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干し野菜

おうちで干し野菜!干し網とカゴを使った作り方のコツとおいしい活用法

キッチン

畑で大量に取れた野菜、安売りでつい買い込んでしまった野菜を「干し野菜」にしてみませんか?

北海道の庭で、野菜と共にハーブ・野草・山菜を育てる菜園家。また、それらの食材の楽しみ方・調理方法をプロとして、Yahoo!などの様々なメディアで発信している。Instagram・ブログ『料理+菜園づくり 食育インストラクターracssの日々の暮らし』で、その様子を公開中。

干し野菜はほとんどすべての野菜で作れる!

干し野菜は、ナスやピーマン、きゅうりといった夏野菜から、ゴボウやニンジンなどの根菜類、キノコ類、水分の多いトマト、また白菜やキャベツなどの葉野菜でもできます。コツは薄く切って重ならないように干すことと、水気をできるだけ拭き取ってから干すことです。根菜類なら5mmくらいの厚さ、水分が多めのナスやきゅうりなら1cmくらいの厚さに切り、白菜ならそぎ切りにするといいでしょう。

干し野菜のメリットはこんなにたくさん!

・うまみが凝縮する
水分が抜けることで味が濃くなります。野菜そのものの甘みが際立つのが特徴。苦手なお子さんが多いピーマンも甘くなります!

・天日に干すと栄養がアップ
太陽の光でビタミンDがアップします。ビタミンDはカルシウムの吸収を助け免疫力を高めるので、たくさん取り入れたい成分です。

・食感が変わるので料理のバリエーションが増える
歯ごたえのある食感になり、いつもの料理に加えると新鮮な味わいが楽しめます。

・保存しやすくなる
野菜が傷むのは水分が多いから。水分が抜ければ保存性が高くなります。また、かさばる野菜も4分の1以下になるので、場所をとりません。5個分のピーマンがこのとおり。

干し野菜を作る

冷蔵庫に入りきらなかった野菜も干してしまえばOKです。ジップつき袋に入れて、冷蔵庫または冷凍庫で保管できます。

干し野菜の作り方

基本的な作り方は、薄く切った野菜を天気のいい日にベランダや軒下に並べるだけ!

夏野菜を干す

日差しが強い日なら半日干すだけでできあがります。それほど太陽が照っていなくても、風通しの良い場所につるすことができれば大丈夫。早く乾かしたいときは、扇風機の風が当たるようにします。また乾燥が足りないときは電子レンジにかけて水分を飛ばしたり、冷蔵庫内で乾かすということもできます。

干しカゴを使うと効率的

お皿やトレーの上に敷いたキッチンペーパーの上に並べて日なたに出すだけでも良いのですが、より効率よく作るなら、カゴやザルを使います。

キノコを干す

天然素材で編まれたこのようなカゴは、空気が通りやすい形で、のせるものと密着しないので早く乾きます。使ったあとはカゴ自体のカビなどを防ぐために、汚れを取り、よく乾かしてからしまうようにします。

干し網があれば省スペース、ゴミも防げる

2段、3段になった干しネットがあれば、つり下げて小さなスペースでたくさん干すことができます。

干し網で干物を作る

ファスナーで開け閉めでき、虫やゴミがつく心配がないというのもいいところ。使用後は汚れを取り、よく乾かしてから片付けましょう。

干し野菜に便利な3段ネット

干し野菜はどうやって食べるの?

できあがった干し野菜、どんな料理に使えばいいのでしょうか。実は、漬け物、炒め物、煮物などどんな調理法にも合ってしまうのが、干し野菜の不思議なところです。野菜そのものの味わいがあるので、美味しいのですね。

干し野菜

また水分が減っていることで調味料の味も染みこみやすく、火の通りも早くなります。セミドライならそのまま、カラカラのドライならお湯で戻してから水気を絞って使います。
単純に油で炒めてもいいですし、味噌汁やスープの具にするというのも簡単で美味しく食べられます。

<セミドライトマトのオリーブ漬け>
プチトマトを半分に切り1日から3日干してセミドライにしたものを瓶に入れ、オリーブオイルに漬けて保存します。

干しトマトのアレンジレシピ

トマトが完全に浸るようにしておけば、冷蔵庫で1ヶ月以上保存できます。パスタやサラダにそのまま加えるだけで味わい深い1品に!

ゼリー状の種部分をスプーンで取り除いてから干すと、早く乾燥させることができます。ただし、この種部分にうまみ成分がたっぷりありますので、できれば丸ごと干したいですね。

干しトマトを美味しく食べる

<干しきゅうりの即席ぱりぱり漬け>
きゅうりも半日干すだけでこんなにしわしわ。そしてとても風味が増して美味しくなります。

干しきゅうり

水分が減ることで味が染み込みやすくなっていますので、即席漬けにするのがおすすめ。
これが干しきゅうりの即席ぱりぱり漬けです。

干しきゅうりのパリパリ漬け

めんつゆと酢を1対1で合わせた漬汁に入れ、1時間おけばできあがり。生とは違うぱりぱりとした食感で、ごはんのお供になりますよ。

干し野菜はセミドライがおすすめ

家庭で作る干し野菜のポイントは、カラカラにしてしまわないこと。完全に乾燥させてしまうと、保存性は高まりますが使うときに水で戻さなくてはならなくなります。
でもセミドライの状態で止めておけば、そのままでも食べられて調理もしやすいのです。ただし、水分が残っている分カビが生えやすくなります。オイル漬けにするなどして空気を遮断するか、保存袋のまま冷凍庫で保管し、使う分だけ取り出すようにすると安心です。

野菜の大量保存に便利で、しかも美味しさがアップする干し野菜、気軽にはじめてみてはいかがでしょうか。

干し網で干物を作る

ひもの干し網 3段

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