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【検証実験】保冷エコバッグの保冷力って何で決まる?検証してみた

【検証実験】保冷エコバッグの保冷力って何で決まる?検証してみた

おでかけ

気温が高い日でも食品の鮮度を保つ保冷エコバッグは頼もしいですよね。
そこで今回、編集部では、エコバッグの優れた保冷力を決定づけるものは何かを調査しました。
保冷力の高いバッグがほしい、と思っている人必見です。

家事のコツや収納術、インテリアやおでかけにまつわる話などを通して「わたしらしい暮らし方」をご提案します。

保冷力って何で決まるの?今回比べる5種類のエコバッグ

保冷力って何で決まるの?今回比べる5種類のエコバッグ

保冷タイプのエコバッグは100均などでも販売されているため、気軽に手に入れることができます。
そこで今回編集部では、保冷力に優れたエコバッグを選ぶためのポイントとなる「エコバッグの保冷力のすごさを裏づけるものは何か」をくわしく調べるために、5種類のタイプの違うエコバッグを集めて比較と検証を行いました。

開け方や内側の生地、容量、厚みなどは、保冷力に関係してきそうな要素が少しずつ違うものを用意しま

今回保冷力を比較するアイテムはこちらの5種類です。

【A】クーラートートバック BigBee L

<p>日常使いしやすい見た目と機能性を兼ね備えた「BigBeeシリーズ」のクーラートートバック。</p>

クーラートートバック BigBee L

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日常使いしやすい見た目と機能性を兼ね備えた「BigBeeシリーズ」のクーラートートバック。

Lサイズということで、試しに大容量のバッグとしておなじみのIKEAのキャリーバッグL(幅55x奥行37x高さ35cm)と並べてみました。底マチはIKEAの半分程度でしたが、幅や高さはほとんど同じで、エコバッグの中でもかなりの大容量タイプと言えます。

【B】クーラートートバック BigBee M

<p>クーラートートバックのMサイズはより日常使いしやすいサイズ感。Lサイズと同じく4色展開でカラバリも豊富。ピクニックなどにも最適です。</p>

BigBee クーラートートバック M

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クーラートートバックのMサイズはより日常使いしやすいサイズ感。Lサイズと同じく4色展開でカラバリも豊富。ピクニックなどにも最適です。


【C】レジかごinバッグ Miketto SMOOTH

レジかごinバッグ Miketto SMOOTH

「Miketto SMOOTH」の最大の特徴は、レジカゴに入るサイズ感なのにコンパクトに折りたためるところ。
また、手提げカバンとしてもショルダーバッグとしても使えるのでかなり使い勝手が良いエコバッグです。

【D】ダイソー 折りたたみショッピングバッグ

ダイソー 折りたたみショッピングバッグ

ダイソーで550円(税込み ※2021年5月現在)で販売されているのがこちらのショッピングバッグ。こちらもレジカゴタイプながら簡単に折りたたみできるのが便利なポイント。
ダイソーの中でも人気のエコバッグのひとつです。

【E】ダイソー エコカゴバッグ

ダイソー エコカゴバッグ

こちらもダイソーで販売されているエコバッグで、価格は330円(税込み ※2021年5月現在)です。自転車のカゴに入れやすい正方形。

ダイソー エコカゴバッグの防水をチェック

「簡易防水機能付き」とのことだったので霧吹きをかけて試してみました。すべての水滴をはじくことはできず、若干染み込んでいきました……。完全な防水機能を求めている方にはあまりおすすめできません。

5種類のエコバッグのスペックの違いとは

スペックをまとめると以下になります。
開け方や内側の生地、容量、厚みなどは、保冷力に関係してきそうな要素が少しずつ違うものを用意しました。

5つのエコバックのスペック比較表

※容量・耐荷重については、2Lペットボトル(1本あたり約2kg)が何本入ったかを示しています。

それでは早速、スーパーで氷サービスがあることから「エコバッグにいれた氷がどれぐらい溶けるのか」、冷蔵品をちゃんと保冷できるのかを調べるために「冷蔵の水がどれぐらいぬるくなるのか」を調べました。

エコバッグ保冷力実験1【冷凍】袋に入れた氷はどのくらい溶ける?

まずは、凍っているものに対してどのくらいの保冷力があるのかを検証します。

エコバッグは本格的なクーラーボックスと違い、あくまでも日常使いしやすいカバンのため、どうしても密閉性には欠けます。

密閉できない保冷エコバッグでは、一体どのくらい凍ったものを保冷できるのでしょうか。

氷がどれぐらい溶けるかについての実験方法

氷入り保存袋をそれぞれのエコバッグに入れて実験

実験に使用したのは、一般的な製氷皿で作った氷8個(約200g)が入った保存袋。
スーパーの中にはビニール袋に氷を詰めて持ち帰れるところもありますよね。今回はその氷袋を再現してみました。

この氷入り保存袋をそれぞれのエコバッグに入れます。

2時間経過した時点での氷の溶け具合を計測

その後、2時間経過した時点での氷の溶け具合を計測します。
溶け出た水の量が少ないほど、凍ったものに対しての保冷力が高いと言えます。

実験の条件をまとめると……

  • 同じ量の氷(約200g)を用意
  • 室温は20~21度の状態をキープ
  • 2時間経過した時点での結果を確認

【実験結果1】氷がどれぐらい溶けたのか

【1】の実験の結果、どの保冷エコバッグの場合もバッグに入れなかった時に比べて氷は溶けていませんでしたが、氷の溶け具合には若干の差が出ました。

2時間後に氷が溶けた量

  • 【A】クーラートートバック BigBee L:27ml
  • 【B】クーラートートバック BigBee M:25ml
  • 【C】レジかごinバッグ Miketto SMOOTH:29ml
  • 【D】ダイソー 折りたたみショッピングバッグ:37ml
  • 【E】ダイソーエコカゴバッグ:33ml
  • エコバッグにいれなかった場合:51ml

最終的な結果として、エコバッグに入れなかった時でも氷はある程度の塊の状態で残っていました。
室温が20度程度の状況では、すぐに氷が解けてなくなってしまうようなことはないようです。

中材がPEVAのエコバッグが保冷力1~3位を占める結果となりました。

とはいえ、真夏の車の中など、もっと暑い状況では保冷力の差は大きく開きそうですね。

エコバッグ保冷力実験2【冷蔵】水はどのくらいぬるくなる?

