中学生、高校生、大学生の娘3人を持つズボラ主婦。娘3人+夫という家族構成だけに、毎日家事の時短を追求。その結果、時短アイテム、手抜きネタのエキスパートに。現在「やめ家事」の連載中。
「やめ家事」潜入リポートを担当している、ハウジーマガジンのズボラ編集部員のひらこ。最近娘が独立することになり、そのズボラを伝授するべく娘に「電子レンジ炊飯器」を贈りました。実際親子で使ったところ、とても便利でだったので、ご紹介します。
一人暮らしする娘へ手渡したもの
春は新生活の季節。
わが家でも、この春から大学生になる娘が、家を出て一人暮らしを始めました。
高校生のころから一人暮らしがしたいと言っていた娘。
学費や生活費を抑えることを条件に出すと、その中で志望大学を決め、勉強して合格して本当に一人暮らしを始めてしまいました。内心、途中であきらめるんじゃないかな~と思っていた私は、わが子ながらよく頑張ったな~という気持ちと、やっぱりちょっとのさみしさが……。
でもよく考えると、ほとんど家事を手伝ったことがない娘。一人で生活できるんかな?と不安がいっぱい。掃除や洗濯をするのは時々でもいいとして、食事作りは毎日。食費をおさえるために自炊してね、と言ってあるので自分で料理してもらうしかないのですが、面倒くさがりの娘にちゃんとできるかなぁ。
そこで、とにかく毎日「白いご飯」だけは食べなさい、という気持ちで持たせたのが、ハリオの「電子レンジ用炊飯器」だったんです。
「一膳屋」という名前のこのアイテム、その名の通り、0.5合や1合の少ないお米を電子レンジで加熱してご飯を炊く容器です。レンジでチンするだけなら料理初心者の娘でも簡単にできるし、少ない量を炊けるのでご飯が余ってしまうということも少ないはず。
それに「ガラスボウル」として使えば、野菜を洗ったり、ドレッシングとあえてサラダをつくったりできるし、加熱OKだから料理の下ごしらえにも便利そう。
一人暮らしの狭いキッチンでは、あれこれ調理道具を置けないだろうから、こういう「多用途に使えてコンパクトにしまえる道具」は絶対に役立つはず、という母心で選んだアイテムです。
「電子レンジ用炊飯器」を使ってみたら……
引越しの日。
片付けが一段落してお腹がすいてきたところで、ご飯を炊こうということになり、さっそく娘と二人で「電子レンジ用炊飯器」を使ってみることにしました。
まず私がお米を研いで、水と一緒に「電子レンジ用炊飯器」に入れました。
あとで思いましたが、「電子レンジ用炊飯器」で直接お米を研げばよかった……。洗い物をひとつ増やしてしましました。
お米と水をセットしたら、そのまま30分ほどおいて浸水させます。
次に娘が炊飯器を電子レンジに入れ、加熱時間をセットして、炊飯スタート!
炊飯時間は、600Wの場合、1合で10分、0.5合で6分半です。
加熱が終わったら、そのまま10分蒸らして完成!
ちなみにお米の浸水時間は、50度くらいのお湯で15分でもOKだそう。一人暮らしでは時短できるほうがうれしいはずなので娘にも伝授。ただし、浸水時間が短いと炊き上がったご飯に芯が残ってしまうそうなので、決められた浸水時間は守るようにということも伝えました。
レンジで加熱している間は、かなりボコボコいいながらお米が炊けていました。普通の容器だったら、吹きこぼれてレンジ内が大変なことになると思うのですが、この「電子レンジ用炊飯器」は炊き上がってもレンジ内が汚れていませんでした。それは、深さのあるこの形のおかげ。炊き上がる様子を見ていて、沸騰しても吹きこぼれないよう計算された形なんだなということを実感しました。
炊飯ボウルの使い方は、「お米を洗う」、「レンジで加熱する」、「蒸らすの3ステップ」だけ。お米を洗う以外はほとんど手がかからず、実際にやってみた娘も簡単にできて安心していました。
新しい部屋で食べた初めてご飯は「ふっくらおにぎり」
10分蒸らしたあと、「電子レンジ用炊飯器」を取り出してフタをあけてみると、粒が立ったおいしそうなご飯が炊き上がっていました。
しゃもじで混ぜてみると……全体的にふっくらと炊き上がっていてムラのない仕上がり。
以前、私が別の電子レンジ調理器でご飯を炊いたときは、ご飯にやわらかい部分と固い部分ができて上手に炊けなかった経験があります。
ご飯にムラができる原因のひとつは「蒸らし」にあるそう。しっかり蒸らすことで、炊き上がったときの水分をご飯粒の隅々まで吸収させて、ふっくら仕上げることができるそうです。
その点、この「電子レンジ用炊飯器」は、フタ裏にパッキンが付いていて、しっかりフタがしまるようになっています。このフタで炊き上がりの蒸気を逃がさず蒸らすことができるから、ムラのないおいしいご飯が炊き上がるんだなぁと感心しました。
炊き上がったまま食卓テーブルに出しても素敵なのですが、今回は娘のリクエストで、炊けたご飯に塩を振って二人でおにぎりを握りました。
1合のご飯で4つのおにぎりが完成。さっそく食べてみると……思っていたよりずっとおいしい! 私と娘はこんなふうに感じました。
<私の感想>
- 芯が残らず炊けていて安心
- 電気炊飯器で炊いたときと比べるとちょっとやわらかめ
<娘の感想>
- 普段のご飯と変わりなくおいしい
- 電気炊飯器で炊いたときよりふっくらしてるかんじ
私は食べながら、娘が小さかったころ、食が細くてなかなかごはんを食べてくれなかったことを思い出していました。
ある時小さなおにぎりを作ると、おもしろがって食べてくれたことがあり、それから食事のたびに指先だけで握るような、小さな小さなおにぎりをいくつも作ったっけ。今はこんな大きなおにぎりを自分で作って食べるようになって、大人になったんだなぁなんて思っていたら、思わず涙が……。
おにぎりが飲み込みにくくなりつつも、娘と二人、新しい部屋での初めてのご飯を味わいました。
娘の相棒になった「電子レンジ用炊飯器」
引越しの日からしばらくたちました。母の心配をよそに、娘は初めての一人暮らしを楽しんでいるよう。
私が持たせた「電子レンジ用炊飯器」も活用しているそうで、付属しているレシピを参考に、白米を炊く以外にもやってみたそうです。
ちなみにレシピにはこんなメニューが載っています。
- 鶏の炊き込みご飯
- チーズリゾット
- 牛肉カレー
- 豚キムチ
娘から、まずは「五穀米」を炊いたという写真が送られてきました。
白米を炊くだけで精一杯かなと思っていたのに、もう健康にも気を使っていてビックリ!
さらにおかず作りにも挑戦したそう。
これは「電子レンジ用炊飯器」で作ったカレー。食べてみたら想像してたより野菜がやわらかくなっていて、レトルトのカレーよりおいしかったそう。次は豚キムチを作ってみようかなと言っていました。
娘によると、この「電子レンジ用炊飯器」で料理すると、鍋よりも簡単に使えるし、おかずが余ったらそのまま冷蔵庫に入れられるし、洗い物も減るからすごく便利、とのこと。
これまで全くと言っていいほど料理をしてこなかった娘が、こんなにすぐに料理できるようになるとは! 驚きつつも、この「電子レンジ用炊飯器」を持たせて本当によかったなぁと思っているところです。
娘の新生活の相棒になった「電子レンジ用炊飯器」。これからも私の代わりに、娘を支えていってほしいなぁと思います。