年末の大掃除と言えば換気扇掃除。
でも冬は、油が固まって掃除しにくい季節なのをご存じですか?
実は気温の高い時期が、油も落としやすく掃除しやすい時期なのです。
寒くなる前に、ぜひ油汚れに強い「セスキ」を使って換気扇掃除をしておきましょう!
目次
使用する洗剤「セスキ」について
今回は、重曹よりアルカリ性の強いセスキでお掃除していきます。セスキはセスキ炭酸ソーダやアルカリウォッシュとも呼ばれ、酸化した油を中和して汚れを落としてくれるナチュラル洗剤です。
セスキは重曹より水に溶けやすいため、掃除したい時にすぐに使えます。キッチン以外でも手アカやタンパク汚れ、油汚れなどを落とすので、万能洗剤として有名です。
セスキを水に溶かしたものをスプレー容器に入れても詰まらないので、普段のお掃除にも扱いやすいです。例えばキッチンの家電、冷蔵庫、シンク、排水口の汚れ落としにも使えます。
今回は、なかなか落ちない換気扇の油汚れを、つけ置きで簡単に落とす方法を紹介していきます。
換気扇掃除のために準備するものは?
まずはセスキを使って換気扇を掃除するために必要なものを準備しましょう。
浸けおきのために必要になる深めの段ボールとセスキ以外は、ご家庭にあるようなものでだいたい揃います。
(無い場合はシンクでも出来ますが、浸け置きに数時間かかるため、出来れば段ボールを使うことをオススメします)
- 換気扇の入る深めの段ボール(今回利用したのは1.5Lのペットボトルが8本入っていた物)
- 大きなゴミ袋2枚(なるべく厚手で45L以上の物)
- セスキ
- 計量スプーン
- お湯(60度)
- マイクロファイバークロスや古布
- ティッシュペーパー
- マイナスドライバー
- スプレーボトル
- ざる
- 脚立
- 炊事用の手袋(手荒れ防止のため、あれば安心)
つけ置き用段ボールの作り方
セスキを使って頑固な油汚れを簡単に落とすには、数時間つけ置きする必要があります。
シンクでつけ置きすると、掃除の間はシンクが使えなくなるので、段ボールを使ってシンク横でつけ置きする方法が便利ですよ。


(お湯3Lに対してセスキ大さじ1の割合で溶かすので、今回はお湯16Lにセスキ大さじ5を入れました。)

やけどに注意しましょう。お湯は作業している間に50度ほどに下がります。
お掃除前に知っておきたい注意点
換気扇の素材によっては、長時間セスキにつけ置きすると、塗装がはがれてしまうことがあるので、つけ置きしたまま放置しないように気をつけましょう。
アルミ製や銅製など使えない素材もあるので、お掃除前にステンレス製であるかどうかを確認しましょう。
レンジフードの掃除の時には、本体のコンセント付近にはセスキスプレーを直接かけないようにしましょう。故障の原因になります。
また、掃除前には必ず換気扇の電源を抜いておきましょう。
プロペラファンの外し方
換気扇の電源を抜いたら、マイナスドライバーなどを利用して換気扇を外しましょう。
換気扇のプロペラファンの外し方が分からない方のために、簡単に手順を説明します。

【手順1】換気扇をセスキでつけ置きする
外した換気扇のパーツを、先ほど作ったセスキ液につけていきます。
細かいパーツは排水口ネットなどに入れておくと紛失しませんよ。
換気扇がセスキ水につからない場合は、途中でひっくり返しましょう。
【手順2】換気扇のレンジフードの掃除方法
セスキでつけ置きしている間に、レンジフードの掃除をします。


【手順3】セスキで換気扇をつけ置きした後の掃除
セスキの温度が下がったら、つけ置き完了の合図。今回は約2時間つけ置きしました。

ざるに古布を敷いて、そこにセスキ水を流しこめば、浮いた油もキャッチできます。

セスキが流れている間に、油をこすり洗いします。つけ置き液から出してスポンジでこすると、スルッと簡単に落とすことができます。こすったら、水かぬるま湯ですすぎます。
セスキの効果は!?換気扇掃除をする前後を比較
では、どのくらいセスキの効果があったか、つけ置きの前後の画像を比較していきましょう。
前面カバーの正面
換気扇にこびりついた油汚れは、放置しているとだんだんと茶色く変色してしまいます。
普通に拭いてもなかなか落ちにくいのですが、セスキでつけ置きすると、スッキリきれいに落ちました。
前面カバーの底
油でベトベトになりやすいカバーの底。
こちらも、つけ置き後はスッキリきれいになっています。
羽根(プロペラファン)
もっとも汚れが目立ちやすい羽根(プロペラファン)も、このとおり。
気になる黒い斑点状の油汚れも、きれいに取れました。
さいごに
数年間、掃除していないような頑固な汚れの場合、一度に全ての油汚れを取れないことがあります。そんなときは、つけ置き時間を2~3時間に延ばしてみましょう。また何度かつけ置きを繰り替えすうちに汚れが取れてくるので、あきらめないで定期的にお掃除するのがコツです。
寒くなってくると、セスキ水が冷めるのも早くなってしまいます。今のうちから換気扇掃除を始めて、きれいなキッチンで気持ち良く年末年始を迎えましょう。

