家事のコツや収納術、インテリアやおでかけにまつわる話などを通して「わたしらしい暮らし方」をご提案します。
靴下や下着を干すときに便利なピンチハンガー。ただ毎日使うものだけに、自分の使い勝手に合っていないと、洗濯物を干すたびにストレスがたまってしまうことも。
そこで今回はピンチハンガーのおすすめをご紹介します。ぜひ参考にしてください。
本当に干しやすいピンチハンガーを選ぶには?
使いやすいピンチハンガーは、干す場所や洗濯物の量、干し方によって変わってきます。まずは次の点を確認しておきましょう。
【素材】外干しで使うか、室内干しで使うか
ピンチハンガーには主に3つの素材があります。
- プラスチック製……色やバリエが豊富でお値段も手ごろなものが多い。ただ金属製に比べると直射日光や風雨に弱いため、外干しにするなら干しっぱなしにしない方がベター。
- ステンレス製……丈夫でサビにくい。紫外線にも強いため、外干しにおすすめ。ただし重さがあるので、持ち運びにはちょっと苦労する場合も。他素材に比べて値段はお高め。
- アルミ製……軽いため持ち運びラクラク。サビにくく風雨や紫外線にも強いので、外干しするのにもおすすめ。
ただし、どんな素材を選んでも紫外線や風雨で劣化するのは避けられません。外干ししている場合、ピンチハンガーも洗濯物と一緒にとりこんで、干すときだけ外に出すという使い方がいいでしょう。
また乾燥機のついた浴室で使うなら、熱に強いポリカーボネート製のものを選ぶと安心です。
ステンレス | プラスチック | アルミ | |
外干し | ◎ | △ | ◎ |
丈夫さ | ◎ | △ | ◎ |
軽さ | △ | ◎ | ◎ |
価格 | △ | ◎ | 〇 |
【ピンチ数】何人分の洗濯物を干すか
ピンチ数は家族の人数と、どのくらいまとめて洗濯するかに合わせて選びましょう。
- 20~30個……1人暮らしの2、3日分、2人暮らしの1日分
- 30~40個……1人暮らしの1週間分、2人暮らしの2、3日分
- 40個以上……2人暮らしの1週間分、3人以上の毎日分
一般的にピンチの数が多いほどピンチハンガー自体のサイズも大きくなります。大きなピンチハンガーにたくさん干すと重くなるので、干してから移動させる場合には持ち運びのしやすさも合わせて考えておきましょう。
またピンチの数が多くてもピンチ間の間隔が狭いと洗濯物がくっついて乾きにくくなります。風を通して早く乾かしたいなら、ピンチの間隔がどのくらいあいているかもチェックしておきましょう。
【折りたためるか】使わない時は収納するか
ピンチハンガーは掛けっぱなしにしますか? それとも洗濯物を取り込むたびにどこかに収納しますか? もし収納するというなら、折りたたむタイプが便利です。ただし、折りたたみは「ピンチ同士がからまって取れない」というのがプチストレスになりがち。最近は、ピンチ同志からまらないような工夫のされたピンチハンガーもあります。
<ピンチハンガーがからまりにくいタイプ>
- 2つ折りするときに、ピンチが外になるようになっているタイプ
- メッシュタイプ
- ジグザグタイプ
くわしくは「ピンチが絡まる原因は? 角ハンガー比較で分かった絡まりを防ぐポイント」の記事で解説しているのでぜひ参考にしてください。
【タイプ】自分の干し方に合う機能があるか
干したときに落ちないようになっていたり、引っ張るだけでピンチからとれるタイプだったり……。最近はいろんな便利な機能があるアイテムが増えています。自分の干し方に合ったピンチハンガーを選ぶと使い勝手が広がります。
- 外に干すなら……フックが固定できるピンチハンガー
- 一気に取り込みたいなら……引っ張るだけでピンチが外れるピンチハンガー
