管理栄養士兼ライターをしている、2児の母です。部屋の片付けが少々苦手…。ハウジーのコラムを読みながらステキなおうちになるよう、悪戦苦闘中です。日々の暮らしに彩りを添えるような記事をお届けできればと思います。

何がいる? 一人暮らしに必要な「食器」の揃え方とおすすめアイテム
一人暮らしを始めるとき。部屋の契約に、家具家電を買いそろえたりと、何かと大忙しで、後回しにしてしまいがちなのが食器類をそろえることです。
「とりあえず」と思って適当なものを買ってしまうと、後悔することも……。実は、私も後悔をしたことがある人間の一人です。
そんな失敗をする人少なくなるように、今回は一人暮らし向けの食器選びのポイントなどをお伝えします。

失敗しない!一人暮らし向けの食器選びのポイント
「食器なんて、使えれば何でもいいのでは?」と思いがちですが、実際使い始めると食器選びは意外と奥が深いと気付くはずです。
実は、わたし自身も一人暮らしをはじめるとき、「安いものなら何でもいいや」と思い、適当にそろえました。でも後々になって「もっとオシャレなのを選べばよかった」「買い足しやすいものを選べばよかった」なんて後悔をした経験があります。
そこで、私の実体験をもとにした「食器選びのポイント」を6つご紹介します。
【サイズ】少し「大きめ」を選ぶ方がよい
「少し大きいかな」と思うサイズの方が、使い勝手がよく取り回しもききます。小さな皿だと料理が盛り切れなくて、別の皿を使わなければならないということも。そうすると洗い物が増えてしまう原因になってしまいます。
特に、一人暮らしをはじめた当初は自炊にも慣れておらず、作る量を間違えてしまったということもよくあります。また、小さな皿にギュウギュウに盛るよりも、大きな皿に余白を作って盛る方がオシャレに見えます。
お皿の種類によって「どのくらいのサイズがちょうどいいのか」をまとめてみたので、参考にしてください。
- 小皿(13~16cm)……サラダなどを盛るには、16cmがおすすめ
- 大皿(21~25cm)……男性には、23cmよりも大きめがおすすめ
- 丼ぶり(16~19cm)……たっぷり食べるなら、19cmがおすすめ
【枚数】2枚そろえるのがベター
「一人暮らしだから、1枚でいいか」と思いますよね。実際、わたしもそう思っていました。
しかし、友達や家族が泊まりにきたり、パートナーができたりすると1枚だけでは不便な思いをすることも。同じ食器を買おうと思っても、すでに取り扱いがないこともあるので、ちぐはぐな組み合わせになる可能性もあります。
一人暮らしなのに「4枚セットを買え」とは言いません。しかし、最低限の2枚はそろえておきましょう。
【素材】「電子レンジ」が使えて、「壊れにくいもの」がおすすめ

「SEE」
電子レンジOK、食洗機OKの素材がおすすめです。
特に、メインディッシュを盛り付ける大皿は、電子レンジが使えるものを選ぶのが◎。温めなおしが簡単にできる方が便利です。一人暮らしなら食洗機がある人は少ないかもしれませんが、後々食洗機を買ったときを考えると、対応している食器を選んだほうが便利です。
また、デザインがオシャレでも繊細に扱わないといけない食器は、正直使い勝手がよくないことが多いことも少々雑に扱ってもビクともしない食器のほうが、一軍になりやすいです。
割って壊れるのが嫌な場合は、強化磁器あるいはプラスチック製の食器をおすすめします。
【色】料理初心者におすすめは「白」

「CORELLE/コレール」ウインターフロスト
おすすめの色は、ずばり「白」です。無難でおもしろみがないなと思うかもしれませんが、主張しないので、どんな色合いのとも相性抜群です。
「白い食器ばかりはつまらない!」と思うなら、グレー、ベージュなどの食器を足してみましょう。大皿でカラフルな色を選ぶと存在感があるので、最初は小皿や小鉢で冒険してみるといいかもしれません。
【デザイン】妥協せず、気に入ったものを
食器はデザインが気に入らなくても、割れたり欠けたりしていないと処分しづらいものです。そのため、本当に気に入ったデザインの食器を買ったほうが、後悔しにくいです。その場しのぎで買ったつもりが、気づけば何年も使っているなんてことも少なくありません。
また、オシャレなデザインのものなら、「見せる収納」にしてもOK。
本当にお気に入りの食器は少し高くても大切に使うので、結果的にコスパがよかったりもします。
【収納】「スタッキング」できるものが◎
食器を買うときは、収納のしやすさにも注目してみてください。一人暮らしの家はワンルームや1Kのところも多く、収納スペースも限られています。
重ねてコンパクトに収納できる食器なら場所をとらず、スッキリと収納できますよ。
一人暮らしに「最低限そろえたい」食器の種類
予算的なこともあり、なるべく最低限のものですませたいという人も多いのではないでしょうか。そこで、必ずそろえたい3つのアイテムに絞ってご紹介します。
1枚は買いたい「大皿」

「ナチュラルカラー」プレート
大皿は、一人暮らしにはマストアイテムです。大皿といっても色々な種類がありますが、最低限用意したいのが深めのもの。浅いものは汁気がある料理を盛るときに不便ですが、深めのものだとカレー皿にもなって、とても便利ですよ。
- カレーやシチュー皿
- パスタ皿
- 肉や魚料理などのメインディッシュ皿
- ワンプレート皿
大きめを選びたい「茶碗」

