子育てしながらでも、毎日を楽しく過ごしたい!今しかない時間を大事に暮らしたい!という想いから、忙しい毎日でもラクに片づく仕組み作りがモットー。 収め方だけではなく、配置や収納スペースの使い方による 日々の家事がラクになる片づけのポイントをお伝えします。
「毎日使う場所だから、使いやすく整えたい!」
忙しい日常の中で家事をされている人なら、誰もが願うことではないでしょうか。
中でもキッチンはたくさんある片づけのお悩みの中でも、NO.3に入る「お悩みスポット」です。
色々なアイテムを管理することになるキッチンですが、特に電子レンジや炊飯器、電気ポット……など、キッチン家電の配置は、「使い勝手の良いキッチン」に整えるための条件として大きなウエイトを占めています。
でも実は、ちょっとしたポイントさえ押さえれば、キッチンはすっきりと片づけられます。
毎日使う場所だからこそ!片づけのポイントは明確で、とってもシンプル。
「使いやすい!」「すっきり見える!」を基準に、キッチンの家電収納について考えてみましょう。
すっきり!使い勝手の良いキッチン収納のポイントは?
様々な食材やキッチンツールを収納するキッチンは、収納を考えるのもむずかしいように感じるかもしれません。
ですが、どこのご家庭でも基本的にはキッチンで使うものだけを管理されているはず。
――キッチンに、スマホの充電器を置いてる方は……おそらくいませんよね??
つまり。
片づけの基本となる「ここで使うものをしまいましょう」という大前提のポイントはクリアしているのです!
それでも片づけに困るのは、「置き場所がない(収まりきらない)」「置き方(収納方法)がわからない」などの理由から。
キッチン収納の広さはご家庭ごとに違います。
食材ストックの量も、キッチンツールの量も、食卓を彩ってくれる食器も、ご家庭によって量は様々ですよね。
収納に悩んだら、まずは使用頻度に注目しましょう
キッチンの広さが狭くて困っている方も、お料理が好きでたくさんの物がキッチンにあふれている方も、共通して注目したいポイントは「使用頻度」。
キッチンの収納量にあうように、使用頻度の高いものから順に収める!
これが、最もシンプルなキッチン収納のポイントです。
引き出し・扉の中など―システムキッチンの収納活用ポイント
「キッチン周りの物をすっきり収めたい」、「きれいに収納したい」というお悩みを解決すべく、多くのメーカーさんから収納力を”ウリ”にしたシステムキッチンがたくさん商品化されています。
――にも関わらず、「うまく収納できない」とお悩みの方は多いです。
たくさんの引き出しや収納。
いったい「どこに」「何を」収めるのが正解なの?
こたえは、「動線に沿って『しまう』こと」
あたりまえのようで、意外に忘れがちなのが、自分が料理をしている時の動線です。
家事動線から収納を考えてみよう
お料理をしている時、どの場所に立っていますか?
コンロを使っている時には、コンロの前に立っていますよね。
その時に使うものはーー?
例えば、フライパンはシンク下ではアクセスするにはちょっとだけ遠い。
調味料や菜箸、お玉などをコンロ下にしまってしまうと、調理中に立ち位置を移動して引き出しを引かなきゃいけないですね。
「動線に沿って『しまう』」と先ほどで言いましたが、「動くことなく出し入れできる場所」が最高の収納場所となるのです。
つまり、調味料やコンロ周りで使う「キッチンツールの一軍」は、コンロ下の両サイドの引出しを利用するのがベストです。
※物量や収納の形状などによって常にこの限りではないので、実際の現場ではお客様のご希望をお伺いしながら収納場所を決めていきます。
キッチン家電の配置も「家事動線」と「使用頻度」が重要!
「使い勝手の良いキッチン」に整えるには、食器や食材、キッチンツールの収め方を整えるだけではなく、キッチン家電の配置も大きなウエイトを占めています。
ここでも大事なポイントになってくるのが、上記でお話した2つのポイント――「使用頻度」と「動線」です。
そして、ご自宅のキッチンの広さや形状に見合った「量」も重要なポイントのひとつ!
一般的には、キッチンの背面にあるカップボードのワークトップなどに家電を並べることが多いのではないでしょうか。
電子レンジ・トースター・電子ケトルに炊飯器・・・
おおよそ、毎日使う家電ですよね。
加えて、コーヒーメーカーやヨーグルトメーカー、ジューサーミキサー、ホームベーカリーにハンドブレンダーも2日に一度くらいは利用するよ、という方も多いと思います。
使用頻度が高いからと言って全部を並べてしまったら、カップボードの上がキッチン家電で大渋滞になります。
そこで!! 並べる家電の基準を決めましょう。
狭いキッチンに家電をすっきり配置する考え方
「一軍家電」を全部置けない場合や、すべて並べた時に見た目のごちゃごちゃ感が気になる時には、
- 使用頻度
- 使用する人
- 使用する時間
- 出し入れの手間
- 見た目(家電のビジュアル)が好きかどうか
こんな風に5つのチェックポイントの観点から、どれをカップボードに並べるかを考えます。
<わが家の実例でいうと>
- 電子レンジやトースターはみんなが使うから、だれでも使いやすいようにカップボードの上(ワークトップ)に。
- 朝、頭のなかがまだ半分寝ている時にも面倒だな~と感じずにコーヒーを入れたいから、カップボードの上にコーヒーメーカーを。
- 電子ケトルのデザインは、お気に入り♪ 視界に入るとテンションUPするから、すぐ手に取れる場所に。
- ミキサーは時々だから、キッチンに収納。
- ホットプレートやホームベーカリーは使っても週末だから、パントリー収納へ。
こんな風に理由をつけて収納場所を決めておくと、新しい家電が増えた時にも収納場所を悩みません。
また、もしご夫婦が共働きになってライフスタイルが変わった時には、家電の配置を見直すことも効果的。
わが家では、毎日使う「炊飯器」の配置場所をライフスタイルに合わせて変更しました。
私一人が使っていた時には、オープン収納棚にしまっていたのですが。
今は、家族の手の空いた人や早く帰ってきた人が炊飯の準備をするため、みんながパッと使いやすいカウンター上に変えています。
お引っ越しをしたり、新しくカップボードを購入したりした時にも見直してみると、より使い勝手がよく、お料理が楽しくなるキッチン空間になります。
「すっきり見せ」が叶うキッチン家電の選び方
「どの家電も、使い勝手優先で出しておきたい!」
「でも、ごちゃごちゃした生活感が出てしまうのが嫌だ!!」
……そんな時には、お気に入りデザインの家電を選ぶようにするのも方法のひとつです。
形も大きさも様々なキッチン家電です。
色や素材感(ツヤ感がある?マット?)などを統一していくと”すっきり見せ”ができますよ。
キッチン家電を買い替えずに「すっきり見せ」を狙うには
キッチン家電の色や素材感を統一するのがポイントとは言うものの、キッチン家電もそれぞれ高価なものですから、頻繁に買い替えもできませんよね。
今あるキッチン家電のままで、きれいに見せようとするならば、家電前面のラインをそろえて配置してみてください。
家電と家電の間の間隔を「等間隔」にするのも効果的。
収納術のなかで、すっきり見せの極意として「そろえる」を意識するのですが、前面ラインが揃っていると、ピシッと気持ちいいーー。
たったそれだけのことですが、すっきりした景色になりますよ。
ぜひお試しくださいね。