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布団を干す場所がない!ときの10つの方法。ベランダがない人や一人暮らしの人に
ベランダが狭い、マンションのルールで布団を干すのがNGなどさまざまな理由で、布団を外に干すことができないことってありますよね。
今回は、そんな布団を干す場所がないとき、どうしたらよいのかご紹介します。

布団を干す場所がない!でもそのまま放置は厳禁な理由
ベランダがないマンションに住んでいる、外に洗濯物を干してはいけない高層マンションに住んでいるなど、布団を外に干せない理由はさまざま。中には、布団を外に干している時間がないという人もいるのでは。
そういう人は、つい布団を敷きっぱなしにしがちですが、それはNGです。
ダニが繁殖する
一番の懸念点はコレ。ダニが繁殖してしまうことです。特に、湿気がこもった温かい場所は、ダニにとって最も住みやすい環境です。しかも、寝ている間に落ちる人のフケ、アカ、髪の毛は、ダニの格好のエサに。
そのため定期的に乾燥させ、フケ・髪の毛などを取り除くことは重要です。アレルギー対策のためにも、布団は常に清潔に保つようにしたいものです。
カビが生える
そもそも人間は、一晩でコップ一杯の汗をかくといわれています。そのため、干しっぱなしにするとだんだん布団の中は湿度が高くなっていくということに。そこで懸念されるのがカビ。とくに、敷布団とベットの間、床と布団の間は、カビが生えやすい場所。カビ対策のためにも、布団の湿気を定期的に取ることは必須です。
布団自体がにおう
湿気がこもたまま長い間放置すると、布団自体がにおってしまうことも。そうすると快適な睡眠をとることはできなくなってしまいます。健康な生活を送るためにも、布団を清潔に保つことはとても大事です。
布団の保温性が下がり、ぺちゃんこになる
湿気た布団は、ふんわりと空気を十分にふくむことができません。そのため、温かさを十分保つことができず、ぺちゃんこになってきます。布団本来のよさも失われることになってしまいます。
上記のような事態を避けるためには、
- 布団の湿気を定期的に飛ばす
- フケや髪の毛、ダニやその死骸を取り除く
ことが大事です。布団の天日干しの重要性をご理解いただけたでしょうか。では、布団が干せない場合、どうすればよいのかご紹介していきます。
布団用の室内物干しスタンドを使う

「PORISH/ポーリッシュ」ふとん干し
最近は、花粉だけでなく、黄砂やPM2.5という大気汚染の問題もあり、室内で布団を干すという人も増えてきています。そのため、布団用の室内物干しもたくさん登場しています。写真のような1枚タイプだけでなく、洗濯物干しと一体になったものもあり、カタチもサイズもさまざま。お部屋に少しでもスペースがあるなら、布団用の室内物干しを買うのが最も手軽といえます。
さらに室内で干す場合は、以下を意識するようにしましょう。
- 窓際など日が十分当たる場所で干す
- 窓を開けたりサーキュレーターを使ったりして風通しを意識する
写真のアイテム以外にも、下記の記事ではご紹介しているので、チェックしてみてください。
>>室内で布団を干すときのアイデア。押さえるべきポイントは?
突っ張り棒やワイヤー使って、布団を干すスぺ―スを作る

「cupen/クーペン」ピン固定室内物干し
部屋が狭くて、室内干しスタンドを立てるスペースもない!というなら、部屋の上、例えばベッド上などに室内物干しスペースを作るのもひとつのアイデアです。最もオーソドックスなのが、突っ張り棒を取り付けるという方法。突っ張り棒だけでなく、ワイヤータイプもあります。
このとき布団は意外に重いので、突っ張り棒やワイヤーの耐荷重をチェックするのは忘れずに。
下記に、部屋の中に物干しスペースを作るアイデアをいくつか紹介しているので、チェックしてみてください。
>>室内干しアイデア。狭くても快適に洗濯物を干すには?
布団乾燥機を使う

「BRUNO/ブルーノ」マルチふとんドライヤー
「布団を干す場所がどうしてもない」というときに、一番手軽なのは布団乾燥機を使うということ。布団を乾燥させられるだけでなく、中にはダニ退治ができる商品も。
ただ、布団乾燥機だけでは、ダニの死骸やフンは取り除けません。そこで以下の点に気を付けて使うようにしましょう。
- 布団乾燥機を掛けた後は、掃除機をかける
- ダニは音や温度で移動するので、布団全体に温風がいきわたるようにする
布団用の掃除機をこまめにかける
布団用の掃除機を使うという手もあります。布団専用の掃除機には、紫外線機能ややたたき機能が付いているものもあり、ダニを効率的に取り除くことが可能です。
ただし、布団掃除機で取り除けるのは、表面にいるダニだけです。布団奥深くに潜んでいるダニは取り除けないので、布団の表と裏の両方をかける、丁寧にゆっくりかけるといった点に注意して使うようにしましょう。
また、布団専用の掃除機であっても、湿気を飛ばすことはできません。そのため、湿気対策も一緒に行うようすることが大事です。
布団の湿気対策としては、
- 布団用のすのこを使う
- 布団の下に除湿シートを敷く
- サーキュレーターを使う
- 除湿器を使う
といった方法があります。次に紹介するので参考にしてください。
敷布団の下にすのこを敷く

