とくに泥汚れ・油汚れなどによく効き、ニオイ取りにも効果的。キッチンでも、油汚れを落としたりニオイを取るのに使えます。今回の実験に使ったものも純石鹸。無香料の純石鹸が汚れ落ちがよくていろいろなシーンで使いやすいのでオススメですよ。

【検証1の結果】シリコンカップの洗浄実験まとめ

はりシリコン製品を洗う場合は香りつきの食器用洗剤を使うと洗剤の香りが残ってしまうので、避けたほうが良いという結果になりました。
また、重曹などによるつけ置きも、時間がかかるわりにニオイが取れませんでした。
つけ置きするのであればオキシクリーンセスキがオススメです。

短時間でかつニオイが減ったのが、クリームクレンザーとハイホーム、固形石鹸です。
研磨剤を含んだ洗剤を利用するとシリコン表面が傷つく可能性があるので、頻繁に利用するのはオススメしません。
そう考えると、固形石鹸がもっともニオイ取りには優れていますね。

<仕様前のシリコンカップのニオイ取りには…>

  • つけ置き洗い
    セスキ・オキシクリーンがおすすめ
  • 時短洗い
    クリームクレンザー・ハイホーム・固形石鹸がおすすめ

【検証2】調理後の「シリコンスプーン」のニオイ取り

わが家では、無印良品の「シリコン調理スプーン」を愛用しています。
とても便利ですが、やはり調理後に食品の香りがつきやすいのが難点。

特にカレーライスの場合は独特のスパイスの香りが残りやすいので、今回の実験ではあえてカレーのニオイを強くつけた状態で検証を行いました。

【検証実験1】「シリコンスプーン」を4時間つけ置き洗いしてみた

さきほどの実験と同じように【A】重曹、【B】クエン酸、【C】セスキ【D】オキシクリーン【F】重曹+クエン酸に4時間つけ置きしました。

その結果、どれもカレーのスパイスの香りが強く残ったままでした。

【検証実験2】もっと手軽に!「シリコン調理スプーン」を洗ってみた

続いて、他の洗剤でも試してみます。
使ったのは、【G】香料なしの食器用洗剤(中性)【H】クリームクレンザー(弱アルカリ性)【I】ハイホーム(弱アルカリ性)、【J】固形石鹸(弱アルカリ性)

それぞれの洗剤でシリコンスプーンを洗ってから、すぐに香りを確かめました。

固形石鹸はカレーの油分はしっかりとれましたが、肝心の気になるスパイスの香りは残りました。
ニオイが残りにくかったのは、クリームクレンザーハイホームでした。

【検証2の結果】調理後のシリコンスプーンの洗浄実験まとめ

シリコンカップの実験より、強力で手ごわかったカレーのニオイつきのシリコン調理スプーン。

つけ置き洗いでは、すべてカレーの香りがほとんど残ってしまう結果になりました。
シリコンカップの実験では有効だったセスキとオキシクリーンも、カレーのニオイには勝てませんでした。

研磨材入りのクリームクレンザーとハイホームが、今回も健闘
どちらも研磨剤の細かい粒子が、目に見えない隙間まで入り込んだ油分やスパイスを取り除いてくれたようです。
より表面に傷をつけにくいという意味では、半練り状態のハイホームより、クリーム状のクリームクレンザーの方が安心かもしれません。
ただし、粉末状や半練りタイプより粒子が細かいとはいえ、クリームクレンザーも研磨剤を含んでいるので、毎日こすると傷がつき素材を劣化させてしまいます。
カレーのニオイがついて、どうしても気になる場合の最終手段にしましょう。

ただしクリームクレンザー、ハイホームの場合でも、完全にカレーのニオイがなくなるのではなく、スパイス臭が微かに残る感じです。

一度にニオイを完全に取ろうとせず、何度かにわけて挑戦すると取れてきます。
シリコンカップの実験では有効だった固形石鹸も、シリコンスプーンについたカレーのニオイまでは取れませんでした。

<カレー調理後のシリコンスプーンのニオイ残りには…>

  • つけ置き洗いはおすすめしない
    (どれもカレーのニオイが残る)
  • 時短洗いには
    クリームクレンザーとハイホームがおすすめ

    さらに
  • 傷をつけにくいという点でクリームクレンザーの方がよりおすすめ
  • 何度かに分けて洗う必要がある

シリコン調理器具のニオイ落としの最終まとめ

「シリコンカップ」の使用前のニオイは、比較的かんたんに落ちました。
傷をつけずに洗うには、オキシクリーンかセスキでつけ置きか、固形石鹸で洗うのがオススメ。
研磨剤入りのクレンザー類は、ここぞという時のみに使用します。

「シリコンスプーン」のカレーのスパイス臭は、結構がんこで、なかなか汚れが落ちませんでした。
ニオイが減ったのは、研磨材を含むクレンザーのみという結果に。

カレーにかかわらず、強い香りの料理やスパイスを使用する料理の時は、できるだけ食品や調味料に触れる時間を短くし、使用後すぐに洗えばニオイがこびりつくのを避けられるようです。なるべくクレンザーを使用する機会がグンと減るように、普段から気をつけて使ってみてくださいね。

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