TVや雑誌などのフードスタイリング、メニューや商品開発の傍ら、「お料理の基礎からアレンジまで楽しく美味しく!」をモットーに料理教室を開催しています。また、発酵食品の魅力に魅了された近年は、無農薬味噌作り教室も。食材を簡単にアレンジさせる技などをご紹介していきます。

「余っためんつゆ」を煮物・常備菜・タレにアレンジ。フードコーディネーターが教えるレシピ
夏に大活躍するめんつゆ。
麺以外にも使いまわせる調味料として、実は季節を問わず、たくさんのアレンジがきく優れものなんです。

そもそも「めんつゆ」とは?選び方のポイント
めんつゆは、時短でおいしい和食を作ることができる優れもの。「お料理あまり得意じゃないので、こんなことムリ」「残業で遅い時間に帰宅するから、だしから自炊なんて……。」といった人にとっても救世主です。
めんつゆは「だし」と「かえし」からできている
めんつゆは、「だし」と「かえし」からできています。
- 「だし」……動物性のカツオや煮干し(地方によってはあご(トビウオ)アジ、鯛)、植物性の干ししいたけやきのこ、海藻を抽出して作ります。味の基礎になります。
- 「かえし」……醤油を煮返すことから名付けられたもので、醤油とみりん、砂糖を沸騰させないように炊いて作ったものです。
「だし」は、うまみや風味、香りをつけて、料理にふくらみをもたらします。一方「かえし」は味付けに欠かせないもの。きちんと「だし」を取って、「かえし」と合わせて煮ていくという調理作業は、毎日のこととなると大変。この調理作業を簡素化してくれたのが、めんつゆなのです。
「めんつゆ」選ぶときのポイント

いろいろな種類が流通している「めんつゆ」ですが、食の安全性を考えてうまみ調味料などの添加物が入っていない「めんつゆ」を選びましょう。
裏の原料を見て添加物が入ってないものか、表ラベルに「無添加」と表示されているものを選びます。自然素材だけのうまみは、カラダに優しく、おいしいお料理に変身します。
余っためんつゆを「常備菜」に!「おくらとなすの煮物」
ちょっと手間のかかる煮びたしも、めんつゆを使えば短時間で仕上がります。

<材料>
- オクラ
- なす
- めんつゆ
<作り方>
1.なすは、少し皮目に切り込みを入れて味をしみ込ませやすくし油で焼きます。
2.オクラはガクを取り、簡単に塩ゆで。
3.めんつゆを表記通りの水量と合わせて沸騰させて、その中に食材を入れひと煮立ちします。
4.冷ましながら味をしみ込ませて完成。
煮びたしはいろんな食材で作れるので、冷蔵庫の中の整理にもなりますよ。容器に保存して副菜にしたり、お弁当のおかずにしたり。夏場はひと煮立ちさせる時にお酢を少し入れてあげると、防腐効果が期待できます。
余っためんつゆでいつもと違う味に「唐揚げの煮びたし」
ボリュームたっぷりの鶏の唐揚げも、煮びたしでさっぱりいただくのもおすすめです。揚げた鶏の唐揚げを希釈しためんつゆでさっとひと煮立ちします。いつもの唐揚げと違う楽しみ方ができます。

<作り方>
- 唐揚げ
- めんつゆ
<作り方>
1.めんつゆを表記通りの水量と合わせて沸騰させテます。その中に唐揚げを入れひと煮立ちします。
2.冷ましながら味をしみ込ませて完成。
煮びたしは、先ほど述べた冷蔵庫の余った食材を整理するだけでなく、食欲のない時も、さっぱりといただけます。夏にぴったりのメニューになります。
余っためんつゆをアレンジ「万能ゴマだれ」
マンネリになりがちな「たれ」も、「めんつゆ」でアレンジできます。

<万能ゴマだれ>
- めんつゆ……1
- 豆乳……1.5
- ごま……適量
<作り方>
「めんつゆ1」に「豆乳1.5」の割合をたして混ぜます。そこに、ごま油適量を合わせるだけ。とっても簡単ですね。
サラダだけでなく、そうめんやうどん、お鍋のスープに使える万能だれです。練りごまやいりごまを少し加えると、さらに風味豊かなたれに仕上がります。
「めんつゆ」は隠し味にも
他にも、余っためんつゆは
- 親子丼を作る
- 肉じゃがのだしにする
- 卵焼きに入れる
- 納豆に混ぜる
といった使い方や、、そのままちょい足しもできるのでとっても便利!
たくさんの使い道があるので、いろいろ自由にアレンジして楽しんでみてくださいね。
初回公開日:2016年05月19日
更新日:2025年5月18日