- 低い竿に干すなら……フックとピンチの距離が短いピンチハンガー
- 鴨居やドアに掛けて干すなら……鴨居フックが付いたピンチハンガー、半円形ピンチハンガー
【一人暮らしの室内干し】20ピンチ前後のピンチハンガーおすすめ
初めての一人暮らしなら、どんなタイプを使ったらいいか迷うもの。まとめ洗い派なら大きなタイプを買うのも手ですが、洗濯頻度が決っていないなら小さいタイプを複数使いするのもおすすめです。あまり大きすぎると場所をとるので、ピンチ数20コぐらいを選ぶのが基本。まとめ洗い派をする人は、40ピンチを選んでもOK。40ピンチは二人暮らし用を参照してください。
省スペース・複数使いにぴったり
ハウジーのSNS担当ひかるが、初めての一人暮らしの人にすすめたい部屋干し方法が「8ピンチハンガーの複数使い」すること。「毎日洗濯ができるときは、1つだけ。洗濯物がたまったときには複数出動させて使ってます」。中でもおすすめは、このステンレス製のピンチハンガー。部屋のインテリアを邪魔せず、かけっぱなしでも気にならないからなのだそう。丈夫で長持ちするので、少しお値段がはってもコスパは◎です。
壁際・鴨居を使って干すためのハンガー
部屋に室内干しポールがなく、鴨居やドア裏、壁際を使って干しているなら、こちらの半円ハンガーがおすすめ。円形や角ハンガーだと、フックがうまく引っ掛からず落ちてしまうことも。そんな心配がないのが、こちらのアイテム。しかもピンチ同志が絡まらいないようリングが付いているのもうれしい点。サビに強いステンレス製。12ピンチ。
浴室乾燥機を使うことを考えたハンガー
浴室乾燥機で使うことを考えて開発されたピンチハンガー。フック部分の素材は、熱に強い「ポリカーボネート」を使用、360度回転するようになっていて、まんべんなく熱風が当たるようになっています。また、フック下にグリップが付いていて、高い位置にかけやすい工夫も。一人暮らしで使いやすい24ピンチ。
狭い室内でシーツが干せるハンガー
「梅雨や花粉のシーズンに、狭い部屋でも室内干ししたい」という人には、ジグザグのピンチハンガーを使うのがおすすめ。普段はパンツや靴下だけでなく、タオルやTシャツなども干せるので、洗濯ハンガーにいちいちひっかけるのがめんどくさいタイプは、これで済ませてしまうのもひとつの手です。横に一直線干しもできるのでポール代わりにしてもOK。使わないときは、ただんで収納しておけるので、複数使いしてもいいかもしれません。
まとめ洗い派、靴下や下着を大量にもっている人で「これでは小さい!」というなら、二人暮らしにおすすめのピンチハンガーを参照してください。
【一人暮らしの外干し】20ピンチ前後のピンチハンガーおすすめ
こちらも室内干しタイプと同様に20コ以下のピンチハンガーをセレクト。小さいピンチハンガーは、洗濯物を干しても軽いため風が強い日には飛ばされることも。低い竿に干すときには、フックが固定できるグリップタイプを選ぶと安心です。
雨の日も心が晴れやかになるレインボーカラー
一人暮らしの洗濯量なら、洗濯をひとつひとつ取り込むのは結構メンドクサイですよね。そこで、軽いアルミ製ピンチハンガーを選んで、ピンチハンガーごと取り込むのが正解。しかもこちらのアイテムなら、ポップなレインボーカラーで取り込みっぱなし、掛けっぱなしでもかわいい。写真の20ピンチほかにも10ピンチと40ピンチもスタンバイ。
低い竿にぴったり! 2WAYで使えるピンチハンガー
低い竿に対応したダブルフックのピンチハンガー。それだけでなく写真のように広げた状態はもちろん、畳んだ状態でも干せるアイデアの詰まった商品。畳んだ状態なら省スペースなので、隙間干しができてしまいます。
