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調理師が選ぶ、塗りやすい丸い刃先のバターナイフ

調理師がすすめる「バターナイフ」。塗りやすい・切りやすいバターナイフの選び方は?

家事のコツ

バターナイフは、種類が多く、素材や形によってさまざまな特徴があります。そのため、目的に合ったバターナイフを選ばないと、使いにくさの原因になってしまうんです。
そこで今回は、調理師である筆者が、バターナイフの選び方をくわしくご紹介。目的別のおすすめバターナイフも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

調理師・ライター。つくること・食べることが大好きで調理師免許を取得。医療福祉施設での勤務経験を生かして、日ごろの衛生管理やおいしいご飯のレシピについて、お届けします。オムライスとモンブランが大好きです!

バターナイフ、どう選べばいい?

使いやすいバターナイフを選ぶには、まず「どんな場面でバターナイフを使うか」を考えましょう。

  • 朝食のトーストを食べるとき
  • サンドイッチを作るとき
  • 料理に切り分けて入れるとき

上記の場面に適したバターナイフは、それぞれ異なる商品です。

例えば筆者の場合は、料理にバターを切り分けて入れるときに使うことが圧倒的に多いです!

よく使う場面と、「バターナイフの種類・特徴」がかみ合うと、ストレスなくバターナイフを使うことができます。つまり、バターナイフは、使い方に適した「素材・刃の形状・全体の形状」を選ぶのがポイントといえます。

「塗りやすさ」を重視するなら、刃のカタチにこだわる

バターナイフに塗りやすさを求める場合、「刃の形状」がポイントです。

丸い刃先のバターナイフ

フィットして塗りやすい「丸い刃先のバターナイフ」

刃先が丸いタイプを使うと、刃がトーストの微妙な凹凸にもフィットして、満遍なくバターを塗れますよ。

<p>使いやすさと機能美を備えた道具を作り続ける「工房アイザワ」のバターナイフ。硬いバターもすくいやすく塗りやすい形で、長く愛用できる逸品です。</p>

「工房アイザワ」モノプロ+BOXER

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使いやすさと機能美を備えた道具を作り続ける「工房アイザワ」のバターナイフ。硬いバターもすくいやすく塗りやすい形で、長く愛用できる逸品です。

硬いバターを削れる「穴付きバターナイフ」

調理師が選ぶ、塗りやすい穴あきバターナイフ

硬いバターをさっと塗りたい場合には、刃に穴や溝がついているタイプもおすすめです。

四角く切ったバターをトーストに乗せても、なかなか溶けずにうまく塗れないことが多いですよね。細く削ったバターはさっと溶けてくれるので、トースト全体にきれいに塗り広げられますよ。

<p>ギザギザの形状で削りやすいだけでなく、アルミ製で熱伝導もいいバターナイフ。そのため、手のぬくもりと室温でで硬いバターも素早く溶かすので、バターをするりと伸ばして塗ることができます。</p>

早溶けスプレッドナイフ

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ギザギザの形状で削りやすいだけでなく、アルミ製で熱伝導もいいバターナイフ。そのため、手のぬくもりと室温でで硬いバターも素早く溶かすので、バターをするりと伸ばして塗ることができます。

<p>「Nulu」という名前のとおり、塗りやすさを考てデザインされたバターナイフ。ギザギザの刃と小さな穴で、硬いバターもくるっと削ることができます。</p>

「EAトCO/イイトコ」Nuluバターナイフ

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「Nulu」という名前のとおり、塗りやすさを考てデザインされたバターナイフ。ギザギザの刃と小さな穴で、硬いバターもくるっと削ることができます。

「切りやすさ」を重視するなら、包丁型かスコップ型を

バターは、切り分けることが多い筆者。使いやすいと思うのは、以下の2タイプです。

硬いバターも切りやすい「包丁型バターナイフ」

切りやすいバターナイフ

硬いバターも切りやすいバターナイフがほしい場合は、「包丁に近いバターナイフ」を選びましょう。

具体的には、以下のような特徴があるバターナイフです。

  • 金属製で、熱伝導率が高いもの
  • 刃が薄くて直線のもの

一般的に売られている熱伝導率が高いバターナイフは、大半がアルミ製ですが、なかには銅製のものもあります。

上記タイプのバターナイフは、調理中にもおすすめです。冷蔵庫から出したてのバターでも、必要な分だけさっと切り分けられますよ。

筆者は実際に、何気なく買った「金属製・刃が薄くて直線」のバターナイフをかなり愛用しています!

