食器と雑貨が大好きな元ライフスタイル雑誌編集者。カオス状態の部屋をなんとかするべくミニマムに暮らすことを目指しています。雑誌編集者の経験を生かしたコーディネート記事やミニマムな暮らしに関する記事を配信中。
冷凍ご飯を温め直すと、どうしてもパサつきやべちゃつきが気になりますよね。
そんな悩みを解消してくれる逸品を発見。しかも本物の桐製というのだから、驚き。
今回は、桐製の冷凍ごはん容器の実力をレビューしてきます。
桐製の冷凍ご飯容器、木製で大丈夫?
冷凍ごはんに満足していますか?
白いご飯が大好きの私。どんなに、こだわりの冷凍ごはん容器を使っても、。「やっぱり炊き立てには適わないな」とあきらめていました。そんなときにバイヤーにすすめられたのが、こちらの「kirisai(キリサイ)桐のレンジでごはん鉢」というアイテムです。
私がこのアイテムをちょっと試してみようと思ったのは……
- 跳び箱みたいな見た目がかわいくて、ひと目惚れ!
- 本物の桐で作られているのに、ご飯を入れて冷凍できることにびっくり
桐製のごはん容器なんて、今まで使ったことがなく、がぜん興味が。
でも、ふとお値段を見てびっくり。眼を疑ってしまうほど、高額です。プラスチック製の保存容器と比べると、気軽に買えない……。これって本当にお値段以上の価値はあるの?
今回は、サンプルを借りて実際に使てみた結果を、正直にレビューしていきたいと思います。
【検証1】木製だけど、冷凍しても問題ないのか?
木製のカトラリーやキッチン用品が、知らない間に黒ずんできたという経験はありませんか? 木の製品は、きちんと乾かさないとカビが発生し、黒い点になってしまうこともあります。
アツアツのご飯を入れて、冷凍して、電子レンジにかける……。本物の桐で作られたごはん容器でこれを繰り返すと、すぐに傷んでしまうのでは? 高額なだけに、買ってすぐにダメになったら、悲しすぎる! ということで、毎日冷凍を繰り返してみました。
冷凍を5回、レンチンを5回繰り返したら……
「kirisai 桐のレンジでごはん鉢」に炊き立てのアツアツご飯を入れ、しばらくフタを開けたままご飯の粗熱をとり、フタをして冷凍庫に入れました。
ひと晩おいてフタを開けてみたところ、ご飯が凍っていて、木の表面に白い霜のようなものが見られました。フタの裏には、薄い氷が。フタを閉めた時のご飯の水蒸気が、容器の側面やフタの裏で凍ったもののようです。
ご飯を入れて冷凍して、を5回繰り返しましたが、木が黒ずんたり黒い点ができたりということはありませんでした。
ちなみに、炊きたてのアツアツご飯を入れてすぐにフタをして冷凍したところ、フタがくっついて開かなくなってしまいました。容器とフタの間に蒸気がたまって凍ったせいかもしれません。くっついたフタを無理に開けるとキズや破損の心配もあるので、ご飯を入れてフタを閉める時は、粗熱をとってからのほうがよさそう。ただ、くっついたフタも、解凍するとすんなりと開いたのでご安心を。
木製でも冷凍できるワケを調査!
本来、桐は水によって汚れたり表面が削れたりしやすいデリケートな素材です。冷凍すると、桐の中に含まれた水が凍って解凍すると溶けて、を繰り返すことになるので大丈夫なのか?と心配でした。でも「kirisai」は特別な塗装を施すことで、水分や傷みに強くなっているそう。だから、アツアツご飯を冷凍しても、湯気の水分でシミになることがないんですね。
【検証2】木製なのに、本当にレンジOK?
「kirisai」は、ご飯を冷凍できるだけではありません。なんとそのままレンジで加熱することができるんです。木をそのままレンジにかけても大丈夫なのでしょうか。
電子レンジにかけてみたら…
冷凍庫から出した容器をおそるおそるレンジにかけてみました。プラスチック製の冷凍ごはん容器をレンジに掛ける時と同様、数分加熱してみたところ、木が変色したり焦げたりすることもなく、中のご飯はしっかり加熱できていました。
木製でも電子レンジOKのワケとは…
一般に、木製の容器はレンジ加熱はNGとされています。それは、木は水分を含んでいるため、レンジでの加熱中に乾燥してひび割れたり、歪んだりする可能性があるため。「kirisai」がレンジOKなのは、桐製であるがゆえ。桐の持つ吸い込んだ水分を呼吸するようにまた吐き出すという特徴によるものなんです。
ちなみに、「kirisai」には、その特徴を生かした蒸し器もあります。
桐のレンジでむし鉢は、中にスノコがあり、水を入れてレンジにかけることで、蒸気が充満して食材がおいしく蒸せるようになっています。
食材を調理するだけでなく、肉まんやシュウマイの温めもお手のもの。手軽なのに本格的な味に仕上がりますよ。
【検証3】解凍したご飯。その出来栄えは?
