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奥行のある小さなクローゼットの収納術

「成長と一緒にアレンジできる」中学生女子の奥行きのあるクローゼット

収納

収納術が集約された他人の「クローゼット」って気になりませんか?
クローゼットをちょっと拝見 して、収納のヒントをみつける連載企画。第2回目は、体も持ち物も変化していく中学生のクローゼットをご紹介します。

家事のコツや収納術、インテリアやおでかけにまつわる話などを通して「わたしらしい暮らし方」をご提案します。

中学生の女の子が使う「奥行きのある小さなクローゼット」

今回中学生の娘がいるママが見せてくれたのは、その娘さんが使っている子ども部屋のクローゼット。
最近、娘さんは洋服やバッグ、ベルトやマフラーといった持ち物が増えてきておしゃれに興味が出てきたとのことです。

まめのプロフィール画像

まめ
かわいいものが大好きな中学生の女の子。最近はお菓子づくりに夢中。

どんなクローゼットを使っているの?

まずはクローゼットの全体を見せてもらいました。

子ども部屋のクローゼットの中

「家をリフォームしたときにつくったクローゼット。間取りの都合で奥行があるので、手前は服を掛けるスペース、奥は棚で収納するスペースにして使っています。」

大きな空間はどう区切るかが使い勝手に関わってきそう。写真では、手前はスッキリ奥は上から下まで活用されている様子がうかがえます。

拝見するクローゼットの中身は?

そんな彼女のクローゼットの中身はこちらです。

  • ワンピース……5枚
  • Tシャツ……10枚
  • スカート・ズボン……20枚
  • カバン……5個
  • マフラーやベルトなど……約10本
  • 学校用品(体操服、鍵盤ハーモニカなど)

ほかにも遊びの道具や、お下がりでもらってスタンバイ状態の服などを収納しているとか。

では早速、クローゼットの中を拝見させてもらいます。

ハンガーバーは成長に合わせてジャストな高さに

手前の服を掛けるスペースには、これから子どもの背が高くなっていくことを考えて、あえて造り付けのハンガーバーをつけなかったそう。

<p>「ハンガーバーの代わりに突っ張り棒を取り付けています。今は娘の手が届く高さにしているので、自由に服をとってファッションショーしたりしています。」</p>

突っ張り棒

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「ハンガーバーの代わりに突っ張り棒を取り付けています。今は娘の手が届く高さにしているので、自由に服をとってファッションショーしたりしています。」

クローゼットのハンガーバーに掛けたワンピース

「ハンガーバーにはお気に入りのワンピースやシワになりやすいシャツを掛けています。S字フックでよく使うカバンやベルトもここに。この突っ張り棒は耐荷重があるので、たくさん掛けても落ちたことがありません。」

突っ張り棒の心配な点は、重さで落ちてしまうところ。強力なタイプを選ぶことが必須とのこと。さらにまめさんはハンガーにこだわりがあり、見た目がかわいい木製か白のみ使うようにしているとのことです。

棚は自分で置き方を決められるスペースに

奥にある収納棚にも、子どもの成長を考えたこだわりがあるそうです。

高さを変えられる収納棚

「クローゼットの奥には、DIYで棚をつくりました。金具の位置を変えれば棚の高さを変えられるようになっています。今は娘が取りやすい高さにセットしています。」

将来子どもが独立したときには、棚を取り外して大物を収納するスペースとして使うことも考えているそう。

自由にレイアウトを決められるクローゼット内の収納棚

「棚は板を置いただけのフリースペースになっていて、娘が自分でどう置くか決めて使っています。この写真では一番上がたまに使うもの、よく着るトップスは真ん中、ズボンはその下に。服のたたみ方や置き方は動画で調べたそうです。」

フリースペースなら子どもが自分で整理する練習ができそうですね。ちなみにまめさんは、服を重ねると下の服がとりにくくなってしまうので、立てて収納しているそう。ちゃんと自分で考えた置き方なんですね。

高いところには届く工夫を

天井近くまで収納スペースとして活用しているとのこと。高いところのモノをとるための工夫もしているそうです。

高いところに収納しても手が届くように工夫

「一番高いところの棚には、お下がりの服や普段使わない学校用品を置いています。この棚は大人の私でも手が届かない高さ。収納ボックスに粘着テープを貼り合わせた取っ手を付けて、下から引き下ろせるようにしています。」

なるほど。粘着テープの取っ手なら好きな長さにできますね。手が届く長さにしておけば踏み台いらず。

<p>「娘は普段予備の体操服を入れている収納ボックスを踏み台に使っています。このボックスは耐荷重が100kgあるので、娘がのっても大丈夫。ちょっと上のモノを取りたいときに使っていますよ。」</p>

グリッドコンテナーキューブ

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「娘は普段予備の体操服を入れている収納ボックスを踏み台に使っています。このボックスは耐荷重が100kgあるので、娘がのっても大丈夫。ちょっと上のモノを取りたいときに使っていますよ。」

踏み台にもなる収納ボックスなら、手軽で収納場所もいらない一石二鳥のアイテムですね。

中学生の女の子のクローゼットから得た「ヒント」

子ども部屋のクローゼットから得たヒント

「子どもが小さいうちは私が整理して片付けていたんですが、思春期になると自分のモノを勝手に触られるのが嫌みたいで。今は、娘が自由にクローゼットを使えるように考えています。」というママ。

奥行きのある小さなクローゼットを使う上で、ママとまめさんは

  • 成長に合わせて高さを変えられるグッズを使う
  • 服は取り出しやすいように立てて収納する
  • きれいに見えるようにハンガーは木製か白で統一する

という点に気をつけておられるよう。

中学生の女の子のクローゼットには「成長期の子どもに合わせた収納のヒント」が詰まっていました。

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