すのこベッド
布団の下にすのこを敷いて、通気性を保つというのもおすすめです。その上で、寝ていないときは、掛け布団をめくっておくなどして、普段から湿気を逃がすように心掛けるとよいでしょう。
また、寝室の窓を開けて換気をしたり、サーキュレーターを当てたりして、布団に風を通すなどの工夫も行うようにしてください。
すのこベッドだけでは、掃除機でダニやフケを取り除くことはできないので、定期的に掃除機をかけるようにしてください。
敷布団の下に除湿シートを敷く

布団用湿気取りマット
湿気とりマットを有効活用するのもひとつの手。湿気取りマットで布団の湿気を取って、布団の代わりにこの湿気取りマットを干すという方法です。湿気取りマットは薄手なので、布団ほど重くなく、大きなスペースがなくても干せるのがメリットです。
吸湿マットには、吸湿度合いがわかるもの、脱臭機能や防カビ機能が付いたもの、丸洗いできるものなど様々。布団を清潔に保ちたいなら、丸洗いできるアイテムがおすすめです。
湿気取りマットで湿気対策をするのとは別に、防ダニ対策も忘れずに。ここでも、掃除機を定期的に使ってダニの死骸やフケを吸い取るようにしましょう。
浴室乾燥機を使って干す
浴室乾燥機があるなら、浴室で布団を干すというのもおすすめです。編集部noemiueがやってみたところ、かなりふっくらとした布団になって、浴室乾燥機では布団を干すのにもってこいだなと思ったそう。
ただし、気になる点が。浴室のフィルターがカビやホコリだらけだと、布団が余計に不潔になってしまう可能性が。以下の点には気を付けて使うと、よさそうです。
- 布団をかける前に10分ほど浴室を乾かす
- フィルターを掃除する
浴室のドアは小さくて運ぶのが大変というデメリットはありますが、花粉や黄砂が舞い散る外より逆に清潔に保ててるという考え方もあります。ここでもダニやフケが取り除けるわけではないので、掃除機をかけるのは忘れないように!
布団を干すために浴室をキレイに保つ習慣をつければ、一石二鳥ですね。
コインランドリーの乾燥機を使う
コインランドリーの乾燥機を使って、乾燥させるという方法もあります。ただし、コインランドリーの乾燥機は、業務用で、温風の温度が高いという特徴があります。そのため、布団によっては、生地や中綿を痛めてしまう心配も。事前に洗濯マークをみて、確認するようにしてください。
どうせコインランドリーにいくなら、布団を丸洗いするというのもおすすめです。布団の丸洗いは、ダニの死骸やフンも洗い流すことができ、清潔に保つ一番の方法です。ただし、布団は丸洗い不可のものもあるので、こちらも洗濯マークを事前に確認するようにしてください。
布団洗い業者に頼んで洗う
布団専用の洗濯業者にお願いして、布団を洗ってもらうという手もあります。1枚1万円前後と高額ではありますが、布団の引き取りから丸洗い、乾燥を一手に引き受けてくれてとっても手軽。しかも、間違いなく気持ちのよい布団に仕上がってきます。
業者の中には、防ダニ加工をやってくれたり、シーズンオフの布団を預かってくれたりしてくれるところも。普段布団をまったく干せないというなら、衣替えのシーズンになったら布団を洗うというのも一度考えてみてください。
このときも普段からできる以下の対策と一緒に行うとよいでしょう。
- 布団の下にすのこを敷く
- 寝室の窓を開けて、風通しをよくする
- 掃除機を定期的にかける
乾燥機「幹太くん」を使う

乾太くん専用台 KS-7560AJ
一戸建てに住んでいるけど、敷地が狭くて布団を外に干すのが大変というなら、乾燥機を買うという選択肢もあります。最近話題なのが、リンナイの「幹太くん」という商品です。
大型のタイプであれば、布団はまるごと入ってしまいます。ただし、お手持ちの布団の洗濯表示を見て、使用可能かどうかは事前に確認するようにしてください。
また、幹太くんは洗濯物が1時間で乾くというタイパがよい商品ではありますが、光熱費がかかるというデメリットも。高額な商品だけに、購入時は自分の暮らしを総点検して、よく検討するようにしてくださいね。
「布団を干す場所がない」からといって、あきらめないで
布団を干す場所がないといってあきらめず、上記の方法を試してみてください。
今回、noemiueが布団干しに浴室乾燥機をはじめて使ったとのことですが、ここまでふんわりするのか!と驚いていました。
いずれの方法をとる場合も、普段からできる対策として
- 天気のよい日は、窓を開けて布団に風を通す
- 掃除機を定期的にかけて、ダニを取り除く
といったことは気を付けるようにしてください。
ちなみに、布団だけでなくシーツが干す場所がないというなら、下記の記事も参考にしてみて下さいね。
>>シーツを干す場所がない!省スペースに干すハンガー選
公開日:2025年3月31日
