りんごを長期間保存するコツとカットしたりんごの変色を抑える正しい保存方法

スーパーや八百屋でも年間通して、手軽にお安く手に入れることができる果物のひとつがりんごです。

りんごにも旬はありますが、貯蔵技術の発達により、正しく保存すれば半年以上鮮度を保つことが可能と言われています
そのため、一般的にはりんごの旬は秋から冬と言われていますが、春や初夏でも食べることができます。

そんな私たちにとって身近な果物でもあるりんごは、一度に大量に購入する人も多いのではないでしょうか。
りんごは生でも加熱しても美味しく食べることができる貴重な果物ですが、短期間で大量に消費するのは大変です。

そこで、今回は大量にりんごが手に入った時にも役に立つ、簡単なりんごの保存方法についてご紹介します。

りんごを長期間保存するには?

ザルに乗ったりんご
りんごは果物の中では、比較的長期保存して楽しむことができるもののひとつ。
秋冬に旬を迎える果物であることから、りんごは暑さには弱い果物です。
加えて乾燥にも弱いため、長期保存をするためには、温度と水分管理に注意する必要があります

逆にいえば、家庭においても温度と水分管理を行うことができれば、長期保存しても鮮度を落とすことなくりんごを楽しむことができますよ。

りんごの鮮度を落とさず長期保存するポイント

りんごの長期保存のポイントは、簡単に言うと冷やしすぎずに腐らない範囲で水分保持をしてあげることです。

これは、常温・冷蔵・冷凍、どの保存方法を選ぶ場合にも押さえていただきたいポイントです。

「ちょっと待ってください!冷蔵庫や冷凍庫では冷えすぎるのでは?」と思う方もいるでしょうが、りんごはしっかりとポイントを押さえることで、冷蔵・冷凍保存も可能になるのです。

以下ではりんごの「常温保存」「冷蔵保存」「冷凍保存」の具体的な保存方法やポイントをご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
りんごの「常温保存」のポイントをチェック
りんごの「冷蔵保存」のポイントをチェック
りんごの「冷凍保存」のポイントをチェック

野菜や果物の熟成を早める「エチレンガス」に注意

りんごと他の果物や野菜
りんごを保存する上で、注意したい点がひとつあります。
りんごは他の果物や野菜と一緒に保存してしまうと、それらの熟成を促して傷みやすくしてしまう場合があります。
これは、りんごが出すエチレンガスという物質によるものです。

この働きを活用して、他の果物や野菜の熟成を早く進めるということもできます。
しかし、りんごと一緒に保存することで一気に熟成してしまうので、通常以上に管理に気を付ける必要があります。

エチレンガスの影響を受けやすい果物は?

エチレンガスの影響を受けやすい果物には、メロンやラ・フランス(洋なし)、キウイフルーツ、プルーン、プラムなどがあります。

成熟促進の影響を受けたくない場合は、一緒の空間で保存をしないということはぜひ、覚えておいてくださいね。

りんごの「常温保存」のポイントと注意点

りんごは店頭では常温で陳列されていることが多いので、もちろん自宅でも常温保存は可能です。

りんごは低温多湿の環境を好んでいる果物であり、理想の保存温度は0~5℃と言われています
そのため、秋から冬など涼しい季節であれば、常温で保存することができます。

一方、18℃を超えてしまうと急激に傷みやすくなってしまいます。そのため、夏の暑い季節では常温保存は避けたいところです
また、冬場でも室内で暖房器具を使用して、室温が18℃以上になる部屋での常温保存は避ける必要があるのでご注意下さい。

りんごは上手に保存することで、常温保存でも1ヶ月は美味しさを楽しむことができます
しかし、それにはちょっとした3つのポイントを押さえておく必要があります。

常温保存のポイント【1】丸ごとのまま保存する

りんごを丸ごと保存
カットしてしまったりんごは、その時点から酸化がスタートするため傷みやすいです。
常温で保存するのは難しいため、常温保存の場合は必ず丸ごとしましょう。

