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どこに置く?「まな板の収納」アイデアと悩みを解決するアイテム
料理に欠かせない道具のひとつ「まな板」。意外に大きくて、かさばる料理道具でもあります。
頻繁に使う料理道具なだけに、どこに収納すれば使いやすいのか迷っている人もいるはず。
そこで今回は、インテリアライターハナさんにアドバイスをいただきながら、使いやすいまな板収納のアイデアをご紹介します。

まな板の収納方法を決めるときの基本
まな板の収納方法を決める前に、以下の点に注意して収納場所を決める必要があります。
- 清潔に保つ
- しっかり乾燥させる
上記のことを踏まえて、まな板を収納する時には、次の2つの視点を考えましょう。インテリアライターのハナさんにアドバイスをいただきながら、見ていきます。

ハナ
大学で建築・インテリアについて学んだのち、大手家具販売店へ。現在はその経験を活かして、インテリアライターとして活動中。
「見える場所」に収納するか、「隠す収納」をするか

「STYLE JAPAN」ひのきのまな板
大きく、乾かしながら見える場所に収納するか、ちゃんと乾かした後にしまう収納にするか、大きく分けて2つあります。
- 見せる収納にする場合……必要な時にサッと取り出せる、洗った後乾かしながら収納できるというメリットがあるものの、生活感がでてしまう
- 隠す収納にする場合……キッチンは片付いて見えるが、ちゃんと乾かしてからしまう必要がある
まな板の素材別にいうと、乾きにくい木製のまな板は見せる収納にした方がベターです。「傷・色うつりなどで生活感が出てしまいがちなプラスチック製まな板は、隠す収納にするといい」とインテリアライターのハナさん。
最近、話題のエストラマー製やゴム製まな板。これらは、薄くて乾きやすいので、どちらの収納方法にしてもOK。見た目が気に入っているなら見せる収納を、そうでもないなら隠す収納を選択するとよいでしょう。
複数のまな板を持っている場合は、使う頻度で見える場所に収納するかどうかを決めるとよいでしょう。
「立てる」か「吊るす」か「くっつける」か

「&NE nikii」ウッドファイバーカッティングボード
まな板は大きく分けて、「立てる」「吊るす」「くっつける」という収納方法があります。
「立てる収納」をする場合、まな板スタンドを使うか、そのまま立て掛けるかどちらかになります。最近は、自立するまな板や立て掛けやすいような形のまな板も発売されていますので、まな板スタンドを使わずそういったまな板を買ってしまうというのも手です。
「吊るす収納」をする場合は、そもそもまな板に穴が開いている必要があります。最近トレンドになっている丸いまな板は、立て掛けにくいので吊るすようにするとよいでしょう。
マグネットやフイルムフックで「くっつける」という方法もあります。壁面にくっつけたい場合、気を付けたいのはまな板ホルダーの耐荷重。まな板は意外に重いものもあるので、ズレたり落ちたりしないよう耐荷重はちゃんとチェックしましょう。
【まな板収納アイデア1】キッチンの調理台の上に、立てて収納する

▲写真撮影:ハナ
もっともオーソドックスな収納方法のひとつ。食材を切りたいときにサッと取り出し、洗ったあとはサッと片付けられるので、もっとも調理効率・タイパがよい収納方法です。

丸いまな板
1枚しか持っていないなら、そのまま壁に立てかけてもOK。最近は、立て掛けやすいカタチのものや自立するまな板もあるので、そういったまな板を買うのも◎。
下記の記事で、今話題のまな板をご紹介していますので、参考にしてみてください。
>>おしゃれ!使いやすい!と人気。丸いまな板のおすすめ13選

「tower」丸いまな板が置ける まな板スタンド
複数枚持っている、丸いまな板のように立て掛けにくいまな板をもっているなら、まな板スタンドを使うというのもおすすめです。写真は、丸から四角までどんな形のまな板も立てられるtowerのスタンドです。
【まな板収納アイデア2】シンク周りに、立てて収納する

▲写真撮影:ハナ
シンク周りに収納するのもひとつの手です。洗った後、そのまま乾かしながら収納できるのでいちいちどこかに片付ける面倒がないというのがメリットです。特に、なかなか水が切れない素材のまな板の場合は、水滴が滴った際にも気にならないというのがうれしい点。
ただし、他の食器を洗ったときに水滴が飛び散りやすいというデメリットもあるので、水が飛び散りにくい場所選ぶとよいでしょう。

「plate/プレート」まな板スタンド
こちらは、シンプルかつミニマムなデザインのまな板スタンド。水回りにも強く安定感のあるスチール製を使っているので、シンク周りに置くのにぴったりです。
【まな板収納アイデア3】シンクにくっつけて収納する

「tower」フィルムフック布巾&まな板ホルダー
洗った後、「いちいち拭くのが面倒」「面積の大きなまな板を使っていて水が滴るのが気になる」というなら、シンクにくっつけて収納するのもひとつのアイデアです。ただし、洗った後サッと片付けられるというメリットはあるものの、シンク周りに立て掛けるのと同じように水滴が飛んでしまうというデメリットも。そのため、シンクの大きさや家事の導線を考えながら、決めるようにしましょう。
シンクはマグネットがくっつかないので、フィルムフックや吸盤タイプのまな板ホルダーを使うとよいでしょう。このときに、耐荷重のチェックは必須。耐荷重を満たしていないと、しょっちゅう落ちたりしてストレスになってしまいます。
【まな板収納アイデア4】コンロ周りに立て掛ける

