家事のコツや収納術、インテリアやおでかけにまつわる話などを通して「わたしらしい暮らし方」をご提案します。
引っ越しの時は、普段はなかなかできない断捨離のチャンス。でも後になって「捨てて失敗した」「断捨離して後悔した」ということもあるかもしれません。
今回のテーマは「引っ越しの時に捨てて後悔したもの」。実際にみんながどんなものを捨てて後悔した経験があるのか聞いてみました。
引っ越し時にモノを捨てて、後悔したことある?
引っ越しの時は、普段はなかなかできない断捨離のチャンス。チャンスと前向きにとらえても後になって「捨てて後悔した」というものもあるはず。実際に捨てて後悔したものがあるのかアンケートしてみました。
約半数の人が捨てて後悔したものがあると回答。では、後悔している人はどんなモノを捨ててしまったのか、気になりますよね。さっそく見ていきましょう。
1位:全巻そろえたマンガ
一番多かった回答は、買いそろえたマンガ。
「古いマンガを捨ててしまったが、現在では入手困難で価値が上がっているため後悔しています。」(40代・3人暮らし)
「電子書籍だと、めちゃくちゃ高額に! ドラマ化されて読みたくなりましたが、手がでません。」(40代・2人暮らし)
全巻となると結構置き場所をとってしまうマンガ。引っ越しを機に処分したいという人もいるかもしれませんが、アンケートではコツコツ集めたコレクションを捨てて後悔している人が多数! 「ガラスの仮面」「王家の紋章」「こち亀」「銀魂」……。後悔する前にとっておく方法を考えてもよいかもしれません。
コミック本なら約52冊を収納できるケースです。フタはロック付きでしっかり閉まるので、引っ越しの時にこのまま持っていけて◎。オールクリアで中身がひと目で分かるのもうれしい点です。2段まで積み重ねでき、キャスター付きで重くなっても移動ラクラク。
2位:着ていない服
2位は服。量があると、引っ越しの時に荷物になる存在です。
「クローゼットにあると思ってそれに合う服を買い足したら、引っ越しで捨ててしまっていた。」(30代・5人暮らし)
「着ていないからと思って服を捨てたら、捨てすぎていて着る服がなくなった。」(20代・2人暮らし)
引っ越しの時に「最近着てないな」と思って服を捨てるのは、ちょっと待った! 来てないなと思っても、季節じゃないから着ていないだけかも。オフシーズンの服はまた必要になるかもしれないので、勢いで捨てすぎないように注意しましょう。以下の記事では、捨てなくてもクローゼットを整理しやすくするアイテムを紹介しているので参考にしてください。
>>「捨てなくても見つけやすい」クローゼットを作るおすすめアイテム
3位:あると便利な家具
3番目に多かったのは、あると便利だけどインテリアの主役にはならないワゴンや隙間収納の家具類。
「引っ越ししたら部屋が広くなるから、キッチンワゴンや折り畳みデスクなど省スペースな家具類を捨てました。でも引っ越し後しばらくするとモノが増えて、捨てなければよかったと思いました。」(40代・3人暮らし)
「あまり使わないからと思って折りたたみチェアを処分。でもすき間に入れておけば、必要なときに使えるので捨てることはなかったなと思いました。」(30代・2人暮らし)
テーブルや椅子といった主役級の家具は持っていく人が多いと思いますが、ちょっとしたときに「あると便利な」家具たちは、断捨離の対象になりがち。でも引っ越し先でも生活スタイルは変わらないだけに「なくて不便」を感じるアイテムのようです。引っ越し先での生活が読めないなら、持っていくのもひとつの手かも!?
4位:ちょっと熱が冷めた推し活グッズ
4位は、情熱のピークが過ぎた推しのグッズ。ウチワ、雑誌の切り抜き、プレミアムグッズなど……。とにかくカタチもサイズもバラバラなので、引っ越し時「家族から捨てろ」といわれるアイテムのようです。
「青春時代にコツコツ集めたアイドルのグッズ。あのキラキラ輝いていた6人SMAPの写真集は、残しておけばよかったなと後悔しました。」(40代・3人暮らし)
「仮面ライダーのベルトを処分したけど、再販も中古販売もされていなくて、もう手に入らないと知って後悔しました。」(30代・5人暮らし)
引っ越しは、同棲や結婚など生活環境が変わるタイミングですることもあり、相手に気を遣って大量のグッズを断捨離、という選択をすることもあるかもしれません。でも、かつては生活のすべてを捧げるほどハマった推したち。ある日、突然懐かしくなってく後悔することのないように、コンパクトに収納できるアイテムを活用するのも手です。
推しグッズをまとめてスマートに収納できるケースです。たためばコンパクトになるので、収納はもちろん、引っ越しの時に持ち運ぶのもラクラク。推しごとにファイルを分けて収納しておけば、ちょっと熱が冷めたとしても、また見たいときにいつでも見返すことができます。
5位:人からもらったモノ・譲り受けたモノ
5位は、人からもらったものや譲り受けたもの。その人と疎遠になると売ってもいいかとなりがちです。
「母親からもらった着物を処分してしまって後悔しました。年齢を経てから着物を着る機会があったので、あれば着られたなと思います。」(40代・2人暮らし)
「母に作ってもらったカバンを捨てて後悔。汚くなっていたので引っ越しで捨てたけど、後から、作るのが大変だったと言っていたことを思い出し、洗えばまだ使えたなと思いました。」(40代・2人暮らし)
処分する時には、そのときに「いるかいらないか」で判断してしまいがち。ですが人からもらったものは、その人とのエピソードやその人が使っていたという事実が重要だったりします。捨てるときには「その人との思い出の品」だと発想の転換をして、後で恋しくなるものでないか、今一度考えてからでもよいかもしれません。
