湘南の海のそばで暮らすライター。保育園・障害児者施設での勤務経験があり、ママやパパが子育て期を「めいっぱい楽しめる」ような情報を発信。 また、幼児期からの早期性教育を推奨していて、家庭で行う「おうち性教育」を広めるために活動中。
子どもに家事のお手伝いをどこまでさせたらいいのか…
楽しくお手伝いしてもらうにはどうしたらいいのか…
と、お悩みのママって意外と多いですよね。
そこで、今回は子どもにお手伝いをさせることのメリットや声掛けのコツをご紹介します。
我が家にも「なんでもお手伝いしたい期」の3才と6才の子どもがいるので、子どもにどんなお手伝いをしてもらえるか考えることがよくあります。
実際にしてもらっている家事や、年齢別にどんなお手伝いがおすすめか考えてみたので、お子さんの年齢と照らし合わせながら参考にしていただけたら嬉しいです。
子どもにお手伝いをしてもらうメリットはある?
子どもにお手伝いをしてもらうと、完璧にはできないし時間もすごくかかって、これなら自分でやってしまった方がよかった!と思うことはありませんか?
私の場合、ほうきで玄関の掃き掃除をしているときに「ママ、わたし、やるの!」と娘に言われると“がっかり”することがあります。
私にとって玄関の掃除は出掛ける前にささっと済ませたい家事だからです。
私がささっときれいにした玄関は、娘がちりとりからゴミを落とすことであっという間に元通りになってしまいます。
でも、「ママ、きれいになったでしょ?」という娘の笑顔をみると、待ってよかったなと思います。
玄関の掃き掃除をしている3才の娘の胸の中は、お手伝いをしてママの役に立てる喜びと、ママや家族に感謝してもらえるという期待でいっぱいなんですよね。
自分以外の、家族のために動くことで得られる責任感。
そして、必要とされている感覚や自己肯定力を養うのに、お手伝いは最適だと思います。
家族の誰かの立場に気付くことができるのもお手伝いの効果だと感じます。
【年齢別】子どものお手伝いに向いている家事
では、子どもに家事のお手伝いをお願いする場合、具体的にはどんなことを任せられるのでしょうか。
私の周りの友人たちにも協力してもらい、リサーチしてみました。
1才ごろからできるお手伝い
カーテンの開け閉め・植物の水やり ・食事前のテーブル拭き・靴をそろえる など
3才ごろからできるお手伝い
食前+食後のテーブル拭き・お皿やお箸を並べる・玄関の掃き掃除・洗濯物たたみ(タオル) など
5才ごろからできるお手伝い
床の雑巾がけ・家の外の掃き掃除・お風呂洗い・洗濯物たたみ・簡単な調理のお手伝い など
小学生ごろからできるお手伝い
簡単な買い物 ・お米を洗いごはんを炊く・簡単なアイロンがけ・布団の上げ下げ・ゴミ出し など
年齢別に分けて、いくつかお手伝いの例を挙げてみました。
年齢だけでなく、お子さんの理解度や成長のペースに合わせて適切なお手伝いを見つけてあげたいですね。
【実例】3才児と6才児にしてもらっているお手伝い
それでは、私が子どもにお願いしているお手伝いをいくつかご紹介します。
ちなみに今、我が家でお手伝いしたがるのは、主に3才の娘と6才の息子です。
6才の息子にお願いしている家事はコレ
まずは6才の息子にしてもらっているお手伝いからご紹介します。
玄関の靴をそろえる
6才の息子が時々気付いてやってくれるのが、家族の靴をそろえること。
以前作った「お仕度ボード」で「靴をそろえる」というマグネットを作ったこともあり、靴をそろえる習慣がつきました。
そのおかげで、家族の誰かの靴が曲がっているときれいにそろえるというお手伝いをしてくれるようになりました。
下の子の面倒をみる
我が家には4人の子どもがいるので、下の子の面倒を上の子がみることがよくあります。
散歩のときには、下の子を歩道側にして手をつなぐことや、抱っこしてあげることも自然と身についていきます。
3才の娘にお願いしている家事はコレ
3才の娘にもいろんなお手伝いをしてもらっています。
タオルたたみ
2才の後半頃、娘が“タオルたたみのお手伝い”をはじめたとき、たたむタオルを広げるまでは私がやっていました。
部屋いっぱいに広がったタオルを、娘は端から順にたたんでいました。
今は、全て自分でやる!と言うので、タオルをたたむのは3才の娘の仕事に。
