家事のコツや収納術、インテリアやおでかけにまつわる話などを通して「わたしらしい暮らし方」をご提案します。
寒い季節には底冷えを防いでくれ、揚げ物をしたときには油ハネを防いでくれるキッチンマット。あると便利なのはわかっているけど、洗濯がめんどくさい。そんなキッチンマット、みんな敷いているの? 「気になるよその家事情」をアンケート調査する本連載。
今回のテーマは「キッチンマット」事情をご紹介します。
キッチンマットを敷いている?敷いてない?
いったいどのくらいの人がキッチンマットを敷いているのか、さっそく見ていきましょう。
なんと6割以上の人がキッチンマットを敷いていないという結果に。ひと昔前は、敷いているのが当たり前の印象でしたが、だんだんと敷かない人が増えてきている実態がうかがえました。さっそく敷く派の人、敷かない派の人それぞれの意見を見ていきましょう。
キッチンマットは必要! 敷いている人の理由とは?
まずはキッチンマット敷く派の人から、キッチンマットが必要なワケを声が多かった順にご紹介していきます。
油ハネ・水ハネが防げて床掃除しなくてすむから
一番多かった理由は、油ハネ・水ハネの汚れを防げるからという意見。
「キッチンの床がクッションフロアで、水しぶきや油が飛ぶと跡が残るからです。」(40代・2人暮らし)
「賃貸住みなので、はっ水タイプのキッチンマットを敷いて、水ハネで床が浮いてくるのを防いでいます。」(20代・2人暮らし)
「水ハネで濡れた床をいちいち拭くのが面倒なのでキッチンマットを敷いています。」(40代・4人暮らし)
「子どもにお手伝いをしてもらったときに、材料や液体をこぼしがちなので、拭き取りやすいPVC素材のキッチンマットを使っています。」(30代・3人暮らし)
キッチンの床が傷むのを防ぎたい、床を掃除する手間を減らしたいという人が多くいました。汚れ以外にも、何度も同じところを踏むので摩擦で床が傷むからという意見も。毎日立つキッチンの床を少しでも大切に使いたいという思いがあふれていました。
寒い季節、底冷えを防げるから
次に多かったのが、足の冷え対策で敷いているという声。
「キッチンマットを敷くことで底冷えを防いでいます。」(40代・5人暮らし)
「特に冬場はキッチンが寒く直接立つと足裏から冷えてくるので、クッション性のあるキッチンマットを敷いて冷えないようにしています。」(40代・4人暮らし)
冷え性の人にはつらい足元の冷え。キッチンマットを敷くことで床の冷たさを軽減できますよね。キッチンマットは、薄いものよりクッション性のある厚めタイプを使っているという意見が目立ったのも特徴的でした。
立ち仕事をしているとき、足腰の負担が減るから
キッチンでの調理や片付けでは長時間の立ち仕事になることも。こんな意見がみられました。
「キッチンの床の上に2時間立っていたら膝と足首が痛くなったので、フワフワのキッチンマットを敷きました。」(20代・2人暮らし)
「床の固さで直接立つとすぐに足が痛くなってしまうので、キッチンマットを敷いています。」(40代・5人暮らし)
キッチンに立つたびに足が痛くなると料理をするのも嫌になってしまいますよね。キッチンマットが1枚あるだけで足腰がラクという声が多数あがっていました。またこちらでもクッション性のあるやわらかいマットが人気が集まっていました。
モノを落としたとき床に傷がつかないから
一番多かった「水ハネや油で床が傷むのも防ぐため」という意見の他にも、こんなシーンで床を保護するためという声も。
「うっかりモノを落としたときに床を守るためにキッチンマットを敷いています。」(30代・3人暮らし)
「グラスなどを落としても、キッチンマットを敷いているほうが床が傷つかないし、割れないと思うので。」(30代・3人暮らし)
ガラス製品や陶器は割れると片付けが大変。細かい破片が飛び散るとしっかり掃除しておかないと危険ですよね。また食器やマグカップでも落ちた時の衝撃は相当なもの。床の表面がへこんでしまうこともあります。そんな面倒や危険を回避するためにもキッチンマットが役立っているようです。
