ハウジーマガジンを運営するキッチン・雑貨の専門卸売り「クラスフィルグループ」で実験を担当するリケジョ。「何を買ったらいいの?」という悩みに応えるべく、商品を実験して徹底調査していきます!

【検証】1.5mの高さから落としてみた!頑丈な衣装ケースはどっち?
見た目そっくりな「フィッツケース」と「フィッツユニット」。どちらも収納の定番アイテムですが、うっかり落としたときに、より壊れにくいのはどっちなのでしょう?
今回は、実際に1.5mの高さから落としてみるという、ちょっとドキドキする実験を行い、その「頑丈さ」を比較してみました!

「頑丈さ」を比較する2つの衣装ケース
まずは、「フィッツケース」と「フィッツユニット」それぞれの特徴を見てみましょう。
「フィッツケース」の特徴は?

フィッツシリーズのベーシックモデル。軽くて扱いやすく、衣類や日用品の収納に幅広く使えるロングセラー商品です。シンプル構造で、使い勝手の良さが魅力。
「フィッツユニット」の特徴は?

積み重ねて使うことを前提に設計されたモデル。前枠にアルミ補強板を入れることで、積み重ねてもたわみに強い構造になっています。
以下の記事では、フィッツケースとフィッツユニットの「たわみにくさ」を比較する実験をしています。ぜひ参考にしてください。
>>【検証実験】たわまない衣装ケースは?「フィッツケース」と「フィッツユニット」を徹底比較
衣装ケースの「頑丈さ」は、どうやって比較する?
衣装ケースは、衣替えや引っ越しのときにうっかり落としてしまうこともありますよね。そんな場面でも壊れにくいかどうかは、意外と大事なポイント。
そこで今回は、高さ1.5mからケースを落とすことで、頑丈さを比べてみました。
衣装ケースの落下実験の方法
まず、安全対策として、フローリングを保護するために床にベニヤ板を敷きました。

引き出しが途中で飛び出すのを防ぐため、テープでしっかりと固定。

そして、床から1.5mの高さを正確に測り、その位置からフィッツケースとフィッツユニットを1つずつ落とします。
衣装ケースにとって、かなりハードな条件ですが……はたしてどちらが耐えられるのでしょうか?
【比較実験】衣装ケースを1.5mの高さから落下させると?
それでは、いよいよ衣装ケースの落下実験スタート!
フィッツケースを落とすと?
まずはフィッツケースから。1.5mの高さにセットして……

落下!

ドン!という鈍い音とともに、ケースが床に激突しました。

一見、外観は無事のように見えましたが、よく観察すると……角の一部に小さなヒビが入っていました。
かなりの高さからの落下で、やはり衝撃の影響はあったようです。ただ、形はしっかりと保たれていて目立つ破損がなかったことに驚きました。
フィッツユニットを落とすと?
続いてはフィッツユニット。こちらも同様に1.5mの高さから落下させると……

着地の瞬間、またもすごい衝撃音が。そして床にぶつかった瞬間、何かが飛んだ!

落ちたフィッツユニットを見てみると、引き出しの前面パネルが外れていました。

前面パネルが外れた時に少し砕けたようで、プラスチックの小さな破片も落ちていました。
フィッツユニットは、前パネルが外れ、破片も出る結果に。「たわみにくい衣装ケースの実験」では、しっかり耐えていただけに少し意外な印象を受けました。
なぜ差が出た? 衣装ケースの構造を見てみると……
一見無傷だったフィッツケースと、前面パネルが外れ破損も見られたフィッツユニット。この差が生まれた理由を、構造の違いから考察してみました。
フィッツケースはシンプル構造

フィッツケースは、外側のケースと前枠、引き出しのつくり。パーツの数が少なく、シンプルな構造になっています。そのため、落下時の衝撃がケース全体に分散しやすく、局所的な破損が起きにくいのではと考えられます。
フィッツユニットは前パネルはめ込み式

一方のフィッツユニットは、引き出しの前面にパネルをはめ込む仕様。見た目はスタイリッシュですが、接合部がある分、落下の衝撃を受けると、そこから外れたり破損する可能性があると思われます。
つまり、1.5mの高さから落下させるいう実験では、シンプルで衝撃が分散しやすいフィッツケースの構造のほうが有利だったと考えられます。
ちなみに、65cmからの落下実験では……
今回、65cmの高さからの落下実験も行っていました。その結果は……どちらも無傷! 普通に積み重ねた状態で落ちてしまうくらいなら、破損の心配はなさそうです。
普段の生活や引っ越しの時、ちょっとした不注意で落としてしまうシーンはあるもの。そんなときも、フィッツシリーズの頑丈さは安心できるポイントです。
とはいえ、大切に使えばさらに長持ちするはず。収納の相棒として、できるだけ丁寧に扱って、長く活用してくださいね。
公開日:2014年5月13日
更新日:2025年5月2日
※実験は、2014年1月29日に行ったものです。