前後が逆だったり出来がバラバラだったりしても、「嬉しい!ありがとう!」という言葉を伝えるようにしています。
このあとタオルを棚にしまってくれるのですが、しまうときにたたんだタオルは再びグチャグチャになります。
でも、“1人でタオルをしまうまでやり遂げる!”という娘の気持ちを大切にしようと見守っています。
洗い物のお手伝い
食器洗いは、割れ物だし泡で滑るし危ない…と思っていましたが、3才になった娘が「お手伝いしたい!大丈夫だから!」と大張り切りだったので、ある日やってもらうことに。
予想以上のていねいな洗いっぷりには驚くばかりでした。
こうして娘と並んでキッチンに立てるのも嬉しい瞬間だと思います。
何でもママと一緒がいい時期なので、エプロンやゴム手袋もして一緒に洗い物をしてもらっています。
自分のものに自分で名前付け
最近、2人には入園入学準備のお手伝いもお願いしました。
2人ともだいぶ手先がうまく使えるようになったので、鉛筆やクレヨンに自分のお名前シールを貼る作業を手伝ってもらうことに。
名前シールの位置がバラバラだったとき、私が「同じ場所に貼った方がきれいなんじゃない?」と言うと、「いろいろな場所に貼っていた方がおもしろいの!」という娘。
一方、「ここだと使いにくくなるから、ここに貼ろっと!」と、自分が使うタイミングを想像して工夫しながらシールを貼る息子に感心しました。
こうして挙げてみると、子どもたちにはたくさんのお手伝いをしてもらっているなと感じました。
子どもに「楽しく」お手伝いをしてもらうポイント
子どもに家事のお手伝いをしてもらうことについて、同じ保育園のママたちに質問したところ、意外にも3才以下のママは子どもにあまりお手伝いをさせていないようでした。
乳幼児を子育て中の働くママは毎日とても忙しく、「自分が先回りして家事を進めていく方が楽」という感覚もあるようです。
が、前述の通り、子どもにお手伝いをしてもらうことは子ども自身の成長につながります。
これから子どもにお手伝いをさせたい!と考えている人向けに、子どもが楽しくお手伝いをできるようにするポイントをまとめてみました。
【ポイント1】子どもの「お手伝いしたいタイミング」を逃さない
まずは、子どものお手伝いスイッチがONになるタイミングを見逃さないよう、子どもを観察してみることからスタートするといいかもしれません。
子どもがお手伝いをしたいと思ったときに、「また今度ね」「今日は大丈夫よ」と断ってしまうとがっかりしてしまいます。
できる限り、子どもが手伝いたい瞬間を大切にしてほしいです。
平日の忙しい時間にお手伝いさせるのが大変なら、「おやすみの日にお願いね!」と週末に子どもにお手伝いをしてもらってもいいですよね。
【ポイント2】お手伝い後の声掛けに工夫する
大人も子ども言われて嬉しい言葉は同じではないでしょうか。
「嬉しい」「ありがとう」「助かったよ」などの気持ちをたくさん伝えてあげると、もっと相手を喜ばせたい!という気持ちになり、よりお手伝いへの意欲が上がると思います。
子どもが小さい頃は、成長段階に応じて子どもができるお手伝いを考えたり、子どもがお手伝いをしてくれるのを待ったりと、ママにとって忍耐が必要な場面が多いかもしれません。
私も、ちょうど子どもがお手伝いをしたがる時期です。
でも、お手伝いをしたい!という意欲や勢いにママの忍耐が必要なのも子どもが小さいうちだけ。
少し大きくなってくると、子どものお手伝いのレベルがアップして、ママが本当に助かる日がやってきます。
家族の一員として、お手伝いをするのは「当然のこと」だと感じてもらえるようになったらいいな、と思いますよね。
それから、してもらった事に対してお互いが感謝することで、家族みんなが気持ちよく過ごせたら嬉しいですね♪
まとめ
今回は、子どもに家事のお手伝いが必要かどうかを考えてみました。
子どもにお手伝いをさせるメリットをまとめてみましょう。
子どもに家事のお手伝いをさせるメリット
- 自分が必要とされている感覚(自己肯定力)を養うことができる
- 他の人の立場に気付くことができる
- 感謝の気持ちを言い合えるようになる
- 社会に出たときの力が身につく
子どもにお手伝いをさせることには、たくさんのメリットがありそうです♪
ママも一緒に子どものお手伝いを「楽しみながら」できるといいですね。