コンロ周りもまな板収納にもってこいの場所です。アイランドキッチンでないなら、キッチン壁とコンロの間に、ちょうど立て掛けやすい隙間があるというご家庭も多いのではないでしょうか。
ただし、火の側であることは忘れないで! コンロの火から距離をとる、排気口近くには置かないなどの注意が必要です。揚げ物をしているときに、油が跳ねてしまう心配があるので、その点も配慮してくださいね。
【まな板収納アイデア5】水切りラックに立て掛ける

「モデリエ」2段式水切りバスケット
水切りラックにまな板を収納するも一般的な方法のひとつ。写真のように、水切りラック自体にまな板を収納する場所がある場合は、通気性よく収納できるので◎。ない場合は、他の食器と一緒に乾かすことになるので、なかなか乾かないということも。木製のまな板の場合は、それによって皿と皿の間に収納する
【まな板収納アイデア6】キッチン壁にくっつけて収納する

▲写真撮影:ハナ
キッチンの壁はデッドスペースになりがちな場所。ここに面積を使う、まな板を収納するのもアイデアです。方法は、マグネットやフイルムフックタイプのまな板ホルダーを使うという、100均アイテムを使ってDIYするといった方法があります。
【まな板収納アイデア7】レンジフードに吊り下げる

▲写真撮影:ハナ
レンジフードにはフックを使ってまな板を収納することができます。こちらも浮かせて収納できるため、キッチンが狭い時に便利です。
レンジフードにマグネットが使えるなら、マグネットフックを使ってまな板を引っかけられます。
また、レンジフードの縁にS字フックをかけて使う方法も。穴のない薄いまな板なら、ピンチ付きフックではさんでから吊るすことが可能です。どのフックも100均で気軽に購入できますよ。
【まな板収納アイデア8】吊戸棚の下に吊るす

デッドスペースになる吊戸棚の下を有効活用するのもひとつの手。写真のような吊戸棚にまな板を収納するためのアイテムが発売されています。通気性よく保つことができて、まな板を乾かしやすいのがメリット。またサッと取り出せるのもうれしい点です。

「SPLUCE」吊棚カッティングボードハンガー
シンプルな設計でどんなキッチンにも合うまな板ハンガー。耐荷重は1,5kgで、重めのカッティングボードにも対応しているので、安心です。

「ルームラボ」まな板ホルダー
このように、キッチンの吊戸棚の下側ではなく、側面に吊り下げるタイプのまな板ホルダーもあります。
【まな板収納アイデア9】冷蔵庫横にくっつける

▲写真撮影:ハナ
マグネットがくっつく冷蔵庫の側面を利用するという手もあります。まな板だけでなく、ラップや調味料など、冷蔵庫の側面を収納場所として活用するアイテムはいろいろあるので、ごちゃつきがちなキッチンツールをまとめて収納するというのおすすめです。
ただし、冷蔵庫横は熱を持つこともあるので、まな板ホルダーを使って隙間を作る方がベターです。
【まな板収納アイデア10】食器棚などの収納棚

▲写真撮影:ハナ
食器棚やレンジ台など、キッチン棚に立てるというのもアイデアです。コンロやシンクから距離があるので、水はねや油はねの心配がありません。そのため、使っていない時に汚れにくいのがメリット。ただし、ここに収納する場合は、水をちゃんと切って乾かしてから収納するようにしてください。
ただし、熱を持つ家電の横は、危険なので必ず避けて。オープントースターや電子レンジなど発熱する家電の横にお吉場合は、スタンドを使って必ず隙間を作るようにしましょう。隙間を作ったとしても、木製・ゴム製といった燃えやすい素材のまな板を置くのは避けた方がよいでしょう。
【まな板収納アイデア11】シンク下の引き出しに収納する

▲写真撮影:ハナ
シンク下やコンロ下の引き出しに立てるという方法です。まな板をしっかり乾かす必要があるものの、キッチンがすっきり片付きます。「キッチンの見えるところには、なるべくものを置きたくない」という人に向いている収納方法です。
写真のように隙間に収納するという方法が一般ですが、「鍋やざるを出したときにまな板も倒れてしまう」「引き出しがごちゃつくので定位置を決めておきたい」なら、シンク下用のスタンドを使うと◎。

「tower」シンク下仕切り付きワイドラック
こちらは山崎実業「tower」のシンク下用収納用アイテム。好きな位置で間仕切りができるので、まな板の幅に合わせることができてとても便利です。
【まな板収納アイデア12】シンク下扉に吊るす

▲写真撮影:ハナ
シンク下が扉タイプの場合は、その裏に「吊るす収納」をするという手もあります。扉裏のデッドスペースを有効活用できるだけでなく、すぐに取り出せる場所というのもうれしい点。
ただし、重かったり厚いまな板では、落ちたり扉が閉まらなかったりすることも。「薄手のまな板」「軽量のまな板」を収納するようにしましょう。
方法はフィルムフックをくっつけるというのが一般的ですが、下記のようなアイテムもあります。

「tower」シンク扉まな板&トレーホルダー
こちらは山崎実業の「tower」の知まな板ホルダー。スチール製でしっかりしているので、程度重みのあるまな板も収納することができます。耐荷重は約2kgです。
まな板を使いやすく収納して料理のはかどるキッチンに
いかがでしたか?今回はインテリアライターのハナさんにアドバイスをいただきながら、まな板の収納アイデアをご紹介しました。
どの収納方法でもうまく収まりそうにないと思うなら、一度枚数を見直してみてくださいね。
公開日:2022年5月24日
更新日:2025年3月7日
