ディズニーとコーギーとあみものをこよなく愛するWEBライター。中学生男子のおかん。2級和裁技能士。縫いものは手縫い派。あみものはかぎ針派。 ゆったりとしたおうち時間を楽しむための家事やインテリア、ハンドメイドを中心に書き綴る毎日を過ごしています。
着物を収納するアイテムの定番である桐たんすや桐の衣装ケース。場所をとるし高価なのでハードルが高い…という方は、お家にあるものや手軽に手に入るものを使って代用しましょう。
プラスチック製の衣装ケースでも、除湿シートなどをうまく使えば着物の保管に利用できますよ。
こちらの記事では桐たんすを使わずに着物を収納する方法をご紹介します。
プラスチック製の衣装ケースで着物を収納するには?
プラスチックでできたごく普通の衣装ケースを使って着物を収納する方法は、誰もが知りたいことでしょう。
衣装ケースには桐たんすのような調湿機能はありませんが、除湿シートを敷いて使えばOK。
こまめな虫干しやお手入れをすることで、長期間保管しておくことが可能です。
着物の正しい収納方法については別の記事でくわしく紹介しているので、気になる人はそちらも確認してみてください。
着物は折りたたんでも大丈夫?
着物を縫い目に沿ってきちんと一枚になるように平らにたたむ方法、「本だたみ」にした場合、普通の衣類とは異なり長細い形になります。
「本だたみ」にした着物をプラスチックケースのサイズに合わせてふたつ折りにする場合は、折り目が付きにくいように紙の芯(反物たんものの芯)などをはさむといいでしょう。
着物収納に適したプラスチックケースは?
着物を入れるなら、なるべくたたみじわを少なくするために、大きめのプラスチックケースがベスト。
最近は着物がちょうど入るサイズのプラスチックケースもあります。
また、しっかりロックができる気密性の高いプラスチックケースなら、害虫から着物を守ってくれます。
ホコリや湿気も防ぐため、シミが付きにくくなるでしょう。
着物をプラスチックケースに入れるなら、必ずたとう紙に包みましょう。たとう紙がない場合は他のアイテムで代用可能です。代用品については後述します。
プラスチックケース以外にも!桐たんすを使わない収納方法
プラスチック製の衣装ケース以外にも、桐たんすを使わず着物を収納しておく方法はいくつかあります。
不織布の収納ケースを使う
不織布でできた収納ケースなら、プラスチックケースよりもさらにコンパクトかつお手軽に収納しておけます。
使わないときは小さくたためるのもうれしいですね。
洋服用のチェストを使う
桐たんすの代わりに、木製の洋服用のチェストに着物を入れておくことも可能。
桐たんすほどではありませんが、多少の湿気の調節はできます。
湿気が気になる場合は、プラスチックケース同様、除湿シートを使うと防カビ効果も期待できて安心です。
洋服用のチェストの引き出しは着物のサイズに合わないこともありますが、中には折りたたんだ着物なら入れられるサイズのものもあります。
引き出しも桐たんすに比べると浅めですが、2~3枚ずつ重ねて入れると良いでしょう。
チェストの小さい引き出しには、着物と一緒に使う小物などを収納しておくと便利です。
たんすに入れずにクローゼットにしまうのはOK?
最近はウォークインクローゼットが人気で、大きなクローゼットに季節家電や布団などなんでも収納しているという方も多いと思います。
ウォークインクローゼットのように比較的広くて通気性のある場所があれば、そこに着物を収納しておくこともできますよ。
クローゼットに枕棚(まくらだな)があるなら、着物を置いておくのにちょうど良いスペースになります。
仕立て上がりの着物で、桐や紙の箱に入っている場合は、箱に入れたまま枕棚に収納しましょう。なければたとう紙に包んだ着物をプラスチックケースに入れてから、枕棚に置きます。
クローゼット内にチェストやプラスチックケースを置いている場合は、湿気の影響を受けにくい引き出しの上段に収納します。
スチールラックなどを設置し、たとう紙に包んだ普段着用の着物を重ねて収納してもいいでしょう。
【実例】クローゼットで着物を収納するアイデア
我が家では桐たんすを所有しておらず、クローゼットの中に洋服用のチェストを置いて着物を収納しています。
桐たんすがない・置けない場合の収納方法として、ぜひ参考にしてください。
クローゼットの枕棚に、箱や不織布のケースに入れた着物や帯を収納しています。
クローゼットの上部は湿気の影響が少ないため、着物を収納しても安心です。
さらに、クローゼット内に吊り下げ型の防虫剤を設置する、湿気対策の除湿シートを使うなどの工夫をすると、よりきれいに保管できますよ。
その他の着物は洋服用のチェストにまとめて収納しています。
上段にはたとう紙に入れた着物を2~3枚ずつ、中段には帯をたとう紙に入れて2~3枚ずつ収納しています。
下段には小物などを収納しているので、着物と小物一式をそろえて収納できています。
収納場所がないなら…専門業者に「預ける」という選択肢も
最近は着物の預かりサービスをしているところがあります。
クリーニングしたあと、湿度や温度を管理された収納場所で預かってくれるサービスです。
こういったサービスを利用すれば、金箔や刺繍が痛むことなく、大切な着物をきれいなまま保管してもらえます。
虫食いの心配もなく、着物の変色も防げるため、自宅で保管する場合の心配事がなくなります。
預かってもらう価格は着物の枚数や業者によって変わりますが、1年間で1000円前後から利用できるところもあります。
着物の枚数が多くて収納場所がない場合、定期的な虫干しができない場合はまとめて預けておくと安心ですよ。
たとう紙は他のものでも代用できる?
着物を汚れや湿気から守ってくれるたとう紙。着物を長期間収納しておくならぜひ使いたいアイテムです。
たとう紙がなくても、不織布の着物用ケースは100均などでも販売されているので、たとう紙の代わりに使うことができます。
また、画像のようなウコン染めの布も代用品として使えます。
仕立て上がりの着物や帯を、ウコン染めの布で包んで納めてくれる呉服屋さんもあるので、あれば利用してみてください。
ウコン染めは虫よけの効果があり、古くから着物を包むために使われてきました。
着物の収納用にウコン染めの風呂敷も市販されているので、防虫剤を最低限にしたいときは利用してみるのもいいかもしれません。
着物を大切に保管するために
着物の収納アイテムといえば、かつては桐たんすが主流でした。
しかし最近の住宅事情から、大きな桐たんすなどを置くのが難しいケースも増えています。
桐たんすを使わなくても、プラスチックケースや洋服用のチェスト、クローゼットなどをうまく活用すれば、着物を収納しておくことは可能です。
ぜひ、自分の家でもできる手軽な収納方法を試してみてくださいね。
着物や着物用小物などを収納できるアイテムは、こちらでも紹介しています。ぜひご覧ください。