中学生、高校生、大学生の娘3人を持つズボラ主婦。娘3人+夫という家族構成だけに、毎日家事の時短を追求。その結果、時短アイテム、手抜きネタのエキスパートに。現在「やめ家事」の連載中。
ズボラ主婦ひらこが「やめていい家事」を達人に聞いて実践レポする連載シリーズ。
今回のやめ家事は「ゴミ箱」。
使うのやめたらどうなった?気になる"実際のところ"をリポートします。
「ゴミ箱」のやめ人さんに突撃!
たまらないキャッシュ、たまる使用済みティッシュ。
食べカス、消しカス、糸くず、紙くず。
次から次へと出てくる「ごみくず」。
というわけで、今回の話題はゴミ。
家の各部屋でゴミ箱を使うことに何の疑問もなかった私ですが……。
今回のやめ家事は、なんと「ゴミ箱をやめた」。
ゴミ箱をやめるってどういうこと? さっそくお話をうかがいました。
〈今回のやめ人〉
- 42歳(女性)
- 一人暮らし
- マンション
【突撃1】たまっていくものを活用するナイスアイデア
マンションで一人暮らしという今回のやめ人さん。
「ゴミ箱を使わない」という大胆な思いつきは、果たしてどこからきたのでしょうか?
「私も最初は普通に各部屋にゴミ箱を置いて使っていたんです。でもリビングや寝室ではそんなにゴミが出ないことに気付いたんですよね。あんまりゴミ箱がいっぱいにならない。
それでもゴミ回収の日にはゴミ箱の中身を集める作業をしていて。家中のゴミ箱を集めてきて中身を捨ててまた各部屋に戻すという繰り返しが苦痛になっていたんです。」
家中のゴミ箱のゴミを集める作業、まさに「名もなき家事」の代表格ですよね!
「しかもゴミ箱の底に小さなゴミが残ったりすることもあるじゃないですか。ゴミ箱に中袋を入れて使っていてもこぼれてしまった小さなゴミ、髪の毛とか飴の袋の切れ端とか。それがゴミを集める日にちょっとしたストレスになっていて。きれいにする作業が面倒だなと。」
たしかに!髪の毛ってゴミ箱をひっくり返しただけでは取れないですよね。私はティッシュで拭き取っていますが、それで毎回ティッシュ使うのももったいないな~と思ってます。
しかもゴミ箱の数だけきれいにするのは、確かにめんどくさい!
でもゴミ箱をやめるって、そんなことできるのでしょうか?
「そんなとき思い付いたのが、ショッパーズ(お店でもらう紙袋)。捨てるのがもったいなくて取っ置くのですが、だんだんたまってきてしまう。それをゴミ箱代わりに使ってみたのがきっかけです。」
なるほど。最近はエコバッグ持参文化も根付いてきましたが、紙袋は無料のところもあるので、私も家にたまってるかも。それを利用すれば紙袋の整理もできそうだし、ナイスアイデアですね!
【突撃2】ここがサイコー!流行りもおさえた紙袋メリット
紙袋ゴミ箱を使い始めて、やめ人さんにはいいことがたくさんあったそう。どんなところにメリットを感じておられるのか聞いてみました。
「この紙袋ゴミ箱のいいところは、床置きしても邪魔になりにくいし、フックに掛けても使えるし、口を折り曲げれば高さが変えられる。いろんなところに置きやすいんです。
高さを低くしてベッドの下に入れておけば部屋がすっきりするし、フックで吊り下げておけばお掃除ロボットの邪魔になることもありません。」
たしかに紙袋ならスリムだし自在に高さも変えられて好きな場所に置けそうです。流行りの”浮かせる収納”もかないますね。
「それから一番のメリットはそのまま捨ててしまえるところ。紙袋ゴミ箱を捨てて新しい紙袋に交換すれば、ゴミ箱を拭いたり洗ったりするメンテナンスがいらない。これですごくラクになったんです。」
それ、めちゃくちゃいいです!汚れたらゴミ箱ごと捨てていいなんて、控えめに言ってサイコー!
【突撃3】キッチンのストレスを減らす裏ワザにも
最後にやめ人さんからプチ情報が。紙袋ゴミ箱のゴミを捨てるときの裏技をこっそり教えてくれました。
「紙袋ゴミ箱を捨てるときは、キッチンの生ごみも一緒に回収しています。リビングや寝室で出るゴミはティッシュや紙が多いから、上から生ゴミをのせると水分や臭いを紙が吸ってくれてちょうどいいんですよ。」
お~!そんな裏ワザが!生ゴミの水分を吸わせて臭いの軽減になれば、キッチンゴミ箱の悪臭ストレスも減らせそうです。
マネしたらどうなった?ズボラ主婦の実録レポート
お得情報をたくさん教えていただいた「ゴミ箱やめ」、さっそくチャレンジスタート!
