家事の効率化、家庭でのSDGsを専門にテレビ・ラジオ・講演・コラム連載などで活動。時短家事、便利グッズ、業務用品の情報にも精通し、大手メーカーの生活用品の企画にも携わる。ブログ・SNSでの生活情報発信は20年以上の実績。 著書「シンプルライフの節約リスト」「素材まるごと&使いきりアイディア術」ほか。
レジ袋有料化となって、2021年7月で1年となります。そろそろ、エコバッグを持ち歩くことも一般的になってきたのではないでしょうか。
そして1年も経つと、いろいろとエコバッグに関するお悩みも出始めています。
今回はレジ袋有料化から1年経って浮き彫りになってきたエコバッグに関するお悩みと、そんなお悩みを解決するアイデアや失敗しないエコバッグ選びのポイントをご紹介します。
エコバッグについて、よくあるお悩みとは
エコバッグに関するお悩みには、どのようなものがあるのでしょうか?レジ袋が有料化されてからSNSで見かけたつぶやきや、筆者のセミナーの生徒さんからでてきたエコバッグのお悩みなどを見ていても、色々なものがあります。
その中から、特によくあるお悩みについて、ご紹介します。
▼エコバッグのよくあるお悩み
- エコバッグを持っていくのを忘れてしまう
- 商品を店員さんが入れるのか自分が入れるのかタイミングが分からない
- エコバッグに商品をうまく入れられない
- エコバッグの畳み方が分からなくなり畳むのが面倒
- 持って行ったエコバッグに入りきらない
- エコバッグに入れた荷物が重たくて手が痛くなる
など、さまざまなエコバッグに関するお悩みを聞きました。
それでは、どうすればスマートにエコバッグを扱えるのか、考えてみたいと思います。
Q.エコバッグに商品を入れるタイミングとは?
サッカー台(荷物を入れる台)がないお店では、「商品を店員さんが入れるのか自分が入れるのかタイミングが分からない」というお悩みが生まれがちですね。店員さんによっては「バッグお預かりしますね」と先に声をかけてくれるところもありますが、とくに何も言われない場合は迷ってしまうかもしれません。
そのようなときは、自分から一言「入れていっちゃいますね」と声をかけ、店員さんがレジを通してくれたものから、自分でエコバッグに入れていくのはいかがでしょうか。
ひと言かけることで店員さんにも驚かれないですし、会計と同時進行で荷詰めをしていけば、後ろに人が並んでいるときでも時間を短縮することができます。
A.店員声かけてから自分で入れてみてくださいね。
Q.エコバッグに商品をうまく入れるには?
「買ったものをエコバッグにうまく入れられない」というのは、薄くて底にマチがないエコバッグに起こりがちなお悩みです。エコバッグに商品を入れるときのポイントは、最初に床と壁を作ることです。
手順1.まず、形がしっかりしていて潰れそうにないもので床を作ります。
牛乳パックなどは立てるイメージかもしれませんが、横にして床を作るとしっかりと安定させることができます。
手順2.次に作るのは壁です。
袋に入っているものなどで、面が広いものをエコバッグの側面に立てて壁にします。
手順3.床と壁を作ったら、あとは潰れにくいものから詰めていくと、安定した状態でエコバッグに荷詰めすることが可能です。
A.最初に「床」と「壁」を作ると入れやすくなります。
エコバッグは何個必要?
人によって買い物をするタイミングはさまざま。まずは、自分がどのようなタイミングで買い物をしているか、考えてみてください。
- どこかに出かけたついでにコンビニに立ち寄るなど、予定外にする買い物で量があまり多くないケース
- スーパーなどで数日分の食料をまとめ買いし、レジかごいっぱいに買い物をするというケース
この2つのケースでは、用意するべきエコバッグが変わってきます。
実は、買い物シーンを意識せずに「コンパクトに畳めて便利そう」などの感覚だけで買ってしまうと、不便なエコバッグになってしまうのです。
A.買い物シーンを考えて買とよいでしょう。一般的には、2個あると便利です。
Q.エコバッグの選び方は?