6位:思い出の品
6位は、旅行のチケットや子どもの作品といった思い出の品。
「海外旅行に行った時の飛行機のチケットや、有名な美術館のパンフレットなど。その程度の荷物なら無理に捨てなくてもよかったと非常に後悔しました。」(40代・3人暮らし)
「子どもが保育園で描いた絵や作品がたまっていたので引っ越しの時に処分。でも大きくなってきたらそんな絵はもう描かないので、残しておけばよかったと後悔しました。」(40代・5人暮らし)
思い出のあるモノは、捨ててしまうともう2度と戻りません。嫌な思い出ならともかく、これまで記念に残してきたモノであれば、引っ越しだからと処分してしまうのは後悔の元になるかも。場所をとるなら、上手に収納できるアイテムを活用するのがおすすめです。
画用紙に描いた絵や立体的な作品も収納できるケース。クローゼットやベッド下など約12cmのすき間にスリムにおさまります。取っ手付きで引っ越しの時の移動もラクラク。旅行の思い出の品をまとめて入れておいてもOKです。
7位:趣味のグッズ
7位は、はじめに買いそろえることが多い、趣味に使うモノ。
「もう使わないと思ったキャンプ用品を引っ越しで処分しました。でも年取ってきたら、また行きたくなって、残しておけばよかったと後悔。」(60代・2人暮らし)
「自分ではしなくなった手芸アイテム。子どもがやりたいと言い出して、また道具や材料を買いそろえるのにお金がかかったので、捨てなければよかったと後悔しました。」(40代・5人暮らし)
続く続かないにかかわらず、始めようと思ったらある程度の準備が必要な趣味のグッズ。自分ではもう使わないと思っても捨ててしまわず、基本のモノは残しておくのが無難かもしれません。意外と高く売れることもあるので、売却という手を考えても。
8位:身に付けなくなったアクセサリー
8位は、流行や興味が去ったアクセサリー。
「勢いで捨ててしまったけど、メルカリで売ればお金になったのにと後悔しました。」(40代・2人暮らし)
「古いデザインだったので好みじゃないと思って捨てたけど、リメイクすればまた身に付けられたなとちょっと後悔しました。」(40代・4人暮らし)
アクセサリーは普段あまり断捨離するきっかけがないだけに、処分するなら引っ越しの時、と思う人もいるかもしれません。ただ残しておけば、流行がリバイバルしたりちょっとしたアレンジに使えたりとまた活躍の場がやってくるかも。収納にはこんなアクセサリーボックスを使うのがおすすめです。
2段式のアクセサリーボックスです。上段には1軍、下の段には2軍のアクセサリーと分けて収納すると便利。ボックスになっているので、引っ越しの時はこのまま持ち運べるのもうれしい点です。
9位:ホテルのアメニティ、試供品のスキンケア
9位は、旅行時にホテルに泊まったりときに持って帰ってきてしまうアメニティや化粧品を買ったときにもらう試供品。気に入ったアメニティほど、すぐ使わず「旅行時に使おう」と思ってためてしまいがちです。
「ホテルのアメニティのシャンプーは、引っ越して荷物をほどくまでに使うのにちょうどよかったなと後悔しました。」(40代・2人暮らし)
「使わないなと思って、化粧品のサンプル類を捨ててしまったけど、あれば旅行の時持っていけたのにと後悔しました。」(20代・2人暮らし)
アメニティやサンプルは1回の使い切りになっていて、引っ越し後の数日間使うのに重宝するとの声が。また旅行の時、普段使っているスキンケア用品を小さな容器に詰め替えるのって面倒ですよね。引っ越しだからといって捨てずに、残しておくのがベターかもしれません。
10位:たまにしか使わない調味料
10位は、買ったけど普段は使っていない調味料。
「場所を取るので捨てたけれど、またイチから買いそろえるのにお金も時間もかかりました。」(30代・3人暮らし)
「たまにしか使わないと思って処分したけど、たまに作りたい時がくるので、やっぱり残しておけばよかったと後悔しました。」(40代・3人暮らし)
特に声が多かったのは、スパイスカレーを作る時に必要なスパイスや、中華料理の調味料、お菓子作りでちょっとだけ使うモノなど。引っ越しの時に存在を思い出した、となる前にこんなアイテムで普段使いのレパートリーに加えておくのも手。
省スペースでスパイスを収納できる回転ラックです。くるっと回せば奥のものが手前にくるので、調味料の使い忘れ防止にも役立ちます。空間になじむくすみカラーで、そのまま食卓に出しても◎。
アンケートから見えてきた、モノを捨てても後悔しない基準とは?
引っ越しの時に捨てて後悔しないためには、あらかじめ捨てる捨てないの基準をもうけておくことが大切。これから引っ越しの予定があるという人は、今回のアンケートから分かった、こんな基準を参考にしてみてください。
- オフシーズンの服は慎重に捨てる
- アクセサリーやバッグは捨てずに、譲ったり売ったりすることも考える
- 思い出の品や人からもらったモノはもう戻らないので、捨てるなら写真にとってデータ化する
- 無料のアメニティや割り箸、スプーンなどは荷ほどきするまでに引っ越し先で使えるので残す
アンケートでは「引っ越し後に捨てるかどうか考えてもよかった」という声もみられました。身軽に移動するには捨てる勢いも大切ですが、今回のみんなの声を参考に、捨てて後悔したということがないような選択をしてくださいね。
<調査概要>
- 調査手法:オンラインアンケート
- 調査期間:2024年2月7日(水)~2月14日(水)
- 調査対象:20代~60代の男女
- 有効回答数:107人