干す量に応じて伸び縮みするクロス型
メッシュ状になっていて、伸ばすと写真のような台形型の角ハンガーに、縮めると一直線ハンガーにななるアイテムです。フックは固定できないものの短いので、低い竿にほすのにぴったり。また回転フックで干す方向を変えられるようになっているのも便利です。17ピンチ。
新発想の設計で、ピンチでからまない
「ピンチがからまる」というイライラを解消すべく開発されたピンチハンガー。ピンチを内蔵するという新発想で、まったく新しい形を実現。下から洗濯物を差し込む形で干すアイテムです。フックは短めになっているので、低い竿にも対応。22ピンチ。
【二人暮らしで室内干し】30ピンチ前後のピンチハンガーおすすめ
二人暮らしなら、20~40ピンチのサイズのハンガーを選ぶと◎。一人暮らしでもまとめ洗いをするといった人はこちらからセレクトしてもOK。育ちざかりの子供がいて洗濯物の量が多くなるという人は、複数使いをするのもおすすめです。
どこに掛けても水平になるハンガー
フックとアームが可動式で、竿はもちろんドアに掛けても壁に掛けても水平を保てるのが特徴。そのため、洗濯物が重なりにくく風通しよく乾かすことができます。またフレームはねじれに強いリブ付きで、ピンチは紫外線に強い素材を採用しているため、外でも室内でも活躍します。色は黒、グリーン&ブルー、ピンク&オレンジの3色展開です。30ピンチ。
ドアに掛けても壁に掛けても落ちないフック
フックの角度が3パターンに変えられるので、ドアや鴨居に掛けても水平に干せるのが特徴。濡れた洗濯物が壁にくっつく心配がありません。清潔感のある白とチェーンを使ったシンプルデザイン。プラスチック製で軽いのも部屋干しにぴったりな理由です。
ウィングが広がるユニークなピンチハンガー
伸縮時は普通の角ハンガーながら、伸ばすと写真のようにタオルを掛けるウィングやピンチバーがでてくる設計に。そのためなかなか乾かない室内でも風通しをキープ。乾かす時間が短くなりタイパがよいアイテムです。フックの角度が6段階の調節ができるようになっていて、ドアにかけやすい仕様になっているのもおすすめする理由です。30ピンチ。
【二人暮らしで外干し】30ピンチ前後のピンチハンガーおすすめ
洗濯物をかけた状態だと、一人暮らしの小さめハンガーより重さがあるため風に飛ばされる心配は少なくなるものの、今度は重さで落下する危険性が。落ちるとまた洗濯し直しという涙・涙の事態になりかねないたいため、フックがグリップになっているタイプか複数付いているタイプを選ぶと安心です。
タイパを実現する工夫がいっぱい
38ピンチともなると、洗濯物を外すのが面倒になりますよね。こちらは引っ張るだけで洗濯物が取り外せるので時短に。またフレームをスライドさせると、サイズが大きくなったり小さくなったりするので、洗濯物の量によって調節してOK。折りたたむと自立するので、隙間収納ができるのも人気の秘密です。
「メイドインツバメ」のステンレス製
新潟県燕市で作られた高品質なピンチハンガー。サビに強いステンレスを使用しているだけでなく雨風にも負けないようしっかりしたフレーム、デニムなど重いものをつまんでもOKなピンチとこだわりが詰まっています。また外側に折りたたむタイプでピンチがからみにくい仕様になっています。ちょっと高めのお値段ながら、使い勝手と長持ちすることを考えるとコスパは◎。32ピンチ。
ベランダの低い竿に干すためのハンガー
高い竿に干すときはグリップフックを、低い竿に干すときはサイドフックを使用できる2WAY仕様。使うフックによってピンチ位置が変わるので、低い竿に干したときに長い洗濯物も下につく心配なし。ワイヤー部分は金属製で丈夫なので、外干しにぴったりなアイテムです。グリップフック横には鴨居フックもあって、急な雨のときには室内に干してもOK。
