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お弁当や朝食の定番おかずでもある卵焼きは、フライパンを使って焼くよりも専用アイテムである「卵焼き器」で焼く方が手軽できれいに仕上がります。卵焼き器には色々な素材やサイズのものがあり、どんなふうに選べばいいのか迷ってしまうことも。
今回は、そんな「卵焼き器」のおすすめアイテムをピックアップしてみました!
卵焼き器を選ぶ時の3つのポイント
一見、どれも同じように見える「卵焼き器」ですが、実は形状・素材・サイズの微妙な違いによって、卵焼きの仕上がりや使い勝手が大きく変わってきます。そのため、卵焼き器を選ぶときには、簡単なポイントをおさえるようにしましょう。
【1】使い勝手は?「素材」をチェック
素材によって熱伝導率が違うので、卵焼きの仕上がりが大きく変わってきます。またお手入れのしやすさや扱いやすさも素材によって変わってくるので、チェックしてから買うとよいでしょう。
■誰でも扱いやすい「アルミニウム製」
軽くお手入れしやすいのが魅力です。ほとんどのものは、卵がくっつかないようフッ素やマーブル加工などのコーティングがされています。そのため、少ない油で調理が可能。ただコーティングには寿命があるので、2〜3年で買い替えが必要になります。
初心者なら、アルミニウムに「フッ素樹脂加工」が施されたものが断然おすすめです。くっつきにくく、お手入れも簡単なので、迷ったらフッ素樹脂加工を選ぶとよいでしょう。
■ムラなく香ばしく焼きあがる「鉄製」
熱を蓄える力が強いので、中はムラなく外は焼き目が付いた香ばしい卵焼きに仕上がります。
ただし、アルミより重いことが難点。「油慣らし」が必要なので、油を多めに使う必要が。使い始めは焦げ付きやすいので、最初は扱いがしづらいと思うかもしれません。ただ、使っていくうちに表面に油がコーディングされ調理もしやすくなるので、うまく育てれば一生モノの卵焼き器になります。
最近は、表面に凹凸加工がされたものや鉄製ながら特殊加工され、鉄製のよさはそのままに扱いやすくなったアイテムもあります。フライパンや鍋など鉄製の調理器具を扱ったことがないなら、そういったアイテムを選ぶとよいでしょう。
■プロのようなフワフワの仕上がりになる「銅製」
銅は熱伝導率が高く、卵焼き器全体に熱がすばやく均一に伝わります。そのため食感も焼き目も均一の美しい卵焼きを作ることが可能。料亭や専門店などプロが愛用する素材です。
ただ鉄と同じように「油慣らし」が必要。またその熱伝導率の高さから焦げやすく、火加減の調節にも技が必要です。
湿気に弱くさびやすいので、洗ったらすぐに乾かすといったようにお手入れ時にも細かい配慮が必要です。基本的にIHには対応していません。
■一生使える「ステンレス製」
耐久性に優れているので、うまく使えば一生モノに。ただ、鉄と同じように重さがあって扱いづらいのが難点。また、熱伝導率は低いので卵焼きの芯部分に焼きムラが残ってしまう心配が。くっつきやすい素材でもあるので、こちらも銅と同じように卵焼きをキレイに焼くにはコツが必要です。
最近は、アルミといった他の素材と合わせた多層構造にして、熱伝導性を高めた卵焼き器もあります。
【2】卵がいくつ必要?「サイズ」と「カタチ」をチェック
多くの人が思い描く長方形の卵焼き器は、幅14~15cmのもの。これは、卵3~5個で卵焼きを作るのにちょうどよい大きさです。
写真の右側の卵焼きは、幅14.4cmで卵2~3コを使う標準サイズ。左側が卵1コで卵焼きが作れる幅9cmのサイズです。
卵焼き器のサイズをまとめてみました。
- 卵1個分:幅8~10cm
卵1~2個を使った卵焼きを焼くのにちょうどいいサイズ。一人分の卵焼きを焼くのにぴったり。 - 卵2個分:幅10~14cm(表示サイズ)
卵2個でもほどほどの厚みに焼けるサイズ。2人分のお弁当用の卵焼きを作るなら、4つに切ってちょうどよいこのくらいの幅が使いやすいでしょう。 - 卵3~5個:幅15~16cm
卵3~5個くらいを焼くのにちょうどいいサイズ。長方形ではなく正方形の見た目で、四角いフライパン感覚で使えるのがうれしい点です。
卵焼き器としてだけでなく、フライパンと兼用したいなら、正方形に近い大き目サイズを選ぶのもひとつの手です。
料理初心者にも!手ごろな価格のおすすめ
卵焼きを作っているとき、くっつくと本当にイラっとしてしまいますよね。そこで卵2~3コを使う標準サイズの卵焼き器のうち、くっつきにくいコーディングがされたアイテムをセレクト。どれも手にいれやすい価格のモノばかりです!
