中学生、高校生、大学生の娘3人を持つズボラ主婦。娘3人+夫という家族構成だけに、毎日家事の時短を追求。その結果、時短アイテム、手抜きネタのエキスパートに。現在「やめ家事」の連載中。
湯せん調理やレンジもできる食品保存袋として人気の「アイラップ」。そのアイラップの裏技的な使い方としてバズったのが「#アイラップパラパラ説」です。
アイラップに入れるだけで、食材が固まらずパラパラのまま冷凍できるというウワサは本当か? ズボラ主婦ひらこがせまります。
「#アイラップパラパラ説」で冷凍できる食材は?
最近の値上げラッシュでお財布に直撃……。節約のため、野菜やお肉を安い時にまとめ買いして冷凍する機会が増えました。でも、いざ使おうと取り出すと、ガチガチの塊になっていて、解凍や調理に時間がかかるのがストレスに……。そんな時に知ったのが、「アイラップ」を使ったパラパラ冷凍術。ガチガチに固まるはずの食材が、アイラップを使えば固まらないとか!? 思わず「本当?」と疑いつつ、さっそく食材を冷凍して試してみることにしました!
「ピザ用のとろけるチーズ」は?
パッケージの袋のまま冷凍すると、ガチガチのひとかたまりになってしまう「ピザ用とろけるチーズ」。これまで、岩のように硬いチーズをほぐそうと苦戦したことは数え切れません……。
アイラップに入れて冷凍してみると、本当にパラパラになりました。これは感動!
ただ、一部が小さな塊になってしまい、完全にパラパラにはならない部分もありました。冷凍してすぐの状態では全体がパラパラだったので、調理時に冷凍庫から出してしばらく放置した際、溶けた部分に水分がついたのが原因かもしれません。
使った後はすぐに冷凍庫に戻すよう心がければ、パラパラの状態をキープできそうです。
でも、固まっていたところもガチガチというわけではなく、手でつぶすと簡単にパラパラにほぐせました。
「ねぎ」は?
お味噌汁に入れたり、煮物の彩りとして散らしたりと、何かと便利なねぎ。アイラップを使って冷凍してみると……
この通り、見事にパラパラになりました!一部、小さな塊になっている部分もありましたが、手で軽くつぶすとすぐにほぐれました。。
少し固まりができた原因は、洗って切った後、水分をふき取らずそのまま冷凍したことかもしれません。より完全にパラパラに仕上げたい場合は、キッチンペーパーでしっかりと水分を拭き取ってから冷凍するのがおすすめです。
「きのこ」は?
和食にも洋食にも幅広く使えるきのこ。まずは普段よく使うしめじを、アイラップを使って冷凍してみました。しめじは、根元を切り落とした後、1本ずつに分け、アイラップに入れて冷凍しました。すると……
1本1本パラパラに凍っていました。まとめて入れても隣同士がくっつくことなく、塊もできていませんでした。
次に、えのきを小分けにし、使いやすい長さに切って冷凍しました。
こちらも見事にパラパラになり、小分けした軸の部分も手で簡単に裂いてほぐすことができました。
きのこ類は、調理後の残りを冷蔵庫にしまったまま使い忘れ、無駄にしてしまうことがよくありました。でも、パラパラ冷凍なら必要な分だけ取り出して使える上、長期保存もできて便利! 好きな種類のきのこを合わせて「冷凍きのこミックス」を作っておけば、さらに時短にもなりそうです。
「ミンチ肉」は?
特売の日に大容量パックで購入し、冷凍保存することが多いミンチ肉。普段は小分けにしてラップに包んで冷凍していますが、今回は小分けにしたミンチ肉をそのままアイラップに入れて冷凍してみました。
結果は……残念ながら、パラパラにはならず、くっついて塊になってしまいました。ただ、驚きの発見が2つ!
まず1つ目は、冷凍されたミンチ肉を手で割ってみると、意外にもパカッと割れたこと。冷凍肉はガチガチに硬くなるイメージだったので、驚きでした。
2つ目は、アイラップの袋から凍った肉をスルスルと簡単に取り出せたこと。普通のビニール袋だと、くっついて取り出すのが大変だった経験があるので、楽に取り出せてびっくりしました。
さらに、アイラップに入れたミンチ肉を平たくして冷凍しておくと、適当なサイズに割って使いたい分だけ取り出せてとても便利! パラパラにはならなくても、バラバラくらいの状態で使えるので、これはおすすめです。
「ご飯」は?
