家事のコツや収納術、インテリアやおでかけにまつわる話などを通して「わたしらしい暮らし方」をご提案します。
プチリフォームやDIYの流行で、簡単に部屋の雰囲気を変えられるアイテムとしてリメイクシートの人気が高まっていますね。
しかし、いざリメイクシートを使ってみると「ヨレたりシワが入ってうまく貼れない!」なんて経験はありませんか?
今回はDIY初心者でも失敗しない貼り方のポイントやリメークシートを貼るのにおすすめの場所などをご紹介いたします。
リメイクシートの主なタイプと特徴
リメイクシートは裏面の粘着力の強さによって「強粘着タイプ」と「弱粘着タイプ」という、2つのタイプに分けることができます。
しっかり貼りたい派におすすめの「強粘着タイプ」
「粘着シート」とも呼ばれる、強粘着タイプのリメイクシート。とても粘着力が強く、水や傷にも強いので、キッチンや浴室などで使うのもおすすめです。
人気の柄以外にも無地など使いやすいデザインなど色々なバリエーションがあり、一見して本物の素材かと見間違えるほど、リアルなプリントが施されたものも。
このタイプはDIYだけでなく、マンションや住宅の内装の一部などに使われることもあります。
ただし、粘着力が強いために、賃貸のお住まいなど後ではがす必要がある場合には向きません。
貼ったりはがしたりしたい派におすすめの「弱粘着タイプ」
「弱粘着タイプ」のリメイクシートは、壁紙の上から貼ってもきれいに剥がせるので、DIY初心者や壁や家具の素材を傷めたくない賃貸住まいの方でも気軽に楽しめます。
100均などで手軽に入手できるのも、このタイプ。
小物や家具に貼るのはもちろん、ノートパソコンなどのデリケートな家電や、傷めたくない家具のリメイクの用途にも使えます。
今回の記事で紹介するリメイクシートも「弱粘着タイプ」を使ってご紹介します。
DIY初心者でも失敗しない、リメイクシートの上手な貼り方
便利で手軽なリメイクシートですが、貼るときにうっかり空気が入ってしまっていたり、1本でもシワがあったりすると、せっかくのおしゃれな雰囲気が台なしになります。
比較的初心者が扱いやすい「弱粘着タイプ」のリメイクシートであっても、貼り方を間違えると思わぬ失敗をしてしまうことがあります。
ここからは、リメイクシートを上手に貼るための手順やコツについて、ご紹介します。
慣れないうちは、手を抜かずにしっかりと順番どおり行いましょう。
リメイクシートを貼るときに必要なもの
リメイクシートを貼る前に、まずは下記のアイテムを用意しましょう。
- リメイクシート
- カッターorハサミ
- マジックペン
- 定規orメジャー
- 乾いた布
- マスキングテープ
買ってきたリメイクシートが丸まっている時は、広げてしばらく重しなどをのせておくと、巻きグセが緩和されて貼りやすくなりますよ。
では、貼り方について解説していきます。
失敗しないリメイクシートの貼り方(手順)
1.貼りたい場所の大きさを測る
まずは、貼りたい場所のサイズを測りましょう。
サイズは購入前に測っておけば必要枚数が分かり、ムダがなくなります。
2.シートをカットする
リメイクシートの裏面に先ほど測ったサイズにプラス1cmのところに印を付けます。
その印に沿って、カッターもしくはハサミでカットしていきます。
カッターを使う時は、マットなどを敷いて下を傷つけないように気をつけてくださいね。
<ポイント>
基本的にリメイクシートの裏面は1cm方眼になっています。
先ほど測ったサイズぴったりで切ってしまうと貼りづらく、端に違和感が残ることも。
そのため、1cm程度余裕を持ってカットする場所の印を付けましょう。
3.貼りたい場所を乾いた布で拭く
汚れが付いていると凸凹としてしまったり、油分が残っている場所ははがれやすくなってしまいます。
貼る前に一度乾いた布で丁寧に拭きましょう。
4.仮止めし、裏面をはがしていく
貼りたい場所にリメイクシートを合わせ、貼り出しの上部をテープで仮止めします。
シートを固定できたら、いよいよ裏面をはがしていきます。
<ポイント>
失敗しないためにも、貼り出しが重要です。
テープで固定した側から少しずつ剥がし、ちょっとずつ空気を抜くように貼りつけていきましょう。
面倒くさがって一気に剥がすのは厳禁。「少しずつ、ゆっくり」がポイントです。
内側から外側へ空気を抜くように圧着します。
5.「はがす」「貼る」を繰りかえす
手で貼るよりも、数回折りたたんだタオルなどで圧していくと比較的空気が入りづらくなるためオススメです。
あとは、ゆっくりと剥がしてゆっくり貼るという作業を繰り返していくだけ♪
6.余った部分を切り、仮止めテープをがはがす