キッチンをおしゃれにするため・インテリアのため
敷くとキッチンの作業時に必ず目に入るキッチンマット。こんな支持の声もあがっていました。
「好きな色や柄を選ぶと、キッチンがパッと明るくなって気分が上がるので敷いています。」(40代・4人暮らし)
「キッチンの差し色になっておしゃれな雰囲気になるので敷いています。」(20代・2人暮らし)
疲れて帰ってもすぐに夕食を作り始めないといけない、ゆっくりしたいのに洗い物が残ってるなど、キッチンでの作業が苦痛になることもありますよね。そんな時も、お気に入りと一緒なら少しでもやる気が出るかもしれません。
そのほかの理由
少数派ですが、そのほかの理由としてこんな意見が見られました。
「キッチンでは冷蔵庫やシンク、コンロの間をよく移動するので、足元が滑らないようにキッチンマットを敷いています。」(40代・4人暮らし)
「風水的に敷いたほうがよいと聞いたので。」(50代・5人暮らし)
包丁や熱い鍋などを扱うキッチン、床で滑ると大変ですよね。キッチンマット自体も滑らないものを選ぶことが必須ですが、足元が滑る心配がなくなって料理もはかどるはず。また風水ではキッチンは「金運と健康運を左右する場所」として位置づけられているそう。キッチンマットで開運カラーを取り入れるといった方法なら手軽にできそうです。
キッチンマットは不要! 敷いていない人の理由とは?
では敷かない派にはどんな理由があるのでしょうか。こちらも多かった意見から順番に見ていきましょう。
洗うのがめんどくさいから
一番多かったのはこちら。家事の負担が増えるからという理由です。
「キッチンマットは他の洗濯物と一緒に洗濯しないので、別で洗うのが手間だから敷くのをやめました。」(30代・4人暮らし)
「しょっちゅう卵を落として汚してしまい、その都度洗うのが面倒になって敷くのやめました。」(30代・4人暮らし)
食材や水、油などいろんなタイプの汚れを受け止めたキッチンマットは、頻繁に洗いたい気持ちはあっても、他の衣類と一緒に洗濯機に入れて気軽に洗えるものではありませんよね。またある程度大きさもあるので乾くまで干しておくのにスペースも必要です。清潔にしておくための負担が大きいという声が多くあがりました。
すぐに汚れを拭く方が衛生的だから
次に多かったのがこんな意見です。
「気になったときに床をふくほうがきれいだから。キッチンマットを敷く必要性を感じません。」(30代・3人暮らし)
「キッチンマットを敷くと汚れの付着が気になります。ないほうが汚れをサッと拭きとれるので衛生的だと思っています。」(30代・6人暮らし)
床が汚れたらその都度拭くという人や、食後の片付けのルーティーンとして最後に床を拭くという人からは、キッチンマットの必要性を感じないという声があがっていました。水ハネや油汚れを受け止めるキッチンマットの役割が、かえって衛生的ではないのでは?というストレスになっているようです。
床掃除が面倒になるから
またキッチンマット自体のお手入れだけでなく、床のお手入れに関してもこんな声が。
「掃除機やフローリングワイパーなど床掃除がしにくいから」(30代・5人暮らし)
「マット裏の汚れが見えないので、床の汚れを放置することになるから敷いていません。」(40代・4人暮らし)
キッチンマットの下は、細かいゴミや髪の毛などが入り込んで意外と汚れているもの。しかも上から踏んでいるので、キッチンマットの裏や床にくっついてとれにくい場合もあります。そんな手ごわい汚れを掃除するのを手間に感じたり、放置した汚れで床に跡がつくといったことを避けたい思いがあるようです。
キッチンマットに小さなゴミが挟まるから
またキッチンマットの汚れに関して、こんな理由もあがっていました。
「キッチンマットの毛の間に食材が入って、なかなかとれないのがストレスになったので敷くのをやめました。」(40代・4人暮らし)
「ペットを飼っているので、キッチンマットに毛がついて掃除が面倒だから敷いていません。」(40代・2人暮らし)