新聞紙などで1個ずつ包むのがベスト

りんごを新聞紙などで1個ずつ包む
加えて、より鮮度・美味しさを保つためにしていただきたいのが、1個ずつ新聞紙やキッチンペーパーなどで包んであげることです。

りんごは乾燥に弱い果物でもあるので、包んであげることで乾燥を防ぐことができます。
もし大量にりんごがありすぎて、全てを1個ずつ包むのは難しいという場合には、りんごの入っている箱の上に新聞紙を乗せてフタをしてあげるだけでもよいのでやってみましょう。
やらないよりは乾燥を防ぐことができ、美味しさを保ったまま保存できますよ。

常温保存のポイント【2】冷暗所で保存する

りんごは暑さに弱い果物です。寒い季節であっても、常温で保存する場合には、直射日光が当たる場所は避けましょう。
風通しがよく、ある程度温度を一定に保つことができる冷暗所で保存するのがおすすめです。

りんごの保存におすすめ
野菜の常温保存に!野菜ストッカーの選び方とおすすめアイテム&代用品のアイデア

常温保存のポイント【3】傷がついていないものを選ぶ

丸ごとのままのりんごでも、傷があるものはそこから傷みやすいです。
そのため、常温保存する場合には、全体がキレイなもののみで行いましょう。

りんごの「冷蔵保存」のポイントと注意点

冷蔵庫でりんごを保存する場合は、野菜室もしくはチルド室を利用するのがよいでしょう。
この2つがりんごを保存するのに最適な温度を保つことができる場所です。

正しく冷蔵保存することで、常温で保存する場合の約2倍の2ケ月は美味しさを保つことができます
ちょっとした一手間で美味しくりんごを長く楽しめますよ。

冷蔵庫で保存する場合、大きく分けると「丸ごと保存」と「カットしたりんごの保存」のケースがあると思います。
カットしたりんごの保存方法は「冷凍保存のポイント」で解説しますので、こちらでは丸ごと保存する場合の保存方法を説明します。

りんごを冷蔵庫で丸ごと保存する方法

手順1
新聞紙でりんごを包む
まずは、新聞紙やキッチンペーパーで1個ずつ包みます。
冷蔵庫の中にそのまま入れてしまうとりんごが乾燥してしまうので、必ず1個ずつ包むことをおすすめします。
手順2
包んだものをビニール袋に入れます。

りんごはエチレンガスを発生させることで、一緒の空間に置いてある果物や野菜の成熟を促進します。
そのため、りんごだけをビニール袋に入れて密閉して保存するとよいでしょう。

りんごの「冷凍保存」のポイントと注意点

長期保存と聞くと「冷凍保存」をイメージする人が多いのではないでしょうか?
りんごも他の野菜や果物と同様、冷凍保存をすることはできます。
冷凍保存することで、約1ヶ月は保存可能です

ただし、丸ごと冷凍保存するのはおすすめできません
冷凍庫の場所をとること、保存期間が冷蔵の方が長いこと、食味が落ちることなどが理由として挙げられます。

そのため、今回は「カットしたりんご」と「すりおろしたりんご」の2パターンについてご紹介します。

カットしたりんごを冷凍庫で保存する方法

手順1
まず、りんごをよく洗ってから水気をしっかりときります。
手順2
カットしたりんご
くし切りにして、芯をを取り除きます。
皮は好みでむいてもむかなくてもどちらでも大丈夫です。「変色を抑える方法」をここでやってあげると、よりよいでしょう。
手順3
カットしたりんごをラップで包む
りんごのカット面が空気に触れないないように、ラップで包みます。
1回に食べる少量毎に包んであげると再冷凍を防ぐことができます。
複数を一緒に包む場合には、重ならないように並べましょう。
手順4
カットりんごを保存袋に入れる
保存袋やステンレスなどの金属製のバッドなどに重ならないように並べて急速冷凍することで、より質の低下を抑えることができます。
温度変化が激しいと質が低下しやすいので、冷凍庫の中でも温度が一定に保たれやすい奥の方で保存するとよりよいでしょう。