【ファミリーの室内干し】40ピンチ以上のピンチハンガーおすすめ
子供が数人いると洗濯物が膨大に。そんな家族にぴったりな40ピンチ以上の大きなサイズのピンチハンガーをご紹介します。洗濯物を干すとかなりの重量になるため、ワイヤー部分が切れないようしっかりした構造のものを選ぶのがおすすめです。
持ち運びが楽なアルミ製の52ピンチ
アルミ製のため、しっかりした作りで大きいわりには軽いのが特徴。ピンチが内側楕円と外側楕円に並ぶ配置になっているので、内側に下着、外側にタオルを干すといった使い方ができるのが魅力です。色は写真の黒のほか、ピンク&オレンジ、ブルー&グリーンの3色を用意。52ピンチ。
見た目が美しいオールステンレス
オールステンレスでできた42ピンチのハンガー。ピンチの高さはわずか15cmで、ズボンやタオルなど長いものを干しても床に付きにくい設計に。ピンチの吊り具が菱形構造のダブルになっているので、からみくくく挟みやすいのが特徴のアイテムです。
低い竿にも鴨居にも、3通りのフック付き
竿をキャッチするグリップフック、低い竿にぴったりなサイドフック、鴨居をがっちりはさめる専用フックと、3通りの干し方に対応しているのがうれしいアイテム。急な雨に降られたときに、外で干していた洗濯物を鴨居へ移したりすることができて、とても便利。吊り下げ部分に丈夫な金属ワイヤーを使っているのもおすすめポイントです。42ピンチ。
平干しもできる一石二鳥のピンチハンガー
フレーム上がネット状になっていて、そこに平干しもできるというユニークなピンチハンガー。いちいちピンチに挟むのがめんどくさいスニーカーソックスやマスクもここにポイっと並べるだけでOK。さらに両サイドからポールが伸ばせるような仕様になっているので、幅広のバスタオルや大きめTシャツを干すことも可能。写真の56ピンチと44ピンチのサイズがあります。
【ファミリーの外干し】40ピンチ以上のピンチハンガーおすすめ
40ピンチ以上の大きいサイズのピンチハンガーを外に干すなら、洗濯物をかけたときの総重量を考慮して選ぶのが吉。というのも、急な雨に降られてハンガーのまま取り込む必要がでてくるからです。そのためステンレス製は避けて、アルミ製かプラスチック製がおすすめ。また折りたたみやすさ、収納しやすさも考えて選びましょう。
洗濯物の取り込みを一瞬で
洗濯物を引っ張るだけでピンチが外れるハンガー。そのため洗濯物を取り込む時間が時短に。またフレームはアルミ製、ピンチとフックはプラスチック製になっていて重さも考慮されたアイテムです。2色のピンチで干し分けできるのもうれしい点です。
スペースに合わせて干せる伸縮式
干す洗濯物の量によって伸び縮みさせられるメッシュ状タイプのピンチハンガーの中でも一番売れている人気アイテム。「折りたたむとコンパクトになるだけでなく、ピンチがからみにくい」というレビューが多く寄せられています。写真の白のほか、グレーとブルーもスタンバイ。写真の44ピンチのほかにも、14・29・59ピンチといろんなサイズがあるのも人気の理由です。
自分に合ったピンチハンガーで快適な洗濯ライフを
ピンチハンガーに洗濯物を干す時は、アーチ状になるように干すのがおすすめ。そうすると、空気が流れやすくなり早く乾くのでぜひ試してみて。
また、洗濯物が臭わない干し方のコツは、こちらの記事でも紹介しているのでぜひ参考にしてください。
洗濯物を干すのが面倒な人は、ピンチハンガーを変えることで、毎日の家事を楽にできるかもしれません。ぜひ自分に合ったピンチハンガーを選んで快適な洗濯ライフを過ごしてくださいね。