ご飯がちょっと足りない時、ストックしておくと便利なのが「冷凍ご飯」。アイラップにご飯を入れて冷凍してみました。
結果は……やはりご飯はパラパラにはなりませんでした。
でも、よく考えたら、ご飯がパラパラになる必要はあまりないのかもしれません。むしろ、今回初めてアイラップでご飯を冷凍してみて驚いたのは、アイラップがレンジ対応なので、食べたい時にそのまま電子レンジで温められる便利さ。冷凍ご飯のストックをより手軽に使える方法として、アイラップはぴったりですね。
【応用編】アイラップパラパラ冷凍の活用アイデア
アイラップのパラパラ冷凍は、小分け冷凍にもとても便利です。一人暮らしの人や子育て中の人、毎日お弁当を作る人にもぴったり! ここでは、パラパラ冷凍を活用したアイデアをいくつかご紹介します。タイパを重視する暮らしに役立つので、ぜひ参考にしてください。
「小分け冷凍」して、1人分を簡単調理
麺と野菜、肉を1食分ずつまとめて冷凍しておけば、食べる時にお皿に移してソースをかけ、レンジで温めるだけ!まな板やフライパンを使うことなく、手軽に焼きそばが完成します。
ただし、アイラップはレンジOKですが、肉の脂で耐熱温度を超えてしまうので、そのままレンチンはNGです。必ずお皿に移してから温めましょう。
薄切り肉と白菜、きのこをまとめて「一人鍋用の材料」として冷凍しておくのもおすすめ。夜遅く帰ってきても、パラパラ冷凍のおかげで、材料に素早く火が通り、すぐにお鍋を楽しめます。
さらに、ウィンナーとキャベツを組み合わせて「お弁当のおかず用」に小分け冷凍しておけば、調理の時短にもなり、忙しい朝もスムーズにお弁当作りができます。
「カットバター冷凍」で、バターケースを洗う手間をなくす
小分けにカットしたバターをアイラップに入れて冷凍しておけば、使いたい時に1つずつ取り出せます。炒め物などで手が離せない時にも、ナイフでカットする手間を省けて、時短に。さらに、ぬるぬるになったバターケースを洗うという地味にストレスのかかる作業からも解放されて◎。
ご飯を小分け冷凍して、離乳食やリゾットに
赤ちゃんの離乳食を作る際、少しだけご飯が必要になることがありますよね。そんな時におすすめなのが、製氷皿にアイラップを敷いて冷凍するテクニックです。製氷皿におかゆやご飯を入れて冷凍し、ブロック状になったらそのままアイラップの袋に入れて保存。2回使いができる高度テクニックです。
赤ちゃんの離乳食だけでなく、鍋の後に入れてスープリゾットに…という活用方法もOK。ブロック冷凍ご飯はチャーハンを作るときにも便利です。
なぜパラパラに?アイラップ冷凍の秘密にせまりました
でもなぜ、アイラップに入れると、チーズやねぎがパラパラのまま冷凍できるのでしょうか。
アイラップ公式Xによると、「#アイラップパラパラ説の謎は、テレビで有名大学の教授によって結論が出されていました」とのこと。
「通常のチャック袋(低密度ポリエチレン)は内部に水分が入り込んで固まってしまうが、アイラップ(高密度ポリエチレン)の場合は水分が入りにくいため、固まりにくい」のだそう。アイラップの特殊な素材に、パラパラになる理由があったのですね。
アイラップのパラパラ冷凍で、調理ストレス激減
アイラップで食材をパラパラ冷凍することで、調理の時短になったり、食品ロスが減らせたりとメリットをたくさん感じられました。これからは、調理だけでなく、冷凍保存でもアイラップが手放せなくなりそう。
そんなアイラップには、出しっぱなしで使う時に便利な「アイラップ専用ケース」も発売されています。空間になじんで、取り出す時も便利と人気のアイテムなので、こちらもぜひチェックしてくださいね。