すりおろしたりんごを冷凍庫で保存する方法

手順1
りんごをよく洗い、水気をしっかりときります。
手順2
すりおろしりんごにレモン汁をかける
りんごをすりおろします。
この時、変色防止のためにレモン汁と混ぜ合わせましょう。
手順3
すりおろしりんごを製氷機に入れる
製氷機や冷凍の保存袋に平らにして、冷凍します。
製氷機の場合には、凍ったら冷凍保存袋や容器などに入れて保存しましょう。
手順4
冷凍したすりおろしりんご
冷凍の保存袋の場合は、必要分を折って使用するとよいでしょう。
折れやすいように薄めに広げて保存することをおすすめします。

冷凍したりんごを解凍するときのコツ

冷凍保存の場合、りんごのシャキシャキ食感はなくなってしまうので、その点を注意して使用するとよいでしょう。
また、冷凍保存した場合には、解凍の仕方も美味しく食べるためには大切です。

冷凍りんごはシャキシャキ食感がなくなってしまいますが、自然解凍をする途中で半解凍でも食べることができます
半解凍状態では、シャリシャリのシャーベットとして食べることができるので、そんな食べ方をするのもおすすめです。
冷凍庫から取り出して、常温で解凍しましょう。

また、冷凍したりんごは食感が柔らかくなってしまうので、加熱して使用するのがおすすめです。
冷凍したまま加熱することができ、味も染み込みやすいので、ぜひ試してみてください。

カットしたりんごの変色を抑えるには?

りんごをカットしたら、表面が茶褐色に変化するのを1度は見たことがあるのではないでしょうか?
これはりんごに含まれているポリフェノールという成分が酸化してしまうことで起きてしまいます。

見た目が悪くなるのはもちろん、少し味も落ちてしまうので、変色を抑えるための方法を3つご紹介します。

りんごの変色を抑える方法【1】塩水に漬ける

りんごを塩水に漬ける
約2カップの水にひとつまみの塩を加えた塩水に約2~3分漬け込みます。その後、水気をしっかりと切ってから保存しましょう。
塩が効きすぎていると食べる時に塩気の強いりんごになってしまうので、注意しましょう。

りんごの変色を抑える方法【2】レモン水に漬ける

りんごをレモン水に漬ける
りんごをレモン水に漬ける

約2カップの水に小さじ2ほどのレモン果汁を加えたレモン水に約2~3分漬け込みます。
その後、しっかりと水気を切ってから保存しましょう。

酸味が強くなるかもしれませんが、そのままカット面にレモン果汁を漬けるでももちろん大丈夫です。
レモン果汁がない場合には、代わりに酢を使用しても問題ないですよ。

りんごの変色を抑える方法【3】砂糖もしくははちみつ水に漬ける

りんごを砂糖水に漬ける
りんごを砂糖水に漬ける

約1カップの水にはちみつ大さじ2を加えたはちみつ水に約2~3分漬けこみます。その後、水気をしっかりと切ってから保存しましょう。
砂糖でも代用することができます。砂糖の場合には、約1カップの水に大さじ1の砂糖を加えた砂糖水に約10分つけ込みます。


塩気や酸味を感じるのが苦手な人は、砂糖やはちみつを使用してあげるとよいでしょう。
また、どの方法でもりんごはしっかりとつかる量に調整してから行うようにしましょう。空気に触れている部分があると、そこの部分が変色してしまいます。

赤ちゃんには「はちみつ」は要注意
1歳未満の子が食べるりんごに関しては、はちみつ以外の方法にしましょう。
はちみつに含まれる「ボツリヌス菌」が赤ちゃんの腸内で増えることで「乳児ボツリヌス症」という感染症を引き起こす可能性があるので、ご注意下さい。

参考資料
※MIMI STAGE「そのはちみつは危険!赤ちゃんに与えたら危険な食べ物って知ってた?」検索日2021/2/25

おわりに

身近な果物のひとつであるりんごは上手な保存方法を知っておくことで、長く美味しく楽しむことができます。

りんごは大量に手に入る機会が多い果物でもあるので、ぜひやりやすい方法でりんごを「長く・楽しく・美味しく」楽しんでみてはいかがでしょうか?

野菜の保存方法【野菜の保存方法】はコレで決まり! 簡単だからズボラな人でも大丈夫! 意外と知らない?じゃがいもの栄養・効果とおすすめレシピ&保存方法