さて、気になるのはレンジで加熱したご飯の仕上がり。今回は比較のため、ごはん鉢からお茶碗に移しました。すると、しゃもじですくっている時から炊き立てのようなふっくら感が。これは期待できそう。
プラスチック製の容器と比べてみると
写真の左、白いお茶椀に盛られているのが「kirisai ごはん鉢」で冷凍して温めたご飯。右が、プラスチック製のご飯容器で冷凍して温めたご飯です。食べてみると、プラスチック製のほうはご飯がパサついてちょっと固い食感になっていました。対して、「kirisai」のごはん鉢のご飯は、驚くほどモチモチの食感に。炊き立てのようなしっかりした甘味もあり「本当に冷凍したっけ?」と自分を疑うほどの仕上がりになっていました。
「kirisai」がふっくら仕上がるワケは?
「kirisai」のごはん鉢のご飯がこんなにもおいしく仕上がるのは、桐の特性に加え、使われている塗料にもワケがあります。「kirisai」に使われているのは、ドイツ製の自然塗料「オスモカラー」。オスモカラーは塗膜が木の表面を完全に覆うのではなく、木の内部に浸透して保護するため、木が持つ調湿性や呼吸性を保つのが特徴なんです。桐の呼吸する特性がそのまま生かされるから、吸湿していた水分をレンジをかけた時に放出してちょうどよい水分量を保って、冷凍ご飯も炊きたてのようなモチモチに仕上がるんです。
【検証4】電子レンジを入れても熱くならないのか
冷凍ご飯をレンチンした時に困ることといえば、器が熱くなりすぎて、素手では持てない時があること。いちいちミトンやふきんを探すのが面倒なんですよね。
電子レンジにかけてみた
「kirisai」のごはん鉢をレンチンして驚いたのは、加熱後に素手で持っても全然熱くなかったこと。いつもなら「あつっ」と手を離してしまう場面でも、スッとそのまま持って移動できました。ミトンやふきんを用意しなくていいのは、ちょっとといえど時短になるし、ひと手間もなくなるのが地味にうれしい。
本体が熱くならないワケは?
これは、桐の熱伝導率が低さによるもの。中のご飯が熱くなっても、容器が熱を伝えないから手で持っても大丈夫なんです。桐材特有のメリットがそのまま生かされているんですね。
おひつとしてもいい!というレビューは、本当か
余ったご飯は、冷凍する時もあるけど、あとで食べるなら一時的に器に移しておくこともありますよね。そんな時にも、「kirisai」のごはん鉢がぴったりなんです。
陶器のおひつと比較してみた
普通のお茶碗のような陶器の器に入れておくと、どうしてもご飯が乾燥して、パサついてしまいます。うっかり長時間入れっぱなしだと、ご飯粒がカピカピになったり、傷みが気になったりすることも……。でも、「kirisai」に入れておくと、ご飯がふっくらしたまま、傷みも気にならないんです。
おひつとしても優秀。そのワケは?
これは、さきほど説明した桐の調湿効果に加えて、防腐効果があるため。ご飯を入れておいても、腐りにくくなっています。
一人分のご飯なら、「桐のレンジでごはん鉢」がぴったりですが、たっぷり入れたいなら「kirisai 桐のレンジでお櫃(おひつ)」もおすすめです。
しゃもじ付きで、ご飯を入れて、食べたい時にいつでもよそって食べられるのが◎。そのままおいてもサマになるし、冷凍もレンジもできるから長期保存もOK。レンジでごはん鉢がちょうど2個入る大きさで、まとめて収納できるようになっています。
器としても使えるって本当?
「kirisai」はなんといっても、プラスチック製の容器には出せない美しさがあるのも特徴。冷凍したご飯をレンチンしてそのまま食卓に出しても、器として映えるのがうれしい点です。
栗ご飯を入れてみたら…
お赤飯を入れてみると、おしゃれなお料理屋さんで出てくるような特別感のある食卓に。野菜や肉を加えたごちそう感のあるご飯や、色味がかわいい晴れの日のご飯もぴったり。ひな祭りにちらし寿司を入れる器としてもおすすめです。
- 栗ご飯
- 炊き込みご飯
- 雑穀ごはん
- ちらし寿司
器として映えるワケは?
天然素材の素朴さに加え、丸みのあるデザインも器として映えるワケになっています。食卓に出した時に、優しい印象になるだけでなく、手に持ったときに角が当たって痛くならないよう仕上げられています。家族みんなで囲む食卓や、おもてなしにも活躍しそう。
お手入れが面倒ではないかはない?
さて、使った後に気になるのはお手入れ。木製の容器はお手入れが面倒な印象がありますが……。
お手洗いが面倒でないか試してみたら…
ごはん鉢は水洗いできるので、残ったご飯の小さな粒やご飯のぬめり感も、しばらく水につけることで簡単にとれました。ただ、洗った後はしっかり乾かすことが必須。乾きは早いので、ふきんの上に並べておけばOKです。
洗剤を使って水洗いOKなワケは?_
水洗いできるのは、さきほども説明したオスモカラーで塗装が施されているから。気軽に水や汚れに強いから、毎日のお手入れが楽にできるんですね。
「kirisai」はお値段以上の魅力がいっぱい
桐は、女の子の嫁入り道具としてタンスを作るなど、日本で昔から親しまれている素材。成長が早く、持続性が高い素材としても注目されています。桐の優れた特性を生かしつつ、デメリットを克服した「kirisai」は、プラスチックにはない魅力がたくさん。
暮らしを豊かに彩る桐の道具「kirisai」のごはん鉢。気になった人はぜひ使って、桐の魅力を感じてみてくださいね。
「kirisai/キリサイ」桐のレンジでごはん鉢
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