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炭が入った火消し壺

火消し壺で炭を再利用できる!?使い方を知ってかしこくバーベキュー

おでかけ

楽しくバーベキューをした後の困りごとと言えば、使った後の炭の処理ですよね。
「どうやって炭の始末をしたらいいのか分からない」「安全に手早く炭を処理できるアイテムはないの?」など、疑問をお持ちの方は多いはず。

そんなとき、ぜひ活用して欲しいアイテムが「火消し壺」です!
こちらの記事では、火消し壺の正しい使い方や、火消し壺に入れて持って帰った「消し炭」を再利用するアイデアをご紹介します。

広報&ライターの3児の母。お掃除してもすぐに子どもたちに荒らされている日々です(汗)毎日ドタバタな中でも、楽しく心豊かに暮らせる「暮らしの工夫」をお届けできればと思います。

簡単だけど正しく使おう!火消し壺の使い方

火消し壺とは、使用した炭を安全に消火させるためのアウトドア用品です。
フタで密閉して空気を遮断することで簡単に消火できます。

手順1.使い終わった炭を火消し壺の中に入れる

消し炭

まずは、使い終わった炭をトングを使って1個ずつ火消し壺の中に入れましょう。
このとき、炭を隙間なくたくさん入れた方が火消し壺の中の空気が少なくなり、消火も早くなります。

手順2.火消し壺のフタを閉める

炭が入った火消し壺

入れ終わったらフタを閉めます。
理由は後述しますが、このときフタは空気を遮断する目的で閉めるだけで、ロックして完全に閉め切らないようにしましょう。

手順3.フタをしたら1時間以上は開けないようにする

フタをしたら、1時間以上は開けないようにしましょう。
せっかく火が消えかかっているところでフタを開けてしまうと、酸素が入り再熱してしまいます。

手順4.冷めたことを確認したら、フタをしっかり閉める

炭を持ち帰る場合は、十分に冷めたことを確認してから、しっかりフタを閉めて中身がこぼれないようにしましょう。
持ち帰った炭は消し炭として再利用可能です。

火消し壺を使うときの注意点

火消し壺を使うときにはいくつか注意するポイントがありますので、こちらでまとめてご紹介します。
安全に使用するためにも、お手持ちの火消し壺の説明書を含め、注意点はよくチェックしておきましょう。

【注意点1】ヤケドに気を付ける

火消し壺には、まだ火が付いている状態の炭も入れることができます。こういった熱い炭を扱うときは、軍手などをしてしっかり肌をガードし、ヤケド対策をしましょう。

とくに小さいお子さんがいる場合は、炭を入れている間にそばに寄らないよう声をかけることが大切です。
火消し壺の材質によりますが、炭を入れたあとは表面がとても熱くなります。そのため、しばらくはお子さんが近づかないように注意してくださいね。

【注意点2】炭を入れてすぐにフタを閉め切らない

炭を入れてすぐは、フタを完全に閉め切ってしまわないようにしましょう。
なぜかと言うと、炭が冷めると火消し壺内の気圧が下がるので、フタが開かなくなる恐れがあるからです。
炭が熱いうちは、空気を遮断できる程度にフタを閉めておくようにしましょう。

【注意点3】芝生などの上に置かない

炭を入れると、とくに火消し壺の底はかなり高温になります。芝生や熱に弱い床面に置くと傷めてしまうことも。
影響がありそうなところは避け、砂地や砂利の上などに置くか、スタンドを使用すると安心です。

いらなくなった炭や灰はどこに捨てる?

消し炭

使ったあとのコンロに残る、細かい炭のくずや灰。もちろん火消し壺に入れて持って帰ることもできますが、もう使わないのでその場で捨てて帰りたい、という人もいるでしょう。

いらなくなった炭や灰は正しく処理をすることが大切です。
キャンプ場やバーベキュー場に「灰捨て場」がある場合は、完全に消火したことを確認してから捨てさせてもらいましょう。
バーベキューをしていた場所に放置したり、地面に埋めたりするのはマナー違反。
マナーを守って火の後始末を行うことが鉄則です。

正しい炭の捨て方は別の記事でくわしくご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてくださいね。

使用済みの炭を再利用するアイデア

火消し壺に入れて鎮火した炭は「消し炭」といって、再利用できる炭に生まれ変わります。
炭をいろんな方法で再利用するためにも、火消し壺はおすすめのアイテム。
こちらでは、主な消し炭の再利用方法を3つご紹介します。

【消し炭の再利用方法1】次回のバーベキューで再利用

火が付いた炭

消し炭は、一度燃えていることによって着火しやすくなっています。
そのため、次回のBBQ時に火種用の炭として使うと楽に火起こしができてとっても便利!

炭をムダなく使い切れるので経済的ですし、エコにつながりますね。

【消し炭の再利用方法2】肥料として再利用

灰を肥料にする

消し炭は土壌改良の肥料として再利用できます。
灰には、カリウムやカルシウム、リン酸が含まれているため、植物を丈夫に育てる手助けをしてくれるのです。

消し炭を砕いて鉢の底石にしたり、粉々にして畑などの土に混ぜるとよいでしょう。

ただし、炭はアルカリ性のため、与えすぎると逆に土壌に悪影響を及ぼすことも!
適切な量を肥料として再利用しましょう。

【消し炭の再利用方法3】消臭剤や入浴剤として再利用

炭で消臭袋を作る

消し炭をキレイに水洗いしてから天日干しして袋に入れれば、消臭剤として再利用が可能です。また、お風呂に入れれば入浴剤としての効果も!

炭の持つミネラルが溶けてお湯をアルカリ性にしてくれるので、疲れを和らげてくれますよ。
入浴剤としてお風呂に入れるときには、洗濯ネットなどに入れて使用することをオススメします。

火消し壺を使って安全に炭の処理をしよう

アウトドアで活躍する火消し壺の正しい使い方や利便性について紹介してきました。
今まで使ったことがなかった人も、素早く・安全に炭の後始末をするために、ぜひ火消し壺を活用してみてくださいね。

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