【レポート1】自業自得パターンを回避
まず試してみたのは、子どもの部屋のゴミ箱。
うちは勉強机の横にゴミ箱置いているのですが、消しカスや紙くずがゴミ箱の外に散らかっていることも多いんです。
それを私がワイパーで掃除しているのですが、ズボラなだけにいちいちゴミ箱を持ち上げるのが面倒。
なのでいつもの掃除は……
ゴミ箱ギリギリまでワイパーで攻める→ワイパーの先が当たってゴミ箱倒れる→中身を盛大にぶちまける(DA・YO・NE~)
自業自得なんですが、懲りずにいつもやっちゃう。
そこで、紙袋ゴミ箱を採用!
紙袋の口を折り込んでクリップで挟んで机の横に下げてみました。
フックに取っ手を下げると縦に長くなりすぎるときも、紙だから簡単に折り曲げてサイズ調整できるのがいいところですね。
吊り下げるだけで床にモノがなくなってすっきり~。
もちろんワイパー掛けもスイスイです。
この紙袋ゴミ箱のおかげで、「ズボラからの自業自得」を繰り返すことがなくなりました!
座ったまま手が届く位置にゴミ箱があるから、子どももゴミが捨てやすいよう。ゴミ箱が軽いから机のそばに持ってきてゴミを入れるのも苦にならないらしく、消しカスのような小さなゴミがゴミ箱の外に散らかっていることもなくなりました。
【レポート2】女神さまもほほえむシンデレラフィット
次に紙袋ゴミ箱を採用したのがリビング。
棚のプリンタ横、空いているすき間にゴミ箱を置いているのですが、実はなかなかしっくりくるゴミ箱に出合えなかったんです。
ここに置くなら、
・木製棚に合うナチュラルテイスト
・幅と奥行が収まるサイズ
・でも値段が高いのはNG、ワンコインくらいまで
がいいなぁと思っていたのですが、なかなか見つからない……。
ちょっと大きかったり高さが高すぎたりでサイズが難しい。
ナチュラルな素材になるとお値段お高め。ご予算内が難しい。
あちこち探しまわっているうちに疲れてしまって、とりあえず家にあった容器を置いてそのままゴミ箱として使っていました。
そこで今回、こちらの容器には引退してもらって、サイズが合いそうな紙袋を置いてみました。
すると……
ジャストサイズのシンデレラフィット!!紙袋の女神さまもこころなしか微笑んでくれているよう。
前のゴミ箱は小さめだったので、しょっちゅう中身を捨てないといけなくて面倒だなと思っていました。
しかも時々ゴミがあふれていることがあって、イライラの原因になっていたんです。
でも紙袋ゴミ箱なら前よりたっぷり入るので、あふれていることがない。
いっぱいになったら中身だけ捨ててもいいし、面倒ならゴミ箱ごと捨てれられるからラクチン。
何よりゴミ箱を拭いたり洗ったりというメンテナンスがいらなくなったのが想像以上に快適です。
【レポート3】意外な家族の反応
ゴミ箱が紙袋になったら、家族からなにかしら抵抗があるのではと思っていたのですが、
私:「今日からこの紙袋がゴミ箱ね~」
家族:「オッケー」
ですんなりなじんでしまいました。
そういえば、ゴミ箱からゴミがあふれていても気にしていなかった家族。
ゴミを捨てるものが、箱から袋に変わっても特に関心がなかったようです。
ぴったりのゴミ箱にこだわっていたのは私だけだったようで、なんだか拍子抜けしてしまいました。
「ゴミ箱」のやめ人さんに突撃してわかったこと
ゴミ箱をやめた今回のやめ家事。
私の場合は、ゴミ箱のメンテに加えて、ぴったりのゴミ箱を探すという「見えない家事」も手放すことができました。
買い物ついでにゴミ箱売り場をチェックする少しの間でも、積もり積もれば結構時間を使っていたのかも。
自分の思い込みで知らず知らず発生していた見えない家事。
やめるっきゃないかもね そんな家事ならね
DA・YO・NE~
そんなことに気付いた今回のチャレンジでした。
ちなみに紙袋ゴミ箱を吊り下げるのに便利なクリップはこちら。主張しないクリアカラーでどんな紙袋とも相性抜群です!