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ステンレス鍋の焦げの落とし方

ステンレス鍋の「焦げ付き」はどうしたら? 焦げレベル別の落とし方【メーカー直伝】

キッチン

もし、普段のお手入れ方法では対処できないくらいステンレス鍋が焦げついてしまったら、どうしたらよいでしょうか?
コゲと言っても、すぐに落とせる軽度のものから蓄積された頑固なコゲまでいろいろ。
焦げ落としに効果があると言われている方法やアイテムの中には、ステンレス鍋の寿命を縮めてしまうものも。

今回は、鍋に負担のない焦げ落としの方法をご紹介。キッチン用品のメーカー直伝の方法です。

キッチン道具の担当者。元司書であることから、モノを買うときは納得するまで調べ尽くす性分。ハウジーではクラスコと一緒に100を超えるキッチン道具の比較や検証を実施。本当に気に入ったキッチン道具の紹介や「困った!」を解決する記事をお届けしていきます。

【焦げ度:レベル1】お湯でコゲをふやかして落とす方法

まずは一番負担の少ないコゲをお湯で柔らかくしてから取り除くという方法です。「煮焦げ・焼き焦げ」は、すぐに対処すればキレイに落とせることがほとんどです。だいたいはお湯を使って、スポンジで洗えばOK。

頑固に焦げついた場合は、お湯ではなく水を入れて、沸騰するまで煮立てましょう。その後、焦げ付きがふやけたのを確認してから、クレンザーを付けたスポンジやナイロンたわし等でこすり洗いをする方が効果があります。

ただし、あまり固いスポンジやたわしの場合は細かいキズが付きますので、力加減にはご注意ください。

【焦げ度:レベル2】重曹パックで焦げを落とす方法

外側や底にこびりついたコゲが気になる場合は、「お湯とスポンジ」や「つけ置き」だけだと対処が難しいですね。そんなときは、重曹パックを使うとよいでしょう。

お掃除のプロ「おそうじペコ」さんから教わった重曹パックで落とす方法をご紹介します。

重曹パックの材料

重曹パックで鍋の焦げを落とす方法
  • 水(大さじ1)
  • 重曹(大さじ3)

上記はあくまで目安。焦げ付いた範囲にあわせて量を調節しましょう。水と重曹の比率を1:3にするようにしてください。

重曹パックで焦げ落としをする手順

1.材料を混ぜ合わせてペースト状にする

2.コゲ部分に直接塗り、ラップで覆う

3.約10分間置いておく(落ちない場合は時間を調整してください)

4.スポンジなどで軽くこすってコゲを落とす

10分間置いてもうまく落ちない場合は、時間を延ばすなどして調整してみてくださいね。

【焦げ度:レベル3】鍋磨き用クッション研磨剤を使う方法

ほとんどは先ほど紹介した2つの方法で落とせると思うのですが、「それでもなかなか落ちない!」という場合は最終手段。目に見えるか見えないほどの傷(光沢がやや曇る感じ)はつきますが、コゲ部分を削り落とせる方法もご紹介しておきます。

使ってみたのは100円均一ショップ、セリアで見つけた「鍋磨き用のクッション研磨剤」。以前、鍋メーカーの方から「どうしても落ちない時使ってみて」とおすすめされたものと同じ素材・成分だったので、試しに買ってみました。

卵焼き器裏の焦げを落とす

ステンレス製の卵焼き器で検証。重曹+スポンジだけでは落とせなかった頑固すぎるコゲつきも、クッション材を使用するとこのくらい落ちました。さらに、クリームタイプのクレンザーも併用して磨いてみます。

フライパン裏のコゲ落としの比較

ちょっと疲れたので細かい部分は妥協してしまいましたが、あきめかけていたコゲにも効果があることがわかりました。

ステンレス鍋に負担のない落とし方を

以前は、焦げ落としグッズでよく紹介されている使い捨てのスチールウール(目の細かい金たわし)をよく使っていました。でも力加減が難しく(中性洗剤や水などで摩擦を押さえないと結構傷がつきます)、使い捨てなのも気になって、最近は使わなくなりました。

硬い素材のスポンジやスチールたわしのようなものを使う場合、焦げ付きは取れやすくなる半面、表面が傷つきやすくなります。使用する際には力の入れ具合に注意してくださいね。

キッチンメーカーにきちんと取材してやった3つの方法。どれもステンレス鍋に負担のない方法です。

クリームクレンザーもクッション研磨剤も、100均のものでも十分効果があるので、いざという時には、ぜひお試しくださいね。