家事のコツや収納術、インテリアやおでかけにまつわる話などを通して「わたしらしい暮らし方」をご提案します。
食材として料理に使うのはもちろん、そのままワインと一緒にいただいてもおいしい「チーズ」。今回はそんなチーズをさまざまな食べ方にできる「チーズのための道具」をご紹介します。
食感が変わって、チーズがもっと楽しくなること間違いなし。チーズ大好きな人、必見です。
チーズ専用道具を使った方がいいワケ
チーズは料理として使うだけでなく、切ったりスライスするだけでひと皿になる食材。ワインやシャンパンのお供としても大活躍してくれる食材です。
また、高級食材といえるチーズを味わうなら、一番香り高くおししい状態でいただきたいもの。そんなチーズの持つポテンシャルを最大限に引き出してくれるのが、チーズ専用の道具です。
しかもチーズには、中身がとろりとしたカマンベールのような白カビ系から、ほろほろと崩れやすい青カビ系、普通の包丁では切れないハード系などいろんなタイプが。普通のキッチンツールを使って切ったりスライスしたり削ったりしてもかまいませんが、チーズ専用の道具を使えばくっついたり崩れたりするストレスもなくなります。
チーズ用の道具を使った、切りたて削りたてのチーズはおいしさも格別です。
刃にくっつかず、チーズが切れる「チーズナイフ」
チーズを切るのに便利なのがこちらの「チーズナイフ」です。
カマンベールチーズなど、やわらかめのチーズを普通のナイフで切ると刃にチーズがくっついてしまいますよね。そんなときにぴったりなのが、刃に穴が開いているチーズナイフです。
特に穴あきタイプの一種「オメガナイフ」は、刃がのこぎり状になっているので、やわらかいチーズのカタチを崩さずにカット可能。さらに、ハード系チーズも切りやすい万能なチーズナイフ。1本目のチーズナイフとしておすすめです。
ただ、長期熟成したハードタイプのチーズには、アーモンドナイフと呼ばれるチーズナイフを使うのがおすすめ。パルミジャーノ・レッジャーノやエダムのような硬質チーズは、カチコチで切ることはほぼ不可能。このアーモンドナイフは刃渡りが小さく作られていて、ハード系チーズを砕くのにぴったりです。
ほかにもヤギの乳から作られたシェブールタイプのチーズ「クロタン・ド・シャヴィニョル」専用のクロタンナイフ、大型チーズのカットに向いているドイツナイフ、崩れやすい青カビタイプのチーズ用のハンドリーナ(ブルーチーズカッター)と呼ばれるプロ仕様のチーズナイフもあります。
ただ家庭で使うなら、先に述べた「オメガナイフ」を買いそろえるだけでも十分チーズライフを楽しむことができますよ。
チーズをスライスするなら「スライサー」
ハード系チーズを先ほど紹介した「アーモンドナイフ」で砕くのもよいですが、薄く切ると香りが際立って違った味わいを楽しめます。
スライスしたチーズは、バゲットにのせたり、サラダにのせたりするのがおすすめ。ほかにも、ピザやチーズリゾットの最後の仕上げにのせるとリッチ感がプラスされ、レストランのようなひと皿に仕上がりますよ。
チーズを香り高く削る「チーズグレーター」
チーズ好きならひとつは持っておきたいのが「チーズグレーター」。ハード系のチーズをすりおろす専用アイテムです。普通のおろし金でも削れるからいらないのでは?と思うかもしれませんが、チーズをおろすことに特化しているだけあって、チーズの風味を最大限に生かしてくれます。
チーズグレーターにもいくつか種類があります。
立体型で刃が4面、もしくは6面あるチーズグレーターを「多方面タイプ」と呼びます。それぞれの側面で、粗目・細目の粉状、スライスや棒状などいろんな削り方ができるのが特徴です。
スタンダードタイプとは、平面状や棒状になっているチーズグレーターのことを言います。持ち手をもってチーズを押し当てて使うシンプルさでお手入れのしやすさは抜群です。
またそれ以外にもローリータイプと呼ばれる、持ち手を回しながら削るタイプのチーズグレーターもあります。
盛り付けるだけでおしゃれに「木製チーズボード」
カットボードとしても、盛り付け皿としても使えるチーズボード。チーズだけでなく、生ハムやカナッペなども一緒に盛り付けるとさらにおいしいひと皿に。
カッティングボードとしても使えるので、1枚もっておくと重宝します。
白いチーズを際立たせる黒い皿「スレーター」
天然石(粘板岩)を切り出して作られた黒いお皿「スレート皿」。チーズの色を際立たせてくれるので見た目のおいしさがグレードアップ。
一時期ブームにもなりましたが、こちらも一枚あるだけでもチーズを引き立ててくれるお皿です。白いチーズを際立たせて、見た目のおいしさをグレードアップしてくれますよ。
スレート皿は円形、正方形、長方形とありますが、チーズをのせるのにおすすめなのは断然長方形のもの。写真のように丸いチーズをのせてもバランスがいいだけでなく、いろんな形・種類のチーズを横に並べるだけでサマになります。生ハムやバゲットをチーズのとなりにもってもおしゃれに決まりますよ。
とろけるチーズがたまらない「チーズフォンデュ鍋」
チーズがメインになる料理のひとつ「チーズフォンデュ」。冬のパーティーをもりあげてくれるアイテムです。
チーズフォンデュを普通の土鍋で楽しむと、チーズが焦げてお手入れが大変です。でもチーズフォンデュ鍋はチーズにゆっくり火が通るよう厚手になっているので、安心です。
写真のようなフッ素加工のものを選べば、より後片付けが簡単になるのでおすすめです。
上級者に。スモークチーズを作れる「燻製器」
チーズの風味と香ばしさが癖になるスモークチーズ。ワインの味を際立たせてくれるおつまみのひとつですが、買うと結構なお値段に。
でも「燻製器」で自家製スモークチーズを作れば、普通のプロセスチーズでも十分おいしい仕上がりに。ちょっと手間はかかりますが、チーズ好きなら燻製にする工程から楽しめるはずです。
自宅で気軽に楽しめるサイズのものも多数発売されているので、チーズ好き、ワイン好きならぜひ「燻製」を趣味のひとつに加えてみては。
専用道具でチーズをもっと楽しもう
白カビ、青カビ、ハード、ウォッシュ、プロセスチーズといろんな種類があるチーズ。風味も味わいもそれぞれだからこそ専用のチーズの道具を使いたいものです。
チーズ好きだけでなく、ワインもおいしくさせるアイテムばかり。
「チーズを味わう」ことも趣味のひとつとして、楽しんで下さいね。