「COTON」飯椀
茶碗もそろえるべき食器のひとつです。米は切っても切り離せない存在なので、最低でもひとつは買っておくとよいでしょう。
大きめの茶碗を選べば、ミニ丼や具だくさんの汁物を盛るときにも活躍して便利です。
- ごはんを入れる茶碗
- 小さめの丼ぶり
- 豚汁・粕汁などの汁椀
温も冷も使える「マグカップ」

「ほわり」マグカップ
コップ類もそろえるべきアイテムです。ただ、意外と選び方が難しく、かつ重要なアイテムです。複数買いする余裕があれば、マグカップとグラスを用意したいところですが、「置き場所がない、あまりコップを使わない」という場合は、マグカップもしくは耐熱カップを選ぶようにしましょう。
温冷どちらも使えるマグカップもしくは耐熱カップは、冬も夏も一年中ずっと活躍します。さらに汁椀代わりにもなって便利です。
- 飲み物全般
- スープ
一人暮らしに「あると便利な」食器の種類
先ほどご紹介した、必ずそろえたい3つのアイテム以外にも、あると便利な食器をご紹介します。これらがあると料理の幅も広がってくるので、一人暮らしの生活に慣れてきたら、ぜひ手に入れてくださいね。
麺類を入れるのにも活躍する「丼ぶり」

「やさしい彩り」どんぶり
丼ぶりがひとつあると、丼ものを盛り付けるのはもちろん、うどんやラーメンなど麵類にも対応できます。
自炊の幅が広がってきたら、ぜひそろえたい食器です。
- 丼
- うどん鉢・ラーメ鉢
- サラダボウル
- 大きめのスープボウル
多目的に使える「小皿」

「エッジライン」プレート
大皿によそった料理を取り分けたり、副菜を盛り付けたりするのに便利なのが、「小皿」です。一人のときはあまり使用頻度が高くないかもしれませんが、お客さんが来たときに小皿があると重宝しますよ。
また、オシャレな小皿はアクセサリートレイとしても活用できます。
- ケーキ皿やお茶菓子の器
- サラダなどの副菜の盛り付け
- 取り皿・取り分け皿
- 調味料・薬味入れ
とんすいとしても使える「汁椀」

山中汁椀
マグカップなども汁椀の代用にできますが、できれば汁椀もそろえたい食器のひとつです。
おすすめは、電子レンジOKのもの。一人暮らしだと、作りすぎたというシーンはよくあること。そんな残り物のおかずを電子レンジOKの汁椀に入れておけば、温め直しもラクラク。鍋に入れたまま冷蔵庫に保存するといったことがないので、場所をとることもありません。
また、一人鍋をしたときの「とんすい」の代わりにもなります。
- 汁椀
- ミニ丼
- 残り物を入れる小鉢
- デザートカップ
- スープカップ
汎用性が高く、食卓が華やぐ「小鉢」

「ANGIE/アンジー」ココット
副菜を大皿にメインと一緒に盛り付けてもOKですが、小鉢を使うことで食卓がより華やかに見えます。
耐熱性がある深めの小鉢を選ぶと、いろんな料理の盛り付けに使えて汎用性が高くなりますよ。また小さめのものを選べば、醤油やタレを入れるのにもピッタリです。
- 副菜の盛り付け
- タレ入れ
- (耐熱性のものなら)茶わん蒸し碗
- ヨーグルトなどの盛りつけ
ワンプレート用にも。23cm以上の「大皿」

「HINATA」プレート
先ほど最低限そろえたい食器としてご紹介した「大皿」。それとはサイズ違いの23cm以上の大きいお皿があると、盛り付けの幅が広がります。ワンプレートに盛り付けるときや、男性用の料理を盛り付けるときに便利です。
フチが少し立ち上がっているものの方が、扱いやすくおすすめです。
- 肉・魚料理などのメインディッシュ
- パスタ皿
- オムライス皿
- ワンプレートランチ
こちらの記事で、大皿を使ったワンプレート皿の盛り付けをご紹介していますので、一緒に参考にしてみてください。
>>簡単な「ワンプレート朝ごはん」の盛り付け方のコツ【料理写真家が伝授】
お気に入りの食器で楽しい一人暮らしを
いかがでしたか?そろえる食器のイメージはできましたか?
ちなみに食器をそろえるなら、収納をどうするかも考えたいところ。でも一人暮らしの狭い部屋だと、食器棚を置くスペースもないこともありますよね。
そんなときは、以下のアイデアがおすすめです。
<食器の収納アイデア>
- カラーボックスを食器棚の代わりに使う
- シンク上の吊戸棚に食器を収納する
- シンク下の引き出しに立てて入れる
- おしゃれな水切りカゴを使う
水切りカゴは、インテリアの邪魔にならないおしゃれなものを選ぶのがおすすめです。食器を買う時は収納場所も考えると失敗が少なくなると思います。
後々になって「もっと吟味すればよかった…」なんて後悔しないためにも、最初が肝心。食器は、この記事を参考に、ますはイメージをしてからお買い物をしましょう!