<p>世界に誇る日本の工業デザイナー・柳宗理氏がデザインしたバターナイフです。刃の面が広く下側のカーブが大きいため、効率よくバターを塗り広げられます。バターだけでなく、ジャムやクリームもお手のもの。表面がヘアライン仕上げになっており、傷が目立ちにくい点もうれしいポイントです。</p>

柳宗理 バターナイフ

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世界に誇る日本の工業デザイナー・柳宗理氏がデザインしたバターナイフです。刃の面が広く下側のカーブが大きいため、効率よくバターを塗り広げられます。バターだけでなく、ジャムやクリームもお手のもの。表面がヘアライン仕上げになっており、傷が目立ちにくい点もうれしいポイントです。

同じ分量に切り分けられる、「カッター型バターナイフ」

角型にカットできるバターナイフ

バターを切り分けつつ計量したい場合には、上記のようなバターナイフ(カッター)もおすすめ。角を合わせてバターをカットすれば、大さじ1杯のバターを簡単に計量できます。

バターを計量

参考までにカットしたバターをはかってみたところ、約14gありました。バター大さじ1杯は12gなので、誤差は2gです。お菓子作りではなく、料理に使ったりパンに添えたりするときに使うとよさそうですね。

<p>ステンレス素材でできた日本製バターナイフ。「貝印」による確かな逸品。カッター部分に穴があるので、カットしたバターがくっつきにくいものうれしい特徴です。</p>

「貝印」四角く切れるバターナイフ

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ステンレス素材でできた日本製バターナイフ。「貝印」による確かな逸品。カッター部分に穴があるので、カットしたバターがくっつきにくいものうれしい特徴です。

切りやすさ・塗りやすさの両方を重視するなら

「ほどほどに塗りやすくて、ほどほどに切りやすいバターナイフがほしい!」。どちらのポイントも重視したい、という方も多いのではないでしょうか。

そんな方のため、ずばり、筆者が考える万能型バターナイフの条件は、以下のとおりです。

  • 金属製(できればアルミ)
  • 刃先が丸い(もしくは下側のカーブが大きい)
  • 刃が薄い
  • 直線タイプ

特に「刃先の丸さ」と「刃下側のカーブ」は、塗りやすさの大切なポイントです。万能型バターナイフを1本だけ買いたい場合は、ぜひ上記4つの条件に当てはまるものを選びましょう。

<p>機能美が追及された職人によるこだわりの逸品。アルミではないものの、銅製で熱伝導率も抜群。お値段以上の使いや使いやすさを実感できるバターナイフです。</p>

「工房アイザワ」純銅バナーナイフ

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機能美が追及された職人によるこだわりの逸品。アルミではないものの、銅製で熱伝導率も抜群。お値段以上の使いや使いやすさを実感できるバターナイフです。

<p>塗りやすさも切りやすさも追及した、マルチなバターナイフ。刀型でギザギザ刃なので、バターだけでなくトマトやサンドイッチも切ることができます。</p>

つばめのマルチバターナイフ

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塗りやすさも切りやすさも追及した、マルチなバターナイフ。刀型でギザギザ刃なので、バターだけでなくトマトやサンドイッチも切ることができます。

使い方にあったバターナイフで思わずバターを使いたくなる!

用途にあったバターナイフを選べば、バターを使うときの小さなストレスがなくなります。実際に筆者は、使いやすいバターナイフを買ったことで、バターを使うハードルがぐんと低くなりました。

この記事で紹介した選び方とおすすめアイテムを参考に、ぜひ自分にぴったりのバターナイフを買ってみてくださいね。

公開日:2022年3月31日
更新日:2025年5月9日

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