都内の一戸建てに住む、整理収納アドバイザー主婦。もともと片付けと掃除が苦手で、開かずの間が3LDK中2部屋あったのですが、資格取得を機に、家中を片付けました。片付けが苦手な人の気持ちに立って、わかりやすいコラムを書くように心がけています。
現在小3と小1の息子がいるわが家では、「リビング学習」にしています。
リビング学習をさせている場合、「リビングが散らからないか」といったことや「学用品やランドセルはどこに置けばいいんだろう」と悩みますよね?
今回は整理収納アドバイザーの資格をもっている筆者の実例を交えながら、ランドセルラックの置き場所や使い方をご紹介します。
わが家でリビング学習をすることに決めたワケ
息子は遊ぶ時も私の近くに来るし、何かと私に話しかけてくるタイプです。
隣にある子供部屋に机を置いたところで、そこで勉強するわけがない…と予想しました。そこで、大きくて場所を取る勉強机はやめて、とりあえずランドセルラックを使ってダイニングテーブルで勉強をさせることに。そこで長男が入学したタイミングで、ランドセルラックのみ購入しました。
実際にリビング学習をさせていて、私が感じた良いところと悪いところはこちらです。
<リビング学習の良いところ>
- 親の近くで軽い緊張と安心感をもって勉強できる
- わからない時にすぐ教えることができる
- 学習の理解度を親が知ることができる
- 兄弟一緒に勉強できる
- 光熱費(他の部屋の電気や冷暖房)が抑えられる
<リビング学習の悪いところ>
- リビングがごちゃごちゃしたり狭くなる
- テーブルを毎回きれいにしないといけない
- テレビがつけられない
- 親の作業が中断される
- 兄弟ゲンカがすぐ始まる
とくに「リビングがごちゃごちゃする」というのは難点です。家族が快適に過ごすためにもまた、勉強がはかどるようにするためにも、リビングの空間づくりはとても重要です。
そこで学用品やランドセルをうまくまとめて収納できるランドセルラックの置き場所と使い方をご紹介します。
ランドセルラックの置き場所は? わが家の事情
わが家のランドセルラックはこちらです。
2歳差の次男もすぐ必要になるので2つ同時に購入。そのうち1つはハンガー付きのものにしてハンガー部分を長男と次男で共有しています。幼稚園は制服だし、道具も結構たくさんあったので、すっきり収まって使い勝手抜群でした。
小学校入学のとき買うのではなく、入園タイミングで「お仕度用」にランドセルラックを購入してもよいかもしれません。
わが家では、リビングとダイニングとひと続きになっていいます。その部屋を、ソファを真ん中に置くことでなんとなく仕切っています。
ランドセルラックは、リビング側のエリアに置いています。
ダイニングテーブルで勉強をするので、以前はダイニングテーブルの後ろにラックを置いていたのですが、狭くて通りづらいのと食事中にごちゃごちゃしたラックが見えるのが嫌でリビングに移しました。
勉強をする時は都度リビングから持ってくる必要がありますが、息子たちは特に不都合はなさそうです。
でも、勉強をする場所の近くにランドセルラックを置いた方が便利だとは思います。
ランドセルラックの使いやすくするための工夫
リビングにランドセルラックを置いているわが家。息子たちがきちんと整理整頓をしてくれるように、いくつか工夫をしています。
【ポイント1】普段の勉強で使うものしか置かない
古い教科書やノート、その他子供のものは子供部屋など別の場所に移動して、ラックには置かないようにします。リビングにランドセルラックを置くだけでも雑多になるので、なるべくごちゃごちゃしないように「今使っているモノ」以外は他に移します。
テストなどのプリント類はラックに置くと失くしたり、ごちゃつきの原因になるので、私が管理するようにしています。
【ポイント2】ランドセルラックには空きスペースを作っておく
普段使っているモノだけをランドセルラックに置くようにすると、実はさほど置くものがないのでスペースが余ります。
子供たちが学校に行っている時はこのような感じに。
下段を丸々空けておくと、「週末持ち帰るもの」、「図工などで必要なもの」、「長い休みに持ち帰ってくる道具」などイレギュラーに増えるものを置くことができます。
お正月休みはこのように、道具や用品を置いていました。
スペースがあることは心の余裕にもつながります。夏休みなどどうしても勉強道具が増えてしまうので、スペースは必ず作るようにしましょう。
【ポイント3】フックを使って吊り下げ収納をする
フックを使うことでランドセルラックの収納力がもっとアップします。
例えば、ランドセルラックの横には無印良品の「横ブレしにくいフック」をつけています。ここには帽子やリュックを吊り下げて使っています。
また、ポールにはダイソーの「クロス型フック」を使って公文バックを吊り下げています。この「クロス型フック」はねじれていているので、モノとモノの間に無駄なスペースが生まれることがありません。また通常のS字フックより安定感があるので、左右に移動させやすいのもうれしい点です。
このように置くより吊り下げる方がよいものはフックを使った方が便利ですよ。
【ポイント4】忘れ物防止のために区切って使いやすく
ランドセルラックは教科書やノートが立てられるようになっていたり引き出しがついていたり、子どもが使いやすい設計にされているものがほとんどです。それでも重い教科書が倒れたり、引き出しがごちゃついたりしがち。
でもランドセルラックをすっきりと使いやすくれば、一年生のうちから自分で学校の準備をしてくれるように。片付いていれば、忘れ物をしたり探し物のストレスもなくなります。
まず本を立てるエリアは無印良品の「ファイルボックススタンダード」を使って区切りました。
そうするとたまたまシンデレラフィット。
その上で、学校で使うものと、それ以外に分けて使っています。写真の左には教科書とノート、右にはその他のものを入れています。空いたところにはよく読むゲームの攻略本などを立てています。
また、引き出し部分もボックスを使って区切っています。
下の引き出しにはダイソーの「積み重ねボックス」を入れて区切り、毎日出し入れする給食セットを入れています。ボックスで区切ることで、立てて入れることができるので、見やすく取り出しやすくなり収納力もアップしました。
ちなみに私が学校に行く際に使用する、室内履きと名札もここに収納しています。
リビング学習でほかにやっている工夫
リビング学習でそのほかの工夫としては、宿題をするとき筆箱から筆記用具を取り出すのではなく、リビング学習用の筆記用具を別に用意していることです。
こうすることで、いちいち筆箱を持ってくる手間が省けるだけでなく、ダイニングテーブルに鉛筆や消しゴムが出しっぱなしということがなくなりました。(なぜ男の子は鉛筆や消しゴムをきちんと筆箱に入れないのでしょうね……)
ちなみに勉強机を買うかどうか悩んでいらっしゃる方へ。
私が勉強机を用意するとしたら、シンプルでコンパクトな机にラックやカラーボックスを組み合わせて使うと思います。理由は、リビング学習をする時期を終えてからも使えるからです。
「すぐに親が教えられること」と「学習の理解度がわかること」は低学年のうちは特に大切だと思います。多少ごちゃごちゃしても、そのことを優先してリビングでの学習を取り入れました。
「帰宅→おやつでひと息→宿題」が毎日の流れです。
わが家は教育熱心ではありませんが、生活の流れを作ることで宿題と公文のプリントをすぐに済ませる習慣がつき、学習の遅れもありません。
学習環境をどう整えればよいかは、間取りや子供の性格にもよりますので、ぜひご家庭にあった学習方法を考えてみてくださいね。入学準備の参考になればうれしいです。