「凝りすぎないこだわり」をモットーに生活がちょっぴり豊かになるインテリアを提案。 男性目線ならではの美味しい時短料理もお届け。 ほろっと笑顔が溢れるような日常作りをお手伝いいたします。 趣味は映画、短歌。脚本も執筆中で生活にも物語性を持たせるアイデアを。

ごちゃごちゃしない!「オープン棚」の飾り方をプロが指南
ディスプレイにも収納にも使い勝手の良いオープン棚。でも「飾ってみたけれど、どうもゴチャゴチャとした印象になってしまった!」なんてお悩みはないでしょうか。
今回は、そんなオープン棚の飾り方のコツをご紹介します。本や雑貨、日用品など飾るもの別にくわしく解説します。

オープン棚を飾るときの基本
オープンラックは扉がないため、飾っているものの素材や形、種類に雰囲気が左右されてしまいます。だからこそ、コツを押さえて飾ることが大事です。
【飾り方のコツ1】収納するものをマスごとで統一する

ホワイトオープンラック
なんとなくごちゃごちゃして見えると感じる……。そんなときは、本や雑貨などが入り乱れてないでしょうか。
統一感を持たせるため、1つの枠(マス)に入れるものは1種類に絞るのがベスト。本なら本、雑貨なら雑貨と分類して、ディスプレイすることを心掛けるとスッキリと整います。
仕切りが付いているオープン棚の場合は、枠ごとに本・雑貨・カゴと分類してそろえてみると統一感が出せますよ。
【飾り方のコツ2】色の統一感を持たせる

伸縮スライドラック
色やトーンを統一すると、写真のようにごちゃごちゃした感じがなくなり、スッキリとまとまります。もし「単調で少しさみしいな」と思うのであれば、アクセントとなる差し色を取り入れるのがおすすめ。写真のオープンラックでは、グリーンが差し色として使われています。
【飾り方のコツ3】余白を持たせる

ラタン調オープンラック
「せっかく収納できるのに、スペースを作るなんてもったいない!」と思われるかもしれませんが、すべてのスペースを埋めてしまうと窮屈になってしまうことも。あえて何も置かない「余白」がある方がスッキリとおしゃれな雰囲気になります。
また抜け感も大事。奥の壁を見せる、背の低いものを手前に置くといったように視線の「抜け感」を作れば、ゆとりが生まれ圧迫感がなくなります。
「余白」や「抜け感」がある方が、メリハリがつき、飾っているものが際立つのです。
【飾り方のコツ4】飾りたいものが多い時は、上段に余白を作る

オープンラック
それでもたくさんのものを飾りたい場合は、段ごとにテーマを変えてディスプレイしてみましょう。例えば、以下のようにです。
- 一番上……写真立てやグリーンなど
- 中の段………本類
- 一番下の段……あまり目立たせたくない収納類
一番、目につきやすい位置だけでも、余白を持たせるように意識してみてください。
【飾り方のコツ5】重いものは下に飾る

EZBO S字ディスプレイラック
本屋やボックスなど重さのあるものは、下段に置くと圧迫感がでません。上段や中段には、軽めのものを置くようにしましょう。ちょうど目線の位置には、グリーンやお気に入りの雑貨などをディスプレイすると、おしゃれになります。
【飾り方のコツ6】対比を意識する

ローシェルフ
同じサイズ、同じ色のものを並べると単調になりがちです。そこで、サイズや高さ、色、素材を対比させてみましょう。
例えば本棚の場合、文庫本をきっちり並べたマスの反対側には、大判のアートブックや雑誌をゆったりと配置し、大小のコントラストをつけます。さらに、本だけでなく雑貨や花瓶を加え、異素材を取り入れることで、よりこなれた印象に仕上がります。
オープンラックのマスごとに色やトーンがそろっていれば、隣り合うマスのテイストが違っていても、ごちゃごちゃした印象にはなりません。むしろ、意図的に差をつけることで対比が生まれ、洗練された雰囲気に仕上がります。
【飾り方のコツ7】生活感の出るもの、実用的なものは隠す

オープンシェルフ
生活感が出やすい実用的なアイテムは、「隠す収納」をして、見せないことがポイントです。たとえば、色がごちゃごちゃした保存食品、掃除用品、書類は、収納ボックスやバスケットに入れて目立たないように収納します。
このとき、収納ボックスは素材や色を統一することで、収納そのものがインテリアの一部になります。
デザイン性の高いものは「見せる収納」、生活感の出るものは「隠す収納」にするとおしゃれに仕上がります。
オープンラックを【本棚】として使うときの飾り方
文庫本から大きな画集、雑誌……などサイズもジャンルもさまざまな本を飾りたいってことありますよね。背表紙が違うため、ごちゃごちゃしがちです。

