元小学校家庭科教諭。子どものハウスダストアレルギーをきっかけにおそうじにはまり、ブログ「節約ママのこだわり掃除」をスタート。時短家事や節約を楽しみながら日々研究中です。 著書「家族が笑顔になる おそうじの魔法」など。
忙しいと、ついつい後回しにしがちな「掃除」。
掃除機をかけただけとか、フローリングモップがけで済ませるなど、最低限で終わらせることが多くなります。
ただ……これだけだと、どうしても汚れがたまりやすくなるんです!
家が新しいうちは、あまり気になりませんが、築年数が経てば経つほど、汚れは取れにくく溜まりやすくなってきます。
家全体がくすみ、部屋が暗くなったように感じたことはありませんか?
その原因の一部は、ほこりとカビ。
そんな時は、今回ご紹介する「ほこりとカビを取り除く掃除」を普段の掃除にプラスしてみましょう。
古タオル一本だけで簡単に汚れが落ち、部屋がスッキリときれいになりますよ。
タオル一本でOK!部屋の「隅(ぐろ)掃除」
掃除に使う道具は、なんと古タオル1本。
掃除方法もいたってシンプルで、乾いた状態のタオルを使って、部屋中の「ぐろ」のほこりを取っていくだけです。
※「ぐろ」とは、私の地元である愛知県三河地方の方言で、隅のことを指します。
部屋のほこりは時間がたつと「ぐろ」に集まります。
その「ぐろ」を、乾いたタオルで拭いていくと部屋のほこりが効率よく取れ、床のザラザラ感もなくなります。
「ぐろ掃除」は、短時間で部屋がキレイになったのを実感しやすい、とってもオススメの掃除方法なんですよ。
床だけでなく、扉まわり、天井、壁などの隅をねらった掃除をご紹介しますね。
部屋の隅にたまりがちなほこりをキレイに掃除するコツ
まずは、汚れのすくない天井から拭いていきます。
天井と天井の境目など、普段は見えにくいですが、ほこりやクモの巣がついてくる場所です。
掃除するときは、脚立を使いましょう。
それでも届かない場合は、伸縮性のモップなどを使うのをおすすめしますが、細かい部分の汚れなどを取る時に力を入れやすいのは「タオル」です。
1.掃除の基本は上から下に行うのが基本。
天井の掃除が終わったら、徐々に下に降りてきます。
壁と壁の境目も、ほこりがたまりがちです。
段差部分にもほこりがたまるので、見逃さずにほこり取りをしていきます。
2.次は扉周りです。
敷居部分は床掃除のついでにお掃除することが多いですが、鴨居周辺はお掃除し忘れることが多く、汚れがたまりがち。
レール部分に手を入れて掃除をすると、ほこりのかたまりがよく出てきます。
3.最後は床の「ぐろ掃除」。
巾木部分の掃除も忘れずに、床の「ぐろ」をなぞるようにしていきます。
床はほこりが固まってザラザラしている事が多いので、ザラつきを取るようにしっかりと床に密着させてタオルを滑らせます。
ほこりは乾いた状態のまま取り除くのが、効率よく取り除けるんですよ。
掃除中は拭き取ったほこりを落とさないよう、汚れたらどんどんきれいな面を使っていくのがおすすめ。
使い古しのタオルが1本あれば出来るので、古くなったタオルを捨てる前にサッと「ぐろ掃除」してから捨てるという習慣にしておくとよいですね。
隙間におすすめの掃除道具と隙間掃除のポイント
ほこりは、時間が経てば経つほど、家具の周囲にも集まります。
家具の周囲に集まったほこりも、忘れずしっかり取っていきましょう。
100均の隙間掃除アイテムでスッキリ
「ぐろ掃除」だけで取りきれない場所は、隙間掃除専用の道具を使ったり、家具をどかしたりして掃除すると効率的。
隙間掃除をしておけば、掃除したのにすぐに汚れてしまうことを防げます。
私が普段から隙間掃除に使っているのは、100円ショップ「ダイソー」の「隙間らくらくハンディワイパー」です。
ワイパーの部分に、市販のフローリングワイパー用シートを取り付けています。
ほこりがたまりやすいタンス下や周囲の掃除
タンス下など服の収納家具は、衣類の繊維が舞いやすく、ほこりがたまりやすい場所。
隙間専用道具を使って、タンスの下や周囲をお掃除するとごっそり取れてきれいになります。
実は、衣類にすみつく虫や抜け殻なんかも、お掃除の時に見つけることがよくあるんですよ。
意外と見落としがちな冷蔵庫周りの掃除
冷蔵庫下からは、干からびた食品がたくさん出てきました。
背面は、冷蔵庫を前のほうに移動すればほこり取りができますが、全面を掃除するなら隙間用の道具を使うのもおすすめ。
しっかりと隅々まで掃除することで、食品の好きなゴキブリ予防にもなりますね。
洗濯機周りもほこりがたまりやすいポイント
洗濯機周りも、衣類の着脱でほこりがたまりやすい場所です。
また洗面所は湿気も含まれやすく、濡れたほこりが出てきます。隙間専用のほこり取りを使えば、洗濯機の真下も掃除できます。
さらに、洗濯機の周囲もほこりがたまりやすい場所です。
我が家でも、1年に一度は洗濯機を移動させてほこりを取り除きます。
食器棚周りの効率のよい掃除方法
食器棚はなかなか動かしにくいですが、ほこりがたまりやすい場所です。
隙間専用の掃除道具以外にも、伸縮するタイプのモップでほこり落としをしています。
側面から下に落とし、落ちたほこりを一度に手前に出すと、効率よくお掃除できます。
梅雨前にしておきたい!カビ取りと予防対策
冬から春にかけては、ぐろ掃除をしていくと部屋の隅や窓周りにカビを発見することが多いです。
カビは軽いうちにとっておけば、広がるのを防ぎ、これからくる梅雨に備えることもできます。
自作できるカビ対策スプレーと使い方
カビ退治といえば、市販の洗剤を使うイメージがあるかもしれませんが、実はアルコールやエタノール水でも効果があります。
アルコールスプレーかエタノール水(エタノール濃度が80%になるよう水で薄めた物)をかけて、古タオルで広がらないようにふき取ってから乾かします。
こんなふうに、タオルで拭き取るだけでカビを取りのぞけました。
北側の壁、畳のへり、北側の押し入れなども、カビやすいポイントなのでチェックしてみてください。
部屋のカビ取りを行うと、黒ずみのような汚れがスッキリ落ちるので、掃除後はかなり部屋が明るくなったように感じますよ。
まとめ
「ぐろ掃除」を行う目安は月に一度ほど。
「隙間掃除」は3か月に一度のペースで行うと、家の汚れがリセットされてキレイな状態をキープすることができます。
我が家では、カビ取りは冬の結露が終わる頃の春と、梅雨明け頃に行っています。
掃除機やモップでの床掃除だけで済ませていては、家全体は汚れていく一方。
ぐろ掃除や隙間掃除をしてみると、「知らないうちにこんなにも汚れていたんだ」とびっくりするほど汚れが落ちますよ。
汚れていないと思っていても、試してみると意外と汚れているものなので、是非一度試してみてくださいね。