貼り終えたら、リメイクシートの余った部分を丁寧にカットします。
カットする時は、ピッタリで切るよりも自分の許せる数ミリを残すと、元の素材との境目が見えなくなるので、仕上がりがきれいに見えますよ。
カットが終わったら、最初に仮止めに使ったマスキングテープをはがしましょう。
7.布や定規で全体をなで、しっかりと空気を抜く
最後に、布や定規で貼りつけたリメイクシート全体を優しくなでていき、気泡を抜いていきます。
シワやふくらみのように見えても、優しく押し出すようになでると目立たなくなります。
以上の工程で、リメイクシートはきれいに貼れます。
とにかく「焦らずゆっくりと少しずつ貼る」を意識すると上手くいきますよ♪
リメイクシートはどこに貼るのがおすすめ? 定番アイデア4つ
リメイクシートは、前述のとおり壁だけでなく家具や家電などにも貼ることができます。
例えば、100均で購入したプラスチックのカラーボックスに木目調のリメイクシートを貼って「ナチュラルスタイルに早変わり!」なんてアイデアも。
最近のリメイクシートはクオリティーの高い柄も多く、より幅広い使い道が考えられます。
「どういう場所に貼れるんだろう?」と迷っている方のために、ここではリメイクシートの定番アイデアを4つご紹介します。
キッチンやトイレの壁に
リメイクシートを貼る場所でもっとも定番なのは、キッチンやトイレの壁など。
ただし、リメイクシートは熱に弱いため、コンロ回りなど温度の上がりやすい場所に貼ると、劣化が早くなります。また水回りに使う時は、水に強い素材のリメイクシートを選ぶように気をつけるとよいでしょう。
ダイニングテーブルなどの家具に
お部屋の雰囲気をガラリと変えたい時は、その部屋のメインの家具にリメイクシートを貼ってみましょう。例えば、ダイニングルームであればテーブルがそれに当たります。
ダイニングテーブルは存在感があり、かつ食事のたびに視界に入ることの多いため、部屋の印象を変えるのにおすすめの家具です。
元の素材が木目調なら、全く印象の異なるタイル調のデザインや凝ったデザインのリメイクシートも良いかもしれませんね。
ただし、ダイニングテーブルの足や側面など全体的にシートを貼るとややうるさく感じることも。
天板の上面にのみ貼る方が失敗も少なく、初心者向けのプチDIYとしてもオススメですよ♪
冷蔵庫などの家電に
「冷蔵庫を購入したけれど、色が部屋の雰囲気と合わなかった!」なんて場合にも、リメイクシートによるアレンジがおすすめ。
表面にちょっと貼るだけで、簡単にお部屋の雰囲気にマッチさせることができてしまいます。
ダイニングテーブルと同様に、全面に貼る必要はないので意外と簡単ですよ。
トレーなどの小物に
余ったリメイクシートを使って、トレーなどの小物をアレンジするのも楽しいですよ。
気分やシーンに合わせて時々貼りかえるのもよいですね。
リメイクシートをきれいにはがすには? 気を付けたいポイント
リメイクシートは長年貼り続けていると劣化します。
気軽にはがせる弱粘着タイプのリメイクシートでも何年も貼りっぱなしにしていると剥がしにくくなることも。
できれば定期的に貼り替えるといったメンテナンスも忘れないようにしましょう。
気分転換に別のリメイクシートに貼り替えるのもおすすめです。
リメイクシートの上手なはがし方
プラスチックやガラス、ステンレスなどつるつるした素材に貼った場合は、比較的簡単にはがせます。ためらわずに一気にはがすのがポイント。
残った糊の成分でべたつきが気になる場合は、市販のシール剥がしスプレーを吹きかけてから、雑巾で拭き取るときれいになります。ちなみに、貼った範囲が狭い場合は、消しゴムでこするだけでもべたつきを落とせますよ。
一方で、木材や壁に貼ったリメイクシートを一気にはがすのは厳禁。
慎重にゆっくりはがす作業をしないと、表面で傷んでしまったり塗装がはがれてしまうので注意しましょう。
基本的に「シール用のはがし剤」を使うのがおすすめですが、下地に影響が出ない成分が使われているかは確認が必要です。薬剤を使いたくない場合は、ドライヤーの温風などで少し温めることで、リメイクシートの粘着剤の作用が弱まり、はがしやすくなります。
端の方からゆっくりと少しずつはがしていきましょう。
リメイクシートでプチDIYを楽しもう
コツさえつかめば、気軽にプチDIYを楽しめるリメイクシート。
もし今回ご紹介した方法でも空気やシワが入って失敗した場合は、画鋲の先や針などで小さな穴をあけたり爪先でこすったりすると、ほとんどの場合はきれいになります。
壁や家具などに貼ることをおすすめしていますが、慣れないうちは小物類から試してみて、コツをつかむのもよいかもしれません。
ぜひ、この機会にチャレンジしてみてくださいね。