使い勝手を追求した、初心者におすすめのアイテム
和楽亭
高さ7.9cmの浅めで、卵を巻きやすい卵焼き器。圧縮フッ素でコーティングされているので、普通のフッ素加工品より傷付きにくく、卵がくっつきにくいアイテムです。ボディは軽いアルミ、取っ手はすべりにくいシリコン製を採用していて、初心者も使いやすいアイテムです。
扱いやすいサーモスの卵焼き器
サーモス「KITCHEN +」デュラブル 玉子焼きフライパンKFH
サーモスが提案する卵焼き器。深型のため、卵焼きだけでなく汁気のある料理を作ってもOK。フッ素より傷がつきにくく焦げ付にくい「耐摩耗性デュラブルコート」を採用した使い勝手のいい1本。
手ごろな値段で、初めての「鉄」におすすめ
ネオキャスチール
本格的な高温調理に適した、オール熱源対応の鉄製卵焼き器です。熱伝導がよく、食材の芯まで一気に火を通してうま味を閉じ込めます。使い込むほど油なじみが良くなり、コゲつきにくくなります。
正方形に近い形で、おかずも作りやすいアイテム
ダイヤモンドマーブルキャスト
マーブルやダイヤモンドなどを多層にコーディングすることで、くっつきにくさと耐久性を実現。本体は熱伝導のよいダイヤモンド粒子とアルミダイキャストを使用しているから、均一に熱が伝わり卵焼きをキレイに仕上げやすいひと品。正方形に近い形なので、フライパンとして使っても◎。
フタ付きでレパートリーが増えると人気
ちょい深IH玉子焼&シリコンカバーセット
シリコン製のフタが付いた深めの卵焼き器。卵焼きを作るだけでなく、餃子を焼いたり野菜を蒸し焼きにしたり、マルチに活躍。アルミにフッ素加工を施したアイテムで、軽くて扱いやすいのも人気の秘密。IH対応。
とにかく「くっつかない」卵焼き器のおすすめ
ちょっと高級でもいいからくっつきにくさが長持ちしたり、こだわりがある卵焼きを焼きたいという人へ。卵焼き料理がさらに好きになるアイテムをピックアップしました。
くっつきにくさが長持ち!ビタクラフトの人気品
「ビタクラフト」ソフィアⅡ エッグパン
同シリーズのフライパンは「くっつきにくさが長持ちする」とリピート買いが続出。高密度3層フッ素樹脂コーティングを施したビクラフトの技術が生きる卵焼き器です。ビタクラフト製品の中で比較的安価なのも、人気の理由です。
真っ白いセラミックで、見た目も使い勝手もよし
「GREENPAN」ウッドビー エッグパン
卵を巻きやすいようカーブの傾斜にこだわった1本。真っ白いセラミック加工+木目調のハンドルで、ナチュラルなルックスが◎。熱を均一に伝える独自のマグニート加工、耐久性を高めるダイヤモンド粒子配合で、機能性も折り紙付き。フッ素加工に抵抗がある人にぴったり。IH対応。
熱伝導率がバージョンアップした名品
「GREEN PAN」メイフラワー エッグパン
グリーンと白木ハンドルの見た目がおしゃれな卵焼き器。ブランド独自の「マグニート加工」がバージョンアップし、さらに熱伝導率がUP。卵焼きがきれいに仕上がる1本になりました。IH対応。
育てて一生ものにしたい鉄の卵焼き器
「鉄匠 TESSHO」卵焼き器
窒化処理が施されているので、鉄製ながらサビにくく油なじみもよいアイテム。うまく育てれば一生ものになる逸品です。使い始めの面倒な作業「空焼き・油ならし」が不要なのもうれしいところ。写真の19×14cmサイズ以外にも、一人用にぴったりな15×9.5cmもスタンバイ。
料理研究家が監修。オーブンも使える卵焼き器
貝印「o.e.c.」スクレッパー付き卵焼き器
料理研究家、脇雅世と貝印がコラボし、熱伝導性にも保温性にも優れたアイテムを実現。フッ素樹脂加工「イクリプス」を使用し耐久性も折り紙付き。このままオーブンに入れることができるので、ケーキを焼くのに使うのもおすすめです。ひっくり返しやすいスクレイパー付きで、別売りながらフタもスタンバイ。IH対応。
グリルプレートとしても使える卵焼き器
グリルロースター
取っ手をとって、魚焼きグリルに入れてもOK。卵焼き器としてもグリルプレートしても使える1つ2役のアイテムです。4層マーブルコーティングで、焦げ付きに強く扱いやすいのもうれしいポイント。揚げないカツやローストビーフを紹介したレシピブック付き。
卵1個で作れる!「小さい卵焼き器」のおすすめ
卵1コで四角くて厚めの卵焼きを作れる小さめサイズをセレクト。お弁当を作るときや一人暮らしにぴったりなアイテムラインナップです。
手ごろな値段がうれしいアイテム
「ひるもぐ」ロング玉子焼
手ごろな価格が魅力の卵焼き器。4層コートの特殊フッ素樹脂加工で耐摩耗性をアップ。毎日のお弁当作りに活躍するだけでなく、長さのある魚の切り身くのにもぴったりなアイテムです。
カラフルでかわいい卵焼き器
「copan コパン」ちょこっと玉子焼きパン
ちょこっとの卵焼き、ちょこっとのおかずを作るのにぴったりなサイズ感。しかも色は「トマト」「マスタード」「アッシュグレー」のかわいい3色を用意。毎日のお弁当作りが楽しくなるアイテムです。
卵1コで極厚卵焼きが完成する、鉄製の1本
「鉄職人」一気に巻けるお弁当用卵焼き
