元小学校家庭科教諭。子どものハウスダストアレルギーをきっかけにおそうじにはまり、ブログ「節約ママのこだわり掃除」をスタート。時短家事や節約を楽しみながら日々研究中です。 著書「家族が笑顔になる おそうじの魔法」など。
プラスチック製品の黄ばみ。「新品の時はあんなに白かったのに」と思うと、どうにかして黄ばみや汚れを落としたくなりますよね。
今回は、SNSなどでも話題になっている、酸素系漂白剤を使ったプラスチック製品の黄ばみ落としの方法を実際に試し、効果を検証してみました。ビフォアアフターや気をつけたいポイントについてもくわしくご紹介します。
気になる「プラスチックの黄ばみ」の原因3つ
プラスチックの黄ばみの種類としては、主に3つあります。
- たばこや食品などによる汚れ
- プラスチックに含まれている添加物の化学変化
- 経年による劣化
この3つのうち、最も軽いの汚れである「たばこや食品などによる汚れ」は、台所用洗剤やメラミンスポンジでこすると、簡単に落とすことができます。
また、「経年劣化による黄ばみ」は落とすことができませんが、「化学変化による黄ばみ」は漂白剤によるつけ置きで落とすことができるといわれています。
今回は「化学変化による黄ばみ」を落としていきたいと思います。
こちらは我が家で3年近く使っている「アースノーマット電池式」です。
白い用紙に乗せてみるとよく見えるのですが、全体的に黄ばんできています。フタのみ外して、洗剤でつけ置きしてみることにしました。
「プラスチックの黄ばみ」落とすのに使う洗剤は?
使用するのは、衣類用の酸素系漂白剤「ワイドハイターEX」。粉末タイプもありますが、今回使用するのは液体タイプです。
漂白剤と呼ばれるものには、「酸素系」と「塩素系」の2種類があります。キッチンハイターやカビ取り剤などの塩素系漂白剤は、プラスチックの黄ばみ落としには効果はありません。場合によっては、黄ばみが悪化する場合もあるので注意してください。必ず、「酸素系」と書かれた漂白剤を選んでくださいね。
特にメーカーやブランドの指定はありませんが、とくに「過酸化水素水」「漂白活性化剤」が含まれている洗剤がいいそうです。
また、酸素系漂白剤は、密閉容器を使うのは破裂することがあるのでNGです。
「プラスチックの黄ばみ」を落とす方法
それでは、実際にプラスチックの黄ばみをつけ置きして落としをしていきたいと思います。まずは、酸素系漂白剤以外にも必要なものがあるので、下記のものを準備してください。
黄ばみを落とすのに必要なモノ
- 酸素系漂白剤(ワイドハイターEX)
- つけ置きするための容器
- ラップ
つけ置きに使う容器は、ガラス製、プラスチック製などがおすすめです。透明な容器の方が光が入りやすく、黄ばみ落としの様子が見えてしっかり落とすことができます。
「プラスチックの黄ばみ」を落とす手順
1.酸素系漂白剤の原液を容器に入れる
プラスチックの表面に油汚れなどがある場合は、あらかじめつけ置きをする前に食器用洗剤などで汚れを取り除いておきます。
2.ラップをする
蒸発しないようにラップをかけます。ただし、酸素系漂白剤は水と反応すると膨張するので、完全に密閉しないようにしてください。
3.数日間、日なたにおく
通常は3~5日で白くなります。ときどき途中で裏返して、プラスチックの様子を確認しましょう。痛んでいたりひび割れなどがあれば、中止します。
今回の実験では、3日で白くなりました。
4.キレイににすすぐ
つけ置きが終わったら、水でしっかりすすぎます。
プラスチックの黄ばみ落すときの注意点
金属やシールなどの部品や付属品があるプラスチックはつけ置きできません。どうしても黄ばみ落としをしたい場合は、これらは取り除いておきましょう。
また、黄ばみを落としたいモノのサイズが大きすぎてつけ置きできない場合は、キッチンペーパーなどにワイドハイターをしみこませてからラップで覆い、日光にあてます。蒸発しやすいので、ときどき様子を確認し、ペーパーが乾いていたら随時ハイターを追加します。
【結果】「プラスチックの黄ばみ」が落ちたか比較
今回の「アースノーマット電池式」のフタの黄ばみを落とすのに、ほぼ丸々ボトル1本分の「ワイドハイターEX」を使いました。それでは、どのくらい漂白効果があったかビフォアーアフターを見てみましょう。新品とも比べてみます。
つけ置き洗いをする前と後を比較
今回フタ部分を漂白。左側が酸素系漂白剤を使う前、右がつけ置き洗いをした後です。かなり黄ばみが落ちて白くなったことがわかります。
黄ばみがどれぐらい落ちたか、新品と比較
ちなみに、下記の画像は新品のアイテムとの比較です。左側が新品で、右側はつけ置き後。
新品の物と比べるとさすがに違いはありますが、気になっていた黄ばみはだいぶ落とすことができました。
色々なプラスチック製品の黄ばみを落としてみよう
他にも、トイレットペーパーホルダー、キッチンの電球のカバー、ミシンカバーなどをこの方法で黄ばみを落とすことができました。
ただ、黄ばみとりをしてから、ずっと白いままの物もあれば、1年も経つと再びまた黄ばみだしてしまうものもあります。酸素系漂白剤を薄めてつけ置きすることもできますが、なるべく原液で長くつけ置きした方が早く漂白でき、さらに長期間白さをキープできると実感しています。
プラスチックの黄ばみをつけ置きで落としたところ、意外に簡単だということがわかりました。つけ置きした後は、真っ白とは言わないまでも、購入したときの色にみるみる近づくので楽しいですよ。
また、白くなる過程を見るのも結構面白いので、晴れた日にぜひ試してみてくださいね。