本棚
本棚として使う時のポイント
本を飾る際には、まずは統一させ、その後対比させるというのを意識してみてください。
- 同じ種類・サイズの本を集める
- (背表紙の)近い色でそろえる
- 大きさを対比させる
ただし、上記のように分けると、1つのマスに隙間が生まれてしまうことも。その隙間はどうしたらよいのでしょうか?
本の量が多いときの飾り方
その隙間がおしゃれに見える秘訣ですが、どうしても隙間を作らずきちんと並べたい時は、ブックエンドを用いたり、あえて本を横置きしたりしましょう。雑貨をブックエンド代わりにするのもおすすめ。普通に本を入れたときよりも、より「飾っている」という印象が高くなります。

伸縮ラック
また、隣り合う枠は、できるだけ対比を意識して飾りましょう。例えば、文庫本の隣の枠には、大きめの本を入れてサイズを対比させるといったようにです。
本棚に向いているオープンラックは?
本棚として活用したいときは、一段が複数の枠(マス)に区切られているデザインのものがオススメです。細かい仕切りが付いているオープンラックなら、種類別に分けやすく、枠がブックエンドの代わりになって倒れにくいというメリットがあります。また、少ない冊数でも1つのマスを埋められて、本をスッキリ整頓させられますよ。
オープンラックを【ディスプレイ棚】として使うときの飾り方
趣味で集めたものやお気に入りの雑貨は、おしゃれに飾れるとテンションがあがりますよね。ポイントを押さえれば、お部屋となじんで素敵になります。

OAKERディスプレイシェルフ
ディスプレイ棚として使うときのポイント
飾り棚(ディスプレイラック)として使うときは、まずお部屋と雰囲気を合わせることを意識しましょう。
ナチュラルスタイルで木製の家具を多く取り入れているお部屋なら、同じ木のオープンラックを。インダストリアルスタイルなら、金属を使ったものを選ぶとよいでしょう。
ここでも、統一感と余白を忘れずに。2つ以上の種類のものを組み合わせて飾るのは難易度が高く、下手するとごちゃごちゃしてしまいます。まずはシンプルに、洋書なら洋書のみで飾り、余白をあけてからその横に花瓶を置く、というふうにするとよいでしょう。
食器を飾りたいときのポイント

オープンラック
集めているお皿やマグカップを飾るときには、一か所にぎゅっと集めてそれ以外はゆったりと余白をあけて並べると見栄えがよくなります。もしくは1つ1つカップを等間隔に並べてディスプレイしてもOKです。
ディスプレイ棚に向いているオープンラックは?
仕切り(マス)のないタイプなら、自由なディスプレイを楽しむことができます。気分や季節に応じて飾るものを変えるといったように、模様替えもしやすくなりますよ。
逆に、ディスプレイに自信がないなら、仕切り(マス)のタイプもおすすめ。自由度はやや下がりますが、1つの枠(マス)に1種類をディスプレイするだけで、簡単におしゃれな印象になります。
また、飾ったアイテムを引き立たせるため、なるべくシンプルなデザインを選ぶとよいでしょう。
オープン棚を【収納棚】として使うときの飾り方

katasu(カタス)タナ
収納棚として使いたいときのポイント
パントリーやランドリーで、保存食やタオルといったものをオープン収納したいということもあると思います。このような生活用品は、どうしても生活感が出てしまうので、カゴやインボックスなどを活用しましょう。このとき、インボックスやカゴは同じものを使って収納すると、統一感が出ます。
収納棚に向いているオープンラックは?
オープンラックを収納ラックとして使うときは、細かい仕切りのないタイプを選びましょう。仕切りがなければ横幅を気にする必要がなくなるため、収納するものを選ばずピッタリ収めることができます。高さも変更できるものであれば、なおいいと思います。
慣れてくれば、自分なりの飾り方アレンジを
すでにオープンラックをお持ちの方は、「統一感」と「余白」を念頭に置き、もう一度ディスプレイしてみましょう!
慣れてくると余白の感覚やアイテムの組み合わせ方のコツがつかめてくるので、そこから自分なりのアレンジに挑戦してみてもいいかもしれません。
中に飾ったものを引き立てるオープンラック。うまく飾って、収納するもの自体をインテリアとして楽しんでください。
公開日:2021年9月17日
更新日:2025年4月8日