続いて、冷蔵のものに対しての保冷力を検証します。

普段の買い物では冷蔵で販売されているものを買うことが多いのではないでしょうか。
食中毒が気になるお肉類も冷蔵品なので、要チェックです。

冷蔵の水はどのくらいぬるくなるにかについての実験方法

冷蔵の水はどのくらいぬるくなるか

実験に使用するのは冷蔵庫で十分冷やした500mlのペットボトルの水です。冷蔵庫から出した直後の水温は7.4度
これをそれぞれのエコバッグに入れ、1時間経過した時点での水温を計ります。

水温の上昇値が低いほど、冷蔵のものに対しての保冷力が高いと言えます。

実験の条件をまとめると……

  • 同じ量の水(500mlのペットボトル)を用意
  • 室温は20~21度の状態をキープ
  • 1時間経過した時点での結果を確認

【結果】冷蔵の水の温度はどのくらい上がったのか

ペットボトルに入れた水の水温上昇を比較した【2】の実験でも、それなりの差が生まれた結果となりました。

1時間後の水温の変化

  • 【A】クーラートートバック BigBee L:7.4度→10.4度
  • 【B】クーラートートバック BigBee M:7.4度→10.1度
  • 【C】レジかごinバッグ Miketto SMOOTH:7.4度→11.2
  • 【D】ダイソー 折りたたみショッピングバッグ:7.4度→12.6度
  • 【E】ダイソーエコカゴバッグ:7.4度→11.7度
  • エコバッグにいれなかった場合:7.4度→13.3度

特に、エコバッグに入れなかった時と最も優れた結果を残したBのエコバッグに入れた時を比較すると、3度以上の差が。
こちらも、もっと暑い状況下では、温度差がさらに広がるかもしれませんね。

【実験結果まとめ】最も保冷力が優れていたエコバッグは?

エコバッグ保冷力ランキング

※()内の数値はエコバッグにいれなかった時との差を表しています。

実験1の「氷がどれぐらい溶けるのか」も実験2の「冷蔵の水がどれぐらいぬるくなるのか」もランキングは、同じという結果に。

最も保冷力が優れていたエコバッグは、Bの「クーラートートバック BigBee M」。
なんと、BigBeeシリーズが上位2位までを独占しています。

結局、エコバッグの保冷力を決定づけるのは?

ここまでの実験結果を元に、「エコバッグの保冷力を決定づけるものは何か」について、さらにくわしく確認していきましょう。

エコバッグの保冷力のポイント【1】開け方

エコバッグの開け方の違い ファスナータイプと巾着タイプ

上位2位までを占めたAとBのBigBeeシリーズが他のエコバッグと異なっていたのは「開け方」です。

巾着タイプは紐をぎゅっと縛ったとしてもわずかな隙間が空いてしまいますが、ファスナータイプならしっかり密閉することができます。

密閉させることでエコバッグの内部に冷たい空気を閉じ込めておくことができるのが、優れた保冷力の理由のようです。

エコバッグの保冷力のポイント【2】中材とその厚み

エコバックの中材の違い PVAVAとアルミ

では、巾着タイプは保冷力が劣るのかというとそうではありません。
ファスナータイプの2つと同じく、中材がPEVA素材でできたCのエコバッグ「Miketto SMOOTH」は、100均のエコバッグ2種に比べると比較的保冷力があると言えます。

<保冷力の秘密 PEVA素材って?>

PEVAは聞きなれない素材名ですが、「エチレン酢酸ビニル共重合樹脂」と呼ばれる合成樹脂のことを指します。EVAやEVA樹脂とも呼ばれます。
一般的な合成樹脂であるポリ塩化ビニルより強度が高く軽いのが特徴です。

メーカーである「株式会社オカトー」の営業・千田さんに取材したところ

❝PEVA素材にはアルミにはないクッション性があります。
エコバッグの中にたくさんものを入れた時、重みで底面が沈みこむことがありますよね。その時、真ん中に入れたものには特に負荷がかかってしまいます。
BigBeeシリーズの中材は特に分厚いので、たくさん入れても底面が沈みこまず、卵など割れやすいものを入れても安心ですよ。❞とのこと。

ということで、エコバッグの保冷力を決定づけるものをまとめてみましょう。

【まとめ】最強の保冷エコバッグを買うポイントとは?

今回、保冷力だけで見た場合、最強はPEVA素材を使ったBigBeeシリーズのエコバッグでした。

エコバッグの保冷力を決定づけるものをまとめると

  • 開け方…ファスナータイプの方が優秀。
  • 中材…アルミよりもPEVAの方が優秀。分厚いほど保冷力は高まる。

という結果に。

まだまだ暑い日が続きます。本記事が保冷エコバッグを買う際の参考になればうれしいです。

他のデザインやサイズの保冷エコバッグをお探しの方は、こちらでもご紹介しています。ぜひご覧ください。

※この記事は、ご紹介しているアイテムのうちいくつかのアイテムについては、メーカーより商品提供をいただいて執筆しています。

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