中学生、高校生、大学生の娘3人を持つズボラ主婦。娘3人+夫という家族構成だけに、毎日家事の時短を追求。その結果、時短アイテム、手抜きネタのエキスパートに。現在「やめ家事」の連載中。
洗って繰り返し使える「洗えるマスク」。
色や柄、デザイン、素材や機能性もさまざまで、好みやシーンにも合わせやすいですよね。
でもたくさん種類があると「どれを選べばいいか迷う」という方も多いのでは。
そこで、今回は「洗えるマスク」の洗い方や耐久性など、買うときに気になるポイントをまとめました。
洗えるマスクの素材や洗える回数も紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
洗えるマスクを選ぶときのポイント
厚生労働省によると、国から全戸に配布された布マスクを「洗う頻度」は1日1回が推奨されています。
市販の洗えるマスクや手作りの布マスクについても、1日1回、ウィルスや汚れが気になるときはその都度洗って清潔に使いたいですよね。
でも1日1回ということは、毎日の家事にプラスして「マスクを洗う」という手間が発生します。洗う手間が面倒だと日々の負担になりますよね。
マスクを洗う作業が生活の負担にならないか考えておくことが、洗えるマスクを選ぶときのポイントのひとつと言えそうです。
また、洗えるマスクの洗える回数は、マスクによってさまざまです。洗える回数が少なくてもよいのか、繰り返し洗える耐久性を重視するのかもチェックのポイントです。
洗えるマスクを選ぶポイント
- 洗い方(手間)
- 洗える回数(耐久性)
家でマスクを洗う場合の洗濯方法は?
家でマスクを洗うときの方法は、手洗いするか洗濯機で洗うかのどちらかになると思います。
手洗いはマスクを傷めにくいですが、手で洗う手間がかかります。
洗濯機洗いは手間は少ないですが、マスクによっては洗濯機で洗えないものもあります。
主な素材別に手洗いがよいものと洗濯機で洗えるものをざっくり分けると、
- 手洗いは、綿、ガーゼ、ポリウレタン
- 洗濯機洗いは、ポリエステル、ナイロン
のようになります。
もちろんマスクによってこの限りではありませんが、やわらかく弱い生地や縮みやすい素材は手洗いをおすすめします。
一方、耐久性を重視してつくられているマスクは洗濯機での洗濯が可能です。
ただし、洗濯機で洗える場合も、より長く使うためには手洗いを推奨されていることが多いです。
マスクの洗い方や使う洗剤については、まずは、マスクのパッケージやメーカーの公式サイトなどに表記されている方法に従ってください。
特に表記がない場合は、あとに説明する「基本の洗い方」を参考にしてくださいね。
洗える回数は何回くらい?
洗える回数は、マスクによりさまざまです。
型くずれしにくいポリエステル素材やナイロン素材は、洗濯可能回数が多い傾向です。
摩擦や刺激に弱い素材のポリウレタンマスクは回数が少なめ。
布マスクは洗濯を繰り返すと縮んでくることがあるので、使用感をみながらになるかもしれません。
洗えそうな素材でも、レースや刺繍などデザイン性のあるものは洗濯できない場合もあります。
「家庭で洗える」と記載のないものは、マスクシートを挟むなど工夫をして、マスク自体を自分で洗わないほうがよいですね。
洗えるマスクにはどんな素材がある?洗える回数は?
次に、洗えるマスクの主な素材と素材別特徴、それぞれの洗える回数について説明していきます。代表的な商品も紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
綿素材の布マスク
コットンやガーゼを使用した綿素材のマスク。肌触りがよく通気性に優れているのが特徴で、子どもや高齢の方にも使いやすい素材です。
布マスクの洗える回数は「洗濯機で30回」というものから「100回洗える」というものまでさまざま。毎日の手間を少なくしたければ、洗濯機で洗えたり、型くずれしにくいものを選ぶとよいでしょう。
ポリエステル素材のマスク
サラサラした肌ざわりで、伸縮性があり顔にフィットしやすいポリエステル素材のマスク。通気性がよいので、息がしやすい、マスク内が蒸れにくい、などの特徴があります。
ポリエステルは、型くずれやシワに強く速乾性もあり、洗濯しやすい素材といえます。洗える回数は100回や50回など、表記されている洗濯回数も多めです。
ポリウレタン素材のマスク
ポリウレタンは、一般的にウレタンマスクと呼ばれているマスクの素材。通気性がよいので、息がしやすく乾きやすいのが特徴。穴があいたりさけたりする場合があるので、摩擦や強い刺激はNG。変色しやすい素材でもあります。
ウレタンマスクの推奨されている洗濯回数は5回ほどと少なめです。やさしく洗うことで劣化を防げます。
私はウレタンマスクを手洗いした後、早く乾かそうと思い、自分の勝手な判断で当て布をした上からアイロンをかけたことがあります。すると、マスクに茶色の輪ジミが付いてしまい、どうしてもとれなくなってしまいました。ウレタンマスクにアイロンはNGだし、表記されている注意事項の確認は大切ですね。
洗濯回数の表示がないときの取り換え目安は?