「エコバッグのよくあるお悩み」には、エコバッグの使い心地に関するものも多くありました。続いてご紹介するのは、エコバッグの選び方です。
エコバッグ購入時は「買い物シーンを2つに分ける」のが鉄則とお伝えしたので、2つのシーンでそれぞれに合ったエコバッグをご紹介します。
A.コンビニなどで少量のものを買うときのエコバッグの選び方
予定外にするちょっとした買い物用エコバッグは、カバンの中に入れておいても邪魔にならないものがおすすめです。胸ポケットに入るくらいのサイズや、薄くコンパクトなエコバッグが良いでしょう。
コンビニなどにちょっと立ち寄ったときに使うなら、さっと取り出せたり簡単に畳めるものも便利。
「エコバッグの畳み方が分からなくなり畳むのが面倒」とお悩みの方は、適当に丸めて袋に押し込められるタイプのエコバッグがおすすめです。
スーパーなどでまとめ買いをするときのエコバッグの選び方
まとめ買いなど、レジかごいっぱいになるくらいの量の買い物をするときに、前述のようなコンパクトなエコバッグを利用するのはNG。「エコバッグのよくあるお悩み」にもあったような、「持って行ったエコバッグに入りきらない」「エコバッグに入れた荷物が重たくて手が痛くなる」ということになりかねません。
たくさん買うことが分かっている買い物のときは、エコバッグをコンパクトに持ち歩こうとは思わずに、大きいエコバッグを持って行ったほうがよいでしょう。
- たくさんものを入れるので、持ち手は太く長いもの
- 詰める手間のない、レジかごサイズのバッグ
持ち手が太ければ、手に食い込んで痛くなるということは避けられますし、持ち手が長ければトートバッグのように肩にかけて持ち歩くことができます。
Q.エコバッグに入れた荷物が重たくて手が痛くなる
毎回、たくさん買い物をするという方は、リュックをエコバッグとして使うのもおすすめです。
筆者も長年リュックタイプを利用していますが、リュックだと重さを感じづらく、両手もあくのでなにかと便利です。
最近では、保冷機能が付いたリュックタイプのエコバッグもあります。
細い縦長のリュックだと、買ったものを入れづらいと感じることも。その点、こちらのアイテムは底板がしっかり付いていて開口部も広いタイプの保冷リュックなので、買い物したあとの荷詰めも簡単にでき、画像のようにレジかごいっぱいの商品も余裕で入ります。
A.【重さ対策】持ち手がしっかりしていて肩掛けできるもの、リュックタイプがおすすめです。
Q.詰めるのが、面倒なのですが……
お店によっては、個人用のレジかごを使わせてくれるところもあります。レジを通した商品を個人用のレジかごに入れてくれる場合も多いので、その場合は荷詰めも不要になります。
車でスーパーなどに行って、まとめ買いをする方などにはおすすめです。
同じような用途で、レジかごにピッタリはまるレジかごに入るバッグもあります。
会計のとき、お店の人に声をかけ会計後に入れるレジかごの方に先にセットさせてもらうものですが、コロナ禍となった今、使用できないお店も多いので、少し様子を見たほうが良いでしょう。
A.【荷詰めの手間対策】個人用のレジかご、レジかご用エコバッグがおすすめです。
Q.エコバッグに入りきらない、どうしたら?
「持って行ったエコバッグに入りきらない」というお悩みをお持ちの方は、大きなエコバッグ+αを準備しておくとよいでしょう。
大きなエコバッグの中に薄手のエコバッグも入れておくことで対策しましょう。もしくは、レジ袋を畳んで入れておくなど、予備の袋を持ち歩くと良いでしょう。
レジ袋が有料化になってから見直されているのが、昔ながらの風呂敷です。風呂敷には、カバンの中に入れておいても場所を取らない、そしてどんな形のものもその形に合わせて包むことができるというメリットがあります。このように、大きな円形の容器もしっかりと包むことができるので便利です。
エコバッグ以外の用途になってしまいますが、風呂敷が1枚あると冷房がききすぎている場所で羽織ることもできます。また、撥水加工が施されているものなら急な雨のときにカバンを包んだりすることもできるので便利です。
A.【入らない対策】大きなエコバッグ+αを準備しておくとよいでしょう。
エコバッグのお悩みゼロへ
今回ご紹介しましたように、エコバッグは最初に用途を考えてから選ぶことで、使い勝手に関するお悩みをグッと減らすことができます。
ご自分のエコバッグの使い方を今一度見直してみて、お気に入りとなるエコバッグを探してみてください。