整理収納アドバイザー、住宅収納スペシャリスト、クリンネスト2級。「家事は素早くラクに!」をモットーに、家事が時短になるテクや片付けに関する記事を「ESSE-online」「収納マガジン」などで多数執筆。
出かける際に帽子をかぶり忘れてしまったり、置きっぱなしにしていたらホコリだらけになっていたり。
……なんて経験はありませんか?
それは帽子の置き場所や保管方法に問題があるからかもしれません。
帽子収納には思った以上にスペースが必要なもの。
「どんなふうに収納すれば帽子を出し入れしやすくなるの?」
「シーズンオフの帽子の保管方法が知りたい」
など、帽子の収納や保管方法についてわからない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、帽子の収納方法や保管方法を解説します。
おすすめの収納アイテムもあわせて紹介するので参考にしてくださいね。
家族分の帽子収納が難しい理由
帽子はサイズも種類もバラバラなため、1箇所にコンパクトにまとめておくことができません。
しかも、家族構成が異なれば、所有する数も使用頻度も異なります。
帽子好きかどうかでも違ってくるでしょう。
帽子は、重ねて収納すると型崩れしてしまいます。
「それなら並べて収納すればいいのでは?」と思うかもしれませんが、家族分の帽子をすべて並べるだけのスペースを確保するのは至難の業。
帽子好きの人にとっても、スペースがないと帽子選びが難しくなってしまいます。
帽子収納は、使用頻度や人別に収納場所を分散させたほうが、スペースの確保も帽子の管理もしやすくなるでしょう。
毎日かぶる帽子の置き場所、収納方法
帽子は、使用頻度で収納場所を変えます。
子どもの通園・通学帽や作業用の帽子、自転車のヘルメットなど、毎日かぶる帽子は、出かけるまでの動線上を置き場所にするのがベストです。
慌てて出かけるときは、帽子を忘れてしまいがち。
動線上に帽子があれば、忘れたことに気づく可能性が高くなります。
ですから、毎日かぶる帽子の置き場所としては玄関がもっともおすすめ。
帽子を忘れて取りに戻っても靴を脱がずに済みます。
使用頻度の低い帽子の収納場所は、自分の部屋やクローゼットで問題ありません。
帽子の定位置を玄関に場合は「吊るす収納」がおすすめ
玄関を置き場所にする場合は「扉や引き出しを開ける」といった手間なしで、帽子を手に取れる収納方法にします。
取り出しやすく戻しやすいようにするには、「吊るす収納」がもっとも簡単です。
玄関に、家族の人数分あるいは必要な数だけ、フックを壁に取り付けるのが手軽でしょう。
わが家で使っているのは、無印良品の「壁に付けられる家具・フック」です。
壁に大きな傷をつけることがなく、取り付けもラク。
シンプルなデザインなのでどこに取り付けても悪目立ちしません。
気をつけたいのはフックを取り付ける高さ。フックは目線の位置くらいに設置するのがベストです。
子どもがいる場合は、子どもが自分で手に取れる高さに調節してあげてくださいね。
壁収納が難しい場合はポールハンガーでも
フックが取り付けられないなら、玄関にポールハンガーを置く方法もあります。
毎日かぶる帽子がこんな感じで玄関に置いてあれば、すぐにかぶって出かけられますね。
ポールハンガーならバッグやコートもまとめて掛けられるので便利です。
下駄箱を帽子の置き場所にしたい場合
背の低い下駄箱が玄関にある場合は、その上を帽子の指定席にするのもあり!
このように、使う人別に帽子の指定席ができるよう、書類トレーやカゴに帽子を入れて並べるとごちゃごちゃしません。
シューズクローゼットがある家庭では、家族全員が手の届く高さの棚1段分を家族の帽子置き場にするのがいいでしょう。
シーズンオフの帽子の保管場所、収納方法
麦わら帽やニット帽など、シーズンオフになったら別の場所に保管しておきたい帽子もありますよね。
帽子も洋服と同じで、使わない時期はしまっておいたほうがスペースを圧迫しません。
折りたためる帽子やニット帽は、コンパクトにたたんで収納ケースに入れて保管しておきましょう。
たためない帽子は、ピッタリサイズの収納ケースを用意し、1つずつ収納しておくと型崩れしません。
収納場所としては、クローゼットや押し入れなどの上段が適しています。
帽子好きな人はディスプレイ収納を
帽子が好きな人は、帽子をたくさん持っているので「見せる収納」にしてすぐに選べるようにするのがおすすめです。
壁にワイヤーネットや有効ボード、コートハンガーなどを取り付けて吊るしておけば、一目でかぶりたい帽子を見つけられます。
ガーランドのように飾ると「魅せる収納」にもなっておしゃれ。
ディスプレイ収納にすると、帽子選びが楽しくなりますよ。
100均アイテムを使った帽子の収納方法
帽子は100均アイテムを使って収納ができます。では、どんなアイテムで帽子収納ができるのか見ていきましょう。
S字フック
S字フックは、帽子を引っ掛けるのにちょうどいいアイテム。フックが掛けられる場所ならどこでも使えます。
帽子をしっかりと掛けられるように、大きめのものを選ぶのがポイントです。
突っ張り棒
S字フックを掛ける場所がないときは突っ張り棒を用意しましょう。
クローゼットや玄関の隙間に設置します。
突っ張る場所がないときは、フックを2つ取り付けて突っ張らずにバーとして使う方法もあります。
ワイヤーネット
壁や扉にワイヤーネットを取り付け、S字フックと組み合わせれば壁面で帽子を「見せる収納」にできます。
バッグやベルトなどの小物なども一緒に吊るせて便利です。
帽子ハンガー
100均ではそのものズバリ「帽子ハンガー」が購入できます。リングになっている部分を引き出すとフックになり、帽子が掛けられます。
連結させて使用することも可能。コスパのいい商品です。
湿気やホコリから帽子を守る保管方法は?