洗濯回数はパッケージや販売サイトで示されている回数を目安にするのが基本です。
ただ、パッケージを捨ててしまったり、「洗濯可能」とだけ書かれていて回数までは表記されていなかったりする場合もあります。
また、洗濯した回数を数えているわけではないので、何回くらい洗ったっけ?と分からなくなることもありますよね。
そんなときは、マスクを観察したり、付けてみたときの感覚で判断することも大切です。
捨て時のサイン
- 表面や肌に触れる部分が毛羽立ってきた(付けると肌がムズムズする)
- 化粧品などの汚れがとれない
- 耳掛け部分や素材の端がほつれてきた
このようなサインの他にも、使用していて気になることが出始めたら捨てる時期と考えてよいでしょう。
【マスクの洗い方】手洗い・洗濯機洗いの基本
では次に、手洗い、洗濯機洗いの順に、マスクの基本の洗い方をみていきましょう。
【マスクの洗い方】手洗いの基本
< 用意するもの >
- 洗面器
- 衣料用洗剤
- 清潔なタオル
- ハンガー
< 手順 >
1.洗剤液をつくる
洗面器に水と洗剤を入れます。洗剤の目安は、水2Lに対して洗剤0.7ml。
このくらいの洗面器なら、小さなスプーン1杯分くらいの洗剤が適量です。
2.洗剤液にマスクを10分ひたす
洗剤液にマスクをいれ、10分ひたします。
3.10回ほど押し洗いをする
やさしく10回ほど押し洗いします。強くもみ洗いをすると生地が傷むので注意。
4.水を替えて振りながらすすぐ
洗面器の水をすて、新たにためた水で振りながらすすぎます。洗面器の水を捨てるときは、まわりに飛び散らないようゆっくり捨てましょう。
5.タオルで水気をとる
清潔なタオルにはさんでたたいて水気をとります。マスクは広げてタオルの上に置くのがポイント。シワになりにくくなります。
6.マスクを陰干しする
マスクの形を整えてハンガーのピンチにはさみ、陰干しします
【マスクの洗い方】洗濯機洗いの基本
< 用意するもの >
- 洗濯ネット(マスク専用か小さめのもの)
- 衣料用洗剤
- ハンガー
< 手順 >
1.洗濯ネットに入れる
マスクは、マスク専用ネットか小さめの洗濯ネットに入れましょう。耳掛けの伸びや素材の痛みを軽減できます。
2.デリケートコースを選択して洗う
弱水流・短時間コースやデリケートコースで洗います。脱水は1分以内にするのがポイント。
3.マスクを陰干しする
マスクの形を整えてハンガーのピンチにはさみ、陰干しします。
変色や生地が傷む原因になるため、乾燥機は使用しないようにしましょう。脱水も1分以内にとどめるのがおすすめです。
型くずれしないマスクの干し方
マスクの干し方がよくないと、耳掛け部分がたるんだり、マスクの形がくずれたりして、マスクの劣化を早めます。
干すときのポイントや便利なアイテムを紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
マスクを干すときのポイント
手洗いの場合も、洗濯機洗いの場合も、マスクを干すときは本体部分をピンチではさんで干すのが基本です。
本体をはさんで干すことで、ゴム(耳に掛ける部分)が伸びたりたるんだりするのを防げます。
ただ、本体部分にピンチのあとがつくのが嫌な場合は、両方の耳掛けをピンチのつまみの部分に引っ掛けるようにして干すのがおすすめ。耳掛け部分の負担を減らしながらピンチあとをつけずに乾かすことができます。
マスクを干すときにおすすめのアイテム
マスク専用アイテムには、ネットに入れたまま干せる洗濯ネットや、形を整えて干せるハンガーがあるので活用すると便利です。
私は家族分のマスクをまとめて洗っているのですが、干すときに一枚一枚広げるのが面倒でシワを伸ばさずに干してしまったことがあります。乾いたマスクはシワシワになって、立体マスクも立体感がなくなってしまいました。干すときに伸ばすのは、マスクをきれいに使うために必要。次に紹介する便利アイテムを活用すれば面倒も軽減しますよ。
マスクを入れたまま干せる洗濯ネット
ネットに入れたまま、洗って干せるマスク用洗濯ネット。立体マスクにもフィットする形状です。
家族分もまとめて干せる
4枚のマスクをまとめて洗濯&干すことができるタイプ。S字フック付きで、そのまま吊るして保管するときも便利です。
カーブ形状で型くずれ防止
マスクの形に合わせたカーブ形状で、型くずれを防ぎます。厚さ約0.5cmの薄型設計。干した後そのまま収納するときも場所をとりません。
まとめ干しには平干しネット
マスクを何枚も干す場合は、平干しネットに広げるという手もあります。ピンチにはさむ手間がなく時短になりますよ。
おわりに
最近はいろいろなタイプが売られている「洗えるマスク」。
家族にそれぞれ好みがあったり、使用シーンで使い分けたり、常に数種類を使っているというご家庭も多いかもしれません。
今や外出時にはいつもマスクが必要で、「洗えるマスク」を使うなら「洗う」作業が必須です。
マスク洗いを無理なく日々に取り入れストレスなく過ごすためにも、購入前に素材や洗い方を検討して、自分に合った洗えるマスクを選びたいですね。