長細い形で、卵1コでも極厚卵焼きが作れるひとつ。日本豊富なサイズバリエで、写真以外にもお弁当用にぴったりな小さめ、卵2コで焼ける標準サイズ、正方形に近いワイドサイズなど4つの展開。どれも日本で作られた製品です。
お弁当作りにも活躍!使いやすい四角いカタチ
「ピコット」IH対応ミニ玉子焼
12×14cmで正方形に近い形のミニサイズの卵焼き器。底面すべてがIHクッキングヒーターに反応する作りで、小さいながら熱効率がよいアイテム。お弁当のおかず作りにもぴったりな1本です。
卵焼きの仕上がりが違う!プロ仕様の卵焼き器
「扱いがちょっと難しくてもいいから、とにかくおいしい卵焼きを作りたい!」という人にぴったりの卵焼き器を集めました。名品と呼ばれる卵焼き器を使って、築地の名店の味を目指してみて下さい。
プロ仕様の性能を誇る高級卵焼き器
中尾アルミ製作所「クイーンパン」玉子焼き
ホテルのシェフが愛用するフライパンの性能はそのままに、IHにも対応した扱いやすいフライパン。高効率ステンレスと極厚アルミの合金を使用してるので、熱のエネルギーを効率よく食材に伝え、プロ並みの仕上がりにしてくれます。フタ付きなのでフライパン代わりに使っても◎。
ビタクラフトの技術を結集した鉄の名品
「ビタクラフト」スーパー鉄 エッグパン
鉄ながらサビにくさを実現した「窒化4層加工」、職人技が冴える「へら絞り加工」とメイドインジャパンとビタクラフトのクオリティがひとつになったフライパン。油の吸収性を高める凹凸加工が、使うほどに油がなじみ、お料理がおいしく仕上げる逸品です。
プレゼントにも最適!銅製の卵焼き器
「ameiro アメイロ」玉子焼き
熱伝導にとても優れている銅製に錫(すず)メッキを施した高級卵焼き器。弱火で作っても均一に素早く熱が回るので、フワフワの卵焼きに仕上げることが可能。レザーカバーと、保管に便利な収納袋が付いているので、プレゼントにしても喜ばれる逸品です。ガス火専用なので注意して。
【番外編】卵焼き器の売れ筋ランキングTOP7をご紹介
結局どれを買っていいか迷ったら売れ筋をチェックするのもひとつの手。卵焼き器の人気アイテムを売り上げランキング形式でご紹介します(姉妹サイト「リビングート 楽天市場店」2023年9月調べ)。
1位:ちょい深IH玉子焼&シリコンカバーセット
1位はフタがセットになった卵焼き器。フタ付きなら油ハネを防止したり、蒸し焼きにしたり、いろんなシーンで活躍すること間違いなし。フライパン代わりとしても使ってもOK。
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2位:軽量ダイヤモンドマーブルキャスト
驚きの軽さで調理中に手が疲れない卵焼き器。コーティングが何層も施されているため、汚れや傷がつきにくく、耐久性に優れています。ガス火専用。
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3位:「ひるもぐ」ミニ卵焼き
9×14cmのミニサイズの卵焼き器がランクイン。扱いやすいフッ素加工×アルミ製で、手軽な価格がうれしいところ。
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4位:ネオキャスチール
こちらもシリーズで人気の鉄製の卵焼き器。本格派に熱い支持を得ています。鉄製ながら軽くて扱いやすいのも魅力。使い始めの空焼きが不要なのもうれしいポイントです。
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5位:「ピコット」IH対応ミニ玉子焼
小さくても本格的な調理器具がそろう「ピコット」シリーズの卵焼き器がランクイン。正方形に近い形なので、卵焼きだけでなくお弁当のおかず作りにも重宝しそうなアイテム。
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6位:「ビタクラフト」ソフィアⅡ エッグパン
フライパンも人気の「ビタクラフト ソフィアⅡ」シリーズ。卵焼きを焼くのにエッジの角度や大きさが使いやすいという声も多数のアイテムです。
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7位:両面エンボス加工 鉄製お弁当用卵焼き
ミニミニサイズの鉄製卵焼き器。鍋内側だけでなく外側も凹凸加工がされ、火の回りのよさとくっつきにくさを実現しているのが人気の秘密です。
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卵焼きだけじゃなく、ちょっとしたおかず作りにも活用して
ちょっとした料理を作るとき、フライパンは大きすぎてわざわざ出すのが面倒くさい! そんなときに卵焼き器が活躍します。お弁当作りにも、フライパンの代わりにも使える便利なアイテムです。
そこで、すでにもっているフライパンとは違う素材の卵焼き器を検討するのもひとつの手です。
あなたの普段の使い方に合ったお気に入りのアイテムを、ぜひ見つけてください!