家事のコツや収納術、インテリアやおでかけにまつわる話などを通して「わたしらしい暮らし方」をご提案します。
子どもから大人まで、みんな大好きなパスタ料理。
パスタは、いつでも作れるようにストックしておきたい食材のひとつですよね。
ところで、パスタの正しい保存方法って知っていますか?
パスタは賞味期限が長い食材なので、保存方法にはあまり気を使っていないという人も多いと思います。
でも保存方法が適切じゃないと、パスタの品質が劣化したり虫がわくなんてことも起こってしまうんです!
そこで今回は、パスタの正しい保存方法をご紹介します。
「袋のまま保存」がNGなワケ
パスタの袋を開封したあと、余ったパスタはどうやって保存していますか?
「乾麺だから開いた口さえ閉じておけば大丈夫でしょ」と、開封した袋の口を輪ゴムで巻いて、パントリーなどにそのまま置いてしまうという人も多いのではないでしょうか。
でも実は、その保存方法はNG!「袋のまま保存」するのは、パスタの品質をどんどん下げてしまうのです。
まずはパスタを袋のまま保存しておくのがNGな理由について紹介します。
虫がわいてしまう
袋でパスタを保存して、輪ゴムやクリップで密閉したとしても、小さな隙間は空いてしまいます。
その隙間から、小麦粉や乾麺に発生するシバンムシなどの食品害虫が入り込んでしまうのです。
シバンムシの大きさは2~3mmほどなので目立ちませんが、1匹見つけたら無数にいると覚悟しましょう。
パントリーに置いてある他の食品にまで害が出てしまう恐れもあるため、要注意です!
湿気を吸って鮮度が落ちてしまう
パスタを袋のまま高温多湿の場所で保存したり、濡れた手で触ったまま保存してしまうと、パスタが湿気を吸収してしまいます。
その水分によって、パスタにカビが発生してしまうことがあるので注意が必要です。
また、湿気を吸ったパスタはヒビ割れてしまうこともあり、パスタの鮮度が落ちてしまう原因にもなります。
ニオイを吸って風味が落ちてしまう
密閉されていない袋の隙間から、他の食品のニオイも入り込みます。
パスタがそのニオイを吸うと、本来の風味を落としてしまいます。
せっかくおいしく調理しても、パスタ自体がおいしくなければ料理が台無しに!
ニオイ移りを防ぐためには、できるだけ空気に触れさせないように保存する必要があります。
パスタのおいしさを保つ4つのポイント
パスタは正しく保存しないといけないことが分かりましたね。ここからはパスタのおいしさを保つ正しい保存方法についてご紹介していきます。
おいしさを保つ4つのポイントがあります。
開封後は必ず密封!
パスタを開封したら、密閉できる保存容器に入れて保存しましょう。
こうすることで虫や湿気の侵入を防ぎ、パスタをおいしい状態に保つことができます。
カビや劣化の心配もなくなりますよ。
密閉できる容器が準備できない場合は、保存袋に移し替えるだけでもOKです。
高温多湿の場所を避ける!
パスタの鮮度を保ったまま保存するには、保管場所にも気をつけましょう。
パスタを置いておくのは、直射日光が当たらず湿気のない涼しい場所が最適です。
シンク下やシンク周りは、どうしても湿気が溜まりやすいのでNG。
戸棚や食品庫など、湿気の少ない場所を選んで保管するようにしましょう。
出しっぱなしにしない!
調理中のキッチンには思っている以上に熱気と湿気がこもっています。
その上、調理中に飛び散った水分や調味液がパスタに付いてしまうと、カビが発生しやすくなったり劣化したりする原因になることも。
そうならないために、使用する分だけのパスタを取り出したら、出しっぱなしにせずにできるだけ早く密閉容器に戻して保管しましょう。
冷蔵庫に入れない!
パスタは、常温保存が基本です。冷蔵庫で保管した方が安心だと思いがちですが、実は冷蔵庫での保存はNG!
冷蔵保存は、パスタの水分が失われたり、他の食材のニオイが移ったりと、ヒビ割れや風味が落ちてしまう原因になってしまいます。
虫が気になってどうしても冷蔵庫で保存したいという場合は、パスタ用のタッパーに入れたりラップで巻いたりして、できるだけ空気に触れさせないようにして保存しましょう。
ゆでたパスタを「冷蔵」で保存する方法は?
パスタを調理する際、いちいちゆでるのが面倒という方は、あらかじめゆでたものを保存する方法もありますよ。
まとめてゆでておいて翌日のお昼の準備をしておけば、レンジでチンすれば調理できるのでとっても便利です。
ちなみに、ゆでたパスタの場合、賞味期限は1日程度です。
食感を気にしなければ2日は保存できますが、なるべく早く食べきるようにしましょう。
それではゆでたパスタを冷蔵保存する手順をご紹介します。
手順1.パスタをかためにゆでる
パスタは伸びてやわらかくなりすぎないように、通常よりゆで時間を短くし、かために仕上がるようにゆで上げましょう。
手順2.水気を切って、オリーブオイルを絡める
パスタをザルに上げてしっかり水切りした後は、オリーブオイルを絡めておくことがポイント!
こうすることでパスタの水分を逃さず、おいしさを保てます。
ソースがある場合は、先にソースを絡めておくとよいでしょう。
手順3.空気に触れないように保存する
オイルやソースを絡めたら、タッパーなどに入れて保存しましょう。
すぐに食べられるようにお皿で保存しておきたい場合は、空気に触れないようにピッタリとラップをかけて保存するようにしてください。
ゆでたパスタを「冷凍」で保存する方法は?
ゆでたパスタを冷凍保存しておけば、お弁当や時短料理に便利ですね。
ちなみに、冷凍保存したパスタの賞味期限は1カ月程度です。冷蔵保存より長持ちするので、いざというときのストックにもおすすめ。
1カ月以上になると、どんどん風味が落ちてしまいますので、なるべく早く食べるようにしましょう。
おいしさを保ったまま冷凍保存するにはちょっとしたコツがありますので、こちらではパスタを冷凍保存する手順をご紹介します。
手順1.パスタをかためにゆでる
冷蔵保存と同様に、パスタはアルデンテでかためにゆで上げましょう。
手順2.水気を切って、冷水で冷やす
ゆで上がったパスタはザルにあげて水気を切ります。
そのあと冷水で素早く冷やし、ザルにあげましょう。
手順3.オリーブオイルを絡める
ボウルにパスタを移し、オリーブオイルを全体に絡めます。
手順4.冷凍用保存袋に入れて冷凍する
パスタを1食分に分けて冷凍用保存袋に入れ、冷凍庫に入れます。
このとき、できるだけ平らにすることとしっかり空気を抜くことがポイントです。
パスタをおいしさをキープして長期保存しよう
パスタを正しく保存するためには、パスタを置く場所だけでなく、保存容器の密閉性や利便性にも気を配りましょう。
パスタの保存に適した「パスタケースの選び方」は、別の記事で紹介しているので参考にしてくださいね。