北海道の庭で、野菜と共にハーブ・野草・山菜を育てる菜園家。また、それらの食材の楽しみ方・調理方法をプロとして、Yahoo!などの様々なメディアで発信している。Instagram・ブログ『料理+菜園づくり 食育インストラクターracssの日々の暮らし』で、その様子を公開中。
溶きやすい卵液の作り方や混ぜ方のポイントをおさえておくだけで、卵焼きの仕上がりが変わるということをご存じですか?
今回は卵焼きをの見栄えをよくする方法をご紹介。
きれいな卵焼きを作りたい人、卵を溶くのが苦手な人は必見です!
卵を溶く前のポイント
卵焼きをきれいな仕上がりにするには、ムラなく混ざっている卵液を作ることがポイント。どろっとした卵白も、塩少々と水分を加えることでほぐしやすくなります。
塩は「親指と人差し指でつまむくらいの量」にします。味はほとんどつきませんので、味付けのためには別途、塩を増やしたり砂糖を入れたりしてくださいね。
卵を3個使うときの卵液の配合はこちら。
- 卵……3個
- 塩……少々
- だし……大さじ1(牛乳もおすすめ)
なめらかでふんわり感のある卵焼きにしたいなら、卵3個に対してだしの量を大さじ4まで増やしてもよいでしょう。
卵を溶くときの2つのコツとは
卵焼きを作ってみたら、白いところがあって「ムラができてしまった!」なんてことはありませんか?これは、卵白をしっかり混ぜられていないことが原因です。
見た目がきれいな卵焼き作りの基本は、「卵液の混ぜ方」にあります。正しい混ぜ方ができているかをチェックしてみましょう。
【コツ1】卵白のこしを切る
焼きムラのない卵焼きを作るためには、卵白を切るように混ぜてドロッとした状態を解きほぐすことが大切です。
菜箸を使う場合、卵白をつまんで切るようにして混ぜましょう。卵白の固まりを小さくしたら、あとはざっと混ぜる程度でOKです。
【コツ2】泡立てないようにする
もうひとつのコツは、卵液の泡立ちを防ぐこと。
卵液にたくさんの空気が入ってしまうと、卵焼きの中に気泡による空洞ができたり、表面がブツブツしてしまうなど、キメの細かい卵焼きになりません。
菜箸で混ぜる場合、菜箸の先端を器の底から離さないようにしながら混ぜます。
細かいことですが、こうすることで卵液を泡立てないように混ぜることができます。
卵を溶くのにおすすめの道具とは
卵を溶くのに最も向いているのは、昔ながらの木の菜箸。
適度に白身が引っ掛かり、つまんだり切ったりしながら混ぜることができます。
計量カップやガラス製のボウルを使っても、木の菜箸なら傷つけることもありません。
多めの卵を混ぜるときには、効率アップのために4~5本の菜箸をまとめて使うと良いでしょう。
卵焼きには不向きな道具とは
卵液を混ぜるための道具はたくさんありますが、卵焼きを作るときは不向きなものもあります。
泡立て器
1つ目は泡立て器。
たくさんワイヤーがついていて白身が切れやすいものの、卵液を泡立ててしまうときれいに巻けなくなります。そのため、空気を含ませるオムレツを作るときなどには便利ですが、一般的な「だし巻き卵」を作るときには向いていません。
フォーク
菜箸より混ぜる効率がいいのですが、先端がとがっているため卵液を入れたボウルの底を削ってしまう可能性があります。
「卵を溶くときのコツ」でご紹介した通り、卵液を混ぜるときは器の底から離さないようにした方がよいため、菜箸とは違い注意が必要です。
卵専用マドラー
白身を切るための刃がついている卵混ぜ棒こと、卵専用マドラーも実は卵焼きには向いていません。
なぜなら、白身を完全に混ぜたサラサラな状態にしてしまうと卵の膨らむ力が弱くなってしまうからです。
卵を膨らませたくない薄焼き卵を作るときや、卵かけご飯など生卵を溶きたいときには最適の道具なのですが、ふんわりさせたい卵焼きには不向きなので覚えておきましょう。
卵焼きを作るときに卵専用マドラーを使う場合は、白身が完全に混ざる前の段階でストップするのがコツです。
まとめ
卵焼きをきれいに作るための方法についてご紹介しました。
卵焼きを作るときは、「白身のこしをしっかり切る」「卵液を泡立てない」、この2つのコツをマスターして作ってくださいね。