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新鮮な果汁を煮詰めた手作りジャム。フルーツが安く手に入る旬の時期にはぜひチャレンジしてほしい一品です。今回は材質別にジャム作りに向いた鍋をご紹介。「はちみつ入りリンゴジャムの作り方」も一緒にご紹介していますので、ぜひジャムを作ってみてください。
ジャム作りに最適なお鍋の選び方とは
ジャム作りには「酸に強い」ものを選びましょう。ジャムをトロッとさせるペクチンに酸は必須。リンゴなど酸性の低い果物にはレモン汁を加えて酸を補う必要があるため、鍋は酸に強い材質のものを選ぶ必要があります。そのため、酸に弱いアルミ製鍋はジャム作りには向いていません。
また、ジャムは煮ると水分が出てくるので、少し大きめの鍋を選びましょう。
扱いやすいホーロー鍋
ジャム作りに一般的によく使われるのはホーロー鍋です。
酸に強いというだけでなく、熱伝導がよいため果汁を煮詰めるのにも向いています。
さらににおい移りもしにくいので、ジャムに仕上げた後もフル―ツ本来の味わいを損ないません。
鍋肌にも果汁の色がつきにくくお手入れもしやすいので、初心者にはおすすめです。
熱伝導率が高いステンレス製の鍋
ステンレス製も酸やサビに強く、熱伝導率が高いのでおすすめです。
内側に留め具の出っ張りがない写真のようなタイプは、お手入れもしやすいので使い勝手も抜群です。
フッ素樹脂加工の鍋
焦げ付きにくいフッ素樹脂加工などのコーティングが施されている鍋は、ジャムのように長時間煮詰めるものに最適です。
写真のように両側に注ぎ口が付いているものなら、温かいうちに瓶詰めもしやすくジャム作りに便利です。
プロたちが使っているのは銅製の鍋
鍋の中では最も高価な銅製の鍋ですが、使い込むほどに味のある色合いに変化していくため、料理のプロに愛されています。銅製の鍋は煮詰めることで殺菌効果も得られるので、ジャムを長期間保存する際にも安心です。
はちみつ入りりんごジャムの作り方
使いたい鍋は決まりましたか?
それでは早速手作りジャムを作ってみましょう。
今回は簡単なはちみつ入りりんごジャムの作り方をご紹介します。ジャムの糖分には、一般的に砂糖を使いますが、私ははちみつでジャムを作っています。はちみつは、ビタミンやミネラルが豊富。カロリーは砂糖より少ないので、体に優しい糖分なのでおすすめです。
ただし、はちみつが入っているので1歳未満の赤ちゃんには与えないよう気を付けてください(※)。
はちみつ入りりんごジャムの材料
- 紅玉りんご1kg正味(皮をむいて芯を取ったもの)
- はちみつ 300g~350g(砂糖の場合は400から500g)
- レモン汁(お好みで)
- ペクチン
ペクチンは、ジャムのとろみの素。レモンの種やリンゴの芯を水から煮てトロンとするまで煮詰めます。
ジャムに適したりんごの品種は?
ジャムには、果肉のきめが細かく、酸味と芳香のある紅玉を選びましょう。紅玉は、火を通すと果肉が柔らかくなるので ジャムやお菓子に向いています。紅玉とゴールデンデリシャスの交配のジョナゴールドでもOK。
はちみつ入りりんごジャムの作り方
1.りんごは洗って皮をむき、芯を取って1cm角に切ります。
2.鍋にりんごとはちみつを入れ、焦がさないように最初は弱火で煮ます。
3.水分が減ってきたらペクチンを入れます。
4.木ベラでつぶすようにすると きめの細かいジャムになります。
5.お好みでレモン汁を少々加えたら、でき上がりです。
ここで、ひと手間!りんごジャムをほんのりとしたピンク色にしてみましょう。
別の鍋にりんごの皮と水を入れ、色が出るまで煮ます。でき上がったジャムに色を見ながら混ぜていくと、人工着色料をいっさい使わない、天然ピンクのりんごジャムになりますよ。
ぴったりの鍋でジャム作りを楽しもう!
いかがでしたか?できたジャムを瓶詰めするときは「手作りジャムを長期保存できる瓶詰めのコツ」もチェックしてみてください。
ジャム作りにぴったりの鍋を使って、果汁のおいしさが詰まったジャムを作ってみてくださいね。
参考資料
厚生労働省「ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。」検索日2022/7/8