特にファブリック素材の毛があるタイプのキッチンマットは、落ちた食材やペットの毛がからまって、掃除機をかけたり洗ったりしてもとれないことがあるという声が。常に敷いた状態のキッチンマットが汚れたままだと、見た目にも衛生的にも気になる人が多くいました。
スペースがないから
さらに、住宅事情によってはこんな意見もあがっていました。
「キッチンのレイアウト的に置きづらいので敷いていません。」(40代・3人暮らし)
「アパート住まいでキッチンが狭く、敷くスペースがないので。」(20代・2人暮らし)
賃貸のお部屋では、廊下にキッチンが備え付けられていたり、シンクやコンロの後ろにすぐ棚や冷蔵庫を置いていたりして、そもそもキッチンマットを敷く場所がないことも。狭いスペースに無理に敷く必要はないと考えている人も多いようです。
その他の理由
少数派にはなりますが、敷かない理由としてこんな声もあがっていました。
「敷くと見た目が嫌。何もないほうが好きなので敷きません。」(30代・3人暮らし)
「犬がかんでイタズラするので。」(40代・3人暮らし)
特にシンプルにまとめたキッチンでは、キッチンマットを敷くと目立って気になってしまうよう。またペットがキッチンマットを噛みちぎったり毛の間に入り込んだ食材を食べてしまったりすると、ペットの体調も心配になります。そんな事態を避けるためにもキッチンマットを敷かない選択をしているようです。
敷かない派も必見! おすすめキッチンマット
ここでは敷かない派にもおすすめしたいキッチンマットをご紹介します。敷かない理由をクリアするアイテムを厳選しているのでぜひ参考にしてください。
洗わず、拭けるキッチンマット
ふわふわの踏み心地が癖になる、拭ける素材のキッチンマット。しっかりと厚みがあるので、足元が冷えず長時間立っていても疲れにくいのが◎。北欧風の柄やドット柄から好みにあったデザインを選べます。
ロボット掃除機もこけないキッチンマット
厚みが約0.6cmでロボット掃除機がラクに乗り越えられ、薄すぎないので足が痛くなりにくいキッチンマットです。PVC素材でサッと拭くだけできれいになるのもうれしい点。柄は写真のモロッカンの他、レース柄やヘリンボーン調木目柄など17種類がスタンバイしています。
ペットの毛や挟まりにくいキッチンマット
表面に毛がなくフラットな生地になっているキッチンマットです。小さなゴミやペットの毛が挟まらないので、掃除機や粘着クリーナーで簡単にお掃除できます。汚れが気になったら丸洗いでき、薄手で乾きが早いのもうれしい点。
裏面にズレ防止が付いたキッチンマット
裏面樹脂加工で床にピタッと吸着して、ズレやめくれの心配が少ないキッチンマット。のりを使っていないので跡が残らず賃貸でも安心して使えます。透明タイプでキッチンの雰囲気を邪魔しないのもうれしい点。またハサミでカットできるので、スペースに合わせてぴったりのサイズで使えます。
キッチンマットを断捨離するかどうか迷ったら……
今回のアンケートでは、敷く派敷かない派から納得の理由があがっていました。それぞれの意見をまとめると、本当にキッチンマットが必要でない人、断捨離した方がよい人は……
- キッチンであまり料理をしない人
- キッチンマットのお手入れがどうしてもストレスになる人
- こまめにキッチンの床掃除をしたい人
になりそうです。キッチンマットをやめるかどうか迷ったときの参考にしてください。
敷く派の人はもちろん敷かない派の人も、みんなの意見を聞いてやっぱり敷いてみようかなと思ったなら、こちらの記事でいろんなタイプのキッチンマットを紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
>>キッチンマットおすすめ。拭ける・洗える?40・60cmどっちを選ぶのが正解か解説
<調査概要>
- 調査手法:オンラインアンケート
- 調査期間:2023年11月30日(木)~2023年12月11日(月)
- 調査対象:20代~60代の男女
- 有効回答数:108人