何も気を使わずに帽子を保管していたら、
「型崩れしていた」
「湿気でカビが発生してしまった」
「ホコリをかぶっていた」こんなふうになっていたら悲しいですよね。
そこで帽子を保管する際の問題を解決する方法を考えてみました。
湿気やホコリの防止方法
毎日かぶる帽子は、出しっぱなしにしておけば風通しがいいので、ホコリをかぶることもカビが発生することもないでしょう。
ですが、使用頻度の低い帽子を出しっぱなしにしておくと、いつの間にかホコリがついてしまいます。
帽子をホコリから守るには、クローゼットの棚に置いたり、収納ケースに入れたりする必要があります。
ホコリは低い位置ほど溜まりやすいので、なるべく上方の棚で保管してくださいね。
部屋の壁に吊るす収納にするなら、ときどきホコリがついていないかチェックしましょう。
ただし、収納ケースに入れてしまうと、取り出すのが億劫になってしまいます。
シーズンオフの帽子以外の帽子で使用頻度の低いものは、棚にそのまま保管しておくのがいいでしょう。
収納ケースに入れる場合は、湿気が溜まりやすいのでときどきフタを開けて換気することが大切。防虫剤や乾燥剤を入れて管理しておくと、より安心です。
また、日当たりのよい場所だと帽子の色が変わってしまう可能性があるので、直射日光も避けましょう。
帽子が型崩れしない方法
帽子をたくさん重ねると型崩れしてしまいます。
ですから、どうしても重ねたい場合は、ぎゅうぎゅうではなくふんわりと乗せる程度に。重ねるのは2つまでにしておきます。
重ねない場合は、1つずつ収納ボックスに入れたり、吊り下げ収納ボックスを利用するのがいいでしょう。
帽子を収納できるおすすめアイテム
帽子を上手に収納するには、収納アイテムを賢く使いたいですね。
では、どんな収納アイテムがいいのでしょうか?
ここでは帽子収納におすすめのアイテムを紹介します。
帽子にシンデレラフィット!無印良品のやわらかポリエチレンケース
無印良品の「やわらかポリエチレンケース・丸型」は帽子収納にピッタリ。型崩れ防止にちょうどいいアイテムです。
壁掛けインテリアにもなるコートハンガー
壁掛けのコートハンガーを玄関や個室に取り付ければ、場所を取らずに帽子やバッグ、コートを吊るしておけて便利です。
スライドフックなので、幅が固定されていないのがポイント。
「見せる収納」でおしゃれな雰囲気を演出してくれます。
帽子を吊るすのに便利な洗濯バサミ
ワイヤーラックやハンガーバーに帽子を吊るしたいときに便利なのが洗濯バサミです。
丈夫なステンレス製で、見た目もおしゃれ。帽子をディスプレイとして「見せる収納」にするときにも使えます。
クローゼット内で帽子を吊るすなら吊り下げ収納ボックスを
クローゼットのハンガーバーに帽子を1つ1つ吊るすと、どうしても収納スペースが必要になってしまいます。
吊り下げ収納を活用すれば「縦」を利用した帽子収納が可能。
6段になっているのでセーターやバッグなどを下段に、帽子を上段にするなどして使い分けもできます。
ドアフックでデッドスペースをムダなく活用
壁に穴を開けられなかったり、ポールハンガーを置くスペースがなかったりする場合は、ドアフックを利用しましょう。
リングも付いているので帽子やスカーフなどの小物も掛けられます。
クローゼットの隙間を活用できるクローゼットハンガー
クローゼットに吊り下げ収納ボックスを掛けるほどのスペースがない人向け。
フックが交互に8個付いているので、帽子やバッグ、ベルトなどが縦に収納できます。
帽子を賢く収納して使いやすくおしゃれに
おしゃれなファッションアイテムとして、また熱中症予防として欠かせない帽子。
ホコリや型崩れを防いで、長持ちするように保管したいですよね。
帽子は、使用頻度別・人別に収納しておくのがポイント。
賢く収納して、おしゃれを楽しみたいですね。